ニーモ アトム 1P
モンベル マイティドーム 1
ステラリッジ テント1 本体
ニーモ タニ 1P
軽くてソロ向きな山岳宿泊用品をご紹介
登山に使うテントであれば、重さが軽い・気温差による結露や雨天の休憩場所として防水性の高さも重要です。選ぶポイントがいくつかあって、どれを選んでいいのかわからないという場合は、それぞれのテントのメリットを知ることからはじめてみてはいかがでしょうか。
本記事では山岳用テントとして人気が高いテントの種類の中から、まずはそれぞれの解説をご覧いただき、そのあとに、設営簡単タイプと軽さ重視の方向けのアイテムをご紹介いたします。ご自身のニーズに合う、一人用の登山テント選びに役立ててみてください。
一人用の登山テントの選び方
1.軽さではシングルウォール
自分でテントも背負っていく登山のスタイルでは、重さが体にかかるダメージと比例しますので、テントの軽さは大きな選び方ポイントなるでしょう。
軽い一人用テントを探す時にはシングルウォールタイプの中から探すのがおすすめです。こちらはフライシートというパーツがないタイプですので、基本的にパーツの多いダブルウォールよりも軽くできています。ポールと合わせて1kg程度というのが、一人用のシングルウォールテントのひとつの軽さの目安です。
2.設営の早さは自立型
一人用山岳テントの設営方法として自立式・非自立式の2つがあげられます。このふたつのテントの違いは後述でご説明しますが、ここでは自立式は設営行程数が非自立式と比べて少なく、初心者にも簡単で覚えやすい設営方法のテントだという認識でみてください。行程が少ないため、素早く設営できるのが魅力のテントです。
3.居住性ではダブルウォールも◎
一方軽さや設営時間では前者2テントには負けますが、一人用の登山テントに居住性を求める方にはダブルウォールテントという選択肢もあります。
こちらはシングルウォールの上にフライシートがかかったような形になり、そのためテントの外側に屋根のある前室ができるのが特徴です。こちらに荷物を置くことができるため、中が広く使えるのがメリットとなります。
初心者向けの簡単設営できる一人用登山テント2選
1.ふたつの構造で一人用でもゆったりできるニーモ アトム 1P
ニーモ アトム 1P
初心者でも15-20分程度で設営できる、簡単設計の一人用テントがニーモのアトム1Pです。一人用とはいえ内部はテントの壁面が垂直に近い角度で立っているため、同じサイズで比較すると圧迫感は感じにくくできています。
また小さな前室付きですので、ちょっとしたザック類や靴はそこに置けるでしょう。このふたつの構造により、さらに内部を広く使うことができる一人用のテントです。
フル自立でないのもニーモアトム1Pの魅力
設営の簡単さでいえば、ペグをうつ必要もないフル自立式のソロテントの方が時間もかかりません。しかしペグを打たないということはガイラインでしっかりと固定が必要になるということです。そうしないと風が強い山岳ではテントが飛ばされる危険もあります。
ニーモのアトム1Pは最初に4隅だけペグで固定して自立させる設営方法です。そのためフル自立式とのかかる時間の差はわずかで、ペグにより地面に固定されフル自立よりも風にも強いというメリットが生まれます。
2.軽量吊り下げ式のモンベルステラリッジ テント 1型
ステラリッジ テント1 本体
ステラリッジテントは軽量タイプのソロ用山岳テントとしてモンベルでは以前からあった商品ですが、2019年に吊り下げ式にモデルチェンジされたことで話題となったアイテムです。
吊り下げ式とはポールを立てたところに本体を吊り下げる形式のテント設営のことで、スリーブにポールを通すという慣れている方でも時間がかかる手順が省略できます。できるだけ設営が簡単な、山岳用テントがよいという方におすすめです。吊り下げ式になってもその重さは1.14kgと超軽量クラスの一人用テントとなっています。
ステラリッジ登山テントの魅力はダブルウォールのよさ
またこちらの一人用テントに採用されているダブルウォール構造とは、本体の外側にフライシートがかかるテントで、主にふたつのメリットがあります。
メリットのひとつは本体とフライシートの間の空気の層によりテント内部が結露しないことです。これによりテント内部の水滴を拭く手間が省け、撤収時間が圧倒的に早く終わります。
もうひとつはフライシートを冬用に交換することができ、オールシーズン使えるというところです。ひとつの本体で暑い時期・寒い時期両方使える、コスパのよいアイテムといえるでしょう。
一人用で小さくて軽い登山用テント2選
1.モンベルの一人用山岳テント マイティドーム 1
モンベル マイティドーム 1
モンベルのマイティドーム1は一人用の登山やツーリングに便利なコンパクトなテントです。
モンベルの人気商品で度々モデルチェンジを繰り返していますが、現行モデル(2022年7月27日現在)はブリーズドライテックプラス3レイヤーという3枚の生地を重ねて1枚とした軽量で防水透湿性・通気性を実現した、シングルウォールテントとなっています。雨が吹き込まないタイプの、突出したベンチレーション(通風孔)が付いているのも特徴です。
世界最高レベルの軽さと小ささ
シングルウォールであるこちらのモンベルのマイティドーム1は、ほぼ1kgの軽量テントでこちらはメーカー調べで世界最高クラスの軽さと謳っているアイテムです。本体を専用ケースに収納すると直径14cm高さ約30cmとコンパクトとなります。
このテントの軽量素材は、モンベル独自開発のブリーズドライテックという生地です。こちらの生地の特徴は水滴よりも大きく、水蒸気よりも小さな均等な繊維の穴であることで、これにより防水素材なのに通気性が高く、締め切ったテント内での就寝にも蒸れを感じにくくなっています。
2.軽いダブルウォールテントならニーモのタニ1P
ニーモ タニ 1P
軽いテントというとどうしてもシングルウォールが多くなってしまいます。しかしこちらのニーモのタニ1Pは本体とフライシート・ポールと合わせても重量が1kg程度と、シングルウォール並かそれ以上の軽さを持ったダブルウォールテントです。
設営方法は先程もご紹介した簡単な吊り下げ方式を採用していますので、初心者の方にもおすすめします。
メッシュとベンチレーションで通気性も確保
インナーシートは透けるほど薄くて軽い素材でできていますが、耐風性にすぐれていて風は入らない仕様です。しかし入り口部分には1/4ほどメッシュ素材が使われているのと、後部のベンチレーションで通気性は保たれています。
フライシートがあるため小雨程度であれば入り口はオープンしておけるので、雨の日の通気性に関しても安心です。
自分に合った登山用就寝用品を選ぼう
本記事では山岳登山として主に人気の高い、一人用の軽くてコンパクトサイズのテントをご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。雨は通さないが内部の水蒸気を外へのがしてくれる、メーカー独自の新素材など一人用テントであっても十分な機能や構造が魅力的なアイテムばかりです。
設営のしやすさやコストパフォーマンスのよさなど、ご自分のニーズに合った商品選びのヒントとしてみてください。
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