検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

広葉樹の代表・アカシアの薪の特徴は?火持ち時間や注意点、他樹種との比較も解説!

アカシアはマメ科に属する広葉樹で、別名をミモザと呼ばれる黄色い花を咲かせる木です。広葉樹は薪材としてよく使われますが、アカシアも薪に使われています。この記事ではアカシアの薪の特徴や他の樹種の薪の特徴を解説していきますので、薪選びの参考にしてみてください。
2022年6月28日
maida0493
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

アカシアの薪は特徴的で使いやすい

アカシアとはどのような木?

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

アカシアはマメ科アカシア属の広葉樹で、熱帯から温帯にかけて分布しています。日本では関東より南の地域によく見られる木です。似たような名前としてハリエンジュを「ニセアカシア」と呼んでいるので、混同しないように注意しましょう。

アカシアは観賞用の木ですが、薪としても使われます。この記事ではアカシアの薪としての特徴や注意点、他の樹種の薪の特徴を解説していきますので、薪選びの参考にしてみてください。

薪には広葉樹と針葉樹のものがある

薪として使う木は、大きく分けて広葉樹と針葉樹のものがあります。針葉樹は火が付きやすいものの火持ちがよくないこと、ヤニが付着しやすいことが特徴です。焚き付けにはよく使われますが、長時間の燃焼には向いていません。

広葉樹は多くの木が使われていて、特徴もさまざまです。着火がしにくい傾向にありますが、火力が高く燃焼時間も長いため焚き火に向いています。焚き付けには針葉樹、燃焼には広葉樹と混ぜて使う人も多いです。

3つの特徴について解説!

①アカシアは薪割りがしやすい


広葉樹は硬く薪割りがしにくいものが多い中で、アカシアは軟らかく簡単に割ることが可能です。斧ではなくナイフでのバトニングも簡単なので、現地で割って使いたい場合はアカシアを使うといいでしょう。

アカシアは割っていると細かい木屑が出ますが、焚き付けとして使えるので無駄がありません。木屑のあとに太めの薪を入れると効率よく燃やせます。

②アカシアは生木でも燃える

木を薪として使うためには、加工してから外で1年、室内で1年乾燥させる必要があると言われるほど乾燥させないといけません。しかし、アカシアは生木の状態で燃えるめずらしい種類の木です。薪割りをしてそのまま燃やせるため、薪ストーブなどに利用する人もいます。

生木の臭いに注意

アカシアは乾燥した薪であれば臭いはしませんが、生木や乾燥しきっていない薪からは独特の臭いがします。燃やしてしまえば気にならなくなりますが、車で運搬する際やキャンプ場での使用には注意しましょう。

料理をする場合は臭いが移ってしまうことがあるので、なるべく乾燥した薪の使用をおすすめします。

③アカシアの火持ちの時間は一束3時間ほど

アカシアの薪は広葉樹の特徴である火持ちの良さも特徴です。乾燥している薪ならば火花が少なく、ゆっくり長く燃えていくため長時間の燃焼に向いています。5kgから10kgと幅がありますが、一束あたり3時間ほどの燃焼時間を目安にしてください。

空気の通り道が少ないと燃え切らずに残ってしまうため、焚き火台には注意しましょう。灰が少なく炭も崩れにくいため、後片付けがしやすいのも利点の一つです。

 

他の木にはどんな特徴がある?


①火持ちがよく軽いミズナラ

ミズナラは広葉樹の薪の中でも火の付き方、火持ち、燃焼時間、火力とどれをとっても優秀な木です。焚き付けで火が安定したところで太い薪を追加すると火が安定して長く燃焼します。

広葉樹の中でも硬く自力での薪割りは難しいのが難点ですが、薪材としての流通が最も多い木材なので購入が容易なのは利点です。火持ちや火力に対して重量が軽いため、キャンプなど荷物の多いアウトドアでも使ってみてはいかがでしょうか。

②火力が強いカシ

カシは広葉樹の中でも硬いため、自力で薪を割ろうとすると大変な種類の木です。広葉樹の中でも火力が高く火持ちもいいため燃費がよく、持ち込む薪の量をおさえられることからキャンプをする人に人気です。

火の強さを安定させやすく長時間燃え続けることから焚き火での料理が簡単になるのが最大の特徴で、使いやすい薪の種類の筆頭になります。どの薪を使ったらいいかわからない場合は、ぜひカシを選んでみてください。

③香りがいいサクラ

サクラは燻製などのチップとして利用されるほど香りのいい木で、薪として利用しても香りを堪能できます。臭いが混ざらないように、サクラを薪にするときは単体で使うといいでしょう。

火持ちの良さは他の広葉樹の薪と比べると若干落ちますが、料理などにいい香りを付けたい場合や燻製料理を作りたい場合など、サクラの薪特有の楽しみ方ができる木です。

④火が付けやすいスギ


スギの薪は火が付きやすく、焚き火を始める際の焚き付けによく利用されます。火持ちはあまり良くないので、スギで焚き付けを行ったあとに他の薪を焚べると少ない量の薪で焚き火ができるのでおすすめです。

スギは水分を多く含んでいるため、伐採してから使う場合はじゅうぶんに乾燥させる必要があります。また、購入した際もすぐに使うのではなく家で乾燥させると焚き付けがしやすくなるので、試してみてください。

アカシアの薪で焚き火を楽しもう!

Photo by hogeasdf

アカシアの薪について、特徴や注意点、さまざまな樹種との比較などを解説してきました。アカシアは広葉樹としては軟らかいため薪割りがしやすく火持ちがいいなど、多くの特徴を備えた木です。

特に乾燥しきっていなくても燃やせるのがアカシアの最大の特徴のため、薪があまり燃えないなどのトラブルがありません。火力や燃焼時間ではその他の広葉樹に若干劣りますが、補って余りある特徴ですのでぜひ活用してみてください。

薪について気になる方はこちらもチェック!

焚き火用の薪について気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。薪の選び方や注意点、焚き火のための道具などが詳しく解説されています。道具の使い心地や臭いの有無などは使ってみなくてはわからないため、まずはデイキャンプなどで試してみるといいかもしれません。

焚き火用の道具や薪はさまざまな種類があります。焚き火はキャンプには欠かせない照明や熱源なので、快適に過ごせるように検討してみましょう。