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繰り返し使える”ハクキンカイロ”の使い方をマスター。コツや注意点もわかりやすく!

ハクキンカイロは燃料補給だけで繰り返し使えるし、使い方も慣れれば簡単です。正しく使えば危険性もありません。使い捨てカイロより発熱量が多く長時間使えるので、アウトドアにもピッタリ。ハクキンカイロの使い方をマスターして、冬のアウトドアを楽しみましょう。
2022年10月11日
カレーパン
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燃料補給で何回も使えるエコなカイロを発見!

カイロといえば使い捨てカイロが普通に使われていますが、簡単な使い方で長く使えるハクキンカイロをご存じですか?大正時代に開発された画期的なカイロで、燃料補給で繰り返し使うことができます。

ハクキンカイロはベンジンが燃料ですが、燃やすのではなくプラチナ(白金)の微粒子が触媒になって、ベンジンと空気中の酸素による酸化熱を発生させます。このカイロの使い方や注意したいこと、知っておきたい知識などを解説していきましょう。

やってみれば簡単!ハクキンカイロの使い方

燃料補給から始まるハクキンカイロの使い方・事前準備

ハクキンカイロは使い捨てカイロのように、袋を破って即使用開始!といはいきません。燃料を使うので、どうしても補給が必要です。そのための準備から始めますが、ややこしく感じても慣れれば簡単な手順です。

まず、必要なものをそろえます。以下の通りですが、このうちベンジンはオイルライター用でもかまいません。Zippo用のオイルが入手しやすいでしょう。

POINT用意するもの

  • カイロ用ベンジン
  • ハクキンカイロ
  • 付属のベンジン計量カップ
  • ライターまたはマッチ

燃料補給から発熱開始まで・ハクキンカイロの使い方

使い方①本体から火口をはずす


キャップを取って、本体上部についたv字型の切込みがある火口を取り外します。このとき触るのは金属部分だけにしてください。火口本体にはプラチナの微粒子を含む触媒があり、ここを触ると発熱機能が劣化する可能性があります。

使い方②ベンジンを計量して注入

火口を外したあとに付属の計量カップを差し込み、ベンジンを容器から注いでください。目盛り線まで入れて右に90度回すと、ベンジンが本体内部に流れます。これで容量の半分で、もう一回入れると満タンの24時間分です。

給油したら、計量カップの上で本体をさかさまにして、胴体中央部を2~3回押してください。本体内部に詰めた綿に吸収しきれないベンジンが出てきます。燃料が多い状態では発熱しにくいし、触媒も劣化します。

使い方③火口を加熱して発熱開始

外していた火口を本体に戻し、ライターかマッチで火口の触媒部分を3~5秒間加熱します。この操作で触媒が130度程度まで温度が上がると反応が始まり、ゆっくりと発熱してきます。

加熱が終わったらフタをして完了です。すぐに暖かくならないのは正常で、20~30分程度で熱く感じるようになります。表面温度は50度程度まで上がり、低温ヤケドの危険性があるので必ず付属の袋に入れて携帯しましょう。

ハクキンカイロの手入れの仕方と注意点を解説

火口の手入れと定期的な交換で発熱機能を維持

ハクキンカイロの心臓部ともいえる火口は、使い続けるうちに黒ずみます。劣化して暖かくならない状態で、手入れによる復活が可能です。洗剤に数時間浸したあとごく弱い水流で洗ってください。あとはよく乾燥させます。

また、火口は基本的に消耗品です。使用頻度にもよりますが、1~2年使ったら交換しましょう。交換用の火口は1個千円前後で通販サイトから購入できます。

ベンジンの補給時は火気厳禁で取り扱い注意


ベンジンは石油を精製したもので、揮発しやすく引火の危険性が極めて高い液体です。容器からカイロに注油する時には周囲に漏らさないように配慮し、もしこぼれた場合はすぐにふき取ってください。また、小さな火でも引火するので、取り扱う場合には周囲に火の気がないか必ずチェックしましょう。

ハクキンカイロは飛行機持ち込み・預けともNG

ハクキンカイロの燃料であるベンジンは、危険物とされる「引火性の液体」にあたります。このため、機内への持ち込みも手荷物として預けることもできません。中綿を取ればOKとの話もありますが、不確実な情報です。

飛行機での旅行では、ハクキンカイロは搭乗前の保安検査で確実にチェックされます。持ち込める可能性はないので、最初から持っていかないようにしましょう。ちなみに、新品(包装された状態)であれば持ち込み・預けとも可能です。

知っておけば安心!ハクキンカイロの知識や情報

要注意!燃料になるベンジンとならないベンジン

ハクキンカイロの純正ベンジンは製造中止で、タカビシ化学など他社製の指定ベンジンが最適です。他に問題なく使えるのはオイルライター用で、Zippo用のベンジンが購入しやすいでしょう。

一般的なカイロ用では、高温になったり発熱時間が短いなど不具合の可能性があります。ランタンなどに使うホワイトガソリンも使えますが、匂いが強く持続時間が短くなります。また、シミ抜き用ベンジンは洗剤成分が入っているので使えません。

パーツ交換で半永久的に使えるハクキンカイロ

ハクキンカイロは真鍮のクロームメッキ仕上げなので耐久性抜群です。重要な火口は簡単に交換でき、中綿も5~10年使うと交換します。つまり、ハクキンカイロは火口と中綿を交換し続けていれば、何世代もにわたって使い続けられます。


ハクキンカイロのラインナップは3種類

ハクキンカイロには、サイズ・使用時間によりバリエーションがあります。24時間使用可能なスタンダードタイプのほか、一回り小さく18時間使える「ミニ」、逆に一回り大きく30時間使える「ジャイアント」の3種類です。

他にオンラインショップ限定品のスノーホワイトもありますが、これは専用袋が白いだけで中身はスタンダードです。

冬は暖かいカイロをポケットに入れて出かけよう

寒い冬のアウトドアでもハクキンカイロがあれば暖かく過ごせます。わずかな燃料で長時間持続し、さらにベンジン補給で繰り返して使えます。使い捨てカイロにはないメリットがいっぱいのハクキンカイロを持って、冬のアウトドアを楽しんでください。

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