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多摩川サイクリングコースを網羅!ルート別の難易度やおすすめ絶景スポットを徹底解説

多摩川のサイクリングコースは、東京都の羽村市から羽田区を流れる多摩川沿いのルートです。河川敷には景色のいい場所が多くあり、多くのサイクリストが訪れています。この記事では多摩川サイクリングコースについて詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
2022年8月3日
maida0493
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多摩川河川敷はサイクリングで有名

多摩川とはどんなところ?

Photo by smashrockgirl

多摩川は山梨県の笠取山を水源とする一級河川で、東京都を横断しています。東京都と神奈川の県境でもあり、右岸は川崎市に属する区間です。多くの道路や電車を通すための橋が掛けられていて、交通の要所であることが伺えるでしょう。

上流ではラフティング、中流や下流では釣りやカヌーなどのレジャーが楽しまれていて、休日に遊びに来る人たちも多い場所です。サイクリングをしながらレジャーも楽しんでみてはいかがでしょうか。

たまリバー50キロと呼ばれるコースがある

Photo byMabelAmber

多摩川沿いには左岸と右岸の2つのサイクリングコースがあります。このうち「たまリバー50キロ」という愛称がついているのが東京都側の左岸ルートです。穴守稲荷の旧大鳥居から羽村取水堰までのコースが整備されていて、詳しいマップも発行されています。

この記事では主に多摩川左岸の河川敷沿いを通るコースの詳細やおすすめスポットなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

たま リバー50キロ コースマップについて | 東京都都市整備局

サイクリングコースを走るときの注意点

多摩川のサイクリングコースは自治体によって自転車用に整備されている場所と、河川敷や多摩川沿いの道を走る場所があります。そのため、ランニングをする人や散歩をする人と自転車の接触事故を起こさないように注意してください。

多摩川沿いは見晴らしのいい場所ですが、思ったより自転車の速度が出ている可能性があります。周囲を確認して、安全運転を心がけましょう。

サイクリングコースの詳細

距離や所要時間はどれくらいかかる?

多摩川左岸のサイクリングコースは約53kmのコースです。左岸ルートを走るたまリバー50キロのマップには、公園や休憩所、トイレの場所と距離が細かく記載されているため、ダウンロードしておくことをおすすめします。

50kmほどのため、比較的ゆっくりと走る時速15kmでも4時間ほどで完走できるでしょう。途中でゆっくり景色を楽しんだり、河川敷で休憩したりしても半日ほどなので計画が立てやすいのが特徴です。

左岸ルートには距離を示すポストがある

左岸のたまリバー50キロに指定されているコースでは羽村取水堰から旧穴守稲荷大鳥居までのコースで、現在地が何km地点かを示すポストがあります。マップにも記載されているので、現在位置を把握するのに役立つでしょう。

どのくらい走ったか詳しく記録する機材を持ち込まなくても距離がわかるのが魅力です。多摩川沿いの道や河川敷に設置されているので、ぜひ探してみてください。

左岸と右岸どちらが難しい?


多摩川には左岸と右岸の両方にサイクリングロードがあります。川沿いに進むことに違いはありませんが、左岸ルートがほぼ一本道で多摩川の近くを走行できるのに比べて、右岸ルートは迂回路を通らなければならない場所が多くあるため左岸より難易度が高いです。

この記事では自転車で走りやすい左岸の上流から下流にかけて進むルートを紹介していきます。右岸ルートよりも案内表示もあり難易度は低いですが、気をつけて走りましょう。

羽村取水堰から府中市へ

東京湾まで53kmの羽村取水堰がスタート地点

羽村取水堰は、江戸時代に玉川上水を多摩川から引き入れる際に作られた由緒ある施設です。羽村取水堰から玉川上水にかけては桜並木が広がっていて、景色のいい散策路としても知られています。

羽村取水堰からはサイクリングロードに指定されている箇所もありますが、公園の駐車場など道がわかりにくいところもあるのでマップで確認してください。海までの距離が34kmのポストを過ぎると府中市の関戸橋が見えてきます。

【羽村堰】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
羽村堰の観光情報 羽村堰周辺情報も充実しています。東京の観光情報ならじゃらんnet 1653(承応2)年4代将軍徳川家綱のとき、江戸の水不足を解消するために羽村から四谷大木戸までの約42kmの水路が開かれた。これがいわゆる玉川上水で、その第

レンタサイクルを利用してみよう

多摩川のサイクリングコース周辺には、レンタサイクルのお店が多くあります。スタート地点の羽村市の観光協会では自転車とともにヘルメットの貸出を行っているほか、サービス加盟店などの登録された場所に返却すればいいシステムのものもありおすすめです。

羽村取水堰へはJR青梅線でアクセスするため、折りたたみ式の自転車であれば持ち込めます。車を利用して持ち込む場合は駐車場が30台分しかないので注意しましょう。

多摩川の河川敷に降りながら橋をくぐっていく

多摩川のサイクリングコースは、羽村取水堰から穴守稲荷の旧大鳥居まで45本もの橋をくぐり抜けていきます。関戸橋や多摩川大橋などの大きな橋もあり、道によっては河川敷に降りたり堤防に登ったりを繰り返すため少し難しい区間も多いです。

羽村取水堰を出発するとスタート地点からすぐの羽村大橋や昭島市の拝島橋、国立市の石田大橋などをくぐり抜けて府中市に入ります。車道を走る区間もあるのでマップで確認しておきましょう。

橋は船の渡しであった場所が多い

江戸時代の多摩川には39ヶ所の船の渡しがあったと言われています。かつては大田区と川崎市を結ぶ六郷大橋が掛けられていましたが、洪水で流されてからは架橋ではなく渡し船が主流な交通手段になっていました。

現在では全て廃止されてしまっていますが、橋の付近には渡しであったことを示す石碑などが建っていることもあるため、ぜひ探してみてください。

府中市から新二子橋へ

広い河川敷を走る心地よい区間

府中市に入ると、郷土の森公園や多摩川緑地など広い河川敷を利用したコースになります。海からの距離が折り返し地点になることもあり、景色のいい休憩スポットで一息つくのがおすすめです。

府中市は舗装されたサイクリングロードをまっすぐ走るルートがほとんどですが、海からの距離が23kmほどになり狛江市から世田谷区に入ると様子が変わってきます。河原に降りたり堤防に登ったりと道が途切れるので注意しましょう。

季節の花が美しい府中郷土の森公園


府中市郷土の森公園は、博物館やプラネタリウムも併設する一大文化施設です。ゴールまで32km地点という休憩するのにうってつけの公園で、景色がいいことでおすすめの休憩場所でもあります。

ロウバイや梅、紫陽花などの花の道のほかに、紅葉が美しい滝や水遊びができる池など自然豊かな公園で、四季を通じて自然を感じ取れます。水車小屋や古い木造建築なども移設されているので、ぜひ見学してみてください。

【府中市郷土の森博物館】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
府中市郷土の森博物館の観光情報 営業期間:公開:9:00~17:00 入場は午後4時まで、交通アクセス:(1)京王線府中駅から路線バスで(郷土の森総合体育館行「郷土の森正門前」下車)。府中市郷土の森博物館周辺情報も充実しています。東京の観光

滝のような堰が迫力の上河原堰堤

24km地点には、二ヶ領上河原堰堤があります。羽村取水堰と同じく江戸時代前期に作られた堰で、二ヶ領用水への取水堰として今なお機能しています。上河原堰堤は、アユなどの遡上を妨げないために魚道が作られていることで知っている人もいるでしょう。

5月頃になると多摩川へ遡上していくアユの姿が見られる人気スポットであるほか、滝を思わせる流れにひと時の涼を感じられるおすすめスポットです。

二子玉川からゴールの穴守稲荷まで

舗装道路を悠々と走るコース

海から16kmほどの距離の世田谷区に入ると、サイクリングロードはほぼ全区間舗装されているためとても走りやすい区間になります。両岸にビルが建ち並び始め、東京の都心に入ったことが伺える風景です。

ここからは多摩川遊園や緑地などの公園が減りますので、休憩ポイントに注意しましょう。マップにはトイレの場所やコンビニ、銭湯の場所も記載されていますので、参考にしてみてください。

大都会の中に広がる等々力渓谷

等々力渓谷は世田谷区という都心の真ん中に存在する渓谷です。武蔵野台地を谷沢川という川が削っていったことによってできた渓谷で、木々が斜面に沿うように生えているため独特の景色になっています。

赤いゴルフ橋や古墳の石室など他では見られないものも多くあり、日本庭園や等々力不動尊など散策できる場所もありますので、休憩がてらぜひ立ち寄ってみてください。谷沢川は多摩川に合流しているのでわかりやすい場所にあります。

【等々力渓谷公園】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
等々力渓谷公園の観光情報 交通アクセス:(1)東急大井町線『等々力駅』から徒歩約3分。等々力渓谷公園周辺情報も充実しています。東京の観光情報ならじゃらんnet

旧穴守稲荷の大鳥居がゴール

世田谷を通り過ぎ、丸子橋や多摩川大橋など大きな橋をいくつかくぐり抜けると大田区です。多摩川大橋の周辺からは高層ビルが多くなり、高層ビルとゆったりと流れる多摩川の対比が美しい景色が広がっていきます。

6km地点の多摩川大橋からは大きく蛇行しますが、六郷橋からは再び直線になり、そのままゴールの旧穴守稲荷大鳥居に到着です。目の前には大師橋があるため、橋をコンプリートしたい方はくぐってみてください。

段差のある道に注意しよう


海からの距離が20km地点付近からは、事故防止のため自転車がスピードを出しすぎないようにわざと細かい段差を付けた舗装の道をサイクリングロードとしています。これはスピードハンプと呼ばれる2cm以下の段差です。

直接走行が難しくなるわけではありませんが、スピードが出なくなるため難易度は多少上がる区間になります。道路交通法をしっかりと守り、速度と周囲に気をつけてサイクリングロードを走りましょう。

ゴールの先の羽田空港も見どころ

ソラムナード羽田緑地から飛行機を見よう

ソラムナード羽田緑地は、2019年4月に羽田空港跡地に誕生した散策路です。全長1.1kmほどで、羽田空港や多摩川を一望できる展望テラスや休憩所、トイレを備えています。季節の花が咲く散策路を進むと「羽田イノベーションシティ」が見えてきます。

こちらはいくつかは開業していますが、主な建物は2023年に開業予定です。商業施設や飲食店が入っているため、サイクリングの疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

多摩川0kmポストを見つけてみよう

たまリバー50キロのコースでは旧穴守稲荷大鳥居でゴールですが、少し先に進むと本当の意味での海から0km地点である多摩川の河口があります。大鳥居から先の羽田空港の方に向かって進みましょう。

多摩川の0kmポストは小さいためわかりにくいのが難点です。環八通りを進んで国際ターミナルを過ぎた堤防の上にありますので、ぜひ探してみてください。フェンスなどはないので転落しないように注意しましょう。

多摩川サイクリングコースを満喫しよう!

Photo bypasja1000

多摩川サイクリングコースについて、主に左岸ルートの所要時間や距離、おすすめスポットを中心に解説してきました。多摩川のサイクリングコースは自治体によって整備の度合いが変わってきますが、全体的に難易度が易しいルートです。

多摩川は広々とした河川敷や公園を走るため、休憩を挟みながら走れるおすすめのコースです。ゆっくり走っても片道4時間ほどのコースなので、日頃の運動や散策にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

サイクリングが気になる方はこちらもチェック!

多摩川のサイクリングコースが気になった方は、以下のサイクリングロードや自転車で行けるスポットの記事も参考にしてみてください。景色がおすすめのサイクリングロードや、気軽に走れるコースが多数紹介されています。

自転車をレンタサイクルで借りれば手ぶらでサイクリングが楽しめます。川沿いを行くコースや湖を一周するコースなどいろいろな種類がありますので、サイクリングを楽しんでみてください。