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登山メーカーのニット帽とイオンの帽子暖かさの違いはどれくらい?「おとうさんのよも山ばなし」

冬になるとニット帽をかぶりますね。ニット帽と一言でいってもイオンの千いくらの物から登山メーカーの数千円の物まであります。そこで、イオンのニット帽を使う筆者が冬の北海道で登山メーカーのニット帽と比較検証します。暖かさに違いはあるのか?最後までご覧ください。
2023年1月18日
おとうさん
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目次

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登山業界ではニット帽をビーニーと言うらしい

撮影:ライター

ネット通販サイトなどで「ニット帽」と検索すると同時に「ビーニー」と出てくる。

そのままクリックするとニット帽の一覧が出るので「ふむふむ。ニット帽はビーニーと呼ぶことがあるのか」とまた一つ知ったかぶりの種が蒔かれる。

いやいやそんな事ではいけない。この機会に正しい知識を付けていこう。

調べてみるとビーニーとは本来ツバのない帽子(ニット帽)全般を指していたが、現在は「裾の折り曲げられていないニット帽」を指すことが多い。

が、そこまではっきりとした定義は無いようである。

個人的なイメージとしては女性が耳元を抑えて「はにかんで」いるのがニット帽。雪山でコーヒーを飲んでいる白人がかぶっているのがビーニーだと感じる。

ただ、今回は比較なのでわかりやすいよう、イオンの帽子をニット帽、登山メーカーの帽子をビーニーと表記を統一していこうと思う。

冬の北海道はビーニーが必須

撮影:ライター

筆者が住む北海道では冬、特に1月~2月は毎日のように最高気温が氷点下になる。

特に2月は冷え込みが厳しく、肌が露出しているところが「痛く」なる。

特に身体の末端。足先や指が冷たくなるのは想像できやすいだろうが、意外に盲点なのが耳だ。

はじめ冷たく、その後痛くなる。そして毛細血管の少ない耳はその後すぐに「感覚がなくなる」

こうなると手で耳を覆い温めるだけでは回復しない。

ストーブでゆっくり温めでやっと、痛みと供に感覚が戻って来る(経験はないが凍傷の一歩手前なのだろう)

筆者はスキンヘッドなのでそもそも冬に帽子は必須なのだが、髪のある人でも北海道の冬は耳を覆えるビーニーは必須だ。

日常ではイオンのニット帽が定番


撮影:ライター

とはいえ普段からウン千円もするアウトドアブランドのビーニーはかぶれない。

多くの道民の頭と耳を守るのはイオンの千いくらの「ニット帽」だ。

筆者も何年か同じニット帽をかぶる。毛玉はできるが暖かさと価格のバランスが取れたニット帽を見つけると手放せなくなる。

ニット帽は毛糸で出来ているので物によってはチクチクすることがある。繰り返すが筆者はスキンヘッドなので、ニット帽のチクチクは大きな問題だ。

また、頭の大きさゆえかもしれないが、上手く耳を覆えないことがある。

折り返しをギリギリまで伸ばしてようやく隠れる程度の商品もあるのだ。

そうなると耳と帽子の間にすき間が出来て、どうにも暖かさを感じられない。なにより見た目がよくない(アラフィフでもムリしたおっさんには見られたくないのだ)。

このように日常では定番ではあるが、限界もあるのがニット帽だ。

登山用ビーニーを購入してみた!その実力は?

イマイチしっくりくる帽子に出会えなくて、2年~3年、下手すると毎年のようにニット帽を買い替えていた。

一つ千いくらとはいえ毎年ともなると妻の目がアナと雪の女王のエルサのそれになる。

そこで思い切ってミレーの「ビーニー」を購入してみた。

その価格およそ5倍。何とかエルサに打ち勝ち手に入れた!

ではここからは長年イオンのニット帽をかぶってきた筆者がミレーのビーニーを手にしたときの感想を主観多めにレビューする。

見た目

撮影:ライター


はじめてミレーのビーニーを手にしたときの感想は「薄い」だった。

イオンのと比較すると半分くらいの厚さしかない印象。

正直これで暖かくなかったら妻になんと言おうかと思うと背中が寒くなった。

ただ網目はミレーの方が圧倒的に細かい。イオンの方は生地に目を付けると向こう側が見えるが、ミレーはそれがない。

フィット感

撮影:ライター

イオンの方は強風が吹くと帽子の中に風が入って来る。フィットしているというより頭に乗せている感じだ。当然耳も冷たい。

一方ミレーはゆる過ぎずきつ過ぎず。まさに「フィット」している。

見た目の大きさは同じくらいか返ってミレーの方が小さく見えるが、耳を覆う感じは圧倒的にミレーの方が高い。風が入って来る感じもない。

チクチク感

撮影:ライター

ニット素材はこれがネック。

イオンの帽子は価格なりなのかもしれないが1時間もかぶっていると痒くて脱ぎたくなる。

身体を動かし汗をかいてくるとその不快感はMaxになる。

その点ミレーのビーニーは使っている毛糸そのものが違うのかチクチクする感じはまったくない。

帽子自体の軽さと併せてかぶっているのを忘れることがある。

暖かさ


肝心の暖かさ。

はじめかぶった時はそこまで暖かさに違いは感じなかったので「生地の厚さかな」と思った。

しかし、数歩歩いて風に当たると、先に述べたフィット感がもたらす暖かさの違いを如実に感じることになる。

いつもなら風が吹くと思わず耳元を押さえるのだが、帽子の中に風が入って来ることがないので、そのまま歩き続けられる。

だからといって暑すぎるわけでもなく、長時間歩いても帽子の中が蒸れることもない。

総じて価格以上の満足感を得られる

レビューでは述べなかったが、ミレーのビーニーにはもう一つ魅力がある。

コンパクトさだ。

帽子にコンパクトさは関係ないと思われるかもしれないが、快適にかぶれるビーニーでも2時間、3時間と歩いていると脱ぎたくなることがある。

その際、ポケットに押し込むのはよくあることだが、イオンの帽子はポケットがパンパンになり、ミレーのビーニーはスマートにしまえる。

小さな違いだが、夏山より難易度の上がる冬山では大きな違いになる。

暖かさはもちろん、フィット感や蒸れて汗をかかない、チクチク感の無さなど、総じて価格以上の満足感を得られるというのが感想だ。

今回レビューするにあたり、ファストファッションもよいが、よい物を長く使うのも財布にはやさしい場合と感じた。

おとうさんのよも山ばなしシリーズはこちら!

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