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【登山用語大全】「鞍部(コル)」とは?峠との違いは?分かりやすく徹底解説!

登山地図を見ていると「鞍部」という言葉がよく出てきます。また同じような場所に「コル」や「峠」「キレット」などの用語も出てくるため混乱しがちです。この記事では鞍部という登山用語の意味と峠との違いや、登山者に有名な鞍部を中心に解説していきます。
2022年9月25日
maida0493

目次

鞍部などの登山用語を徹底解説!

安全な登山計画は用語の理解から

Photo bytaf78

登山用語には独自の言い回しが多くあるので、計画を立てるときに具体的な地名が想像できないことがよくあります。同じ尾根でも「鞍部」や「峠」「キレット」など、違う用語で表現されている地形があるため地図を見ているだけでは混乱するかもしれません。

今回は「鞍部」という用語の意味と峠との違い、登山者にとって有名な鞍部をいくつか紹介していきますので、どの用語がどの地形なのか対比させてみてください。


鞍部は気象用語でも使われるため注意

鞍部やコルは気象用語としても使用されています。「気圧の谷間」という表現はよく天気予報で聞きますが、その中でも高気圧と高気圧の谷間のことを鞍部と呼んでいるため、会話で使うときは間違えないようにしましょう。

登山では長期縦走などでラジオから天気図を作成することがあります。鞍部は低気圧ほど気圧が低くはありませんが、急に気圧が下がって天候が悪化するため注意が必要です。

鞍部と峠の違いとは?

鞍部は山頂と山頂の間で一番低い尾根


「鞍部」は英語で「コル」とも呼ばれ、山頂と山頂の間の尾根で一番低い場所のことです。山頂との間の高低差があまりなく、馬の鞍のようになだらかな曲線を描くために鞍部と呼ばれています。

尾根や稜線とも間違いやすいですが、尾根は登山口となる平地から登っていく周囲より標高の高い地形で、稜線は山頂と山頂を結ぶ尾根のことです。登山道は尾根を登って山頂に向かい、縦走する際は稜線を歩いて山頂を巡っていきます。

峠は尾根を跨いで反対側へ越える道

「峠」は日本で作られた漢字で「手向け」が由来とされています。鞍部を跨いで反対側へ登り降りする道のため、鞍部と同じ場所に峠と記載されている場所もあり間違えやすいです。

峠は登山口へ続いているので悪天候時などのエスケープルートとして把握しておくといいでしょう。現在では自動車の通行のために、標高の高い部分を削った切通しやトンネルなどで鞍部までは登らない峠も多くなっています。

鞍部にはキレットと呼ばれる箇所もある


キレットとは外国語ではなく、「切戸」という日本語を登山用語風に呼んでいるものです。山頂と山頂の間の低い地形という部分は鞍部と同じですが、漢字の通り深い切れ込みがあって標高差が大きい場合にキレットと呼ばれます。

有名なキレットは北アルプスの「大キレット」で、通行に4時間かかる最難関ルートとして有名です。エスケープルートがなく悪天候になりやすいため、登る際は十分注意してください。

絶景で有名な鞍部2選

①北岳の鞍部・八本歯のコル

「八本歯のコル」とは北岳にある有名な鞍部で、ハシゴを使って進んでいくルートです。犬歯や奥歯に見える岩が点在していることが名前の由来となっています。

穏やかな道であることが多い鞍部ですが、八本歯のコルは岩場やハシゴが続く難関のルートになっているので、登る際は経験豊富な人についてもらうか、体力や実力をつけて挑みましょう。

②涸沢岳と奥穂高岳の間の白出のコル

穂高岳山荘は涸沢岳と穂高岳の山頂に挟まれた「白出のコル」に位置する山荘です。鞍部の狭い平地に位置していて、涸沢岳の山頂までは20分、奥穂高岳の山頂までは50分というまさに山頂と山頂の狭間にあります。

北アルプス縦走の拠点とされるほかに、立地を活かして2つの山頂での夜明けや日没の写真を撮る人が多く登山者で賑わっている山荘です。

穂高岳山荘

  • 住所
    〒506-1111
    岐阜県飛騨市神岡町東町504
  • 電話番号
    0578-82-2150(穂高岳山荘事務所)
    0578-82-4970(ファクス)
  • 公式サイトURL
    https://www.hotakadakesanso.com/
穂高岳山荘 公式サイト | 北アルプス穂高連峰奥穂高岳・天空の山小屋

鞍部をはじめとする登山用語を覚えよう

鞍部と峠の違いをはじめとした登山用語の解説や、有名な鞍部をいくつか紹介してきました。どれもよく似た地形なので計画を立てていると地図にある名前だけでは判断しにくい箇所がいくつか出てきます。

地形図からどのような地形になっているか把握し、どの地名がどの登山道の場所を意味しているか理解することで登山の安全性が高まりますので、地図上の線や実際の登山記録の写真を見比べてみてください。

登山用語が気になる方はこちらもチェック!

鞍部などの登山用語が気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。知っているようでなかなか説明できない登山用語の詳しい解説記事がいくつか掲載されています。

登山用語の理解は地図を見て現在地を正確に把握するために必要です。地図や登山記録を見て引っかかった用語があればすぐに意味を調べておくと良いでしょう。