焼肉はスキレットで作るのがおすすめ!
スキレットは鉄製のフライパン
スキレットとは、厚みのある鉄製のフライパンのこと。熱伝導率に優れ、食材の旨みを引き出せるのが魅力です。スキレットで焼き肉を作れば、表面はこんがり、中はジューシーな味わいに仕上がると評判を集めています。
スキレットで焼肉を楽しもう
本記事では、スキレットを使った焼き肉の作り方について解説します。普段の焼肉よりワンランク美味しくなる方法をまとめました。また、スキレットの焦げ付きを防ぐためのお手入れ方法やタレの絶品レシピも紹介しますので、ぜひ役立ててみてください。
基本の作り方
必要な材料
焼肉に使う肉の種類は、好みに合わせて選んでください。焼肉の定番と言えば牛肉ですが、牛肉と一口に言ってもさまざまな部位があります。しっかりとした脂の甘みを楽しむなら、カルビがおすすめです。
赤身と脂身のバランスが取れた牛肉の部位を取り入れる場合は、ハラミが適しています。牛肉のレバーやミノなど、ホルモン類を入れるのもよいでしょう。また、牛肉以外に豚肉や鶏肉を取り入れて、バリエーションを増やす方法もあります。
肉に下味をつける
好みの肉を揃えたら、調理に入ります。まずは、肉を食べやすくスライスしてから軽く塩胡椒をして下味をつけてください。ここで大切なのが、塩胡椒は焼く直前に振りかけるということです。
塩胡椒で味をつけてから長時間が経過すると、肉が硬くなる原因になります。食べる直前に振りかけておけば硬くなる心配はなく、本来の旨みを引き出せるでしょう。
熱したスキレットで肉を焼く
スキレットは油を敷いた後に強火にかけます。鉄製のフライパンはテフロン加工のフライパンと違い、煙が出るまで強火にかけても傷むことはありません。最初にしっかりスキレットを熱しておくことで肉をこんがり焼くことができるため、強火にかけて油を馴染ませるようにしてください。
スキレットが十分に熱せられたら、下味をつけた肉を乗せます。フライパンが熱くなっている分、肉に火が通るのも早いため、焼き色がついたらすぐにひっくり返すのがポイントです。
両面をこんがり焼いたら完成
肉の両面がこんがりと焼けたら、焼肉の完成です。お好みのタレをつけて食べてください。鉄製のフライパンで焼くからこそ、ジューシーな味わいを楽しめるはずです。また、肉だけだと飽きてしまう時は、合間に野菜を焼くのもよいでしょう。
焦げつきを防ぐお手入れ方法
洗剤ではなくぬるま湯で汚れを取る
スキレットは、適切なお手入れを行なっておくことで焼肉を作った時の焦げ付きを抑えられるようになります。調理が終わったら、まずはぬるま湯で表面の汚れを取り除いてください。この時洗剤を使うと表面に馴染んでいた油が取れ、調理時に焦げ付きやすくなるため、必ずぬるま湯を使います。
もし、ぬるま湯で汚れを落とせない場合は、重曹を溶かしたぬるま湯の中に15分ほど浸け、汚れを浮かしてから洗うのがポイントです。
強火で加熱して水分を飛ばす
スキレットの表面に水分が残ったままだと、サビの原因になります。汚れを全て落とした後は強火にかけて、一気に水分を抜いてください。表面から煙が出てくるまで加熱したら火から下ろし、少し冷まします。
油を塗って再び加熱する
スキレットが冷めたら、サラダオイルやオリーブオイルなどの油を塗り込んでください。油が表面を保護し、サビや焦げ付きを抑えられるようになります。
内側だけでなく外側にも油を塗り込んだ後に再び煙が出るまで火にかけ、油を定着させるのもポイントです。火から下ろし、冷めるで待ったらお手入れは完了になります。スキレットを使うたびにお手入れをしておけば、焼肉を作っても焦げ付かなくなるでしょう。
作っておきたい!タレの絶品レシピ3選
①:りんごの焼肉タレ
スキレットで美味しい焼肉を作るなら、タレにもこだわるのがおすすめです。市販のタレを使うのもよいですが、自家製タレを作ることでワンランク上の味わいを楽しめるようになります。まずおすすめしたいのが、りんごを使った醤油タレ。りんごの甘味が焼肉の旨みを引き出してくれるでしょう。
最初に、りんごと玉ねぎのすり下ろしと醤油、砂糖、味噌を加熱します。砂糖と味噌が溶けたら、生姜・ニンニク・はちみつを混ぜ入れて火から下ろし、ゴマを食わせて完成です。
りんご 1コ
玉ねぎ 1/2コ
しょう油 150ml
砂糖 小さじ5
味噌 大さじ3
☆しょうが(チューブ) 小さじ2
☆にんにく(チューブ) 小さじ2
☆はちみつ 小さじ2
ごま 適量
さらに詳しいレシピはこちら
②:ピリ辛ごまダレ
濃厚な味わいを楽しみたい時は、練りゴマを使ったタレがぴったりです。ゴマの香ばしい風味が肉の美味しさを引き出し、お店で食べるような味わいを堪能できるでしょう。簡単に作れますので、家で作ってからキャンプへ持って行き、キャンプ場で焼肉を楽しむ時に使うのもおすすめです。
最初に、ゴマ油、すりおろししたニンニクと生姜、みじん切りにした長ネギ(みじん切りを鍋に入れて加熱します。材料Aを入れて軽く煮詰めたら、材料Bのゴマを加えて完成です。
ごま油 大さじ1
すりおろしにんにく 小さじ1
すりおろし生姜 小さじ1
長ネギ(みじん切り) 約10㎝分
■ A
醤油 大さじ4
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1½
酒 大さじ1½
コチュジャン 小さじ2
はちみつ 小さじ1
■ B
白ねりごま 50g(約大さじ3強)
白すりごま 大さじ2
さらに詳しいレシピはこちら
③:ネギ塩レモン
サッパリ系がお好みの場合は、レモンを使ったタレを作るのもおすすめです。ニンニクの風味が食欲をそそり、簡単なのにいくらでも焼肉が食べられる味わいに仕上がります。多めに作っておき、常備タレとして活用するのもよいでしょう。
まず、長ネギをみじん切りにしたら、レモン果汁・下ろしたニンニク・鶏ガラスープの素・塩・黒胡椒・ごま油を混ぜ合わせてください。全体が馴染んだら、タレの完成です。
長ねぎ 30g
お好みの肉 適量
お好みの野菜 適量
■ 【A】
ポッカレモン100 大さじ2
おろしにんにく 小さじ1/2
鶏がらスープの素 小さじ1
塩 小さじ1/2
黒こしょう 適量
ごま油 小さじ1
さらに詳しいレシピはこちら
意識しておきたい注意点
初めて使うスキレットはワックスを落とす
購入直後のスキレットには、錆を防止するためのワックスがついたままになっている場合があります。事前にワックスの有無を確認するようにしてください。ワックスがついていたら、調理前にワックスを落とす作業が必要です。
洗剤でワックスを落としてから空焚き
まずは洗剤で全体を洗い、ワックスを落としてから空焚きを行うのが基本です。空焚き後は、少しスキレットを冷ましてから油を塗り込みます。空焚きと油の塗り込みを2〜3回繰り返したら、玉ねぎの皮などのクズ野菜を炒めてください。最後に再び油を塗り込んで加熱し、完全に冷めたら作業は完了です。
家で作る時は煙やニオイに気をつける
スキレットで焼肉を作ると、想像以上に煙が出ます。キャンプのように屋外で作るなら問題ありませんが、家で作った場合は火災報知器が煙に反応する可能性があるため注意してください。必ず換気を行い、室内に煙が溜まらないようにすることが大切です。
焼肉はスキレットで決まり!
熱伝導率のよいスキレットを使うことで、焼肉は普段よりもグッと美味しくなります。あえて強火で一気に焼き上げて、香ばしさを引き出すのが美味しく仕上げるためのポイントです。また、塩胡椒は食べる直前に振りかけ、肉が硬くならないようにしてください。
スキレットを使った後は洗剤ではなくぬるま湯で洗い、空焚き後に油を塗り込むことで、焦げ付きを抑えられるようになります。ぜひ、コツを踏まえた上で焼肉を楽しんでみませんか。
スキレットの焼肉が気になる方はこちらもチェック!
スキレットは、焼肉以外にもさまざまな料理で活用することのできる便利な調理器具です。関連記事ではスキレットを使ったおすすめレシピを紹介していますので、キャンプなどで役立ててみてください。
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