暮らしに植物を取り入れよう
観葉植物を育てたり家庭菜園するのは意外と簡単
都会生まれ、都会育ちだとなかなか植物を育てる機会がなく大人になって初めて植物を育てるという方もいるかも知れません。住んでいる環境によって育てられる植物の種類は変わるのですが、基本的な知識でも実は植物を育てることはできます。基本的な知識というのは植物の大まかな育て方、肥料について、水やりなどの管理方法です。植物の種類によってこれらも変わってくるのですが、基本的な育て方などは似ているものが多いです。
家庭菜園はキッチンでも育てられる方法がある
観葉植物と違い家庭菜園はスペースが必要と思われがちですが、野菜の種類を選べばベランダの隅、キッチンの窓際付近の小さなスペースがあれば育てられので土地がなくても家庭菜園もできます。鉢植を使用して観葉植物のように育てたり、牛乳パックを使って育てたりと育て方もいろいろ工夫することで小さなスペースで可能です。このように植物を育てる方法は意外とたくさんあるので基本的な植物の育て方とおすすめの観葉植物をなどを紹介します。
植物を育てるために必要な肥料ついて
植物には肥料は欠かせない
植物を人や動物に例えると食事、エサになります。植物が成長するために必要な養分を肥料として与えることで観葉植物なら葉の色や艶、葉の大きさ、成長スピードに作用し野菜などの食べれる植物は食べれる部分の味や大きさ、色などに作用します。肥料を与えなくてもあるある程度は光合成で養分を作ったりや土の中の養分を使って成長することができますが、やがて元気がない状態になったり枯れる原因になるため植物の手入れに肥料が必要です。
肥料の基本的な成分
肥料のパッケージにはNPKなどで植物を育てる要素の割合が表記されています。
| 窒素（N) | 主に葉に作用して葉を大きく育てます。与え過ぎは無駄に成長して逆に元気がない状態になったり、弱る原因になりますし、害虫が寄ってくる原因にもなります。 |
| リン酸（P) | 花や実に付きに影響する要素で実を食べる野菜などにはリン酸多く入っている肥料を与えるようにします。 |
| カリウム（K) | 根に作用して根張りを良くする要素です。 |
植物に肥料の与え過ぎは良くない
肥料の詳しい与え方については後述しますが、肥料が植物の養分だからといってたくさん与えれば与えるほど植物は成長するわけではりません。選定などの手入れ、日当たりの管理などさまざまな管理や手入れに決まりがあるように、肥料にも決まりがあります。そのうち一番わかりやすい決まりが肥料を与えすぎないことになります。肥料の量が多いと植物は根が傷ついたり、元気がない状態や枯れる原因となってしまい逆効果です。
植物を育てるために覚えてほしい肥料の形状
固形と液体の肥料
肥料には大きく分けて2つの形状があります。固形と液体がありさらにそこからすぐに植物に効き目が出る即効性とゆっくり時間をかけて効き目が表れる緩効性があります。液体肥料は液肥とも言い即効性がありますが定期的に追加しないとすぐに効き目が無くなってしまうので注意が必要です。固形のものは肥料の大きさや効く速さ種類によってさまざまなものがあり数ヶ月かけて効くものから短時間で効くものもあります。
植物に肥料を与える方法
液体肥料の場合は水やりのときに適切な量（ml）の液肥の原液をじょうろに入れて水でで薄めてから植物に散布します。葉からも直接肥料の成分を吸収することで即効性があります。ただし即効性があるために適度な濃度に希釈しないと枯れる原因もつながるというデメリットもあるので注意が必要です。固形肥料は根本をから少し離れた位置などに置いて水やりをすることで肥料が溶けて植物が根から吸収するため時間がかかります。
液肥肥料と固形肥料のまとめ
| 液体肥料 | 固形肥料 |
| 元気がない時にも使える即効性 | ゆっくり効き目が表れる |
| 水やりの時に薄めてに与える | 直接土の上に撒く、混ぜる |
| 葉からも吸収できる | 根から吸収する |
肥料の種類1：有機肥料
植物を育てる以外の効果も期待できる
有機肥料は動物の糞、骨、種子の皮などからできた肥料です。観葉植物は室内で育てることが多いので有機肥料は臭いやカビ、虫の発生の原因になるので向きませんが、野菜などの家庭菜園には有機肥料を与えると美味しくなると言われています。土に撒いた肥料は一旦微生物によって分解された後に植物が根から吸収するで効き目が遅い種類の肥料です。微生物によって分解される家庭で土がふかふかになったりするので土壌改良の効果もあるので人気です。
デメリット
有機肥料は濡れたままなどの条件が揃うと虫のエサになったり、カビやきのこが生えたりと植物以外にも人気です。他にも悪臭がしたりします。ただし白いカビは植物に影響はないと言われ元気がない原因や枯れる原因にはなりません。臭いやカビを防ぐには土が常に濡れないように水やりなどの管理や選定などの手入れをしたり肥料そのものに土を被せましょう。
肥料の種類2：化成肥料
植物を育てる時に便利な肥料
有機肥料と比べると管理が簡単な肥料で科学的にリンなどが配合された肥料です。微生物が分解して栄養になるわけではなく水やりのときに溶け出してすぐに植物が吸収することができるので効き目の早い肥料で臭いなど問題が発生すること無く管理が簡単なので人気です。観賞用植物には化成肥料のほうが手入れしやすいのでおすすめです。
デメリット
化成肥料ばかり与えると微生物が元気がない状態になってきます。エサとなる有機物がないため微生物が死滅するなどしてやがて土壌の状態が悪くなって土が固くなったりします。土が固いと根を張りにくかったり通気性が悪かったりするので最終的には植物にとっても悪い環境になって葉が落ちる原因や元気がない原因になります。有機肥料も化成肥料も多すぎると枯れるので注意しましょう。
植物の育て方1：育てる場所
植物に欠かせない日当たりについて
植物を全般に関することなのですが基本的に植物は日当たりを好む性質があります。観葉植物は日陰でも育つ性質がある種類もありますが野菜など家庭菜園で育てるような植物にとって日光は欠かせません。そのため植物を植える時はまず日当たりついてよく考えましょう。観葉植物の場合は日当たりのある窓際なのか蛍光灯しか当たらない日光の届かない場所なのかによって育てられる種類が変わってくるので日当たりの管理は大切です。
植物の土について
園芸用品店、ホームセンターなどに行くとさまざまな資材が売られていて、ミントなどは手軽に栽培できる人気のセット販売などもあります。観葉植物の土は観葉植物用の土が売られているので初心者の方はそれを利用すると育てやすいです。家庭菜園などの場合は花や野菜の土が売られています。ただしどんな土でもいいというわけでは無く、元肥（肥料）の入っている土を選ぶようにしましょう。入っていない場合は土に緩効性肥料（有機肥料）を自分で混ぜてから植えるようにしないと、養分がないので成長しにくいです。
風通しについて
植物を育てる時に意外と大切なのが風通しです。風の通し方などは気にしなくてもいいですが、常に無風のような場所は害虫などが発生しやすく、発生した害虫ごとに適切な退治の方法などありますが農薬をつかったりと手入れがかなり大変になります。病害虫を防ぎ過湿状態にならないようにするためにも置き場所の管理は大切です。
植物の育て方2：水やり方
水の与え過ぎは枯れる原因
乾燥に強い植物でも基本的には水やりが必要です。ただし毎日水やりをするのではなく土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。毎日水やりした場合土が乾く前にまた水が土に染み込んで過湿状態になります。このような土の状態では根が呼吸できなくなりやがて枯れる原因の根腐れをおこしてしまうので水やりのしすぎは注意です。観葉植物の場合は水やりの度に受け皿は捨てるようにしましょう。
季節によって水のやり方を変えよう
夏は気温も高いので土が乾きやすいので気温の低い朝か夜に与えるようにします。昼に与えると水がお湯のようになって枯れる原因にもなります。水を与える時は鉢の底から水が出るくらいたっぷり与えます。観葉植物は水やりと同時に霧吹きで葉も濡らしてあげましょう。逆に冬は寒くなり植物の活動が止まったり、ゆっくりになるので夏ほど頻繁な水やりは不要になります。冬は乾燥気味に管理したほうがいい植物も多いです。
葉っぱが茶色になったり、元気がない場合について
突然葉っぱが茶色や黄色に変色して植物に元気がない場合は根腐れの可能性があります。原因は前述のように水のやりすぎにあります。黒く変色して腐ってる根を切り落として植え替えたり水やりを控えると同時に肥料も与えないで様子を見ることが大切です。
植物の育て方3：枝の管理
つる性植物の野菜でも必要
家庭菜園ので作る野菜も選定などの手入れは必要です。きゅうりなどのつる性植物はある程度大きさに育ったら成長点を切り落とすことで左右に芽ができて収穫量が増えます。そのため観葉植物と同じように野菜も手入れが必要なものも多く、虫がいない環境では人工授粉などが必要な野菜、果物もあります。観葉植物であれば日当たりの確保、木の大きさ調整もかねて手入れが必要です。
剪定方法
野菜などは必要なものと不要なものがありますが、観葉植物は木の形を整えるための手入れとして剪定が必要です。剪定方法は植物ごとに多少違うのですが、切るべき枝は他の葉っぱなどに重なり合っているようなものになります。重なり合っている部分を整理して日当たり、風通しを改善したり大きく切り戻すことで木の大きさを調整します。また変色している葉、古い葉などのも選定の時に整理する葉です。
植物の育て方4：肥料の与え方
観葉植物には観葉植物専用の肥料がいい
肥料の種類は前述したようにいろいろあり、植物によって必要な栄養素が違うため専用の肥料が発売されているものは専用の肥料を使うほうがいいでしょう。一般的に観葉植物の肥料が必要な時期は成長期の前になります。暖かくなる頃に肥料を与えます。液体肥料なら2週くらいの1回のペースで必要になると言われています。植物の種類によって肥料の与え方は変わるので気をつけてください。肥料が多すぎると枯れる原因になるので用法用量を守りましょう。
野菜の場合は食べる部位にあった肥料を使おう
葉を食べる野菜を育てる場合は実や花に影響のあるリン酸（P）が多い肥料を与えてもあまり意味がありません。与え方自体は変わりませんが、その植物の食べる場所に合わせた肥料またはじゃがいもならじゃがいも用に配合された肥料がうされているので専用の肥料を使うようにすると簡単です。ブルーベリーなどの実を食べる植物ならリン酸が多い肥料、葉を食べる植物なら窒素（N)、根を食べる植物ならカリウム（K)が多い肥料がおすすめです。
植物の育て方5：元気がない原因・枯れる原因
植物に元気がない理由1
観葉植物は家の中で育てることが多いですが日当たりが悪いと元気をなくす種類もあります。人気の観葉植物は影でもある程度は問題がない物が多いですが年中影では弱ってしまいます。基本的に観葉植物も野菜なども日当たりのいい場所で育てましょう。
植物に元気がない理由2
肥料をたくさん消費するような植物なら、肥料がなくなると全体的に元気がなくなります。観葉植物より野菜や花で起きやすく枯れることは滅多にありませんが肥料切れをを起こすと花や実がつかなかったりします。
植物に元気がない理由3
植えている植物に気候があっていない場合も元気がなくなります。育て方が正しくてもその植物にとって暑すぎたり、寒かったりすると元気がなくなります。観葉植物の場合は東南アジアなど暖かい場所に自生している植物が多いので特に寒すぎると葉が落ちる原因になり一定の気温以下、以上になると枯れる原因になります。
植物に元気がない理由4
植物がかなり成長して大きいのに鉢などの容器が小さい場合は元気がなくなることがあります。植物の大きさより一回り大きな鉢に植え替えたりして植物がまた成長できるようにしましょう。
植物が枯れる原因
植物に元気がない、枯れる理由1
水のやり方が多い場合も少ない場合も元気がなくなります。土がしっかり乾燥していて葉が萎れたりしている場合は水が足りない可能性があります。逆に常に濡れていると前述したように根を傷めて枯れる原因になります。水をやる時は土がしっかり乾いてからにしましょう。
植物に元気がない、枯れる理由2
日光に当てすぎても植物が弱る可能性があります。特に観葉植物は葉焼けに注意が必要で真夏などの日光が強い時期に長時間葉っぱが日光に当たっていると葉焼けになります。野菜や植木でも日光に弱い植物なら起きるので夏には注意が必要です。葉焼けになると葉の色が変色してしまい最終的には枯れる原因になります。
植物に元気がない、枯れる理由3
植物も病気になります。植物の病気は風通しが悪い環境だと発病するものがおおくあります。また害虫も寄ってきます。葉に斑点できたり糞のような黒い粒子が葉っぱに落ちている場合は害虫も疑いましょう。たいていの植物くる害虫にアブラムシ類がありますが、アブラムシは病気も運ぶ植物の天敵です。
人気のある観葉植物の種類1
育てやすい観葉植物：シェフレラ
初めて植物を育てるような方や忙しい方におすすめしたい観葉植物がシェフレラです。いろいろな種類のシェフレラがありどれも人気があり、どの種類も比較的乾燥や寒さ、暑さに強いので水やりを忙しくて忘れてしまったりしても管理がしやすい観葉植物になります。育てるのは簡単ですが、選定などの手入れは観葉植物なら必ず必要になってくるので、選定などの手入れの方法や元気がない原因、枯れる原因を簡潔に説明します。
シェフレラの育て方・手入れ
シェフレラを植えた後は土が乾いてから水やりをするだけの管理で大丈夫です。冬は冷えないよう置き場所に気をつけて、太陽の当たる場所で育てるのが基本ですが半日陰でも問題ありません。選定しないとすぐに葉が生い茂る成長スピードの早い植物なので葉が混み合ってきたら適度に切り落としましょう。切る葉は元気がない葉、内側の（幹の方）葉など全体のバランスを見ながら切っていきます。詳しい育て方はこちらを参考にしてください
人気のある観葉植物の種類2
育てやすい観葉植物：モンステラ
ジャングルにありそうな植物ですが身近なサトイモ科の観葉植物です。観葉植物ですが生花としても利用されたりエキゾチックな葉っぱをしている植物なので夏用のラグなどにも描かれているので、葉っぱ自体は目にしたことがある方も多いかもしれません。モンステラには人気の種類がたくさんありそれぞれ多少形状など違いはありますが基本的な育て方などは変わりません。木が大きく成長するとより特徴的な葉っぱになります。
モンステラの育て方・手入れ
カーテン越しの穏やかな日光が当たる位置で育てほうがいい植物です。水やりはやはり土がしっかり乾いてから与えて成長スピードが早めの植物なので適度に選定をして樹形を整えましょう。大きく成長すると5月頃に一回り大きな鉢などに植え替えして栽培できます。寒さにはあまり強くないので冬には5度以下にならいように注意が必要な観葉植物です。より詳しい育て方はこちらを参考にしてください
家庭菜園で人気のある野菜1
家庭菜園におすすめの植物：ラディッシュ
省スペースで簡単に育てられる植物で、根菜ですが葉も食べることができます。ラディッシュは別を二十日大根とも言わておりそれくらい早く収穫できるので初心者の方や植物を短時間だけ育ててみたい方におすすめです。普通はプランターで育てますが牛乳パックを使った栽培方法もあります。
ラディッシュの育て方・手入れ
深型ではなく普通の植物を育てるプランターに適当に種を蒔いたあっと土を被せてから水をやりラディッシュがある程度大きくなると間引いて数を減らします。その後7日～10日に一回ぐらいのペースで液体の肥料を与えましょう。特に専用の肥料は必要なく全植物用の液肥で大丈夫です。収穫の目安は20日になります。より詳しい育て方はこちらです。
家庭菜園で人気のある野菜2
家庭菜園におすすめの植物：ベビーリーフ
いろいろな葉物野菜の種で完全に育つ前の小さなうちに収穫します。そのため市販のベビーリーフはわりと高価ので家庭菜園で作るのもおすすめです。作り方は簡単でプランターに種を蒔いて土を被せ水を与えましょう。発芽後は土が乾くと水を与えて定期的に液肥を与えるだけです。ある程度の大きさに育つと間引きしましょう。収穫するサイズは好みで大丈夫です。
ラディッシュの育て方・手入れ
栽培するに当たっての注意点は防虫ネットをしっかりしていないと、柔らかな植物の葉っぱなので青虫などの害虫だらけになります。防虫ネットをするだけで植物につく害虫の被害をへらせるので無農薬も可能です。
植物の育て方のまとめ
植物を育てる3つのポイント
植物の生育には基本的に日光が当たる場所になります。観葉植物には直接日光にあたるのを嫌う植物もいるので注意が必要です。日当たりの次に植物に大切なのが水です。大切ですが水の与え過ぎは植物にとって枯れる原因になるので土がしっかり乾いてから与えましょう。そして植物が成長する時に必要な肥料も与えすぎないように気をつけながら与えると植物を栽培することができます。
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