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カマスの最大種オニカマス(バラクーダ)が危険すぎる!その生態と危険性は?

カマスの最大種のオニカマス(バラクーダ)をご存知でしょうか?沖縄やハワイなどの暖かい海域では、釣りの好ターゲットとしてカジキの様に認知度が高い魚です。一方で人を襲う危険な魚としても知られ、実際に事故も起きてます。そんなオニカマスの危険性、生態に迫ります!!
更新: 2024年6月30日
adanokinawa83
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オニカマス(バラクーダ)とは

オニカマスの概要

オニカマスは英名でバラクーダと呼ばれ、世界の温帯から熱帯域に生息する、非常に大きないかつい風貌の細身のカマスで、危険な牙を持つ獰猛なフィッシュイーターです。

国内では西日本以南に多く、南西諸島では幼魚が沿岸でルアーで良くヒットする馴染みのある魚です。オニカマスという名前よりバラクーダという名前の方がインパクトがある為か、通じやすい名称です。

これは車、爆撃機、船名、漫画のキャラ、バンド名など様々な場所で登場する名前の影響が要因です。

驚くほど大型に成長し、獰猛な魚なので釣りの好ターゲットとして人気の魚ですが、シガテラ毒を持つ魚で、過去に事故があり、食べることはありません。

オニカマス(バラクーダ)の分布

オニカマス/国内での分布

オニカマスは温帯から熱帯の海域に生息し、国内の海では相模湾以南の海域に生息が確認されています。特に亜熱帯域の南西諸島や小笠原諸島では生息が多く、水深20m位の浅い海で単独遊泳している姿をダイバーが多く確認しています。沖縄では沿岸からも大型のオニカマスが釣れています。

オニカマス/海外での分布

オニカマスは世界の海に生息する魚です。熱帯のパラオやグレートバリアリーフでダイビングの人気の魚でバラクーダツアーというイベントがあり、バラクーダの大群を目撃するツアーですが、これは別種のオオカマスという種ですが、オニカマスも同海域に生息します。

太平洋、大西洋、インド洋と世界中の沿岸に広く分布する魚です。

オニカマス(バラクーダ)の名前

オニカマスの様々な名前

オニカマスの名前は和名で「鬼叺=おにかます」です。英名ではバラクーダと一括りで呼ばれる事が多いですが、正式名称は「グレートバラクーダ」で、群れを成すグレートバラクーダの少し小型のオオカマスをバラクーダと呼んでいます。

釣りで親しむ沖縄では中型までを「カマサー」と呼びますが、5kg以上の大物は「マギーカマサー」「チチルカマサー」と呼び、オニカマスとその他を区別をしています。

またアメリカではオニカマスが小魚を猛スピードで突進して捕食する様を見て「生きる魚雷」とも呼びます。またこの習性からアメリカでは事故が相次ぎ、危険な魚として恐れられています。

また、国内の地方ではシガテラ毒の事故で、料理が出来ないので忌み嫌われ「毒カマス」とも呼ばれます。

オニカマスの名前の由来

オニカマスの名前の由来は「鬼」の様に大きいサイズと牙をもった「叺=カマス」という意味の由来の名前です。

「叺=カマス」とは入り口が大きく広がったムシロの漁罠で、古くから日本で使用されていた漁具の名前から、カマスの大きな口を掛けて呼ばれるようになりました。

最近では海外での情報も普通に入るため、オニカマスの人を襲う事故と掛けて「鬼」と認識する人もいます。

オニカマス(バラクーダ)の近縁種

オオカマス

上述でも少し触れましたが、バラクーダと一般的に呼ばれるのがオオカマスです。食性はにカマス同様肉食で、分布域はオニカマスと重なり、幼魚は区別がつかない程類似します。

オオカマスは国内ではオニカマスに次いで大きくなる種類で、体長は1m程です。オニカマスは幼魚でもあまり群れる事はありませんが、オオカマスは大群で回遊する事で知られます。

性質は大人しく、オニカマスの様な事故は無く、地域によってはシガテラ毒の保有の差の為か食べる事もある様ですが、国内ではシガテラ毒保有の危険種として料理をして食べる事や、販売を禁止しています。

ブラックフィンバラクーダ


オニカマス、オオカマスと同じ様に1mに達する大型のカマスです。体高はオオカマス同様細身で、オニカマスの様に肉厚の迫力に欠けます。オオカマスと同様、熱帯、亜熱帯の浅い海域で大群で回遊します。

オオカマスに類似しますが、体表の模様と尾の色が明確に黒い事で区別が付きます。

国内では沖縄で生息確認されていて、オオカマスやオニカマスより南海での分布傾向が強いです。

個体数は少ないですが、オニカマス同様シガテラ毒保有の危険種として、料理をして食べる事や、販売を禁止しています。

ヤマトカマス

ヤマトカマスはオニカマスやオオカマスに比べ親子以上の大きさに差があるカマスです。体長は30~40㎝程でサヨリやサンマの様に細い体形の魚ですが、肉食で群れで小魚を襲うフィッシュイーターです。

分布は福島‐新潟県以南の温帯域で、小笠原でも生息確認されています。南西諸島では少なく、台湾カマスという類似種と共にオオカマス、オニカマスと共に生息が確認されています。国内では美味しい魚として流通が盛んです。

シガテラ毒の危険の無い、昔から国内で料理して食べる人気の魚です。

オニカマス(バラクーダ)の生態

オニカマスの生態、大きさ

オニカマスは大きな物では2mに達し、体重は27kgのものが記録される、近海魚としては最大の種類の魚です。獰猛なフィッシュイーターで、その獰猛さ凶暴さは有名で、アメリカでは人が襲われた例もあります。

口の中には多数の鋭い犬歯があり、魚に大ダメージを与えて弱らせて捕食します。

沿海性の魚で単独で餌を求めて回遊します。幼魚はさらに沿岸性が強く、河口やマングローブの汽水域で生息します。

幼魚は小魚や昆虫を主食とし、成魚はムロアジ等の小魚、イカ類を主食としています。

オニカマスの習性

オニカマスは表層の小魚の群れを狙い沿岸を回遊します。オオカマスなどは100匹単位の群れで回遊し、イワシ等の魚群を包囲して捕食しますが、オニカマスは単独で小魚の群れを探して、海中から猛スピードで魚群へアタックします。

そのスピードは150㎞/hに達するといわれその為に「生きる魚雷」と呼ばれます。光る物に猛スピードでアタックする所以はこの為と考えられています。

また襲われた魚は鋭い犬歯で切り付けられ、致命傷を受け捕食します。その為、釣りで生き餌を付けて釣る場合、餌を食いちぎられたり、同じ場所で何度も同一の個体のアタックを、サメの様に受ける事があります。

オニカマスの繁殖

通常では単独で活動するオニカマスですが、産卵期では群れを作って回遊する事が一部で知られています。しかし目撃例は少なく、大きなオニカマスの群れが人知れず繁殖している状況です。

幼魚(10㎝ほど)の魚群がマングローブ帯でよく見られるので相当浅い海域で繁殖活動している事は間違い無いようです。

オニカマス(バラクーダ)の生息環境

オニカマスの様々な生息環境

幼魚はマングローブの海域で、時にマングローブの細長い種子に擬態し他種からの捕食を免れています。幼魚は海洋に出ると黒潮に乗り、神奈川県や千葉県で個体を発見されます。

これはロウニンアジの稚魚も混じる「死滅回遊」と呼ばれるものですが、まれに大型化し南下する個体も居ます。また黒潮に乗らず、周辺海域に留まる個体も多く、サンゴの内海、外海を行き来し潮の満ち引きで小魚捉え、共に沿海を回遊し成長します。

オニカマス(バラクーダ)の危険

オニカマスの獰猛性


オニカマスは魚やイカなどの柔らかい肉を持つ生き物を噛みちぎり襲う習性があります。視界良好なサンゴ帯の海では、同等の大きさの人間などは襲わないですが、時には中型のカツオ類等も襲う獰猛な海のハンターで、場合によっては子供などに大いに注意が必要です。

過去に水質の悪いフロリダの海域でカヤックを漕いでいた女性がオニカマスに胸を噛まれ、肺が破裂する程の重傷を負わされています。その他にもアメリカ東部では、似た様な事故が起きています。

透明度の低い海域では、動くものに果敢に飛びついて捕食する、危険性と獰猛(どうもう)さが浮き彫りとなっています。

オニカマスの歯

下顎が突出しているオニカマスは海中からその下顎で魚に突進し、魚に噛み付き致命傷を負わせ捕食します。その下顎には凶器の様な犬歯が並び、その鋭利な下顎の犬歯は3インチ(7.5㎝)もありあます。人間の肉や腱などあっさりと食い破る鋭利な歯と、スピード(150㎞/h)を持ち合わせて居ます。

オニカマス/シガテラ毒

シガテラ毒とは熱帯や亜熱帯の魚の中に蓄積される毒素で、サンゴの海などで、毒性の植物プランクトンを餌とする小魚を捕食し続けた大型魚の内臓や筋肉に蓄積される毒素です。

大型の肉食魚に多い毒素で、他の魚ではバラハタやイシガキダイが有名ですが、同様にオニカマスも強いシガテラ毒を持つ魚として知られています。

日本では死亡例はありませんが、メキシコではオニカマスを食べてシガテラ中毒によって死亡した例があります。

シガテラ中毒は必ず死亡するという、フグなどの猛毒ではありませんが恐ろしい毒で、腹痛、下痢、嘔吐などの消化系障害や頭痛、めまい、皮膚の温感異常、筋肉痛、麻痺などの神経系障害、血圧降下、心拍数の異常など循環器系障害が起きます。

そして特効薬も無いので、永年に渡り症状に苦しめられる、本当に恐ろしい中毒です。

オニカマス(バラクーダ)の釣り

オニカマスの釣り

食べる事も出来ず、危険な魚ですが釣りでは人気のターゲットで、沖縄などでは磯や堤防や船からオニカマスを釣り上げる釣りが人気です。主にルアー釣りや生き餌のぶっこみ釣りで狙います。

オニカマス(バラクーダ)のルアー釣り

オニカマスのルアー釣り/場所

オニカマスは幼魚は専門に狙う事は少ないですが、メッキやチヌと一緒に釣れる魚です。河口や磯場の浅瀬で狙います。大型は水深のある磯や外洋向けの堤防で狙います。小魚の回遊がある暖かい時期に、イワシや小鯵などのマッチザベイトのルアーで狙います。

オニカマスのルアー釣り/タックル

幼魚を釣る場合はライトタックルに小型のスピニングリール、ラインはPEの0.6号、リーダーはナイロンの5号で、小型のミノーやトップウォーターで狙います。

成魚を狙う場合は、ショアジギングロッドに5000番クラスのスピニングリール、ラインはPEの1号とリーダーにはワイヤーを組み10~15㎝位のトップウォーターかミノーで狙います。

オニカマスのルアー釣り/釣り方

幼魚を狙う場合も成魚を狙う場合も表層を泳がせるルアーを使用します。時間帯は真昼以外は狙い目で、夜間でも明るい色のルアーで狙う事が可能です。時間帯よりベイトの出現が大事でベイトの接岸がチャンスとなりますので、パターンを把握する必要があります。

ベイトのライズがある場合はトップウォーターを多用し、ライズが見受けられない場合はセミトップウォーターやメタルジグで攻めます。ルアーの動きは、ゆっくり大きくアクションする事が釣果に繋がります。

オニカマス(バラクーダ)の餌釣り

オニカマスの餌釣り/場所


餌釣りもルアー釣り同様に潮通しの良い磯や外洋向けの防波堤の先端部で狙います。船でのエサ釣りでは表層の魚なので、専門的に狙う事が無いようです。

オニカマスの餌釣り/タックル

オニカマスの餌釣りは10kgクラスの大物が釣れる可能性がある為、タマンや石鯛竿を使用します。

リールも大物用の両軸受けリールか、6000番クラスのスピニングリールをセットし、ラインはPEの1.5号に大型のサルカンと中通しオモリを場所によって5号~20号と使い分け、ハリスはナイロンの6号を3m、先端にはワイヤーを使用し、餌は活きアジ、ボラの稚魚を使用します。

オニカマスの餌釣り/釣り方

オニカマスの餌釣りは基本ぶっこみの泳がせ釣りですので、待ちの釣りとなります。潮が早い場所や、大潮などの影響を受ける場合はオモリを調整し、ポイントに留まる様にします。

オニカマスは餌に食らいついても魚を半分ちぎるような事があり、フッキングが難しいのであたりを待ち、餌を持って行く状態の時に大きく合わせを入れてフッキングさせます。1度や2度バラしてもその場に残る事が多いので、落ち着いて合わせを入れる事が大事です。

オニカマス(バラクーダ)料理

シガテラ毒の為、料理不可です。

オニカマスは過去に国内でも、オニカマスを食べる事があり、何度かシガテラ毒の中毒の事故が起きたため、現在は販売、料理ともに禁止になっています。東南アジア諸国では現在でも食べる事がある様ですが、オニカマスの成魚かどうかは不明です。

シガテラ中毒事故の危険が高い魚ですので、持ち帰ったり、海外で料理で出てきても食べる事は避けた方が無難です。

オニカマス(バラクーダ)の生態/まとめ

オニカマスの魅力

オニカマスは恐ろしい風貌やシガテラ毒、海外での事故などで忌み嫌われる存在の魚のように思われますが、沖縄などでは巨大な魅力のある釣りのターゲットです。またダイビングでも海中で威風堂々とした態度と巨大な体躯(たいく)で人気の魚です。

海外の古い記録では4mの非常に巨大なオニカマスが釣り上げられた記録があり、その記録のばらつきなどで、未だその生態には未知な部分が多いです。

また、釣りにおいても未だに未知な部分が多く、専門的に狙う事が出来てない状況もあり、今後も好ターゲットとして目が離せない魅力を持ち合わせています。