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シガテラ毒って何?釣り人が注意すべき毒魚の種類と食中毒の症状を解説!

シガテラ毒って何?釣り人が注意すべき毒魚の種類と食中毒の症状を解説!

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シガテラ毒とはどのような毒かご存知でしょうか?主に暖かい海域にいる大きな魚が持っている可能性がある毒で、食べると食中毒症状が出てしまい、危険な状態になる可能性があります。今回はそんなシガテラ毒の概要や毒魚の種類、食中毒の対策などを解説していきます。

シガテラ毒って何?

私たち日本人が口にするもので食中毒症状が出ることは、今はあまりありません。しかし、時折市場に毒魚が混ざって出回ってしまったり、また、釣った魚が実は毒魚で食べてしまったりすることがあります。

その食中毒症状の一つが、今回ご紹介するシガテラ毒です。今回はそんなシガテラ毒の概要や毒魚の種類、食中毒の対策などを解説していきます。

シガテラ毒について

シガテラ毒は食中毒

シガテラとは、暖かい海域に生息している渦鞭毛藻(うずべんもうそう)というプランクトンが、食物連鎖によって大きな魚に溜まり、その魚を人間が食べることによって起きる食中毒です。プランクトンは海藻に付着し、その海藻を生き物が食べ、小さな魚が食べ、食物連鎖の頂点に立つ大きな魚に蓄積していきます。

シガテラ毒は20種類以上

一言にシガテラと言っても、実は20種類以上あると言われてます。中でもよく知られている毒素が「シガトキシン」です。このシガトキシンを始めとした毒素が、神経伝達異常を起こさせるとされています。この毒素を持つプランクトンは主に暖かい海域にいる為、食中毒症状が報告されるのは沖縄などの地方が多いのです。

シガテラの中毒症状

主な食中毒症状は、下痢や嘔吐をはじめ、関節痛やめまい、痙攣などがあります。加えて特徴的なのが、ドライアイス・センセーションと呼ばれる症状です。

こちらは暖かい物に触れているのに冷たいものに触れているように感じる症状のことで、シガテラ中毒になると発生しやすいとされています。体に入れてから1~8時間ほどで発症するケースが多いですが、2日以上置いてから発症する例もあるとされています。

自然毒のリスクプロファイル:魚類:シガテラ毒
自然毒のリスクプロファイル:魚類:シガテラ毒

発生地が沖縄から北上している



シガテラ毒が報告される地域は主に沖縄だったのですが、近年では北上傾向にあり、本州からも報告されるようになりました。これは温暖化によって、原因であるプランクトンが北上した為と言われています。鹿児島県などでも発生報告がありますので、南の地域に住まわれている方は特に注意しましょう。

シガテラの由来

少し豆知識になりますが、この呼び方は、スペイン人がシガという巻貝による食中毒をシガテラと呼んだことが由来とされています。

シガテラ毒があるかないかの見分け方は?

シガテラ毒を保有する魚は400種類以上

毒を保有する魚はどれか気になるところですが、なんと保有する魚は400種類以上とされています。特に食物連鎖の頂点に立つ大きな魚が沢山の毒素を溜めていると言われていますが、大きな魚に食べられる前の、少し小さな魚ももちろん毒素を持っている可能性があります。

可能性のある全ての魚を覚えるのは難しいので、毒素がより濃縮されている可能性が高い魚を覚えるのが一般的な対策となっています。

一般的な見分け方は大きさや重さ

毒素を持ってはいても、沖縄ではよく食べられているという魚が沢山います。大型魚は美味である場合が多く、巨大サイズで無ければまだ毒素が濃縮されきっていないと判断して食べられる場合があるのです。

その判断基準としてよく言われるのが、約2kg以上の魚は有毒率が高まって危険という基準です。これは大体の目安でしかありませんが、よく言われる基準になります。

絶対的な見分け方は無い

大きくても毒素が少ない場合もあれば、小さくても毒素を沢山持っている場合もあり、確実な見分け方が存在しないのが現状です。後述する検査キットもありますが、見分け方に頼るのは難しいとされています。

市場で働く方向けの見分け方

下記リンク先のページでは、市場で働く方に向けて、毒素を持っている可能性がある魚の見分け方が解説されています。毒魚はその他に似ている魚がいる場合が多く、間違えて入荷し、間違えて販売されてしまうことがありますので、資料に書かれている内容を覚えておくことは対策として重要です。

市場で働く方のための 有毒魚介類の 見分け方
市場で働く方のための 有毒魚介類の 見分け方

シガテラ毒を持っている主な魚①

バラフエダイ

こちらは毒素を持つ魚としてよく知られています。大きさは1mに達し、重さもかなりの重量になりますので、大型個体を食べるのは避けられます。ただし、非常に美味な魚でもあり、危険性はありますが、沖縄ではよく流通しています。また、ゴマフエダイと間違えて入荷・流通したことがあります。

イッテンフエダイ

こちらは高い確率で毒を持っているとされる魚で、沖縄の方でもこちらの魚は食べることがありません。クロホシフエダイという魚と似ていますので、しっかり見分けましょう。流通は基本的にはしていません。

イトヒキフエダイ

こちらは美味な魚で、沖縄では流通していますが、1mまで成長する魚であり、中毒症状が出る可能性があります。購入する際は注意しましょう。過去には食中毒事故が起きたこともあります。

キツネフエフキ

こちらも過去に食中毒事故が起きてしまった、大型の魚です。しかし、味が良いので食用魚として愛されている面もあります。鹿児島や沖縄ではよく流通している魚です。

オオアオノメアラ

こちらは60cmほどに成長する美味しい魚です。加熱してもお刺身にしても美味しいのですが、大きい個体は毒素に注意が必要です。漁獲量が少ない為、取引額は高価です。

ヒラマサ

こちらはアジ科最大級の魚として知られていますが、大型サイズのものはシガテラ毒を溜めている可能性があるとして注意が必要と言われています。最大クラスで250cmのものも発見されています。ヒラマサが気になる方は下記ページも見てみて下さい。

ギンガメアジ

こちらも大きなアジの仲間です。よく定置網などで漁獲されている魚ですが、やはり大きくなるとシガテラ毒の危険性が出てきます。小さなものはよく食べられており、お刺身でも加熱調理でも楽しまれています。

シガテラ毒を持っている主な魚②

バラハタ

こちらは1989年~2010年までの届出があったものの中で最も報告が多かった魚とされています。大きさは60cmほどに成長し、尾びれが三日月のような形になるのが特徴です。沖縄では食べられていますので、絶対に食べられない訳ではないとされています。

マダラハタ

こちらも50~60cm程度に成長する、シガテラ毒を溜めている可能性がある魚です。実は非常に美味であり、加熱しても身が固くなりにくく、またうま味のある出汁が出る魚です。大きすぎないサイズのものはよく食べられています。

アカマダラハタ

こちらはマダラハタに似ている近縁種です。こちらも非常に美味な魚ではありますが、より毒素がある可能性があるという声もあり、市場には出てこないことが多いです。しかし、今も食べる方はいて、特に釣り人は小さいサイズであれば調理して食べる方が多いです。

アズキハタ

こちらは小豆のような模様が出る40cm程度の魚です。こちらも食用魚として親しまれてはいますが、毒素が溜まっている可能性がある魚として扱われています。加熱しても身が硬く締まらりません。

アオノメハタ

こちらも40cmほどに成長する魚で、比較的安価に沖縄や鹿児島で流通しています。加熱調理して食べるのが一般的ですが、大きなサイズになると中毒の心配が出てきます。

イシガキダイ

シガテラ毒の有名な事件の原因魚となったのが、イシガキダイです。この魚が料亭で出され、沢山の方が食中毒になってしまい、裁判となって賠償金支払いとなったという経緯があります。今でもイシガキダイは食べられているのですが、危険性がありますので気を付けて下さい。

オニカマス

こちらは食用が禁止された魚です。画像のように鋭いキバを持った獰猛なフィッシュイーターで、大きさは1.5mになります。毒素を沢山溜めている可能性が高いので、食べてはいけません。しかし、釣りのターゲットとしては愛されています。

ドクウツボ

こちらは世界最大級のウツボで、なんと2.5mになる可能性があります。こちらも猛毒レベルまでシガテラ毒を溜める可能性があるとされています。一部の料理店で提供されることがありますが、注意が必要です。ちなみに、食べると食中毒になる可能性がありますが、噛まれた際に毒素が入ってくることは無いとされています。

シガテラ毒の対策

シガテラ毒は加熱しても消えない

菌や毒素の類は、なんとなく「加熱すると消える」というイメージがあるかもしれません。しかし、シガテラ毒は加熱しても熱分解されることはありません。煮た場合は煮汁に毒素が溶けだします。また、母親が摂取した毒素は母乳を通して乳幼児に移行する可能性があるとされていますので気を付けましょう。

シガテラ毒が特に多い部位

もしも中毒の危険性がある魚を食べる場合、食べる部位に気を付けましょう。筋肉や内蔵に主に溜まるのですが、最も溜まるのが内臓と言われています。ですので、内蔵を食べないことも有効な対策とされています。

知らない魚を安易に食べない

最も大切な対策が「知らない魚を食べないこと」です。釣った魚を食べることは釣りの楽しみですが、暖かい海域で釣った魚は毒素が溜まっている可能性があります。出来れば現地の詳しい方に聞いた方が良いでしょう。

シガテラ毒は検査出来る?

捕獲した魚を検査するキットが発売されている

釣った魚に毒があるのかを外見から判断するのは難しいとされています。しかし、実はその魚が毒素を持っているのかどうかを、簡易的にではありますが検査するキットが販売されています。

検査キットの購入ハードルが高い

画像がよく知られている検査キットですが、海外で販売されており、30ドル程度の価格とされています。検査キットの価格は安くはありませんので、実際に使用したという声も少ないのが実情です。検査してみたい方はチェックしてみましょう。

シガテラ毒の治療

シガテラ毒の治療法は未確立

中毒症状が出てしまった場合の治療ですが、実は治療方法が未確立な状態です。大体の場合はしばらく経つと治る場合が多いそうですが、重症化すると数年間症状が出る場合もあると言われています。

シガテラ中毒の数と死亡例

効果的な治療が出来ないとされていますが、1997~2006年の10年間の発生件数は33件で、患者総数は103名と沖縄は報告しています。ただし、未報告の患者も多いと考えられている為、実際にはもっと中毒症状が出ていた可能性があります。また、沖縄などのような高リスク海域では、中毒発生率は1万人に300人と推定されているそうです。

シガテラ毒に関するTwitter

軽度の中毒症状

こちらのツイートでは、バラハタを食べた後に脱力感や下痢といった症状が出たことが書かれています。美味しくはあるものの危険性がありますので、暖かい海で釣れた魚は調べてから食べるかどうかを検討しましょう。根本的な治療が出来ませんので、予防が大切です。

バラハタの色の変化について

こちらのツイートでは、毒素が溜まるほど変色するという話が書かれています。バラハタは画像のように、黒く染まる個体がいます。この黒く染まった個体は毒素が溜まっていると言われていますが、黒くなっていない個体にも毒がある場合があると国立医薬品食品衛生研究所の方が話している為、安心は出来ません。

まとめ

今回の「シガテラ毒って何?釣り人が注意すべき毒魚の種類と食中毒の症状を解説!」はいかがでしたでしょうか?概要から対策、治療についてなどを解説させて頂きましたが、根本的な治療方法がありませんので、どの魚が危険なのかを知っておくことが大切です。もし食べられる際は、詳しい方に聞いて食べるようにしましょう。

シガテラ毒が気になる方はこちらもチェック!

今回はシガテラ毒について解説させて頂きましたが、他にも魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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