ホンジュラスの治安が悪すぎる?
ホンジュラスの治安は世界を見渡してもトップクラスに悪いことで知られており、旅行・観光に行く際は本当に注意しないと危険です。特に治安の悪い都市があるのですが、首都に行ったとしてもよく注意しておかないと、どんな危険な目に合うか分からない程です。
今回はそんなホンジュラスの治安情報と、旅行・観光に行く際の注意点を解説していきます!これからホンジュラスに行かれる方はしっかり覚えておきましょう!
ホンジュラスとは?
ホンジュラスは中米の国
ホンジュラスは、正しくはホンジュラス共和国と言います。場所は中央アメリカに位置し、周囲はメキシコやキューバ、グアテマラ、エルサルバドル等があります。海に面しており、カリブ海がある良い場所ですね。
首都はテグシガルパと言い、古くから存在する、歴史ある首都となっています。言語はスペイン語が使われており、周辺諸国と同様です。男性は英語教育を受けていることも多く、女性はあまり識字率が高くありません。
世界で最も治安の国として知られるホンジュラス
この国の最大の特徴は、とにかく治安が悪いところです。どれくらい悪いかと言いますと、インターネット上では「リアル北斗の拳」と称される程。
北斗の拳は有名な漫画ですが、一言で言ってしまえば、「ひどく荒れてしまった世界を救う男の話」で、その荒れた舞台を連想させる程にホンジュラスの治安は悪いのです。特に殺人率が異常に高く、年度によって差はあるものの、1000人に1人程度の割合で殺人に巻き込まれてしまいます。
ホンジュラスの治安情報①治安が悪い理由
貧困状態のホンジュラス
ホンジュラスは元々治安が悪かった訳ではありません。かつて、1990年頃は普通の中央アメリカの国だったのです。そんな国が荒れてしまったのは、貧困状態になってしまったから。これは世界中のどの国にも言えることですが、経済状態が潤っているのかどうかで治安は左右されます。
ホンジュラスは現在、70%の人々が貧困状態にあるとされており、貧困だからこそ、窃盗・強盗・殺人・麻薬犯罪などが起きてしまっているのです。
麻薬に関する犯罪が多発
窃盗や強盗などの犯罪が起きるだけであれば、他の国と大差ないかもしれませんが、ホンジュラスの治安を特に悪くしてしまっているのが、「麻薬」に関連した犯罪が多数起きていることです。
これはメキシコにも言えることですが、中米の国は、南米の国から北米の国に麻薬が運ばれる時の中継地点になっているため、麻薬に関連する事件が沢山起きます。麻薬に関連する人々は主にギャング・マフィアの人達で、麻薬で稼いだ多額の資金を持っています。
ホンジュラスの治安情報②ギャングが危険!
ホンジュラスのギャングは銃を持っている
ホンジュラスの治安を悪くしている大きな原因が、銃を気軽に所持出来てしまうところにあります。この国は個人で銃を持つことが簡単にでき、まるでおもちゃを販売するかのように店頭に並んでいるのです。銃を持つには登録などが必要ではありますが、そう難しいことではありません。
そして、ギャングの人々は100%と言って過言ではない確率で銃を所持しており、何か問題が起きてしまえば、銃が簡単に使用されます。
最大のギャング「マラ・サルバトルチャ」
ホンジュラスの最大・最強のギャングとされているのが「マラ・サルバトルチャ」というグループです。「MS-13」と呼ばれることも多く、13と書かれた刺青をよく入れています。
周辺諸国のギャング・マフィアとの結びつきも強く、また麻薬関連でお金を沢山稼いでおり、所属人数も多いため、そう簡単に取り締まれる存在ではありません。画像のように顔にまでしっかりタトゥーを入れている人も多く、絶対に近寄らないようにしましょう。
報復を恐れて明るみに出ない事件も多い
治安を悪くしている原因の一つに、報復への恐怖があります。日本であれば、何か悪い事件が起きてしまったなら、警察に通報して、大抵の事件は終わります。
しかし、中米のギャングはそんな簡単に終わらず、しっかりと報復して、二度と通報しないように見せしめとすることが多々あるのです。沢山の人数が所属しているので、一人~二人捕まったとしても、報復に出るメンバーは沢山いますので、中々通報が出来ない状態です。
ギャングになるには殺人経験が必要?
治安を悪くする原因に、ギャングの殺人行為の軽さがあります。日本で殺人をするとなれば、マフィアの人でも周到に準備をして、計画的に行われることが多いイメージがありますよね。
しかし、ホンジュラスでは違います。人を殺すという行為が非常に軽いものとなっており、ギャンググループに入るには殺した経験が無いと入れなかったりもするのです。もちろん、グループに入ってからも殺人に加担することが多々あります。
ホンジュラスの治安情報③外務省の発表は?
外務省は不要の渡航を止めている
外務省のホームページには、海外の治安状態をお知らせするページがあります。その外務省のホンジュラスのページを見てみますと、2018年10月時点では、国の下半分が注意レベル(レベル1)、国の上半分が不要の渡航を止めるレベル(レベル2)となっています。
テロが簡単に起きてしまうような地域と比べると低いとも考えられますが、それでも治安の良い国と比べればかなり悪い状態であり、特に女性の一人旅には不向きです。
テロの危険性は?
2018年10月時点では、テロ組織の活動は確認されていません。ただし、それはテロ行為が行われないということではありませんので注意が必要です。かつて、2013年の8月には首都であるテグシガルパにて、大統領の家が爆発する事件が起きています。
また、2015年には首都にある最高裁判所に爆発物が投げ込まれる事件も起きました。現在はそういった事件が起きてはいませんが、事件に巻き込まれる可能性は考慮しておきましょう。
ホンジュラスの治安情報④危険な場所
世界で最も殺人事件が起きるサンペドロスーラ
ホンジュラスの数ある都市の中で、最も危険であり、世界を見渡しても一番治安が悪いと言われることもあるのが「サンペドロスーラ」です。こちらは人口約70万人程度の都市なのですが、殺人事件は年間で1000人を超えます。
つまり、700分の1の確率で毎年殺人事件に巻き込まれる程度の確率ということですので、日本では考えられないくらい殺人事件が起きています。警察も活動してはいるのですが、それ以上に犯罪が起きてしまうようですね。
首都のテグシガルパは危険?
ホンジュラスに旅行・観光に行かれる方は、首都であるテグシガルパに遊びに行きますよね。こちらは人口約120万人程で、1000mの高さに位置する首都です。
首都ですので、先述した「サンペドロスーラ」に比べれば治安は良いのですが、それでも場所や時間帯によっては危険があり、外務省発表でもレベル1になっていますので、警戒が必要です。昼間に安全な場所を歩く分には問題無い場合が多く、観光客もそれなりにいます。
ホンジュラス旅行・観光の注意点①
服装に注意
ホンジュラスへ旅行・観光に行く際は、絶対に派手な服装をしないようにしましょう。この国は貧困状態にありますので、ただでさえ目立ってしまうアジアの顔で、お金を持っていそうな雰囲気を出してしまえば、犯罪に巻き込まれる確率が上がってしまいます。
街に上手く溶け込めるような、シンプルな服装を心がけたいですね。特に女性は、あまり魅力的な服装をしない方が良いでしょう。襲われる危険性が少しは減ります。
電子機器を見せないこと
日本人が旅行に行く際に特に注意したいのが、カメラやスマートフォンと言った電子機器の盗難です。貧困状態の国にとって、そういった電子機器は良いお金になるものですので、街中で気軽に使っていると、サッと盗られてしまうことが多々あります。
せっかく旅行・観光に行ったのですから、写真に収めたくなるのは自然なことですが、なるべく電子機器は出さないようにしましょう。写真を撮る際は十分に気を付けて下さい。
一人歩きしないこと
これは特に女性が注意したいことですが、「一人歩き」は厳禁です。一人でいると犯罪に巻き込まれる確率が上がってしまい、それが女性であるなら更に危険です。
昼間の時間帯でも危険がある国ですので、夜間の女性の一人歩きは厳禁。絶対に街中を一人で歩かないようにしましょう。男性同行者がいたとしても夜間は出歩かない方が良いですね。女性の一人旅には不向きな国と言えます。
ホンジュラス旅行・観光の注意点②
タクシーが危険!
旅行に行った際によく使うのがタクシーですよね。街の観光名所などを伝えれば簡単に連れていってくれるので、とても便利です。
しかし、ホンジュラスではタクシーが危険。辺りに走っているタクシーに乗ると、どこに連れていかれるか分からない程で、帰ってこれない可能性があります。危険ではないタクシーもありますので、利用するホテルの方に相談しましょう。また、バスも治安があまり良くないので気を付けて下さい。
襲われたら抵抗してはいけない
色々なことに気をつけていたとしても、運悪く事件に巻き込まれてしまう可能性はあります。そんな時、抵抗して場を切り抜けようとするのは危険です。日本と違って、ホンジュラスでは相手に危害を加えることが多々あります。
特に銃を持っている方が沢山いますので、命まで落とす可能性があるのです。外務省のホームページにも、襲われたら抵抗してはいけない旨が書かれていますので、事件に巻き込まれたら従うようにしましょう。
スリに注意
凶悪事件が多々起きますので、それと比べれば軽く感じるかもしれませんが、スリやひったくりと言った軽犯罪もよく起きます。特に人が多い場所でよく発生していますね。手口も巧妙で、いきなり盗っていくのではなく、何かしら親切にするフリをしてお財布などを抜き取っていきます。
本当に親切にしてくれる方も中にはいますが、基本的には人を信用しない方が良いでしょう。お金を貸してくれと言ってくる方もいますが、貸してはいけません。
ホンジュラスの治安に関するTwitter
ホンジュラスと日本の違い?
続き)ホンジュラスは世界一治安悪いと言われかつ中南米最貧国の1つだが、どんな目に遭っても精神病む事はなく「生き抜こう」というエネルギーは湧いてきた。しかし日本では内面から崩壊させられ「生き抜こう」て気持ちすら湧いてこなくなった事があった。これは日本だけでしか味わった事ない感覚 https://t.co/m7I0MEIeML
— 山野陽嗣╱Yoji Yamano (@yoji_yamano) January 15, 2017
こちらは、ホンジュラスと日本を比較して、日本の暗い側面について語っているツイートです。貧困状態の国は辛い面が沢山ありますが、先進国として有名な日本も実は暗い面がありますよね。日本は自殺が多い国として知られており、ホンジュラスの人からすれば不思議に思うかもしれません。
経済状態の改善を
ホンジュラスの悲惨な子供たちを救うのにアメリカに入国させることが救いではないんだよ。
— えすぱー (@ESP_kiyo) October 31, 2018
ホンジュラスの治安とか経済状況を改善させないとそもそもの解決にならない。
移民を無条件に受け入れてたらその国も移民も破滅する。
こちらは、ホンジュラスの子供たちを救うには、治安と貧困を改善しないといけないという意見が書かれています。治安も貧困から来る部分が多いとされていますので、経済状態の改善が必須だと考えられますよね。
実はホンジュラスには観光価値のある場所が沢山ありますので、もし治安が良ければ、多くの観光客が来る可能性もあります。治安が改善され、旅行しやすくなる日がいつか来て欲しいですよね。
まとめ:ホンジュラスの治安が悪すぎる?
今回の「ホンジュラスの治安が悪すぎる?世界でも危険度が高いと言われる治安情勢を解説!」はいかがでしたでしょうか?
現在の治安状態と、旅行に行く際に気を付けるべきことを解説させて頂きましたが、旅行におすすめの国とは言えない状態にあります。もし行かれるとしても、特に女性は犯罪に巻き込まれる可能性が高いので、一人旅は避け、同伴者を連れていくようにしましょう!
海外の治安が気になる方はこちらもチェック!
今回はホンジュラスの治安について解説させて頂きましたが、他にも海外の治安情報の記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。
危険すぎると噂のソマリアの治安は?現在の治安情報と旅行での注意事項をご紹介!
ソマリアの治安はどのような状態かご存知でしょうか?あまり多くはありませんが、日本人の方でもソマリアに旅行に行かれる方もいるので、知っておきた...
カザフスタンの治安は悪い?危険地域や旅行を楽しむための注意点を解説!
カザフスタンは中央アジアに属する国です。日本ではテロなどの報道が多いため、この国周辺は治安が危ないと思っている人も多いのではないでしょうか。...
治安が悪いと噂のコロンビアの実際は?現在の治安情報と旅行時の注意点を解説!
サッカーワールドカップでも日本と対戦したコロンビアですが、コロンビアに関して旅行に行くとき、観光地や治安に関して知識がある人はあまりいないと...