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うどん粉病とは?白い粉が葉についていたら危険!治療と対策方法を解説

うどんこ病はガーデニング愛好者にとって身近な植物の病気です。見た目も悪く放っておくと、どんどん白いものが広がってしまいます。しかしうどんこ病は、素人でも見付けやすく対処しやすい病気です。慌てず早期発見に努め対処しましょう。

2019年06月23日更新

m.miura
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休日のコーヒーが楽しみです。
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目次

  1. 葉が白くなった!うどんこ病の症状を知って対策をしよう
  2. うどんこ病ってどんな病気?
  3. うどんこ病の発生しやすい時期と対策
  4. うどんこ病の対策① 重曹スプレーで殺菌
  5. うどんこ病の対策② 薄めた酢をスプレーする
  6. うどんこ病の対策③ 適切な農薬を使用する
  7. うどんこ病の対策④ 葉を切り取る
  8. うどんこ病の対策⑤ 周辺の雑草や落ち葉を処分
  9. うどんこ病にさせないために。予防方法は?
  10. うどんこ病を早期発見してガーデニングを楽しもう

葉が白くなった!うどんこ病の症状を知って対策をしよう

イチゴ狩りやブドウ狩りを楽しんでいると、実に白いものが付いていて「これはなんだろう?」と思ったことはありませんか。 実はそれ、うどんこ病なんです。 人体には無害なのですが、植物にとっては光合成を阻害され発育不良の原因になります。 ガーデニング愛好者にとってもなんとかしたい病気の一つではないでしょうか?

うどんこ病ってどんな病気?

うどんこ病はうどん粉をまぶしたかのような外見からそう名付けられました。 農作物の重要な病害の一つで、特に発病しやすいのはウリ科の植物です。毎年キュウリはうどんこ病が発病しない事がない、というほどに頻発する病気です。

うどんこ病の原因はカビ

うどんこ病の正体はカビです。 普通のカビは乾燥状態では増えにくいのですが、ウドンコカビ菌の厄介なところは、乾燥状態でも発芽し増殖することができることです。 ガーデニング愛好者からすれば厄介なカビ菌ですが、学問の世界では面白い特徴をもっている注目の菌なんです。 少しだけ解説すると、進化の過程でウドンコカビ以外の菌が混じることなく進化した単一系統であることと、人工培養できない絶対寄生菌という特徴があります。 興味を持たれたらぜひ調べて見てください。

うどんこ病の被害

さて、うどんこ病を放っておくと白い色が葉全体に広がり、植物の成長を妨げてしまい、やがれ枯れてしまいます。 被害の具体的な状況は、花が咲かない、果実の奇形、野菜では味が落ちるなどあります。 しかしうどんこ病は発病しても、植物の自然治癒で回復させることができます。初期段階であれば葉を処分しなくても治療できるので、日ごろから葉の表面を観察しましょう。

白い斑点が見えたらうどんこ病を疑おう

うどんこ病は素人でもすぐに判別でき、初期段階で発見しやすいです。水やりなどの日頃のお手入れで、良く葉の表面を観察していればすぐに発見できます。 葉や新芽に白いぽつぽつとした斑点が見えたら、うどんこ病を疑いましょう。 余談ですが、葉に線上の白い変色やお椀のような丸みがある斑点は、カイガラムシの疑いがあります。

うどんこ病の発生しやすい時期と対策

うどんこ病は土に潜むカビですが、他のカビの特徴とは少し異なります。 うどんこ病が発病しやすい時期と、どのように病気が広がっていくのかが分かれば対策のヒントになります。

うどんこ病は乾燥が好き

うどんこ病が発生しやすい時期は5月から10月頃です。気温が17~25度程度になると盛んに発育し、真冬や真夏を除いていつでも発生する病気ととらえて間違いありません。 他の菌は湿度が高いと盛んに増殖しますが、うどんこ病の菌は乾燥状態を好むという、珍しい特徴があります。 そのため梅雨明けの乾燥が続く日は特に発生しやすい傾向があります。

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うどんこ病が伝染する経路

うどんこ病の原因菌であるウドンコカビは土に潜んでいます。カビの胞子が風に飛ばされたり、土が跳ねて植物に付着することで広がります。 生きている植物に寄生しませんが、枯れた落ち葉にも胞子が付着している可能性があります。 そのため枯れた葉もきちんと処分することが大切です。

うどんこ病の対策① 重曹スプレーで殺菌

家庭でできるうどんこ病対策では、重曹を使う方法が手軽です。ドラックストアでも簡単に手に入るのでぜひ試してください。

重曹スプレーの作り方

用意するものは以下の3つです。 ・重曹(食用可): 1g程度 ・水道水: 500~1000mL ・スプレーボトル 重曹と水をよく混ぜます。それを100円ショップなどで手に入るスプレーボトルに入れて使用します。

重曹スプレーの使い方

重曹スプレーをうどんこ病になっている部分に吹きかけましょう。散布のタイミングはうどんこ病の発生した初期です。 注意点は濃度の高い重曹スプレーを使いすぎないようにすることです。 植物の色が変色したり、硬くなってしまったりのトラブルの原因になります。 様子を見ながら一週間おきにスプレーして、葉色が元に戻ったら治療成功です。

重曹は国も認めた農薬!?

重曹は特定農薬と言って農薬として使用することが認められています。 つまり病害虫に効果があると認められ、人間の健康や安全を国が保証したものなんです。 重曹は炭酸水素ナトリウムの別名で、ハーモメイトという商品名で登録販売されています。安全な殺菌剤として利用できます。

うどんこ病の対策② 薄めた酢をスプレーする

うどんこ病の対策には酢も効果があります。 ご存じのように酢は、殺菌効果が高いため、食品の保存にも使用されています。お酢を使った殺菌剤も販売されていますね。 この酢の、高い殺菌力を利用したのがお酢スプレーです。

お酢スプレーの作り方

容易するものは以下の3つだけです ・酢(米酢でOK): 3mL ・水道水: 50mL ・スプレー容器 酢と水をよく混ぜ合わせ、スプレーボトルに入れるだけで完成です!

お酢スプレーの使い方

うどんこ病になっている葉にスプレーするだけです。葉から液がしたたり落ちるくらいたっぷりと掛けましょう。 注意点は使用後の酢のニオイです。ご近所の方とのトラブルを防止するためにも風向きには注意が必要です。 様子を見ながら一週間おきに散布してみましょう。症状が消えてきれいな葉色に戻ったら大丈夫です。

うどんこ病の対策③ 適切な農薬を使用する

うどんこ病が広がりを見せてきたら農薬散布も検討しなければなりません。 少し抵抗がある方もいらっしゃるでしょうが、自然由来の農薬もありますので前向きに考えてみましょう。 その際は「殺菌剤」と表記されているものがうどんこ病に効果があります。

植物によって使う農薬が違う

うどんこ病はウドンコカビ科に属するカビの「総称」です。 ぶどうにはぶどうのウドンコカビが、バラにはバラのウドンコカビが存在しているのです。そのため対策にはそれぞれの作物に合わせる必要があります。 農薬の表示を必ず確認し、適切な薬剤を使用しましょう。

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カリ肥料にもなる殺菌剤「カリグリーン」

有機農産物栽培にも適応した殺菌剤カリグリーンは有効成分が炭酸水素カリウムです。 残念ながら発病を予防する効果はありませんが、うどんこ病の治療には優れた効果を発揮します。 カリ肥料としての効果もあり環境にも優しいので、野菜なら散布した翌日に収穫できます。 野菜や果樹、草花など幅広く使えますが、イモ類やサクラ、モミジなど庭木には効果が薄いです。

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水あめで作られた殺虫殺菌剤「ベニカマイルドスプレー」

水あめと同じ成分で作られた殺虫殺菌剤です。そのため野菜や果樹の収穫直前まで使えます。 うどんこ病の予防効果はありませんが治療効果が期待できます。うどんこ病だけでなく、アブラムシの駆除剤としても使える万能農薬です。

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うどんこ病予防には「アゾール系」殺菌剤

うどんこ病の予防にはアゾール系の殺菌剤が使われています。 カンジダ症に代表される菌の疾患の治療薬として人間にも利用されており、哺乳類には影響を与えない安全な殺菌剤といわれています。 しかし一口にアゾール系といっても化合物がたくさんあり、発がん性や生殖器機能への影響も確実に「ない」とは言い切れません。 信頼できるメーカーの農薬を使用し、安全基準を守って使用してください。

農薬を使用するときはローテーションさせて!

うどんこ病は同じ薬を使用し続けていると、菌に耐性ができてしまう怖れがあります。 プロの農家の現場でも3、4種類の農薬を使い回していますので、ご家庭でもいくつか準備しておくと良いでしょう。

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うどんこ病の対策④ 葉を切り取る

菌の白い色が濃くなり、病気が広がりを見せたら治療はかなり難しい状況です。 かわいそうな気もしますが、他の植物が手遅れになる前に思い切って葉を切り取ってしまうのも必要です。

野菜の育成に必要な葉の枚数がある

JA鳥取いなばに「うどんこ病だからといって葉を全て取り除いても良いのか?」という質問が寄せられていました。 その回答を参照すると、果実には成長に必要な葉の枚数があるそうです。キュウリの場合は5枚程度、最低でも3枚は必要とのことです。 理由は光合成能力が低下し発育不足になること、過度に摘むと植物の勢いが衰えてしまい、より蔓延させてしまう怖れがあります。 野菜や果実を育成するときは、うどんこ病の葉もある程度残しておく覚悟も要りそうですね。

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うどんこ病の対策⑤ 周辺の雑草や落ち葉を処分

うどんこ病は生きた植物にしか寄生しませんが、胞子は残っています。 うどんこ病で落ちてしまった葉や、周辺の雑草は取り除き、処分が必要です。 できれば焼却処分が一番ですが、ゴミとして出す場合は袋に詰め、飛散しないように気を付けましょう。

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土の再利用はできるのか?

うどんこ病は特定の作物にだけ寄生する菌です。そのためキュウリがうどんこ病になったからといって、トマトにも伝染する、というものではありません。 そのため理屈では全く異なる作物を育てれば問題ないといえます。しかしやはり殺菌はしておきたいものですね。 土の殺菌は太陽光を利用する方法が最もメジャーです。 大きな根や虫などを取り除いた後、黒いビニールを掛けて1週間ほど太陽にあてると殺菌できます。

うどんこ病にさせないために。予防方法は?

うどんこ病は重要な病害です。うどんこ病になってからの対策ももちろん知っておくべきですが、やはり病気にならないように予防することが大切です。 うどんこ病予防のために何ができるか、紹介します。

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土壌を整える

うどんこ病は土壌中の窒素分が多いと発病しやすくなります。窒素分が過剰になると植物が脆弱になりやすいのです。 植物の自己治癒力を高めるためにも、栄養分は適量を心がけましょう。

植え付けの工夫

植え付け感覚を広く取り、狭い場所にたくさん植えないようにします。葉が密集し、風通しが悪くなるとうどんこ病が広がりやすくなるからです。 また同じ植物を同じ場所に植え付けないのもポイントです。うどんこ病の菌は特定の植物を好み、キュウリのうどんこ病はキュウリにしか付きません。 そのためキュウリ、なす、トマトなどさまざまな植物を育てる方が広がりを抑えられるのです。

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土の跳ね返り防止をする

ウドンコカビは土の中に潜んでいます。雨の日や水やりの時の土の跳ね返りなどで葉に付着し、広がることも考えられます。 土の跳ね返りを防止するためにバークチップやクルミの殻などマルチングをするのもオススメです。

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適度に水を与える

うどんこ病は乾燥すると発病しやすい特徴があります。ある程度土に水分があるのも予防に繋がります。 しかし水分過多は他の病気を発生させてしまう怖れもあります。注意してください。

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うどんこ病を早期発見してガーデニングを楽しもう

うどんこ病は発病しても早めに対処すれば回復できる病気です。普段のお手入れのなかで良く植物を観察し、白い斑点がうどんこ病を疑いましょう。 重曹や酢など身近にあるものを上手に使って治療すれば、広がりを抑えられるはずです。

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