スペシャライズドのレース用バイクをご紹介
ターマックはレースで活躍する人気モデル
ターマック(TARMAC)とはスペシャライズド(SPECIALIZED)が販売するロードバイクです。販売元のスペシャライズドは、1974年に創業したスポーツ自転車の本体やパーツを扱う米国メーカーで、プロ自転車競技のチームにも自社の自転車を提供しています。
ターマックは同社でも人気のオールラウンドレーサーで、2003年に初代を発売。2020年には最新型の7代目(SL7)がリリースされました。
高速で疲れにくいロードバイク
新型ターマックは旧モデル同様に軽量なので、こぎ出しがスムーズで上り坂にも強くなっています。また、空気抵抗を考慮してエアロ形状にするなどの変更を行うことにより、より高速に走れるようになりました。
以下ではスペシャライズドの新型ターマックの性能や魅力について解説し、おすすめ商品についても詳細にご紹介していきます。本記事は2022年8月29日の情報をもとにしました。ご購入の際は最新の情報をご確認ください。
新型ターマックの特徴や魅力
1.初心者用でも乗りこなせる
従来のハイグレードのスポーツ自転車はハンドル操作に過敏に反応する製品が多く、慣れていない人が運転すると動作が不安定になることもありました。
一方で、最新型のターマックSL7 は数100kmもの長距離でも疲労を抑えて走行できるように設計されています。フレームが柔らかく、ハンドル操作にも遊びがあるため、初心者でも安心してライドを楽しむことができるでしょう。
2.重量が1kg以下のフレームを実現
ターマックのフレームは2種類あり、ハイエンドのS-WORKSの重量が800g、通常のスペシャライズドフレームは920gと100g程度の違いです。前者は「FACT12r」、後者は「FACT10r」という素材と積層方法が異なるフレームを採用し、価格にも大きな差があります。
本格レース用にはS-WORKSがおすすめですが、FACT10rでも1kg以下なので、快適なサイクリングを楽しむことができるでしょう。
3.ケーブル内蔵で空気抵抗を低減
スペシャライズド製品で、ターマックともにプロ選手がロードレースに多く使用しているのはヴェンジ(VENGE)というモデルで、空洞力実験を繰り返すことで空気抵抗を低減したエアロバイクです。
新型ターマックはヴェンジの形状を参考にして、ハンドル周辺のケーブルを内蔵し、エアロホイールを採用するなどのレベルアップを実施。エアロ性能でもヴェンジに近いレベルを達成しています。
高速化&見た目もすっきり
空気抵抗が激減するので、特に高速域での速度の伸びを感じられるでしょう。ちなみに、メーカーが40kmのテストコースで走行実験を行ったところ、SL6と比べて平均で45秒もタイムを短縮したとの結果が報告されています。
また、ブレーキやギアなどのケーブルが外から見えないため、見た目がスタイリッシュになり、洗車がしやすくなったのもメリットです。
4.ボトムブラケットの変更でメンテナンス性がアップ
ボトムブラケットはSL6ではスペシャライズド独自規格の圧入タイプ(OSBB)でしたが、SL7ではBSAねじ切りボトムブラケットに変更になりました。
これにより、圧入式のデメリットである異音の発生が抑えられ、シマノなどの他メーカー製のクランクも取り付けることができるようになっています。また、ねじ式なので、従来に比べメンテナンスの時間も短縮できるでしょう。
モデルの種類や違いを解説
下には現在公式サイトに掲載されている、主なモデルのリストを表にしました。グレード(価格)の特徴を分かりやすくするため、フレームの素材やコンポーネントの型名といった情報も追加します。
最上列の「SPEED OF LIGHT」は光と闇をイメージした最新のデザインで、全国11店舗の直営店で抽選にて購入するスタイルです。ほかにもプロレーサーのペテル・サガンとのコラボモデルなど限定品の種類も多数あります。
製品名 | 価格 | フレーム | コンポーネント |
S-WORKS TARMAC SL7 SPEED OF LIGHT | 1815000円 | FACT 12r Carbon | SRAM RED eTap AXS(12速) |
S-WORKS TARMAC SL7-SHIMANO DURA-ACE DI2 | 1650000円 | FACT 12r Carbon | Shimano Dura-Ace Di2 |
S-WORKS TARMAC SL7 ETAP | 1529000円 | FACT 12r Carbon | SRAM RED eTap AXS(12速) |
TARMAC SL7 PRO-SRAM FORCE ETAP AXS | 1111000円 | FACT 10r Carbon | SRAM Force eTap AXS 1x |
TARMAC SL7 EXPERT-SHIMANO ULTEGRA DI2 | 990000円 | FACT 10r Carbon | Shimano Ultegra Di2 |
TARMAC SL7 COMP-SRAM RIVAL ETAP AXS | 671000円 | FACT 10r Carbon | SRAM Rival eTap AXS(12速) |
S-WORKS TARMAC SL7 FRAME SET | 660000円 | FACT 12r Carbon | なし |
スペシャライズドのターマック3選
1.TARMAC・SL7・COMP
完成車としては最も価格の安いターマックです。SRAM社の普及型ワイヤレスコンポ「Rival・eTap・AXS」や抵抗を抑えた自社製Turbo・Proタイヤなどの採用により、性能を落とすことなくコストダウンに成功しています。
ギアの変速範囲は広く、斜度のある山道でも軽快な登りが可能です。また、直線路では、重量920gの軽いフレームやエアロ形状の効果により、安定したスピードを保つことができるでしょう。
サイズ | 44/49/52/54/56/58/61 |
主なフレームカラー | ホワイト・サテンティールティント |
2.TARMAC・SL7・PRO
COMPより2グレード上のPROシリーズです。NEWモデルのメインコンポーネントにはSRAM・Force・eTap AXSが採用され、12速で10T~36Tの幅広いギア比を網羅しています。
また、リム幅を厚くして空気抵抗を低減したカーボンホイールは、前後輪の形状の工夫により横風の影響も受けにくい構造です。カーボン製のハンドルが衝撃を吸収してくれるので、長時間のライドでも疲れにくいでしょう。
サイズ | 44/49/52/54/56/58 |
主なフレームカラー | ホワイト・カーボン |
2.S-WORKS・TARMAC・SL7(SHIMANO・DURA-ACE・DI2)
重量が800gとシリーズでも最軽量のフレームを搭載したバイクです。フレーム内にケーブルを内蔵し、空気抵抗の少ないスペシャライズドブランドのRapide・CLXホイールの採用により、エアロ性能も兼ね備えています。
コンポーネントのSHIMANO・DURA-ACEは12速・最大34Tのギア比に対応し、変速がスムーズにできるのがメリットです。路面の斜度に対応しながら快適な走行を楽しめるでしょう。
サイズ | 44/49/52/54/56/58 |
主なフレームカラー | サテンカーボン・レッドティント |
高性能モデルで異次元の走りを満喫
スペシャライズドのターマックは形状や素材に改良を重ねることにより完成した、耐久性の高い軽量のバイクです。ケーブル類を内蔵型にし、エアロ性能の高いパーツを用いることにより、速度も向上しています。
ターマックは体に優しくロングライドでも疲れにくい設計のため、初心者から楽しめることでも評判です。気になる商品がありましたら、スペシャライズドの直営店などで実物をチェックしてみてはいかがでしょう。
スペシャライズド・ターマックが気になる方はこちらもチェック!
ここまでターマックの魅力について述べてきましたが、下には他のモデルと比較した記事もリンクしました。また、ロードバイクやクロスバイクといった他種類のバイクの特集も付記しますので、こちらもお楽しみください。
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