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アダンソンハエトリとは?益虫と噂される蜘蛛の生態や活躍ぶりを紹介!

アダンソンハエトリとはどのような蜘蛛かご存知でしょうか?アダンソンハエトリは益虫と言われている蜘蛛で、家の中にいる嫌な虫を食べてくれることから、家から出さずに一緒に住む方も沢山います。今回はそんなアダンソンハエトリの生態や益虫としての活躍を解説していきます。
更新: 2023年8月31日
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アダンソンハエトリとはどんな蜘蛛?

家の中に蜘蛛が出たら、多くの方が窓や玄関などから外に出そうとするのではないでしょうか?しかし、実はその蜘蛛は益虫かもしれません。今回ご紹介するアダンソンハエトリというハエトリグモは、家の中にいる嫌な虫を食べてくれる益虫として有名で、見つかったら喜ぶ方が沢山います。

中にはペットとして飼育する方もいるほど、可愛らしさがあるのもポイント。今回はそんなアダンソンハエトリの生態や益虫としての活躍を解説していきます。

アダンソンハエトリの特徴

アダンソンハエトリとは?

アダンソンハエトリとは、家の中でよく見かける小さな蜘蛛です。大きさは1センチにも満たない程度なので、家の中にいても気づかないことが多いサイズです。家の中でよく見かけることから「家グモ」とよく呼ばれています。

家の中にいるものが必ずしもアダンソンハエトリとは限りませんが、可能性は高いです。また、日本でよく見かけますが、実は世界的に広く分布しているので、国外でも見られます。

ハエトリグモの一種

この蜘蛛は「ハエトリグモ」の一種で、他にも沢山のハエトリグモが存在します。日本には100種類以上が生息しているので、家の中で見つけても、それがアダンソンなのかは分かりません。

ただし、アダンソンは生命力が強いので、元々住んでいたハエトリグモを追い出すこともよくあり、生息分布を広げています。ちなみに、アダンソンというかっこいい名前は、最初に発見した「ミシェル・アダンソン」さんが由来となっています。

ハエトリグモの本が出版されている

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今回はアダンソンハエトリの生態や寿命などを解説していきますが、他にも沢山の種類があります。そして、そんなハエトリグモを詳しく解説しているのが、上記のガイドブックです。

こちらは日本に生息しているほとんどの種類が掲載されており、かつ生きた状態の写真が掲載されているのがポイント。アルコール浸けされたクモは自然な姿にならないので、生きている状態で撮影されたこだわりの本になっています。気になる方はチェックしてみて下さい。

アダンソンハエトリの生態

生態①基本的には巣を作らない

蜘蛛と言えば巣を作る生き物というイメージがあるかもしれませんが、こちらは基本的に巣を作りません。家の中をパトロールするかのように動きまわって、餌となる虫を探し回るタイプなのです。待つタイプではなく、狩りにいくタイプです。

ただし、繫殖期のメスは卵を産む為に袋状の巣を作りますので、絶対巣を作らない訳ではありません。また、上記ツイートに書かれているように、オスでも巣を作ることがあるとされています。

生態②命綱を常に出している

基本的に巣は作らないのですが、糸を出すことは出来ます。常に蜘蛛の糸を出しながら動いており、この糸は命綱として使われています。うっかり落ちてしまうことがありますので、その際にぶら下がれるようになっているのです。

徘徊するタイプならではの生態となっています。とはいえ、力強くはじくなどして落ちればぶら下がれませんので、はじかないようにしましょう。

生態③餌を捕まえたら溶かして食べる


アダンソンハエトリに限らずですが、蜘蛛の餌の食べ方は人間からするととても変わっています。クモはそのまま食べるのではなく、消化液を餌に注入し、ドロドロに溶かしてから吸い取るようにして食べるのです。

ですので、食べられた餌は中身の無い殻だけが残ります。また、そのような食べ方をする為、非常に消化が良く、排泄物があまり出ないのも蜘蛛の特徴です。

生態④オスメスで姿に違いがある

家の中でよく見かけるアダンソンハエトリですが、オスメスで姿に違いがありますので、すぐに見分けられます。オスは体が黒く、白い毛が目立つので、モノトーンな印象です。メスはくすんだ茶色い色をしており、あまり人気がありません。白黒のオスの方が人気があります。今度家の中で見つけた際は、色に着目してみましょう。

アダンソンハエトリは益虫?

アダンソンハエトリは益虫蜘蛛

こちらは家の中を徘徊し、あらゆる嫌な虫を捕まえて食べてくれることから「益虫」として扱われることが多い蜘蛛です。

名前の通りハエを取るのが得意なのですが、ハエと言えば動体視力が凄いことで知られていますが、アダンソンハエトリは飛びかかるスピードが非常に速いので、ハエでも捕まえられます。そのジャンプする姿から、英語で「ジャンピングスパイダー」と呼ばれています。

アダンソンハエトリはゴキブリも捕獲する

ハエ取りと名前が付いていますが、捕まえるのはハエだけではありません。

蚊も食べますし、ダニや小さなゴキブリ、小さなガといった嫌な害虫もどんどん食べてくれます。とにかく動くものを捕まえようとする性質があり、上記の動画のように、遊ぶことも可能です。追いかける様はまさにハンターです。見つけた際はよく観察してみて下さい。

アダンソンハエトリを見つけたら放っておく

益虫であることを知らずに、家の中で見つけたらすぐに殺してしまう方が沢山います。しかし、家の中にいるということは、家の中に餌がいるということ。つまり、家の中に嫌な害虫がいる可能性が高いのです。

どこからともなく自然に入ってきているように見えて、餌があるからその家にいるので、自然にいなくなるまで放っておくと良いでしょう。人間に危害を加えることもありませんので、放っておいても問題ありません。

アダンソンハエトリはどこから来る?

アダンソンハエトリはどこからでも来る

いつの間にか家の中にいるので、どこから入ってきているのか不思議に思う方も多いようです。しかし、実は家には入れる隙間が沢山あるので、どこからでも入れるようになっています。

そうしてどこからともなく入ってくるのですが、いつまでも家の中にいる訳ではなく、餌が見つからなくなればまたどこからか去っていきます。同じ家にずっと居着く訳ではありませんので、餌が無くなるまで放っておくと良いでしょう。

ハエトリグモは昼に動く

夜に動きまわるようなイメージがあるかもしれませんが、実はハエトリグモは夜行性生物が持っているタペータムと呼ばれるものを持っていない為、闇夜に自由に動き回ることが出来ません。

その為、夜は安全な場所でじっとしており、昼になると動くのです。ですので、夜に何か悪さをするのではないかという心配はいらないのです。昼間にどこからともなく入ってきて、出て行く時もまた昼間です。


アダンソンハエトリの寿命は?

ほとんどの蜘蛛の寿命はおよそ1年

家で同居するだけではなく、ペットとして育てる方もいます。その際に気になるのが寿命ですが、小さな生き物ですので寿命は短く、約1年ほどとされています。ほとんどのクモの寿命も大体1年くらいとされており、他のハエトリグモの寿命も大体同じです。その1年の間に繁殖活動をして、また小蜘蛛が生まれるというサイクルになっています。

中には寿命が3年になる個体も

大体の場合、寿命は約1年ほどになるのですが、中には長生きの個体もおり、3年程度生きるものもいるとされています。ですので、寿命の目安は1~3年と考えておくと良いでしょう。ただし、それだけ長生きするものは珍しいので、1年程度育てられれば良いと考えておきましょう。

アダンソンハエトリの目の数は?

アダンソンハエトリは目の数が多い

実は蜘蛛は種類によって目の数が違います。目の数が0個のものから8個のものまであり、アダンソンハエトリの場合、目の数は8個です。画像の通り、前に4つ並んでいるのが特徴的で、その横にとても小さな目が2つ、その後ろに少し大きな目が2つあります。前に並んでいる真ん中二つの目がメインの目となっています。

ちなみに、目の数が0個の蜘蛛は違う部分が発達している為、問題無く生きていけます。

アダンソンハエトリは目が良い?

実はアダンソンハエトリはとても目が良い蜘蛛で、特に前の二つの目でしっかり見ています。他にも目が付いていますが、前の二つを頼りにしているようで、背後に何かがくると振り返って二つの目で捉えます。目の数が多いのですが、前二つで主に行動しています。また、視力が良いので、オスメスを見つける時もジェスチャーをしてアピールします。

アダンソンハエトリは販売されている?

アダンソンハエトリは販売されていない

色々な特徴を知って欲しくなった、育ててみたくなった方も多いかもしれませんが、残念ながら販売はされていません。他の益虫蜘蛛はヤフーオークションなどで取引されることがありますが、アダンソンハエトリはあまり取引されないのです。

とはいえ、必ず販売されない訳ではありませんので、根気よく販売されるのを待てば見つかる可能性もあります。

よく見かけるクモなので探せば見つかる

確実に手に入れたい場合は販売されるのを待つべきですが、販売は中々されませんので、自分で見つけた方が良いでしょう。家の中に入ってきた場合はラッキーです。捕まえて、昆虫ケースなどに入れましょう。

上方向へのジャンプ力はあまりありませんので、高さは低めでも大丈夫です。また、家の中で見つからない場合は、周囲の草むらなどを探すのも良いでしょう。

アダンソンハエトリの餌は何?


餌は生きた虫がベスト

育てるなら餌が必要になります。餌はやはり生きた虫がベストです。ショウジョウバエをリンゴやバナナ等を与えて増やして与えるのが良いのですが、生きた虫を与え続けるのは中々大変です。

そこで、市販されているような餌を与えると良いでしょう。画像のような赤虫や釣具店で販売されているサバムシなどを与えると食べてくれます。意外と好き嫌いしますので、食べなくなったら違う餌を与えるなど工夫して下さい。

アダンソンハエトリは砂糖水を飲んでくれる

餌を与えるだけじゃなく、水分も与える必要があります。水で綿を湿らせてケースの中に置いておきましょう。意外と乾燥に弱い生き物ですので、水気が無いと死んでしまいます。

この水を砂糖水に変えると、餌不足の時の対策にもなります。綿はビシャビシャになるほど濡らすのではなく、適度に濡らしましょう。水分を切らさないように、週に一度は取り替えて下さい。

アダンソンハエトリは増える?

寿命が約1年程度で来てしまいますので、増えるなら増やしておきたいところです。野生のメスを捕まえた場合は既に卵を持っている可能性がありますので、増える場合があります。オスだけではもちろん、増えることありません。

増えることを期待するならメスを育てると良いでしょう。また、オスメスを一緒に育てていると共食いする場合がありますので、増える前に減ってしまう可能性があります。増えるのを期待して野生のメスを育てましょう。

まとめ

今回の「アダンソンハエトリとは?益虫と噂される蜘蛛の生態や活躍ぶりを紹介!」はいかがでしたでしょうか?

目の数や巣作り、増えるのかどうかなど、気になる部分まで解説させて頂きましたが、今すぐ育ててみたくなった、または家に来て欲しくなった方も多いかもしれません。いつの間にか来て、いつの間にか去っていきますので、家に来る日を待ちましょう!

アダンソンハエトリが気になる方はこちらもチェック!

今回はアダンソンハエトリについて解説させて頂きましたが、他にも虫や動物に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。