ナンガ インナーシュラフ
FIELDOOR ウィンドスクリーン450 T/C
冬キャンプはシュラフの快適温度が大切
快適温度以下での使用は危険
寝袋(シュラフ)は快適に使える温度が決まっており、ほとんどの寝袋で快適温度または使用最低温度として使える気温の目安が明記されています。快適温度とは文字通り快適に使える温度となり、個人差もありますが快適温度の範囲なら厚着をしなくても寝られます。
使用最低温度は厚着をすれば寒さになんとか耐えられるような温度となり、快適には過ごせません。使用最低温度より10度ほど足した温度で使うと快適に過ごせるようになります。
夏用はNG
冬は冷え込むことか夏用の寝袋を単体で使うことはおすすめしません。快適温度よりも気温が低すぎるため、寒すぎて寝付けなくなる可能性が高いです。また、防寒グッズなどを使用しても全身の保温は難しいため冬用の寝袋をきちんと用意しましょう。
一方春~秋の3シーズン用の寝袋は中綿の量が夏用よりも増えており、保温力が高いため防寒グッズなどで工夫すると冬用の寝袋と同じように冬キャンプでも使えます。
薄手の寝袋を二重にするメリット
保温性が増す
薄手の寝袋を重ねることで、冬用寝袋のような高い保温性が得られるようになります。例えば前述したように夏用の薄手の寝袋は単体では快適温度が高く、冬には向きません。しかし、2枚重ねにすることで冬キャンプでも快適に過ごせるほど保温性が高くなります。
専用の寝袋が不要に
夏用寝袋や3シーズン用寝袋が複数あると2枚重ねにすることで、冬用寝袋が不要になります。冬用寝袋は冬しか使えず、中綿の量が多いため暖かいのですが収納サイズが大きく、徒歩や自転車でのキャンプでは簡単には持ち運べません。
夏用寝袋は2枚でも冬用寝袋1枚よりも軽いため、徒歩や自転車でも運搬しやすくなります。ただし、製品により中綿の量などが異なるため必ずしも冬用寝袋よりも持ち運びやすくなるとは限りません。
費用が抑えられる
すでに夏用の寝袋や3シーズン用の寝袋が複数ある方は、2枚の寝袋を重ねることで冬用寝袋を買い足さなくてもよくなるため、費用を抑えられるメリットもあります。冬キャンプは必要な道具が増えるため少しでも費用を抑えたい方に薄手の寝袋を2枚重ねにする方法は特におすすめの方法です。
寝袋の重ね方
薄手の寝袋を中に入れる
寝袋の重ね方として重要なのは薄手の寝袋を中に入れることです。例えば3シーズン用の寝袋と夏用の寝袋を重ねるときは、夏用の寝袋を3シーズン用寝袋の中に入れましょう。逆に3シーズン用の寝袋を夏用の寝袋の中に入れてしまうと窮屈に感じやすくなります。
圧迫感を感じてしまうと、寝付きが悪くなりやすいため必ず薄手の寝袋を中に入れるようにしましょう。
マミー型は中に
寝袋の重ね方で大切なのは小さな寝袋を中にして大きな寝袋が外側になるようにすることです。重ね方が間違っていると窮屈になったり、暖かさを感じにくくなります。寝袋には布団のような形状の封筒型と体にフィットするマミー型の2種類があります。マミー型は体にフィットするように作られているため封筒型よりコンパクトです。
そのため、2枚の寝袋を重ねるときは、封筒型が外側になるようにしてマミー型を中にして重ねましょう。
同じ形状でも重ね方は変わらない
マミー型同士の寝袋を重ねるときも封筒型同士の寝袋を重ねるときでも重ね方は変わりません。薄くて小さいものを中に入れるようにしましょう。二枚重ねにしたときに、窮屈にならないようにするというのは重要です。
寝るときの服装について
寝るときの服装も重要に
冬キャンプでは寝袋の重ね方だけではなく、寝るときの服装も重要になります。寝袋を重ねるときは窮屈にならないように薄手の寝袋を中に入れると紹介しましたが、服装も同じように薄手というのがポイントです。
寝るときに厚着をすると窮屈になり身動きが取りづらくなります。また、保温性の高い服を着てしまうと服で断熱されて体温で寝袋が暖かくならず、冷たいままになるため寝袋の保温性を引き出せなくなる点に注意しましょう。
フリースがおすすめ
快適温度で寝袋を使うと厚着をしなくても寝られるようになっているためダウンジャケットなどは着込まないようにしましょう。スリーブなどで過ごしてそれでも寒い場合は、適度に保温性と通気性のあるフリースを使うことで寝袋の保温性を引き出せます。
行動中はレイヤリング(重ね着)を駆使して服装で温度調節をして、就寝時には寝袋のもつ保温性をいかして寝るようにするといいでしょう。汗をかかない適度な服装というのが重要です。
速乾性の服も便利
二枚重ねの寝袋が暑すぎて汗をかいた後に速乾性のない綿を使用した服だと体が冷える原因になるため、汗がすぐ乾く速乾性の服装も大切です。速乾性のある化繊でできたインナーなどを着て寝袋に入るという方法もおすすめです。
重ね方の注意点
必ずコンパクトで薄手の寝袋を中に
寝袋の重ね方の注意点で最も重要なのは順番です。厚みのある寝袋を中に入れると窮屈になるだけではなく、中に入れた厚手の寝袋により外側の寝袋に体温がうまく伝わらず、外の寝袋まで暖まりにくくなります。
また、厚手の寝袋を無理やり中に入れるとロフト(中綿のふわふわとした膨らみ)が潰れてしまい、厚手の寝袋がもつ保温性が失われる可能性も考えられることから、基本的に薄手で外側の寝袋より小さいものを中に入るように重ねましょう。
窮屈になるのは避けられない
本来寝袋は重ねずに1枚で使う寝具です。前述した重ね方をしても多少は窮屈になります。マミー型の寝袋に慣れている方なら問題ありませんが初めてマミー型の寝袋を使う方には特に窮屈に感じやすくなるため、ストレッチ性のある寝袋を使うなどの工夫をすることで少しでも窮屈にならないようにしましょう。
封筒型同士なら窮屈さは少なくなりますが、サイズの異なる封筒型寝袋を探して同じサイズにならないように注意しましょう。
寒い時にだけ重ねる
重ね方が正しくてもクッション性などの寝心地の良さはあまり変わりません。そのため、寝袋同士を重ねるのは寒い時にだけにしましょう。保温性以外では1枚で使っても2枚で使っても大きく変わることはありません。また、重ねることで正確な快適温度がわからなくなる点に注意しましょう。
冬キャンプの寒さ対策について
インナーシュラフでさらに暖かくなる
ナンガ インナーシュラフ
インナーシュラフは、シュラフを汗や汚れから守って清潔に保つことができ、種類によってはシュラフの保温性も高めてくれる重要アイテムです。そのため、ナンガやモンベルなどのアウトドアメーカーから発売されています。
紹介しているナンガのインナーシュラフは薄手のため夏季以外では単体での使用はできません。しかし、保温性がなくかさばらないため寝袋同士を重ねたときに汚れ防止用のシーツとして使用できます。
寒さ対策に湯たんぽもおおすめ
湯たんぽ エース
寒さをしのぐ方法としておすすめなのが湯たんぽの活用です。湯たんぽはお湯を入れて暖める防寒グッズのためキャンプでも使いやすく、8時間以上の長い時間保温可能なため冬キャンプでも非常に使いやすいアイテム。
あらかじめ湯たんぽを寝袋の中に入れておき、保温しておくことで寝袋が暖かくなります。寝るときは湯たんぽを触れ続けないように注意しましょう。低温やけどを起こす可能性があるため足の届かない奥に移動して使います。
焚き火で暖を
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冬キャンプは焚き火で暖を取るといいでしょう。暖房器具がなくても焚き火をすると暖かく過ごせます。使用する焚き火台は好みのもので問題はありません。しかし、かまど型の焚き火台だと熱を反射させるためより暖かくなります。また、目隠しにもなる焚き火用の縦幕を使用することでさらに暖かくなります。
縦幕は風よけにも目隠しにもなるためおすすめです。
3シーズン用シュラフしかない方におすすめ
夏用の寝袋や3シーズン用の寝袋でも、正しい重ね方で二枚重ねにすることで冬キャンプでも使えます。ただし、チャックが多くなるため扱いにくくなったり、2枚の寝袋を片付ける手間が掛かるなど使いづらくなる点も増えます。保温性とのトレードオフの関係となるため、すでに冬用の寝袋を持っている方は重ねる必要はありません。
3シーズン用の寝袋しかない方や車中泊をしたい方、費用を抑えたい方に向く寝袋の使い方です。
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