エルサルバドルの治安は世界一悪い?
世界一治安が最低な国と聞くと、色々な国がイメージされるかもしれません。今回ご紹介するエルサルバドルは国の名前はあまり知られてはいませんが、実は世界一治安が最低だとされている、南米で最も危険な国です。
しかし、観光に行くことは可能であり、しばらく滞在される方もいます。今回はそんなエルサルバドルの治安情報・危険スポットや、観光する際の注意点などを解説します!
エルサルバドルについて
エルサルバドルとは?
エルサルバドルとは、南米の中でも一番小さな国です。面積は四国ほどの大きさで、人工は約600万人になります。人口密度が高い国としても知られています。首都はサンサルバドル市。公用語はスペイン語で、主な産業はコーヒー豆作りです。観光スポットが多い国ではありませんが、火山や教会、遺跡に行かれる方が多いです。
エルサルバドルの宗教は?
宗教は主にカトリックとなっています。ですので、エルサルバドル人の大半はカトリック教徒になりますが、最近では他の宗教の方も増えている様子となっています。
エルサルバドル人はどんな人達?
気になる国民性ですが、実は南米の方々としては珍しく「真面目な性格」とされています。「南米の日本人」と呼ばれていたほど働き者で、治安さえ悪くなければもっと発展している可能性がある、という声もあります。
また、南米の方らしいラテン気質も備えており、明るく穏やかで、ジョークが好きです。治安は最低レベルですが、実は国民性としては非常に良いのが特徴です。
エルサルバドルの治安は世界一悪い?
失礼いたしました、訂正です……。
— 遊 (@Asobi_zz) January 30, 2018
エルサルバドルの犯罪率は2015年データだとホンジュラスを抜いて世界一になっていました。しかも断トツ……。
参考:https://t.co/wWVYvgVjAZ pic.twitter.com/st2vmpicc3
上記画像にも出ているように、2016年に公開されたデータで、殺人発生率が世界一位となりました。これまで世界一位とされてきた隣国ホンジュラスを抜いています。
世界一位になった原因は、ギャングの存在、内戦で使用されていた銃器が残っていること、貧困率が高いことなどが挙げられます。国民性としては良いのに治安は世界一最低という状況です。
エルサルバドルの治安情報①テロの危険性
エルサルバドルでのテロの危険性
海外に滞在する際に一番怖いのが、テロ事件です。一般的にイメージされるような自爆テロ等の事件が起きる可能性は低いかもしれませんが、テロ組織として新たに認定されたギャング集団「マラス」がエルサルバドルの治安を最低のものにしています。
マラスは3つの組織に分かれており、よく抗争が起きてしまい、一般市民も巻き込まれています。また、エルサルバドルでは6万人のギャングが存在するとされています。
日本人がテロ被害に巻き込まれたことは無い
日本人が犯罪被害に巻き込まれてしまうことはありますが、危険なテロ被害に巻き込まれたことは無いとされています。他の国では日本人が殺害されるテロ事件も起きていますので、そういった面では少し安心出来るかもしれません。ただし、日本人がいつ巻き込まれてもおかしくはありませんので注意しましょう。
エルサルバドルの危険レベル
中米エルサルバドルには自ら武装してギャングと戦う市長がいる https://t.co/cPPuxB9VVW
— ミリブロNews (@militaryblogjp) December 17, 2018
治安が世界一最低とされてはいますが、危険レベルは多くの地域で「レベル1」となっています。レベル1は十分注意が必要というレベルであり、観光が可能です。そして、一部の地域が「レベル2」となっており、レベルは不要であれば観光しない方が良いというレベルになります。更に詳しい情報は、下記の海外安全ホームページにて見られます。
エルサルバドルの治安情報②犯罪被害
エルサルバドルの犯罪率
殺人率108.63(件/10万人)のエルサルバドル。これは世界一の殺人率。気になって内訳のほとんどが流産(=殺人罪)なのではないかと思い調べた。「2000年~2011年の間に200人以上が通報された。129人が起訴され、うち49人が12~35年の懲役となっている」ということで、ほとんどは普通の殺人らしい。 https://t.co/xsK6XtgLw6
— ホワイト饅頭@セフレ募集裏垢 (@nabata_me) February 19, 2018
世界一治安が最低とされるエルサルバドルでの殺人発生率は、10万人に対して約100人となっています。本当に危険な国として知られているホンジュラスが約70人ですので、どれだけ犯罪率が高いかが分かる数字です。
また、これは殺人件数だけですので、その他の窃盗や暴行などの犯罪も含めていくと、とても高い犯罪率となり、南米の中でもかなり危険な国であることが分かります。
エルサルバドルでの犯罪①凶悪事件
一番危険なのが、やはり殺人事件です。エルサルバドルでは21歳を超えると銃の所持が出来るようになります。所持するには申請が必要ですが、かつて起きた内戦により、非合法の銃も沢山存在しているのが問題点です。
銃が沢山あり、ギャングも沢山存在していますので、銃を使用した殺人が後を絶ちません。また、ギャングに入るには人を一人殺さなければいけないともされています。
エルサルバドルでの犯罪②ホテルの危険性
日本から観光に行かれる方もいますが、その際、安い宿に泊まると被害にあうことがあります。安い宿はセキュリティがありませんので、部屋から金銭やカード等が盗まれる被害がよく発生します。ホテルに滞在する際はガードマンが銃を持って入口に立っているホテルを利用しましょう。
エルサルバドルでの犯罪③窃盗
窃盗・強盗被害も多発しています。駐車場に停めていた車から貴重品が盗まれる、武装集団に襲撃されてお金を盗まれる、銀行でお金を引き出した帰り道に脅されるなど、とても強引な手段で金銭や物を盗みに来ます。
他の国とは違って銃を使って脅してくる確率が高く、もし巻き込まれた際は逆らわないようにして、大金を持ち歩かないようにすることが大切です。
委託殺人が後を絶たないエルサルバドル
世界一劣悪環境のエルサルバドル刑務所…超極悪人が入所したその実態が話題に… https://t.co/3pDQoQq5A2 pic.twitter.com/05K1QUDGwx
— 野上結子 (@nogamiyuiko345) May 28, 2019
治安の最低さが分かるエピソードとして、委託殺人があります。委託殺人とは、殺人することをギャング等に依頼することです。トラブルが発生した際に委託することがよくありますので、滞在する際は現地の方とトラブルにならないよう気を付けて下さい。
エルサルバドルの治安情報③乗り物の危険性は?
エルサルバドル観光での移動手段
移動手段は路線バスや市内バス、タクシーなどがあります。バスはあまり良くないとされることも多いのですが、現地の方々も滞在者も普通に使用しています。ただし、貴重品の管理だけは徹底しておきましょう。
タクシーは正規登録された画像のような黄色いタクシーと、無許可のタクシーがあります。無許可のタクシーは危険で、運転手とギャング集団が繋がっている可能性もありますので使用しない方が良いでしょう。
エルサルバドル観光での移動中の被害は?
タクシーの運転手がギャング集団と繋がっていて被害を受ける場合や、バスでの窃盗などに巻き込まれる可能性があります。気を付けていれば問題無い場合が多いのですが、心配な方は乗り物をあまり使わずに徒歩で移動し、また日中の間に観光を済ませるようにしましょう。
エルサルバドルの治安情報④健康被害は?
エルサルバドル観光での感染症の危険性は?
南米旅行で怖いのが感染症被害かもしれません、国内ではジカウイルス感染症が発生しており、主に蚊を通じて感染します。妊娠されている方が感染してしまうと先天性障害を来すことがありますので、滞在中は虫除けスプレーを使用することをおすすめします。また、刺されないように長袖の服を着た方が安全でしょう。
エルサルバドルの水道水は飲める?
エルサルバドルに住んでた頃はお腹壊すと水は禁止でコーラ飲んでた. 水も水道水じゃなくてちゃんとタンクで買った水なのに
— tatarina (@tatary) January 8, 2013
旅行で心配なのが、水道水での体調不良です。エルサルバドルでは食中毒がよく発生していますので、基本的に生水は飲まないようにしましょう。飲料水はミネラルウォーターを飲みます。また、外食する際は、不衛生なお店を利用しない方が安全です。
エルサルバドルの治安情報⑤危険な地域は?
サンサルバドル市で犯罪が多発
一番危険な地域とされているのが、首都サンサルバドル市です。人工が集中している分、犯罪件数も多くなっています。特に危険とされているのがセントロ地区という旧市街で、殺人や強盗の発生件数が群を抜いており、近づく際は十分注意が必要です。この旧市街にも見所がありますので、日本人の方も昼間に訪れます。
サンサルバドルにて銃撃戦が起こりうる
エルサルバドルのホテルに着いたけど近辺に銃持った警官が数名いてすっごく不安です。
— みくろ@ship10,4 (@mikuro_pso2) May 27, 2018
首都サンサルバドルには旅行者が沢山来ますが、恐ろしいことに銃撃戦が発生します。特に発生しやすいのが、旧市街にある市場です。こちらはギャング集団のテリトリーの境界線がある為、抗争が発生しやすくなっています。その抗争に巻き込まれるのを恐れ、地元の方も近寄らないことが多いので、なるべくなら避けた方が良いでしょう。
エルサルバドル観光を安全に楽しむには?
目立ってしまうと危険
エルサルバドルに限らずですが、海外旅行者は狙われやすいので、派手な見た目をして目立たないようにしましょう。露出の多い服装や、高価な貴金属を身につけていると狙われる確率が高くなります。また、外でスマートフォンを触るのも危険行為ですので、使う際はすぐにしまった方が良いでしょう。
話しかけられたら警戒する
穏やかで優しい方が多い国ではありますが、残念ながら悪い目的で話しかけてくる方が多いので、信用しないようにしましょう。窃盗する際、気を逸らす為に話しかける係と、盗む係に分かれていることもよくあります。話しかけられても信用せず、常に持ち物を奪われないように警戒して下さい。
夜間の一人歩きをしない
貧困率が高い国での観光では、夜間に出歩かないことが大切です。夜間の治安はとても悪いので、危険な犯罪に巻き込まれる確率が一気に高まります。
巡回している警察官の方にも、外国から来た方が夜間に一人歩きをしてはいけないと注意されることがあります。それだけ危険ですので、出歩くのは昼間だけにしておきましょう。ただし、富裕層地区であれば多少は安全です。
人目に付かない場所に行かない
犯罪は人目につかない場所で行われますので、人目につかない場所に行かないようにしましょう。横道に入る際は、人がある程度いることを確認してから入って下さい。
危険地域に立ち入る場合
もし危険そうな地域に入る場合は、現地に詳しい方と一緒に入りましょう。一人で無暗に入るのは大変危険です。そういった地域では昼間でも殺人事件が起きますので、出来れば近づかないようにして下さい。
緊急時の連絡先
昨日から障害のあった当館電話回線が復旧
— 世界の治安情報bot (@tavivid81) October 6, 2017
在留邦人・旅行者の皆様へ
昨日から不通状態だった当館電話回線が復旧いたしましたのでご連絡いたします。
在エルサルバドル日本国大使館
代表電話:+503−2528−1111https://t.co/n1ashVA0QA
緊急事態に巻き込まれた際の現地の連絡先が下記の番号になります。事件に巻き込まれた際はすぐに電話しましょう。
【警察】911
【救急車】2222-5155
【在エルサルバドル日本国大使館】2528-1111
エルサルバドルの観光
エルサルバドルは暑い国
エルサルバドルは高温多湿の国であり、一年中気温が高いので、薄手の服装がおすすめです。ただし、朝晩は気温が下がりますので、羽織るものがあった方が良いでしょう。薄手の服装で観光する方がほとんどですが、教会ではマナー違反になる可能性があるのでご注意下さい。
英語に頼らずスペイン語で
英語は多くの国で通じる言語ですが、エルサルバドルでは通じないことが多々あります。英語教育は進んでいますので、若い方は話せる方も多いのですが、基本的にはスペイン語を使うようにしましょう。
エルサルバドルの観光スポット①ホヤ・デ・セレン
こちらは、国内唯一の世界遺産になります。この遺跡は火山の噴火によって埋もれてしまっていたものであり、古代マヤ人の生活が分かる遺跡として注目されています。古代マヤ人の浴場施設や宗教施設、食料品なども発掘されており、考古に興味がある方におすすめのスポットです。
エルサルバドルの観光スポット②タスマル遺跡
こちらも有名な遺跡として多くの観光客が訪れるスポットです。近年になって発掘された遺跡であり、マヤ文明最古の出土品も出ています。気になる方は是非行ってみて下さい。
エルサルバドルの観光スポット③サンタ・アナ火山
エルサルバドルと言えば火山というイメージがある方も多いかもしれません。こちらのサンタアナ火山はツアーにも組まれる観光スポットとなっており、山頂からはコアテペケ湖も一緒に見られます。
また、麓には大聖堂もあり、レストランなどもありますので、とても観光しやすいスポットと言えます。また、コアテペケ湖ではダイビング、ジェットスキーなども楽しめます。
まとめ
今回の「エルサルバドルの治安は世界一悪い?滞在する際の注意や危険スポットをご紹介!」はいかがでしたでしょうか?
南米のみならず、世界で一番治安が悪い国となってしまったエルサルバドルですが、十分注意しながら観光されている方は沢山います。怖い部分を沢山紹介させて頂きましたが、昼間に安全な場所を歩けば安全であることが多いので、興味がある方は行ってみて下さい。
エルサルバドルの治安が気になる方はこちらもチェック!
今回はエルサルバドルの治安について紹介させて頂きましたが、他にも海外旅行・治安情報に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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