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曇りの方が日焼けしやすい?意外と知らないその原因と対策方法を解説!

曇りの日の方が日焼けしやすいというのは比較的有名な話です。確かに曇りの日に安心して外に出て日に焼けてという話は多くあります。しかし、なぜ日光が少ない曇りの方が日焼けしやすいといわれているのでしょうか。こんかいは、その真相や原因、対策方法を解説します。
更新: 2023年6月26日
Harumachi
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曇りの日こそ紫外線対策が重要

曇りでも日焼けはする!

曇りの日は晴れの日よりも太陽の光が弱く、日に焼けそうにありません。しかし、なぜか曇りの日の方が日焼けしやすいという噂が広く広まっているのも事実です。曇りの日に日焼けするという噂が生まれたのはなぜなのか、その対策方法はあるのかなどをチェックしてこの先、曇りの日にお出かけしても予定外の日焼けを負わないようにしましょう。

なぜ曇りでも日焼けするの?

日焼けの原因は「紫外線」

人の皮膚は紫外線を受けるとメラニンを分泌し、皮膚の奥に紫外線が浸透するのを防ぎます。そんなメラニンによって皮膚に茶色い色素が沈着することが日焼け」の仕組みなのです。身体を守るための防衛機能ですが、シミができるのも嫌だし肌が黒くなるのも嫌だという人は多いでしょう。

サンバーンとサンタンの違い

日焼けするとすぐに黒くなる人と赤い炎症が起こる人がいます。元々肌のメラニン色素が多く色黒な人サンタンという色素沈着が早く起こりやすく、肌もすぐに黒くなる焼ける傾向があります。一方、色白の人はサンバーンという赤い炎症が起きてヒリヒリと痛みますが、日には焼けにくく肌が黒くなることも少なくなっています。

紫外線は雲で遮断されない

Photo byNikolayFrolochkin

太陽光に含まれる紫外線の中には、障害物で遮断されやすいタイプと障害物を通り抜けて地表に届いてしまうタイプが含まれています。その為、例え曇りで太陽が隠れていても、障害物を通り抜けやすい紫外線は地表に降り注いでいるのです。曇りの日でも日焼けしてしまうのはそんな「目には映らない紫外線」が原因です。

雲を通過するのはUVA

Photo byKranich17

雲を通り抜けて地表に届くのは、UVAという種類の紫外線です。UVAは皮膚の表面ではなく、その下の真皮まで届く紫外線です。そして真皮の細胞を破壊して、日焼けだけではなくシミやたるみの原因を作り出すのです。ちなみに、赤い炎症を起こして肌を黒くするのはUVBと呼ばれる紫外線で、この種類は障害物に遮断されやすいので曇りの日には届きにくい傾向にあります。

曇りは晴れより日焼けしやすい?

紫外線が最も強いのは「初夏の快晴」

Photo byJillWellington

まず、地上に届く紫外線量が最も強いのは5月〜7月の初夏、雲一つない快晴日です。この時期は日光の紫外線含有量が非常に多く、晴れていればその紫外線が直接地面まで届くのです。特に5月はまだ春先でUVケアの意識が薄く、気付いたら首元が赤い炎症で傷んでいたといったケースも少なくありません。

曇りの日はピークの5〜7割程度

Photo byqimono

晴れの日の紫外線量と比較すると、曇りの日の紫外線量は約70〜80%まで低下します。さらに、天気が悪く雲が厚い時は50%まで低下することもあります。曇りの日も日に焼けることから「曇りの日は紫外線が多い」と考える人もいますが、量の面だけで考えると晴れの日の方が圧倒的に日に焼けやすい環境なのです。

なぜ曇りの方が日焼けする説が広まった?

Photo byqimono

では、なぜ世間で「曇りの方が晴れよりも日焼けしやすい」という噂が存在するのでしょうか。それには、光の差す仕組みや人の心理といった様々な要因が複雑に絡み合っています。紫外線対策を万全にするために、なぜ曇りの日は日焼けしやすいといわれるようになったのか、その理由を3つ解説します。

曇りの日に日焼けする理由①光の拡散

日光は雲に当たって屈折する

Photo bySkitterphoto

曇りの日は雲に日光がぶつかって屈折する「散乱光」に注意が必要です。本来ならまっすぐに降りてくる日光が雲で折り曲げられバラバラな方向から降り注いでくるからです。屈折した散乱光の中にはもちろん、強い紫外線も含まれます。ちなみに、散乱光は厚く雲が覆っているときよりも、まだらに雲が散らばっているときの方が起こりやすくなっています。

色々な角度から紫外線が身体に当たる

Photo byFree-Photos

散乱光によっていろいろな方向に折れ曲がった日光は、雲だけではなくビルや地面、木などにもぶつかって複雑なルートを辿って肌にぶつかってきます。普段なら、日光は頭の上からまっすぐに降ってくるので日傘などである程度カバーできますが、日光の屈折が激しいと日傘で守れない場所から紫外線が入ってくる場合もあります。それによってカバーしているつもりでも日に焼けてしまったという事態が起こるのです。

曇りの日に日焼けする理由②油断

曇りの日はイメージ的に「日焼けしなそう」

Photo byPexels

曇りの日は目で感じる眩しさが弱いため、「日に焼けそう」という気持ちの油断が生まれがちです。確かに、晴天の日よりも日光は弱く感じますし、夏でも曇りの方が涼しいため「日焼けしにくそう」と考えてしまうのも仕方ないでしょう。

日頃の紫外線ケアを怠りがちになる

Photo byavi_acl

油断して日焼け止めや日傘を使わずに外出すると気付かないうちに紫外線を浴びて日に焼けてしまう恐れがあります。また、帰宅後のスキンケアを「曇りだったから」とサボってしまう場合も多く、肌のダメージが補修されず赤い炎症が治りにくくなることもあります。

曇りの日に日焼けする理由③目への紫外線

紫外線と目と脳のメカニズム

Photo byPublicDomainPictures

眼球は日光や紫外線によって日焼けすることはありません。しかし、目に紫外線を浴びると脳が皮膚に対して「メラニンを分泌しなさい」という命令を発信してしまいます。すると、例え皮膚が直接紫外線に当たっていなくてもメラニンが増加してしまうのです。

黒くなることは無いがメラニンが増える

Photo byKjerstin_Michaela

もちろん、直接紫外線が当たっていなければ肌が黒くなることや赤い炎症は起こりません。しかし、肌で分泌されたメラニンは色素沈着によるシミの原因になります。例え肌が黒くなる日焼けが起きなかったとしても、肌を傷める原因となることをよく覚えておきましょう。

曇りの日の日焼け対策①日焼け止め

肌が黒くなるのを防ぐスキンケアの味方

日焼け止めは肌に塗ることで紫外線から皮膚を守り、日焼けやシミなどの肌トラブルを防ぐ強力なスキンケアの味方です。曇りの日に日焼けしないためには、例え日光が弱いと感じてもしっかりと日焼け止めを塗って外出するようにしましょう。夏は着ている衣服も薄い素材が多くなるので、露出している部分だけではなく衣服に隠れているところにも塗ることがポイントです。

日焼け止めの「SPC/PA」って何?

SPF/PAとは、日焼け止めが持つ効果の強さを表した指標です。SPFはUVBへの効果を表し、1から50の間で数字が増えれば効果も強くなります。PAはUVAに対する効果を表し+の数で示されます。+マークが増えれば効果も強くなり、最大値は+4個です。日焼け止めにはその他にも保湿成分や美白効果、ウォータープルーフを謳っているものが多くありますが、まずは日焼けに対する効果をチェックしてそれからサブ効果を選ぶようにしましょう。

PFC/PAを使い分けよう

Photo byRamdlon

曇りの日の日焼け止めはPFC/PAを使い分けてより効果的な種類を選びましょう。曇りの日はUVAの方が地表に届きやすい特徴があります。なので、日焼け止めもUVAへの効果「PA」を重要視してください。最低でもPA+++程度のものを選びましょう。反対に、UVBは雲を通り抜けにくいのでUVBを防ぐSPFは30程度のもので大丈夫です。服と擦れたり汗をかいたりすると落ちてしまうので、こまめな塗り直しを心がけましょう。

曇りの日の日焼け対策②室内でも油断しない

日焼けは海やプール以外でも起こる

Photo bylarsen9236

日焼けをする場所と聞いたとき、多くの人が想像するのは海やプールなど屋外の活動場所でしょう。もちろん、障害物が少なく日光が直接当たりやすい海やプールは日焼けしやすい場所です。さらに、水は日光を反射するので、上からも下からも紫外線を浴びることになってしまいます。そんな海やプールは日焼け対策を万全にしなければならない場所と認知されていますが、実は「屋内」も日焼けに注意しなければならないスポットなのです。

紫外線がガラス窓を通過する!

Photo byStockSnap

海やプールなどの屋外ではなく、部屋の中や施設の中にいれば日焼けはしないというのは実は間違いです。例えば、曇りの日に屋内にいたとしても長時間窓際にいれば日焼けしてしまう可能性は大いにあり得ます。なぜなら、紫外線は窓ガラスを通過してしまうからです。UVカットが施されたガラスなら問題ありませんが、普通の窓ガラスの場合は、屋内でもなるべく窓に近づかないなどの対策を取りましょう。

曇りの日の日焼け対策③上着を羽織る

UVカット素材を選ぼう

UVカット機能が付いた上着を羽織って曇りの日の日焼けを防ぎましょう。UVカット素材は金属微粒子を練り込んで紫外線を吸収したり、乱反射させたりして肌に届かないように加工したものです。普通のお出かけ時はもちろん、海やプールなど水場に行く時もUVカット加工のラッシュガードやパーカーを羽織れば日焼け対策に役立ちます。

夏は涼感タイプもある

Photo byFree-Photos

上着を羽織るといっても、夏は暑くて長袖を着たくない時もあるでしょう。そんな時は、接触霊感の機能があるアイテムを選んでみましょう。触れている部分が冷たく感じる素材なので、夏でも快適に着用できます。また、色を白や明るいパステルカラーにすると、光を反射して熱がこもりにくくなります。反対に黒色は日光を吸収して熱く感じるので夏場は注意しましょう。

曇りの日の日焼け対策④外出時間を変える

紫外線のピーク時間は午前中

Photo by vasyapuppkin

1日の内で紫外線が最も強くなる時間は10時~14時の間です。この時間は日光の中に大量の紫外線が含まれているので、油断して外出すると赤い炎症が起こる強い日焼けになりやすいのです。予定がある時は仕方ないですが、なるべくこの時間帯の外での活動を避けておけば日焼けのリスクを軽減できます。

外に出る時間を調節しよう

Photo byMabelAmber

曇りの日に外出する時には、紫外線が多い時間帯に室内に居られるように予定を調整してみましょう。例えば買い物をしたいと思ったら、14時以降に出発したり、朝早く出かけて紫外線が多い時間は屋内にいられるようにしたりすれば日焼けせずにお出かけを楽しめます。ちょっとしたスケジュール調節でお肌を紫外線から守りましょう。

曇りの日の紫外線対策で美肌を保とう

曇りの日こそ油断せず紫外線ケア!

Photo bykerdkanno

曇りは紫外線量こそ晴れの日より少ないですが、油断や光の屈折によって思った以上に日焼けしてしまう可能性がある危険な天気です。日焼けしにくいからと曇りの日に海水浴や屋外プールに行く人も多いですが、例え日光が見えなくても紫外線は必ず肌に届いているのでUVケアを欠かさないで過ごしましょう。

こちらの記事でUVケア方法をチェック!

Photo byadamkontor

これからの暖かな季節は屋外でのレジャーや海、プールに出かける人も多いでしょう。激しい日焼けは肌の色を黒くし、シミを作るだけではなく赤い炎症を起こしヒリヒリとした痛みも生んでしまいます。赤い炎症はやけどのようなものなので日焼け後には適切なケアを行いましょう。こちらの記事では日焼け対策や日焼け後のケア方法を分かりやすく解説しています。