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オニカサゴとは?釣り方と気になる毒性や味、美味しい食べ方をご紹介!

オニカサゴをご存知でしょうか?オニカサゴは毒のある針を持った魚で、うかつに触ると危険ではありますが、とても美味しい魚として愛されていますよね。今回はそんなオニカサゴの特徴や生態、毒、釣り方、美味しい食べ方などを詳しく解説していきます!
更新: 2022年2月19日
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オニカサゴとは?

オニカサゴとは、フサカサゴ科フサカサゴ亜科オニカサゴ属に分類される魚です。存在を知っている方は多いかもしれませんが、実際に間近で見た方は少ないかもしれませんね。

とても美味しい魚なのですが、流通量が少ないため高級魚として扱われており、釣りをされていない方はあまり食べる機会が無いかもしれません。今回はそんなオニカサゴの特徴や生態、毒について、釣り方、美味しい食べ方などを詳しく解説していきます!

オニカサゴの特徴

オニカサゴとは?

数あるカサゴの中でも大きい種類で、外見も特徴的な魚です。大きさは大体20~40㎝のものをよく見かけるのですが、大きくなると50㎝程度にまで成長します。大人の手のひら二枚分を超えるサイズですので、かなり大きいですよね。

このオニカサゴ、正式にはイズカサゴ・フサカサゴ・コクチフサカサゴという3種の魚をオニカサゴと呼んでおり、中でもイズカサゴが一番サイズの大きい種類で、本オニなどと呼ばれています。オレンジ色が綺麗な魚ですね。

オニカサゴの名前の由来

名前は見た目からつけられています。ちょっと怖い顔をしていますので、それが鬼のように見えたことから「鬼瘡魚・鬼笠子」と呼ばれるようになりました。また、鬼のような頭ということで「オニガシラ」と呼ばれることもあります。

また、頭が大きな魚ですので、まるで笠を被っているようだということで、「鬼笠子」となったそうですね。英語では「Scorpionfish」と呼び、これは毒のあるトゲがあるから「スコーピオン=サソリ」の名前がついたそうです。

オニカサゴの地方名

オニカサゴという呼び方自体正式名称では無い俗称のようなものですが、他にも呼び方がいろいろあります。京都ではオコゼボコ、徳島ではガガネ、山口ではカラコ、広島ではホゴ、キジンバチメなどと呼ばれることがあります。

どれもちょっと面白い響きの呼び方ですよね。こういった呼び方は魚市場で呼ばれることが多く、一般の方が使う機会はあまりないかもしれません。ほとんどの方はオニカサゴとそのまま呼んでいますので、お近くの地域の呼び方だけ覚えておくと良いでしょう。

オニカサゴの毒性

気になるのは毒性ですよね!体に沢山のトゲを持っており、このトゲの先端には毒があります。この毒は死んでからも有効ですので、触るときは注意が必要です。毒のあるトゲは背びれ・腹びれ・尻びれにありますので触らないようにしましょう。

毒のトゲが刺さると激痛が走り、数時間苦しむことになります。毒が入った箇所は赤く腫れ、全身に痺れが出たり、呼吸困難になるケースもあります。もし刺さってしまった場合は、素早く洗い流し病院に行きましょう。

オニカサゴのことわざ

ちょっとした豆知識ですが、オニカサゴを含め、カサゴにはことわざがあります。「磯の笠子は口ばかり」ということわざで、これは口ばかりが大きく、食べるところが少ないことから、口達者で結果が無い・行動しないことを例えています。

オニカサゴの生態

オニカサゴの生息分布


東アジアに生息しており、日本や中国付近に住んでいます。日本では新潟から九州までに多く生息しているのですが、稀に沖縄付近で見かけることもあるそうですね。

北海道では見かけず、たまに秋田あたりで見ることも出来ます。深さは浅いところから200mくらいまでのところにおり、激しく動きまわらず、海底でじっとしている姿がよく目撃されます。擬態して潜んでいたりするので、ダイビングなどをしていると危険なこともあります。

オニカサゴの産卵期と成長

産卵期は12月~2月で、冬時期に行われます。カサゴ類は卵胎生の種類が多いのですが、オニカサゴは卵生と見られており、メスが卵を産み、卵にオスが放精して受精させます。

稚魚は生まれてから成魚になるまでかなりの時間を必要とし、その分寿命が長く、過去に発見されたものは最長で42歳であったと言われています。正確な寿命は分からないとされていますが、長生きですよね。生息数が少ないので、釣れても小さな個体であればリリースすることが推奨されています。

オニカサゴの味と旬

オニカサゴの味は?

味はとても高評価されており、価格も高く、高級魚として扱われています。綺麗な白身を持っており、皮をつけたまま食べるので、料理の見た目が良いのもポイント。煮付けにして食べることが多く、非常に良い味をしています。

あらも良いだしがとれますので、あますところなく味わえる魚ですね。骨は硬めで、皮はしっかりしています。毒のあるトゲがありますので、調理だけ気をつけましょう。伊勢エビにも負けないと言われている美味しさです。

オニカサゴの旬は?

旬の時期は夏から秋とされています。流通量は少ないのですが、夏場になると少し流通量が増える傾向にあります。旬の時期は定められているものの、年間を通して味が良く、旬らしい時期というのは無いとも言えます。

旬を気にすることなく、食べる機会があれば食べたい魚ですね。主な産地は長崎や熊本、和歌山県とされています。旬の時期になると僅かながら出てきますので、食べてみたい方は産地で食べてみましょう!

オニカサゴの栄養と効果は?

栄養は、魚らしい良質なタンパク質がメインです。また、ミネラルが豊富ですので、食べる機会があれば積極的に食べていきましょう。不飽和脂肪酸やビタミンB、ビタミンD、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。カロリーはあまり高くありませんので、体型が気になる方も気軽に食べられる魚ですね。

オニカサゴの釣り方①

オニカサゴ釣りの時期と場所

釣りの時期ですが、一応一年中釣れる魚ではあります。ただ、特によく釣れる時期とされているのが秋~春までの涼しい時期です。陸地から投げ釣りをしても釣れる魚ですが、基本的には船に乗って沖に出て釣ります。

午前中がよく釣れる時間帯ですので、朝早くに船に乗り、昼頃に帰ってくるようなスケジュールになることが多いですね。中部より南の地域に多く生息していますので、中部より北に住まわれている方はちょっとお出かけして釣ってみて下さい。

オニカサゴ釣りの方法


陸からであれば投げ釣りをするのですが、沖釣りであれば電動リールを使用し、片テンビンの仕掛けで狙っていきます。船を利用する場合は船長の方が案内してくれることが多いので安心ですね。ポイントは船長が把握いますし、仕掛けやタックルなども貸出してくれることが多く、初心者の方は全面的に頼ってはじめてみることをおすすめします。

オニカサゴの釣り方②

オニカサゴ釣りのタックル・仕掛け

沖釣りをする場合は、片テンビン仕掛けをします。ロッドは長さ2m程度のものを使い、リールは中型の電動タイプを使用。ラインはPE4号程度が一般的です。

オニカサゴ用の針は下記リンクのように沢山販売されていますので、専用のものを使いましょう。エサはサバやサンマ、鮭、イカの切り身を使うのが一般的で、そこに夜光玉などをつけて装飾することもあります。

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オニカサゴ釣りのコツ

オモリが底に着いたら糸フケをとり、底付近を漂わせて誘います。底をトントンとつきながら誘いましょう。かかっても焦らず、しっかり食い込んでからアワセます。

いざかかったらゆっくりと巻き上げていくのですが、最後まで元気に暴れますので、水面間際にきたら網を使って慎重に取り込みます。針が外れて逃げてしまうことが多いので、最後まで気を抜かずに釣りましょう。

オニカサゴの食べ方・さばき方

オニカサゴの食べ方・さばき方動画

こちらの動画では、オニカサゴのさばき方を解説しています。まずトゲの処理をして、ウロコをしっかり落としていきます。ウロコ落としがあると便利ですね。

動画では頭を残していますが、一般的には頭を胸びれと腹びれに沿って切り落とし、内蔵を出してから、骨に沿って包丁を入れておろしていきます。おろした身についている腹骨をすき取って、背身と腹身に分け、血合い骨をそぎ落とし、あとは調理方法に合わせて使っていきましょう。

美味しいオニカサゴの選び方

美味しい料理を作るために、美味しいものの選び方も知っておきましょう!オニカサゴは外見から鮮度が分かりにくい魚ですが、鮮度の良い個体は皮に光沢があります。また、触った時に弾力がしっかりあり、硬く感じるものも新鮮な証です。

エラは綺麗な赤色をしている方が鮮度が高いので、エラもチェックしてみましょう。傷みの早い魚ですので、購入後は早めに調理していただきます。口が開いているかどうかは鮮度に関係ありません。

オニカサゴの調理・料理レシピ①刺身・唐揚げ

調理・料理レシピ①刺身

調理・料理レシピ1個目は「お刺身」です。中々食べられない魚ですので、新鮮なものを購入した場合、また釣れた場合はまずお刺身にして食べてみましょう!

ただし、オニカサゴのお刺身は、鮮度が高すぎると弾力が強すぎるので、1日寝かせてからお刺身にした方が美味しくいただけます。皮をすいてからお刺身にするのが一般的ですが、皮をつけた皮霜造りや焼霜造りも非常に美味しく、お刺身のバリエーションを楽しんでみて下さいね。

調理・料理レシピ②唐揚げ


調理・料理レシピ2個目は「唐揚げ」です。イメージがあまり無いかもしれませんが、よく唐揚げでも食べられている魚で、非常に美味ですので試してみて下さい。片栗粉を使った方がサクサクとした仕上がりになります。味付けはシンプルな方が素材の良さを楽しめますので、塩とコショウがおすすめです。丁寧に処理を行い、揚げていきましょう!

オニカサゴの調理・料理レシピ②煮付け・鍋

調理・料理レシピ③煮付け

調理・料理レシピ3個目は「煮つけ」です。オニカサゴと言えば煮つけですよね!頭ごと煮つければ、見た目が非常に良い料理になり、おめでたい雰囲気が出ます。ウロコを取り、頭を残したまま内蔵類を出し、一度水洗いをしてから熱湯をかけて湯霜にし、水道水で一旦冷やします。

その後、お酒・醬油・みりん・砂糖などで味付けをした鍋に入れ、煮つけましょう。アルミホイルなどで落としぶたをすると、しっかり煮ることが出来ます。

調理・料理レシピ④鍋

調理・料理レシピ4個目は「鍋」です。鍋も定番の食べ方であり、また内蔵も美味しくいただけるのがポイントです。身の多くない魚ですので、汁物にしてしっかりだしをとることで味わいきれます。シンプルな味付けの鍋の方が素材の味が分かりますので、昆布だしをとり、だしやみりん、塩などで味をつけ、野菜と一緒にいただきましょう。

まとめ:オニカサゴとは?

今回の「オニカサゴとは?釣り方と気になる毒性や味、美味しい食べ方をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?生態や旬の時期、釣り方や食べ方などをご紹介してきましたが、今すぐ食べたくなる魚ですよね!

毒のある魚ではあるものの美味ですので、機会があれば是非食べてみて下さい。生息数が少ない魚ですので、小さい個体を釣った際はリリースすることを推奨されています。20㎝未満のものはリリースし、それ以上のサイズであれば持ち帰って食べましょう!

オニカサゴが気になる方はこちらもチェック!

今回はオニカサゴについて解説させて頂きましたが、他にも魚・釣りに関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。