フィールドア・スクエアタープTC
1人でも手軽に設営できるのが魅力
自然と親しめるタープ泊
キャンプ場では食事などのリビングスペースに用いるのが一般的でしたが、最近では簡易的なシェルターとして利用するタープ泊を楽しむ方も多くなっています。テントに比べて開放的でより自然が身近に感じられるのが人気のポイントです。
また、テントに比べて価格帯も安く、軽量なので持ち運びが楽にできるのも魅力になっています。一つのタープでも多彩なアレンジができるので、毎回新鮮な気分でアウトドアを楽しめるでしょう。
タープの張り方&おすすめ品をご紹介
タープはポールや木を利用したり、直接地面に固定したりと自由な設営方法を選ぶことができます。キャンプ場の環境や天候に応じてその日の張り方を考えるのも楽しい時間になるでしょう。
以下では、タープ泊に適した製品の選び方を解説し、おすすめの張り方をタイプ別でピックアップしていきます。人気商品のご紹介もしますのでご参考になさってください。(本記事は2022年6月28日の情報をもとにしました)。
タープ泊に適した商品のスペックとは
1.四角形のタープはアレンジが簡単
タープにはヘキサ(六角形)やオクタ(八角形)など多彩な形状がありますが、初めてタープ泊にチャレンジするなら、シンプルで多彩な張り方ができる四角形のレクタタープがおすすめです。
サイズとしては、ソロでのタープ泊用なら3m四方程度を目安にしましょう。スペースに余裕を持たせたい場合は、4m四方程度までを候補にすることができますが、大きくなるほど設置時間や難易度が上がるのでご注意ください。
2.ループは16か所以上あると便利
タープ泊では状況に応じてさまざまな張り方を試せるのが醍醐味です。変形のためにはペグやポールを用いるのに使うループが必要で、多いほどバリエーションを増やすことができます。
以下でご紹介するようなおすすめの張り方をするためには、四角形のコーナー4か所と各辺に3か所の、合計16か所のループが必要です。タープに標準装備されていない場合は、ホームセンターなどで入手できる「ハトメ」で代用できます。
3.用途に合った素材を選ぼう
キャンプで焚き火やバーベキューも楽しむ場合は難燃性のタープを利用するのがおすすめです。タープにはコットンやTC(ポリコットン)といった難燃性素材の製品があるので、こちらを候補にしましょう。
一方でポリエステル素材は上記の素材に対し安くて軽量というメリットがあります。予算や目的に応じて選んでください。また、天候が急変する場合もあるので、耐水性(防水性)が確保されていることも確認しておきましょう。
風通しが抜群のタープの張り方2選
1.ダイヤモンド張り
以下ではレクタタープによるおすすめのアレンジ方法をご紹介します。ループやホールの位置・数はタープごとに違うので、図に一番近い位置を選んで組み立ててください。
最初にご紹介するダイヤモンド張りはペグが6本とポールが1本(2~3m)、ガイロープが2本で完成します。①②をペグで固定し角を内側に折り曲げます。③のループにポールを立て2本のガイロープで固定し、最後に④⑤のループをペグで固定しましょう。
組み立てやすく風通しが抜群
こちらの張り方は組み立てが簡単なのでソロキャンプにもぴったりです。風通しもよく夏のタープ泊にも最適。屋根が三角形状なので雨が天井にたまることもありません。
ポール側の天井が高いため解放的なのが魅力で、目の前で焚き火を楽しむこともできるでしょう。一方で、オープンなスタイルなのでプライバシーを保ちにくいのがデメリットです。また、夏には蚊帳を別途準備するなど虫対策が必要になります。
2.Aフレーム型
出入口からみるとAの形に見えることからこの名前が付いています。ペグを8本とポール・ロープを2本ずつ準備しましょう。最初に①~④のループをペグで固定します。この時、①と③や②と④の幅は立てるポールの長さによって異なるのでご注意ください。
最後に⑤と⑥のポールを順番に立て、ロープで固定すれば終了です。また、上図右側のような内側のループ(①~④)を使えば、角の部分をプライバシー保護の囲いとして使えます。
変形のバリエーションが豊富
Aフレーム型は形状がテントと似ているため、キャンプでも扱いやすいのがメリットです。出入口の両側がオープンなので空気がよく通り、コットやハンモックを入れれば夏でも涼しく過ごすことができるでしょう。
更に開放的にしたい場合は、①~④のループをガイロープと接続して設置する方法もあります。ポールを長くする必要があるので、こちらのスタイルに変形する場合は複数のポールまたは調整できるタイプをご準備ください。
プライバシーを保つタープの張り方2選
1.ステルス張り
ステルス戦闘機のような外観になるのが名前の由来です。先端が丸形のポールを1本とペグが7本、ロープを3本準備しましょう。シートを広げ、図の①~⑥までの位置にペグを打ちます。ここで、⑤・⑥の位置に打つペグに限りそれぞれ⑧・⑨のループを固定するのが注意点です。
次に⑦の位置にポールを立て⑩のループをロープで固定します。最後に⑤と⑥のループをそれぞれ③と④のペグに掛ければ組み立ては完了です。
おしゃれな外観でプライバシー的にも安心
外観がスタイリッシュなのでキャンプ場でもよく映えるのも人気点です。6か所も地面と固定されているので風雨がしのぎやすく、プライベート感のあるタープ泊ができます。
また、寒い時期には⑧と⑨のループをカラビナなどで固定し、⑩のループを③(または④)のペグに掛けて固定することにより、隙間を更に小さくできます。ただし天井が低いため、コットなどのアイテムを用いたハイスタイルには向いていません。
2.ビークフライ
組み立てた姿が鳥のくちばし(ビーク)の形に似ていることがこちらの張り方の由来です。ペグを5本と、ガイロープ・ポールを1本ずつ準備します。図の①~③のループをペグで固定するのが最初のステップです。
次に④のループをポールに差し、ポールの下側を②のループに勘合させます。ポールはガイロープを用いて安定させましょう。最後に⑤・⑥のループを②の近くにまとめてペグで固定すれば基本パターンが完成します。
簡単なアレンジで多彩なキャンプスタイルが可能
ビークフライの張り方は完全にクローズするため、一目を気にせずタープ泊ができるのが利点です。また、気密性が高いため冷気が外から入りにくく、寒い時期のキャンプにも適しています。
一方で、こちらの張り方は内部が狭いのがデメリットです。就寝時以外は⑤をポールなどではね上げて広くする方法もあります。開放的な雰囲気の下、コットを置いたり食事をしたりと多彩な過ごし方ができるでしょう。
タープ泊におすすめの商品2選
1.DDタープ3×3
DDタープ3×3
サイズ | 3m×3m |
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重量 | 790g |
DDタープはイギリスのエジンバラに本拠を置くDDハンモック社の商品で、サイズや柄の種類が全部で17種類もあります。ご紹介するのは3m四方のサイズで、ソロでのタープ泊用として人気です。
190T(タフタ)の丈夫なポリエステル製で、大雨にも耐えられる耐水性3000mmのコーティングが施されています。サンセットオレンジやフォレストグリーンといったカラフルなラインナップがあり、価格は12100円ほどです。
ループが豊富で自由なアレンジを満喫
こちらのテントはコーナー4か所と各辺に3か所、中央のライン上に3か所の合計19か所にループが標準装備されているのが特徴で、こちらを利用して上でご紹介したような多彩な張り方にチャレンジできます。
単体でアレンジを楽しめるだけでなく、テントの前室を作るのに利用したり、中にハンモックやコットなどを配置したりと、キャンプアイテムと組み合わせた自由なレイアウトも試してみてはいかがでしょう。
2.フィールドア・スクエアタープTC
フィールドア・スクエアタープTC
サイズ | 280cm×280cm |
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重量 | 2.4kg |
フィールドアはネット販売会社のクローバーが手がけるアウトドアブランドです。こちらのタープは遮光性や耐久性が高いTC(ポリコットン)素材を用いています。ソロでのタープ泊にも便利で、コンパクトサイズ(18cm×28cm)の収納袋に折りたためば、ザックに入れて持ち運びができるでしょう。
カラーは自然によくなじむカーキとコヨーテの2種類があります。ペグやロープもセットになって価格は9700円ほどです。
アレンジ多彩で焚き火も満喫できる
スクエアタープTCにはコーナー4か所と各辺に3か所の合計16ヶ所にループベルトが標準装備され、自由なアレンジを試すことができます。熱に強いTC素材を利用したタープのため、焚き火好きのソロキャンパーからも人気の商品です。
はっ水加工がされているので急な雨にも対応し、防カビ加工により耐久性もアップしています。コットンがミックスされた自然な風合いはキャンプ場にもよく映え、テンションを上げてくれるでしょう。
自由なアレンジで快適な野営を満喫
タープ泊におすすめの張り方をご紹介し人気の高い商品をピックアップしました。タープはテントと組み合わせてキャンプを充実させてくれるアイテムですが、張り方を工夫すれば単体で宿泊することも可能です。
テントに比べると軽量なので持ち運びも楽で、簡単にアレンジができるので毎回新鮮な気分でタープ泊ができるのも魅力となります。気になるタープがありましたら、商品サイトで詳細な仕様をチェックしてみてください。
タープ泊やタープの張り方が気になる方はこちらもチェック!
下にはタープ泊の魅力と具体的な張り方についての特集や、タープのおすすめ品情報をリンクしておきます。また、本記事でもご紹介したDDハンモックの商品や使い方の記事も追加でリンクしますので、こちらも併せてお楽しみください。
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