観葉植物/エレンダニカ(シッサス)3号ポット苗
シッサスの育て方とは?
垂れ下がるタイプのオシャレな観葉植物を育てたいと考えている方におすすめなのが「シッサス」です。シッサスはナチュラルな部屋にとても合う植物であり、多くの方が育てている人気植物です。育て方は難しくありませんので初心者でも問題ありませんが、冬の寒さを苦手としていますので、寒い時期は注意しましょう。今回はそんなシッサスの育て方や、挿し木での増やし方などを解説していきます。
シッサスの特徴
シッサスとは?
シッサスとは、ブドウ科セイシカズラ属(シッサス属・パルテノキッスス属)に分類される多年草です。自生地は広く、世界の熱帯・温帯地域に200種類以上分布しています。垂れ下がっていく特徴がある為、ハンギングバスケットで楽しむことが多い他、画像のように高いところに飾って垂れるのを楽しめるのが特徴です。種類は色々ありますが、よく育てられているのが、「カンガルー・アイビー」と呼ばれる「アンタルクティカ」という種類です。
シッサスは初心者でも育てやすい?
初心者の方が気になるのが「育てやすさ」ですが、完全に放っておける訳ではないものの、育てやすいタイプの観葉植物です。環境さえ問題なければ順調に育っていきますので、適した環境で育ててあげましょう。暖かい地域の植物ですので、寒さが苦手な点にだけ注意が必要です。また、繫殖力が強いので、挿し木をすれば簡単に増やしていけます。
シュガーバインとの違いは?
シッサスを見て「シュガーバイン」をイメージされた方も多いかもしれませんが、シュガーバインもシッサスの仲間です。シュガーバインは「パルテノシッサス・シュガーバイン」と言います。ちなみに、シュガーバインの名前の由来は、葉の裏側に白い樹液が付き、それが砂糖のようであることが由来となっています。
シッサスの種類
シッサスの種類①アンタルクティカ
こちらはよく育てられている種類で、オーストラリア原産の低木です。どの種類を育てるかについて特にこだわりが無ければ、こちらの種類から育ててみると良いでしょう。育てる難易度も問題ありません。
シッサスの種類②ロンビフォリア
こちらは熱帯アメリカが原産のもので、「グレープ・アイビー」と呼ばれています。画像のように葉に光沢があって美しいのが特徴です。気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
シッサスの種類③セイシカズラ
こちらは「ディスコロル」とも呼ばれている種類で、名前の通り、東南アジア原産の種類となっています。他の種類とは見た目が大きく異なっており、とても個性的です。葉は銀灰色で、歯の裏は赤紫色で、とても目立ちます。
シッサスの種類④アマゾニカ
こちらもとても個性的な種類で、アマゾン原産のものとなっています。葉の表は緑色で、裏はワインレッドです。少しとげとげしい見た目をしているのも特徴。ちょっと変わったものを育ててみたいと考えている方におすすめです。
シッサスの花言葉と名前の由来
シッサスの花言葉
花は咲きませんが、花言葉はあります。花言葉は「信頼・永遠の愛」となっており、非常に良い意味の花言葉ですので、贈り物に使う際にも安心です。また、シュガーバインもシッサスの仲間であることを先述しましたが、シュガーバインには「すこやか」という花言葉もあります。シッサスは風水的にも良いとされている植物であり、ハンギングすることで恋愛運も上がるとされています。花言葉にも愛が含まれていますので、恋愛運を上げたい方におすすめです。
シッサスの名前の由来
気になる名前の由来ですが、これはギリシア語から来ています。ギリシア語でツタは「キッソス」と言うのですが、そこから由来して、つる性の植物ということで現在の名前になっています。ちなみに、キッソスは「kissos」と書きますが、シッサスは「Cissus」と書きます。別名として、キッススと呼ばれることもあります。
シッサスの販売価格は?
シッサスの販売価格
観葉植物/エレンダニカ(シッサス)3号ポット苗
購入前に気になるのが販売価格ですが、シッサスの苗はポットのものであれば安価に販売されています。ポット苗は大体数百円程度で購入出来ますので、育てるのに不安がある方でも安心です。ネットショップではセットで販売されていることも多く、最初から広い範囲で育てたい方はセット苗を購入するのも良いでしょう。また、ポット苗ではなく、最初から鉢に入れられているものは値段が高くなっています。
シッサスの選び方
お店で購入する際は、なるべく良い苗を選びましょう。良い苗は葉が青々としており、生き生きとした雰囲気があります。また、病気や害虫の被害の様子が無いかを見ておくことも大切です。害虫が付着していると、その植物だけじゃなく、他の植物にも被害が及ぶ可能性がありますので注意しましょう。
シッサスの育て方①環境
シッサスは地植え?鉢植え?
地植えにすると冬の寒さに耐えきれませんので、鉢植えにして育てていきましょう。外で管理することも出来ますが、外の気温が15度になる頃には成長が緩やかになり、10度ほどになったら室内に入れるようにしてあげます。
シッサスに適した生育環境
室内でよく育てられている植物ではありますが、ある程度の日当たりは必要です。しかし、強い直射日光が当たり続けると葉焼けをしてしまいますので、明るい日陰、もしくはレースカーテン越しの光が当たるくらいが丁度良い環境と言えます。室内で管理する際は、エアコンの風が直接当たり続けないような場所に置いてください。
シッサスの夏冬の管理
観葉植物を育てる上で悩ましいのが夏冬の管理ですが、室内に入れてしまえば問題ありません。夏の直射日光を当てると葉焼けしますので、もし日光が当たるのであれば30%ほど、遮光ネット等を使って遮光すると良いでしょう。冬は外で管理出来ませんので、10度以上の気温がある室内で、窓際に置き、ガラス越しの光を当てて育てます。
シッサスの育て方②用土・植え付け
シッサスの用土
シッサスは水はけの良い土を使って育てましょう。市販されている観葉植物用の土に、赤玉土と鹿沼土を少し混ぜて調整するか、赤玉土を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜた土を使うことをおすすめします。また、土の表面に鹿沼土をまくことで、コバエの発生を防げます。
シッサスの植え付け
植え付けの適期は5~9月です。暑い時期に植え付ける際は、猛暑日を避けましょう。特別なポイントはありませんので、鉢底ネットと鉢底石を敷き、土と苗を入れ、たっぷり水やりをして下さい。あまり根が出ていない苗の場合、根が増えるまでは水切れしないよう注意しましょう。
シッサスの育て方③水やり・肥料
シッサスへの水やり
管理で大切なのが水やりの具合です。一般的な観葉植物と同様に、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。気温が下がってくるとあまり水を必要としなくなってきますので、水やりのペースを落とします。冬場は、土の表面が乾いてから3日ほど待って水やりをすると良いでしょう。少し乾燥気味にすることで、樹液の濃度が高まり、耐寒性が上がります。もし葉が落ちるようであれば、少し水やりペースを上げて下さい。
シッサスへの肥料
肥料は必ず必要な訳ではありませんが、与えた方が早く成長します。与える場合、生育期である春から秋時期に与えます。緩効性肥料を使う場合は2ヶ月に1回、液体肥料を使う場合は2週間に1回与えると良いでしょう。冬に肥料を与えると肥料焼けしてしまいますので注意して下さい。有機肥料はコバエが発生しやすいので、室内では化成肥料を使うことをおすすめします。
シッサスの育て方④植え替え・増やし方
シッサスの植え替え
成長すると次第に鉢の中が根でいっぱいになって来ますので、根詰まりする前に植え替えをしましょう。植え替えは1~2年に1度が目安です。5~9月の暖かい時期に行いましょう。一回り大きな鉢と新しい土を用意し、植え付け同様に植え替えします。
シッサスの挿し木での増やし方
増やし方は挿し木が一般的です。挿し木での増やし方の適期は6~8月。茎の先端を10㎝の長さでカットし、先端の葉を3枚残して、下葉を落とします。挿し木用の土や、バーミキュライトとパーライトを等量に混ぜた土に茎を挿しましょう。明るい日陰で水切れしないように管理すると、1ヶ月ほどで発根します。しっかりしてきたら鉢で育てていきましょう。何本か挿し木しておくと安心です。
シッサスの育て方⑤剪定・手入れ
シッサスの剪定
植え替えをする際に剪定も行うと良いでしょう。株元から3節残して刈り込むようにします。剪定をすることで新芽が成長しやすくなり、新しい枝が出てきます。
シッサスの手入れ
成長するとどんどんツルが伸びていきます。ツルが伸びすぎてバランスが悪いと感じたら、カットして調整しましょう。少しカットしてもバランスが悪いようであれば、株元近くで思い切ってカットして下さい。カットしたツルは挿し木に使用出来ます。また、下葉が黄色くなって枯れてきた様子であれば、下葉の除去もしてあげましょう。
葉水で乾燥を防ぐ
通常の水やりだけでも水分補給は十分なのですが、葉水をしてあげると更に良くなります。葉水とは、霧吹きで葉に水をかけてあげる手入れで、乾燥を防ぐだけじゃなく、害虫予防にもなるのがポイント。また、葉にホコリが積もりがちですので、葉水をしてから少し拭いてあげることでホコリを取り除けます。葉水は一日一回してあげると良いでしょう。
シッサスの育て方⑥病気・害虫
シッサスの病気①炭そ病
シッサスは炭そ病とうどんこ病に注意しましょう。炭そ病にかかると黒褐色の斑点が現れ、少しずつ大きくなり、次第に枯れていきます。発症するとその部分は治せませんので、すぐに切除して拡大しないようにしましょう。また、発生後に薬剤を使うことで拡大を抑えられます。水やりは株元にするようにして、風通しの良い環境で育てることで予防出来ます。
シッサスの病気②うどんこ病
うどんこ病にも注意しましょう。うどんこ病とは、葉や茎が白くなり、名前の通り、うどん粉をまぶしたような状態になる病気です。原因は白いカビ菌で、このカビ菌自体はどこにでもいますが、特に梅雨時期に発生しやすくなります。こちらも風通しを良くすることで予防出来ます。詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

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シッサスに付く害虫①ハダニ
害虫は、ハダニやカイガラムシに気を付けましょう。ハダニはとても小さな害虫で、葉の裏に付き、吸汁します。被害がひどくなると枯れる可能性もありますので、早めに対処しましょう。先述の葉水も効果的です。その他、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

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シッサスに付く害虫②カイガラムシ
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まとめ
今回の「シッサスの育て方とは?挿し木で増やしていく方法も合わせてご紹介!」はいかがでしたでしょうか?環境さえ合っていれば問題なく育ってくれる植物ですので、ぜひ育ててみて下さい。水やりは大切ですが、水やりのしすぎに注意しましょう。また、多湿になると病気になりやすくなりますので、風通しの良い場所で管理することも大切なポイントです。
シッサスが気になる方はこちらもチェック!
今回はシッサスについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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