オピネルナイフ
ナイフの手入れ方法は素材によって変わる
キャンプ用のナイフは手入れが必要
キャンプでは、料理や薪の調整などさまざまな場面でナイフが使われています。形状や素材も使う用途によって種類があり、複数のナイフを持っている人もいるでしょう。
ナイフは金属の部分があるため、適切に手入れしないと錆びてしまいます。この記事では、キャンプ用ナイフのお手入れの基本的な方法と、形状や素材別の手入れ方法や研ぎ方を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
錆びに強く手入れが簡単なステンレス
ステンレス製のナイフはメンテナンスの回数が少なくても錆びにくいため、初心者におすすめです。切れ味もそこそこで、食材を切る分には問題ありません。バトニングを始めとする木の加工を行わない人はステンレス製のナイフを使ってみましょう。
切れ味と強度はカーボンスチール製に劣るため、バトニングなどの加工はあまりおすすめできません。どうしてもステンレス製のナイフで行いたいときは重量のあるナイフを選んでください。
切れ味を優先するならカーボンスチール
カーボンスチール製のナイフは切れ味が抜群です。バトニングを始めとした木の加工には最適なナイフで、もちろん料理にも使えます。ただし衛生上の問題があるため、加工用のナイフと料理用のナイフは別に持っておきましょう。
一方でカーボンスチール製のナイフの弱点は錆びやすさです。普通の包丁のように洗って拭いておくだけではすぐに錆びてしまいます。錆びてしまった場合は、研ぎ直さないと使えなくなるので注意してください。
オピネルナイフ
使ったらすぐにメンテナンスをしよう
①洗って乾燥させる
調理や薪などの木の細工に使ったあとは、汚れを洗ってしっかりと乾かす必要があります。まずナイフの刃や柄を洗剤を使って洗い流し、水分を拭き取ってください。その後、風通しのよい場所で自然乾燥させるか、柔らかい布で包んで乾かします。
折りたたみ式のナイフの場合は折りたたまれる部分も乾いているか注意が必要です。濡れた状態で折りたたんでしまうと錆が発生する可能性がありますので、完全に乾いているか確認しましょう。
②錆び対策に油や黒錆び加工をする
金属部分の手入れ方法として、オイルを塗る方法が錆び対策に効果的です。オイルはオリーブオイルなどの食用のものを使いますが、サラダ油は乾きやすくベタつくようになります。油自体も酸化しやすいので注意しましょう。
また、カーボンスチール製のナイフは錆び対策として、洗って研ぎ終わった後に黒錆加工を行います。材料はオイルではなく紅茶と酢で、混ぜ合わせたものに1時間ほどブレード部分を漬け、黒くなったら完成です。
鞘や柄も手入れしておこう
鞘が付いているシースナイフは鞘の手入れも必要になります。鞘に汚れや水分が残ったままナイフを収めてしまうと、せっかく手入れしたブレードの部分がまた汚れてしまうためです。
また、鞘や柄が木材でできている場合は濡れたままだと腐ってしまうため、亜麻仁油を塗るといいでしょう。亜麻仁油はワックスのような効果を発揮するため、水を弾いて長持ちさせられます。
素材別の研ぎ方を徹底解説
ナイフを研ぐ基本的な道具と下準備
ナイフを研ぐための道具は、砥石、砥石の下に敷いてズレることを防ぐ濡れタオル、砥石を浸けられる水が入った容器です。砥石はステンレス製とカーボンスチール製で目の粗さが変わります。
どちらの素材のナイフを研ぐ場合でも、研ぎ始める前の下準備として砥石を10分ほど水に浸ける工程が必要です。水に浸けておくことで研磨性を高めたり、発熱を抑えたり、研いだときに出る粒による詰まりを防止したりする効果があります。
①ステンレス製は目の細かい中砥石で
ステンレス製のブレードを研ぐときは、#1000の中砥石と#3000の仕上げ砥石が必要です。砥石に対して平面に置いた状態から15度ほど刃先を傾けて研いでいきます。10円玉を2枚重ねたものをナイフの峰の下に置くとだいたい15度になるので参考にしてください。
ステンレス製のブレードは軽いため、しっかりと刃先を親指で押さえて研ぐように注意しましょう。研ぎ終わったら仕上げ砥石で細かな凹凸を消して完成です。
③カーボンスチールは目の粗い荒砥石を使おう
カーボンスチールはステンレスに比べて硬く刃こぼれをしやすいため、#500の荒砥石を使用します。研ぐ角度はステンレス製と同じ15度程度で、こちらも目安として10円玉を2枚使うとわかりやすいです。
粗い目の砥石で研いでいるため、ステンレス製のものよりも仕上げ砥石での仕上げが重要になります。粗い砥石で傷が残ってしまうとそこから錆びや破損に繋がるため、丁寧に凹凸を消していきましょう。
手入れをして長くナイフを使おう
キャンプ用のナイフの手入れ方法について解説してきました。ナイフの形状や素材によって手入れの方法が変わってくるため、自分が使っているナイフの特徴を把握することが大切になってきます。
ナイフは汚れを落とすなどきちんと手入れすれば長く使えるキャンプギアです。お気に入りのナイフは使い終わったらすぐに洗って手入れをしておきましょう。
ナイフの手入れに興味のある方はこちらもチェック!
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新しいキャンプ用ナイフを検討している方や、ギアのメンテナンスの方法がわからないという方はぜひ検索して記事を参考にしてみてください。
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