イワタニ「炉ばた 焼器 炙りや」
グラバー・オールウェザーブランケット
スノーピーク・ソリッドステーク30(6点セット)
キャンプと雨対策
キャンプ場の天気は気まぐれ
キャンプ場のほとんどは、標高が高い高原の山あいや川原にあり天気は不安定で気まぐれです。台風や大型低気圧が接近した場合は危険が伴うのでキャンプは当然中止しますが、天気予報の降水確率が高く雨が降るかもしれないというときは非常に迷うのではないでしょうか。
せっかく予定した日程が変更できない、キャンプ場によってはキャンセル料が発生するなど、悩ましい条件が頭をよぎります。そんな場合には安全にキャンプを楽しむ雨対策が必要です。
雨キャンプでは設営と撤収が大変
雨のキャンプで最も大変なのは、テントの設営と撤収です。さらにキャンプで人気の焚き火やバーベキューなども制限されてしまうので楽しみ方に工夫が必要になります。
今回は雨が降っても安心してキャンプができるように、予想される雨に対応する事前にチェックすべき装備やポイント、雨の中で役立つ設営・撤収方法と防水対策や雨キャンプを楽しく快適に過ごす方法などを詳しく解説します。
雨キャンプに備える3つの装備と心構え
キャンプ場の天候は変わりやすく、設営時に晴れていても急な雨・風にみまわれることがあります。「雨とうまく付き合う」ことはキャンプをする人の永遠の課題です。急な雨にも対応するキャンプの装備と心構えを3つ紹介しましょう。
①余裕ある計画と危険を感じたら中止する勇気
キャンプは安全で楽しく行うのが基本です。設営時に雨が降れば時間と労力は好天時の倍もかかり、撤収時の雨も同様なので撤収を1日伸ばさねばならない事態も想定されます。そのため、キャンプの計画は余裕を持って立てましょう。
また予定した日程に台風の接近などが予想される場合や、設営時に急な天候異変で雨風が強くキャンプが困難と判断されるときに、簡単ではありませんがキャンプを中止する勇気を持つ心構えが大切です。
②テントの材質の点検と補修
キャンプに持参するテントの材質と破れなどの事前チェックは必須です。特にコットンテントは雨にぬれて水を含むと重くなり撤収も大変になります。戻ってからのメンテナンスも時間がかかりカビや劣化の原因になります。
撥水加工が劣化していないかを確認し、さらに雨対策としてタープと防水シートやグランドシートを持参しましょう。またテント生地に傷や破れがある場合は、雨水が侵入して大変なことになるので必ず補修しておくことをおすすめします。
③雨キャンプには2ルームテントやシェルターがおすすめ
キャンプで雨が降るときには同時に風が強くなることが多々あります。オープンタープでは横から雨風が吹き込んでくるので、2ルームテントやシェルターなら濡れる心配がなく安心です。
雨の日は気温が下がりがちになるので暖房器具を使用し温まるにも便利です。また雨キャンプは撤収も大変になるので、荷物は必要最小限にし余計な道具は持っていかないように心掛けましょう。
雨が降る前にやるべき4つの設営ポイント
①設営は水はけのよい場所を選ぶ
キャンプではいつ雨が降るとも限りません。テントは水はけのよい場所を選んで設営しましょう。一般的に地面が土のところは水はけが悪く雨が降るとぬかるむので、芝生や砂利サイトの場所を選びます。林間サイトも雨を木々が受けて弱めてくれるのでおすすめです。また窪地や低地も雨水がたまりやすいので避けて設営しましょう。
②テントの下にシートを敷く
テントの下にグランドシートやブルーシートなどを敷き、テントが直接地面に触れないように設営するのが雨キャンプのポイントです。またグランドシートはテントよりはみ出さないように注意しましょう。
グランドシートがテントからはみ出していると、そこに溜まった雨水がテント内に侵入してしまいます。サイズが大きい場合は折り込んでテントの内側に収まるようにしましょう。
③長めで丈夫なペグとロープ対策
雨が降ると地盤がゆるみ、また強風が吹くことがありペグが抜けやすくなります。ペグが抜けるとテントの崩壊につながるので、長めのペグを使用し石などをのせてしっかり固定する抜け防止の対策を施すようにしましょう。
またロープを伝わり落ちる雨水がペグ周りの地盤をゆるめる大きな原因になるので、先端部分が二股になっているサブロープとペグで雨水を分散させる対策も有効です。
④タープとテントを連結しておく
タープとテントはあらかじめ連結して設営しましょう。連結してあれば雨が降ってきても濡れずにテントとタープの間を行き来することができるので便利です。テントが濡れるのが心配な場合は、テントの上にタープを被せるように張る設営方法もあります。
また風があるときはタープのポールを斜めにするなどして低くすれば、雨の吹き込みを少なくすることができます。雨キャンプ対策ではタープやテントの設営方法をいろいろ工夫して見ましょう。
雨の中で設営する4つのポイントと対策
①レインコートと長靴を着用する
設営時に運悪く雨が降ってきたなら、迷わずレインコートと長靴を着用しましょう。傘では片手が塞がるので思うように作業ができません。レインコートなら両手が使え効率が上がり便利です。また長靴を履いていれば足が濡れる心配がなく安心して設営に集中できます。雨が降る可能性がある場合はレインコートと長靴を持参してください。
②一番先にタープを設営する
一番最初にタープを設営すれば、屋根代わりになり雨に濡れずにキャンプに必要な道具類を車から降ろし、スムーズに準備することができます。テントが濡れてしまうと重くなり設営が大変になります。雨の中ではタープを真っ先に設営するという順番が非常に大切なので心に止めておきましょう。
③雨水が溜まらないように水の逃げ道を作る
水の重さは想像以上にあるので、タープに雨水が溜まってしまうと倒壊する危険があります。必ず傾斜をつけるなどして雨水が溜まらないように水の逃げ道を作りましょう。せっかく雨の中の作業がしやすいタープを設営しても、倒壊すればすべてびしょ濡れになり努力が水の泡になります。水の逃げ道を作る作業は怠らないようにしてください。
④必要最低限の設営をする
繰り返しになりますが、雨の中では必要最低限のもののみの設営にとどめましょう。余計なものは極力出さずに天候の回復を待つ忍耐力が必要です。
雨で濡れたテントは撤収時にたたみにくく、また戻ってから乾燥させるのにも手間取ります。道具類も同様に乾燥とサビ・カビ止め作業が必須なので、雨の中では必要なものを冷静に判断して最小限にとどめるように注意しましょう。
雨キャンプを快適にする3つの方法と工夫
雨キャンプではテントやタープにこもることが多くなり、行動が制限されて思う存分大自然とのふれあいができません。せっかく来たキャンプですから、雨の中でも快適に過ごしたいですよね。雨キャンプを快適にする方法と工夫を3つ紹介します。
①食材は事前に調理をして持参する
キャンプの魅力はバーベキューなど皆で一緒に食事を作りながら楽しく団らんすることですが、雨キャンプではそれができません。食事を作るために傘をさしてサイトから炊事棟まで往復するのは面倒で、楽しさも半減してしまいます。
テントやタープで温めるだけで食事が簡単に作れるように、自宅である程度調理して持参すれば食事を囲んで一緒に団らんが可能です。野菜類もあらかじめ切っておくなど下準備をして持ち込みましょう。
②温泉で気晴らしをする
雨キャンプでは行動が制限されるのでストレスがたまります。特に子供はテント内でゲームをしているだけではつまらなくなり飽きてしまいます。そんなときには近くの温泉に行って気晴らしするのがおすすめです。
日本は火山国なので、キャンプ場のそばにはたいてい温泉施設があります。温泉はみんな大好きなのでお子様が大喜びすること間違いありません。雨キャンプのストレス解消のために、ぜひ温泉に出かけましょう。
③ミュージアムや買い物に出かける
キャンプ場の近隣には、キャンプと合わせて楽しめるスポットがあります。雨の日でも楽しめる人気のミュージアムなどを調べて出かけて見ましょう。
また地域の名産品やお土産を買い物するのも雨キャンプを快適にしてくれます。その地方でなければ手に入らない食材をゲットできれば、夕食のテンションが上がり雨のうっぷんが一気に飛んでしまうのではないでしょうか。
雨キャンプで役に立つ人気アイテム3点
①イワタニ「炉ばた 焼器 炙りや」
雨の日にタープの下で焼肉や炉端焼きができる人気のアイテムです。カセットガスボンベを使用するので、炭をおこす手間がなく雨で湿って火がつかないということもありません。カチッとひねるだけで点火し、タープに限らず天井が高いテントなら安心して使用できる便利グッズです。
サイズもコンパクトなので運搬も片ずけも楽で、少人数ならバーベキューも楽しめる雨キャンプの救世主とも言える調理道具です。
イワタニ「炉ばた 焼器 炙りや」
サイズ | 21.4 x 40.9 x 13.4 cm |
---|---|
重量 | 2.4kg |
材質 | [本体] 鋼板 (粉体塗装)、[焼網] ステンレス、[串焼きステー] スチール (メッキ加工) |
②グラバー・オールウェザーブランケット
米国MPI社がNASAのアポロ宇宙計画用に開発した画期的な断熱素材を採用した、オールウェザー(全天候型)ブランケットです。テントの下に敷いたグランドシートが雨で濡れてしまっても、これを敷いておけば雨の冷気や水分を確実に遮断し、人体を保護する機能と耐久性があります。
アメリカ陸軍や救助救助隊などの公式備品に認定され、世界の救急医療現場で活躍する信頼性の高い商品なので安心して使用できるブランケットです。
グラバー・オールウェザーブランケット
サイズ | 152X213cm |
---|---|
重量 | 約325g |
材質 | プラスチックフィルム、純アルミニウム、Astrolar布、プラスチックフィルムの4層構造 |
③スノーピーク・ソリッドステーク30(6点セット)
ペグはテントをロープでつなぎ固定する重要な道具です。特に雨のテント設営では地盤が緩みがちなので、地中深くしっかり刺して固定しないと抜けてしまい倒壊の恐れがあります。
このペグは長さが30cmあり丈夫なので雨キャンプの設営でも安心です。風が強く地面が軟弱で心配な場合は、40cm〜50cmの長いペグも販売されているので利用するとよいでしょう。
スノーピーク・ソリッドステーク30(6点セット)
サイズ | 300mm(ヘッド部/φ15mm、打込み部/φ8mm) |
---|---|
重量 | 180g×6本 |
材質 | S55Cスチール(黒電着塗装) |
雨に耐える設営と装備でキャンプを楽しもう!
雨キャンプの設営方法のまとめ
「雨とうまく付き合う」はキャンプをする人の永遠の課題と言われるほど、キャンプで雨を想定しない準備はありえないと言っても過言ではありません。
ここまで雨に備える心構えや雨が降る前にやるべき準備、雨の中で行う設営と防水対策、雨キャンプを快適にする工夫や役立つアイテムなどを紹介してきました。これらを参考にして雨キャンプを安全で楽しく過ごしてください。
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出典:unsplash.com