ひまし油はシミに効果・効能があるのか?
ひまし油に重曹を混ぜて簡単に作れるクリームが、シミやほくろ、しわといった顔の症状に効果や効能が期待できると話題です。
ダイエットなどにも役立つと言われるひまし油ですが、実際にはどんな油なのか、塗るだけでいいのか、その詳細がよくわからなくて使えないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、ひまし油に期待できる効果や効能をリサーチしました。重層を使ったクリームを試してみようという方、ぜひ参考にしてみてください。
ひまし油とは
トウゴマの種から採取されるひまし油。英語でCastor oilと表記し、キャスターオイルとカタカナで表記されることもよくあります。ひまし油の原料となるトウゴマは熱帯地方に見られる植物で、種から取れるひまし油は、古来、下剤として使われてきました。
また、低温でも固まりにくい性質から、航空機の潤滑油として利用されたほか、せっけんや塗料といった加工製品の原料としても用いられています。
医薬品として利用されるのはごくわずかですが、炎症を落ち着かせるほか、シミやシワといった肌の症状を改善するのに役立つなどの効果や効能でも知られ、最近では美容での利用も増えています。
重曹とは
重曹とは、科学名を炭酸水素ナトリウムといい、別名、重炭酸ナトリウム、またはベーキングソーダです。人体に無害で、ふくらし粉などの食品添加物をはじめ、磨き粉などの掃除用、下剤などの医薬品として利用されています。
重層は弱アルカリ性で、油脂を乳化したりたんぱく質を分解したりする作用があります。このため、たとえば重曹を湯船に入れると皮膚がツルツルになり、美肌効果が期待できると言われています。
ひまし油を塗る前に注意したいことは?
ひまし油をシミやほくろ、シワ取り目的で顔に利用する際、注意したいことがあります。ひまし油を利用する前に必ず確認しておきましょう。ひまし油は多くの人から利用されていますが、使い方によってはトラブルを招くこともあります。
使う部位、とくに顔に使おうと考えてらっしゃる方は、トラブルが起こらないようにしたいです。
顔などに利用する前にパッチテストを
ひまし油は一般的に安全であり有効である製品ですが、人によってアレルギーが出る可能性もあります。アレルギー反応を知るためには、パッチテストと呼ばれる簡単なテストを行います。
この簡単なテストは、顔などではなく、腕など目立たない箇所に、利用するひまし油を数滴ほどたらして、一日様子を見るというものです。もしも発疹やかゆみといった何らかの症状が現れたら、アレルギーの可能性も考えられるため、利用は止めることが重要です。
肌の弱い人は重曹を混ぜたひまし油を塗るのは控える
ひまし油に重曹を混ぜてクリームを作る場合、皮膚の弱い方は十分に注意しましょう。重層は、人体に有害ではない物質ですが、弱アルカリ性であるため、皮膚に刺激があります。肌が敏感な方にはいささか強いかもしれません。
ひまし油に重層を混ぜたクリームを使う場合も、顔など目立つパーツに使う前に、パッチテストを行いましょう。また、重曹入りのひまし油を長期的に使う場合も肌の調子をしっかりと確認しながら行うことをおすすめします。
なお、ひまし油に重曹が混ざったカソーダという商品もあります。こちらも同様に、使い方には十分に気をつけましょう。
ひまし油の原料であるトウゴマには要注意
ひまし油の原料となっているトウゴマの種子には、毒性の成分が含まれています。ricinとricinineです。ともに猛毒で、種子8個ほどで致死量となるのだとか。
これらの毒物は、加熱によって分解され、ひまし油の中には成分は移行せず、絞りかすに残るため、使用には心配はありません。が、ひまし油の原料であるトウゴマの種子には非常に高度の毒性成分が含まれているということは念頭に置いておきましょう。
酸化しやすいので要注意
ひまし油の主成分である一価不飽和脂肪酸は、紫外線や熱に弱い性質を持っています。つまり、長時間、日の光に当たってしまったり、温度の高い場所で保存していたりしておくと酸化してしまうのです。酸化した油は、肌を傷つけ、肌荒れの原因となります。
使用する前に、古い油のにおいがしたり、使用年数が不明のひまし油は使用しないほうがベターです。
シミやシワに効果が期待できる!?ひまし油の使い方5選
①シミやシワに塗る
ひまし油には、リシノール酸という不飽和脂肪酸が多く含まれています。不飽和脂肪酸は、顔などの皮膚にも含まれている成分なので、ひまし油を塗ることで、顔などの皮膚の状態を落ち着かせることができます。
ひまし油は、シミやシワ、傷口などを改善するのにために利用され、実際にシミやシワがなくなったという方も多くいらっしゃいます。
その論拠となっているのが、エドガーケイシーという心霊診断家が推奨したひまし油の温湿布で、ひまし油は免疫系に働きかけるとされ、その働きによって効果が期待できるとされています。
ひまし油の使い方は、シミやシワ、傷口などの部分にひまし油を塗るだけ。医薬品ではないので、塗るとすぐに治るというものではなく、継続的に塗ることでシミやシワが薄くなっていくとされています。
ひまし油に重層を混ぜたクリームを利用する場合、刺激が強い場合もあるため要注意。パッチテストを行ってから、シミなどに少量からつけて様子をみましょう。継続的にシミなどにつけてみて、肌に異常が見られた場合、すみやかに使用を止めましょう。
②ほくろに塗る
シミなどのほかに気になるほくろやそばかすを取るために、ひまし油を利用する方がいらっしゃいます。この方法は、ほくろなどの種類によっては有効かもしれませんが、必ずしもほくろなどがなくなるというわけではありません。
生まれつきあるほくろなどは、取ることがむずかしいとされています。後天的にできたほくろなどの場合、何らかの原因によってできた色素沈着によるものがありますが、この場合、新陳代謝などによって取れる可能性があります。
したがって、ほくろを傷つけ、そこにひまし油を塗るようなことは止めたましょう。かえって悪化することも考えられます。
体内から皮膚のターンオーバーを促すことも大切
ひまし油などのクリームを塗ることで、皮膚の外側から皮膚のターンオーバーを促すことも重要ですが、体の内側からも肌の健康を作っていくことも大切です。肌の状態は、その人の健康状態を映しているため、身体の健康は肌の健康へとつながっていきます。
肌は日々、生まれ変わっていて、その周期はその人の健康状態や年齢などによってそれぞれです。
肌がしっかりと再生されれば、シミやほくろといった気になる箇所も再生されていきますので、しっかりとした食生活や睡眠、ほどよい運動を心がけることも重要です。
③肌の保湿
ひまし油は、非常に粘土の高い油脂です。実際に使ってみればわかりますが、そのテクスチャーはトロッとした粘り気があります。ひまし油の一価不飽和脂肪酸という成分は、皮脂と同じ成分であるため、皮膚の角層に浸透し、肌を柔らかくする働きがあります。
このため、乾燥による皮膚のトラブルが改善されるのです。
ひまし油のつけすぎには注意を
乾燥した肌がしっとりと潤う効果や効能が期待できることから、乾燥肌の方はたっぷりと利用しがちですが、つけすぎには注意したいです。
というのも、ひまし油の一価不飽和脂肪酸は、肌に塗ると皮膚の表面で分解され、脂肪酸によって肌に刺激が生じることがあるからです。ニキビなどが生じることも考えられますので、つけすぎないようにしましょう。
④頭皮や髪の毛に使用
頭皮が乾燥したり、髪の毛がパサついたりしているときにも、ひまし油は効果を発揮します。粘土の高い油脂であるため、乾燥した皮膚が柔らかくなります。髪の毛を洗う前に、少量のひまし油を使って頭皮をマッサージし、しっかりと油分を洗い流しましょう。
しっかりと落とさないと、粘土が高いため、髪の毛や頭皮がべたついてしまいます。
つけすぎるととんでもないことに
頭皮のトラブルでフケなどの悩みを抱えている方に有効なひまし油。肌にいいからといって、つけすぎてしまうとなかなか落ちなくてベタベタしてしまいます。
何度も髪の毛を洗うのは、かえって髪の毛や頭皮を傷つけてしまいますので、頭皮をマッサージする際は、数滴から試していくことをおすすめします。
⑤ひまし油で湿布
ひまし油をたっぷりと塗った布を気になる部位に当て、温めてデトックス効果を得るというエネルギー療法があります。
この方法にはエビデンスがなく、科学的に立証されている方法ではないため、必ずしも万人が簡単にデトックス効果を得られるというものではありません。
しかし、この方法を試した人の中には、皮膚のトラブルが解消されたとか、いぼやほくろが簡単に取れたという人もいらっしゃるようです。
ひまし油の使い方には気をつけて
ひまし油は、医薬品として下剤効果があります。この効果はまさにデトックス効果のひとつで、体内で分解されたリシノール酸が小腸を刺激するという作用によります。
ひまし油には、医薬品としてではなく、スキンケアとしてのアロマ油としての製品もありますので、くれぐれも使い方には注意しましょう。
ひまし油の成分について
ひまし油の成分の大半が、二重結合がひとつの一価不飽和脂肪酸のリシノール酸です。このほか、オレイン酸が5~6%、リノール酸が2~3%、パルミチン酸やステアリン酸などが数%となっています。
一価不飽和脂肪酸は酸化安定性が低く、酸化しやすいという特徴があります。酸化した油脂は肌への刺激となるため、ひまし油は直射日光などに当たらないように注意する必要があります。
ひまし油を活用してみよう
ひまし油にはさまざまな効果や効能が期待できます。使い方を工夫して、シミなどのない美しい肌を目指しましょう。重層などと混ぜて簡単に作るクリームを使用する場合は、肌への影響に注意して使うようにしましょう。
とくに繊細な肌の方は要注意。顔など肌の目立つパーツに使う前に、必ずパッチテストを行いましょう。
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