トライアンフのカフェレーサーとは?
トライアンフのカフェレーサージャンルを代表するモデル
トライアンフというバイクメーカーには、ボンネビルシリーズをベースに開発した、スラクストン(Thruxton)というカフェレーサーバイクが存在します。スラクストンはボンネビルをベースにしているため、クラシックなデザインが特徴的。さらに、カフェレーサースタイルに大排気量といった珍しい組み合わせも、スラクストンの魅力です。
スラクストンは、販売から15年以上経った今でも人気のある車種で、現在でもモデルチェンジが進んでいます。【2022年6月30日現在の情報をもとに記事を作成しています】
スラクストン(Thruxton)に似た中古車に注意
トライアンフ製のバイクにはスラクストンに似たようなカスタムバイクがあるので、中古で購入する際は間違えないように気を付けましょう。似ている車種としてはボンネビルT120で、カフェレーサーカスタムされたものは特に見分けづらいくなっています。
カフェレーサーカスタムされたボンネビルを見分けるのは難しいですが、スラクストンは純正シングルシートやバーエンドミラーが装着されているのがポイントですので注意してみてください。
トライアンフの歴代カフェレーサー
スラクストン(2005発売モデル)
2005年に発売されたのが初代スラクストンです。ボンネビルをベースとしてカフェレーサー仕様に仕上がっているのが最大の特徴で、ハンドルはセパレートハンドルで、シングルシートに変更されています。
また、ステップもバックステップに変更されているので、本格的なカフェレーサーモデルに仕上がりました。大型排気量のカフェレーサーモデルではありますが、排気量は865ccで街中でも走りやすく、乗りこなしやすいです。
スラクストン(2015年発売モデル)
2005年に発売されたスラクストンは2015年にフルモデルチェンジしました。クラシックなスタイルはそのままですが、主な変更点はエンジン形式です。
以前搭載していた865ccの空冷並列2気筒エンジンから、水冷並列2気筒エンジンに変更され排気量も1200ccにUP。さらに、キャブレターからインジェクションにも変更されたので、エンジンの始動性が向上しました。
スラクストンR
スラクストンRは、スラクストンの上位モデルとして発売されたカフェレーサーバイクです。ノーマルのスラクストンとの大きな違いは、スラクストンRの方がスポーツ走行に特化したフィーリングになっていることです。
スラクストンRは専用のクランクシャフトやマフラー、ブレーキなどの細かなバーツが変更されているので、最高出力が向上しています。また、走行モードもスポーツ、レイン、ロードと3種類に変更でき、ライディングの楽しめる幅も広いのが特徴です。
スラクストンRS
スラクストンRSは、現行で販売されているトライアンフのカフェレーサーバイクです。エンジンの最高出力の向上を始め、スポーツ走行性をより高めるためにサスペンションの改良や、スポーツタイヤの標準装備など様々なバージョンアップが施されています。
価格は1,979,000円(税込)と高めではありますが、装備やエンジンが豪華になり、トライアンフカフェレーサーの代表的なポジションにいます。
スラクストンRSのインプレッション
インプレ①パワーアップされたエンジンを搭載
最新モデルのスラクストンRSは、以前のモデルのエンジンを改良した、水冷SOHCの並列2気筒8バルブ270°クランクの新設計エンジンを搭載し、さらにパワーアップしています。
エンジンの最大出力が105PSにアップして、最大トルクも112NMまで向上しました。旧モデルのスラクストンRの4950rpmに対し、スラクストンRSは700rpm低い4250rpmで最大トルクを発生します。
インプレ②スラクストンRSは専用シャーシが使われている
スラクストンRSは、よりスポーツ性能を高めるために専用シャーシが使われるようになりました。新設計の専用シャシーはフレームに銅管製クレードルが使われ、スイングアームはアルミニウムが使われています。
また、専用シャシーに高スペックなサスペンションやBremboのキャリパー、レースタイヤを装備することで、軽量化かつスポーティーなハンドリングを実現しています。
インプレ③スポーツ性能を重視した足回り装備
スラクストンRSの足回りはスポーツ性能に特化した装備になっています。サスペンションはフロントにSHOWA、リアにはオーリンズが採用されており、路面状況に応じて衝撃を吸収してくれます。
また、フロントブレーキにはBremboのツインフローティングディスクとキャリパーが標準装備。さらに、リアブレーキはNissin製の2ピストンキャリパーにABSが装備されているので、ブレーキ性能が非常に高くなっています。
インプレ④見た目はクラシックで中身は本格的機能を搭載
スラクストンRSは、見た目はクラシックですが、中身は最新技術が数多く搭載されているバイクです。走行モードはROAD、RAIN、SPORTの3種類で、路面時の状況やライダーの気分で走行モードを自由に選択可能。ヘッドライトはLEDが搭載され、クラシックスタイルを損なわず、利便性が向上しています。
さらに、シート下には電子機器を充電できるようにUSB充電ソケットが標準装備。イグニッションキーもイモビライザーと連動しているので、盗難対策もしっかりされています。
トライアンフカフェレーサーの中古車情報
スラクストンRSは中古車販売台数が少ない
2022年6月現在、トライアンフのスラクストンRSはあまり中古では販売されていません。スラクストンRSは2020年3月に発売され、まだ2年ほどしかたっていないので中古台数が少ないようです。また、スラクストンの最上位モデルでもあるので、購入する方が他のバイクと比べて少ないのも要因の一つだと思われます。
スラクストンRSの中古車の購入を検討している方は、お近くのトライアンフディーラーに問い合わせてみましょう。
旧モデルのほうが中古車で手に入れやすい
トライアンフのカフェレーサーを中古車で購入したいのであれば、旧モデルの方が手に入りやすいです。初代のスラクストン発売から15年以上たっているので、旧モデルのほうが台数が多くあります。ひとつ前のスラクストンRであれば、トライアンフディーラーなどで中古車が販売されているでしょう。
中古車は新車と違って、価格が安かったり最初からカスタムされていたりするので、お気に入りの一台を探してみてください。
スラクストンはカスタムパーツが豊富!
カスタムパーツ①サイレンサー
サイレンサーはスラクストンシリーズでも人気のあるカスタムパーツです。純正のサイレンサーもいいですが、社外品のサイレンサーを取り付けることで、ドレスアップや性能をあげられるメリットがあります。トライアンフのカフェレーサーに取り付けられるサイレンサーは、スリップオンとフルエキゾーストの2種類です。
カスタムパーツ②ロケットカウル
ロケットカウルも、トライアンフのバイクをカフェレーサーカスタムするのによく使われるカスタムパーツです。スラクストンシリーズは、カフェレーサーでもカウルが装着されていないネイキッドスタイル。そのため、防風性能が低く、ダイレクトに風が身体にあたるようになっています。
ロケットカウルを装着すると、カウルの形状に合わせて風をいなせるので、疲労感をある程度和らげられるでしょう。さらに、ロケットカウルを装着することで、よりカフェレーサーを意識したスタイルを楽しめます。
トライアンフのカフェレーサーを体験しよう
トライアンフのカフェレーサーバイク「スラクストン」(Thruxton)に乗ってみませんか。スラクストンはトライアンフの中でも人気のあるカフェレーサーバイク。少し高めの価格ですが、モデルチェンジするたびに高性能になっていき、本格的な最新機能が装備されています。
カスタムパーツも用意されているので、スラクストンを購入したら長く付き合えるバイクになるはずです。
他のカフェレーサーバイクが気になる方はこちらの記事をチェック!
スラクストン(Thruxton)カフェレーサーバイクが気になる方は、こちらの記事をチェックしてみてください。カフェレーサーはトライアンフ以外にも、他メーカーからいくつか販売されています。
それぞれ価格やデザイン、乗り味などが異なり、どれも特徴的です。カフェレーサーバイクの購入を迷っているのであれば、ぜひ下の記事も参考にしてみてください。
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