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スペシャライズド・ターマックのインプレは?他モデルと比較で解説!

史上最高のレース用バイクとして開発されたスペシャライズドのターマック。超えるのは至難の技と言われていたヴェンジのエアロ性能に肩を並べつつ、軽量化にも成功しました。今回は他のモデルと比較をしながらスペシャライズドのターマックについてインプレします。
2022年1月22日
tambakouta
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ロードバイクはターマックで決まり!

スペシャライズドのターマックはUCI規則すれすれの重量と驚異のエアロ性能で注目を集めてきました。今回、最新モデルターマックSL7が発売ということで、どのような性能となったのか詳しくインプレッションしていきます。

スペシャライズドの他のモデルとの比較もしていきますので、ターマックに一度でも乗ってみたいと思っている方は必見ですよ。

スペシャライズドの旧モデルSL6との違いは?

スペシャライズドが展開するターマックシリーズは今回で7モデル目となりますが、最新のSL7は前作SL6と比較してエアロ性能が格段に向上しました。旧モデルのSL6でさえ最高のエアロ性能と言われていたにも関わらず、新型SL7は40km走行で45秒も速いタイムをマークしたのです。

さらに、SL6ですらレース出場制限ギリギリだったカーボンフレームの重量を45gも削減することに成功しました。

エアロ性能のエキスパートであるヴェンジとの比較

これまでエアロ性能のエキスパートと言われていたスペシャライズドのヴェンジが販売中止となりました。多くのプロライダーから愛されていただけに非常に惜しまれています。しかし、新モデルターマックSL7は史上最高と言われたヴェンジのエアロ性能に肩を並べたのです。

さらに、カーボンフレームの重量ではターマックSL7の方が圧倒的に軽いため、エアロ性能と掛け合わせたレース性能はヴェンジを上回ることとなりました。

ターマックのファーストインプレッション

スペシャライズドのターマックは全てを征す一台

スペシャライズドのターマックはこれまでの全てのロードバイクを超える性能を目指して作られたスポーツ自転車です。ペテルサガンの圧倒的なスピードとジュリアンアラフィリップのヒルクライムで見せる強烈なパワーを同時に兼ね備えました。

レースに出場するために重量制限ギリギリに設定された軽量スポーツバイクながら、極限のスピードでスプリントすることも軽快に坂を駆け上がることも可能です。

エアロ、剛性、軽さの全てを一台で実現

エアロ性能にこだわるスペシャライズドのターマック

エアロ性能に影響を与えるシートチューブやシートステー、ヘッドチューブ、フォークブレードを旧モデルから改良し、40kmの距離を走行する中で、旧型バイクよりも45秒も速く走ることに成功しました。

踏み込んだ分だけ加速し、数百キロ走っても快適さが続くその性能は多くのプロライダーにも愛されています。

剛性と重量と乗り心地を最高のバランスで

実装テストやバイクのエキスパートからのフィードバックにより、カーボンフレームの各部位に働く力をデータ化した、スペシャライズド独自のRIDER-FIRST ENGINEEREDにより、剛性と重量、乗り心地を最高のバランスで実現。

44サイズから61サイズまであるどのサイズに乗っても心地よい走りを体感できるように設計されています。

スペシャライズドはグラム単位で軽さへ挑戦

スポーツバイクとしての性能を一切失わずに軽量化をするのは至難の技です。しかし、スペシャライズドの開発者たちは膨大な時間と独自の開発設備を最大限に活かしながら、グラム単位でのカーボンフレームの軽量化を計りました。

軽さと速さを両立するため、世界最速のコンポーネントを装備させ、45gの軽量化に成功したのです。

ターマックとルーベの比較

スペシャライズドのスポーツバイクの二枚看板であるターマックとルーベについてインプレ。極限まで絞りあげたロードバイクだけに共通項も多く見受けられますが、ルーベとの決定的な違いについて解説していきます。


パリ・ルーベで7度の優勝を達成している一台

スペシャライズドのルーベはパリのルーベ大会で過去7度の優勝を成し遂げました。「北の地獄」の異名で知られるパリ・ルーベはタフな石畳の上を最速で走るロードバイクが有利な大会で、スペシャライズドのルーベはこのレースに最適な性能を備えたエキスパートバイクとして仕上がっています。

さらに、ルーベは度重なるモデルチェンジによって速さ、操作性、性能を向上させた結果として過去15年間で7度も優勝することができたのです。

スペシャライズドのルーベは路面の凹凸に対応

ルーベの一番の魅力はデコボコした路面も軽快に走れる性能です。カーボンフレーム上部のトップキャップ内に取り付けられたFutureShockによって路面から伝わる衝撃を吸収し、ライダーに路面の凹凸を感じさせないようにコントロールします。

ターマックが滑らかな路面でスピードを追求するのに対し、どんな路面環境でもハンドリング性や効率性を感じさせない振動吸収性を誇るのがスペシャライズドのルーベの最大の特徴なのです。

ターマックとターボクレオの比較

スペシャライズドの人気商品であるターボクレオをインプレし、ターマックと比較していきます。レースバイクとは一味違った魅力を持つターボクレオは電気アシストを積めるバイクでもあるのです。

電気のアシストにより長距離移動に最適

ターボクレオがターマックと最も異なる点は電気アシスト機能を搭載できることです。この電気アシストの性能が非常に優れており、ライダーが一番助けを必要とする毎分60回転から100回転の時に最大限のアシスト機能を発揮するように設計。

さらに、充電時間が2時間30分でフル充電になるにも関わらず、最高で195kmも走行可能となっています。スポーツバイクで長距離の移動をしたい人にはターボクレオがおすすめなのです。

スペシャライズドのいいとこ取り

ターボクレオの軽快に踏み出せるペダリングや安心できるハンドリングはターマックとルーベからヒントを得て実現しました。フレームはターマックのFACT11r カーボンフレームを採用し、路面の衝撃吸収にはFutureShock2.0を取り入れています。

ターボクレオは電気アシストロードバイクの中で最軽量といっても過言ではなく、その重量は充電器を含めてたった13.2kgなのです。

レース性能はやはりターマックに軍配

スペシャライズドのターボクレオが二つのレースバイクのいいとこ取りをしてるとは言え、やはりエキスパート向けのレース性能ではターマックの方がはるかに上となります。ターボクレオはどちらかというと長距離のバイク旅をしたいという方やヒルクライムを楽しみたいという方に適しているロードバイクです。

ターマックとエートスの比較

最後にスペシャライズドのエートスのインプレをし、ターマックと比較をしていきます。エートスはなんといってもその軽さが特徴のスポーツバイクです。

重量制限をオーバーする驚きの軽さ

スペシャライズドのエートスは軽さを追求したロードバイクで、カーボンフレームを含めたその重量はわずかに5.9kgです。国際レースに出られる基準をオーバーしているため、市民レースか日常使いとして利用するロードバイクとなりますが、重量としてはターマックの6.7kgより約1kgも軽い仕様に。

カーボンフレームが軽量化されてもハンドリング性能や剛性を失わないように細心の注意を施されてエートスは誕生しました。

純粋なロードライドを楽しむために作られたモデル

ターマックがレースモデルの最上級とするならば、エートスは日々のロードライドの最上級です。エートスはレースで勝つことや固定観念を気にすることをやめるというコンセプトのもとで作られ、レースに出場するためのUCIという規則やカーボンフレームの規則を破りました。

日常のライディングのクオリティを求めた結果、史上最軽量のスポーツバイク、エートスが生まれたのです。


ターマックの中でも種類がある

実はスペシャライズドのターマックの中にもコンプやエキスパートなど、種類が全部で5つあります。それぞれの違いを簡単にインプレしながら、比較してみましょう。

最上級モデルのS-works

最もレースに最適なモデルとして完成したのがS-worksターマックです。S-worksはエアロ性能と軽さの両立をはかり、最先端技術をふんだんに使っています。

S-worksの装備はSRAMREDeTapAXS12速グループセットとRovalRapideCLXホイールという最高のコンポーネントのみです。

コスパ重視のプロ

プロモデルはコストパフォーマンスに非常に優れています。プロの装備はSRAMForceeTapAXS1×ドライブトレインとRovalRapideCLホイールでS-worksと遜色ない性能にも関わらず、価格は50万円以上もお得なのです。

より多くのライダーに適したコンプ

S-worksやプロよりも性能が劣る分、幅広いライダーが乗りこなせるモデルがコンプです。コンプの装備はSRAMRivaleTapAXS12速グループセットとTurboPro700×26mmタイヤとなっており、より日常使いのスポーツバイクに近い性能となっています。

ヒルクライムでも活躍できるエキスパート

エキスパートは素早い変速を可能とするShimanoUltegraDi2電動ドライブトレインのフルセットを搭載しており、平坦なレースからヒルクライムまで活躍してくれます。エキスパートのタイヤにはS-worksTurbo700×26mmを使用し、スピード性能にも妥協がありません。

どんなシーンでも活躍するスポーツ

スポーツモデルは旧型ターマックのみでしか扱っていませんが、シリーズの中で最もリーズナブルかつ汎用性のあるモデルです。スポーツの主な装備としてはShimano105機械式シフティングや油圧式ディスクブレーキ、DTR470Discホイールとなっており、信頼性の高いスペックを採用しています。

ターマックを実際の商品でご紹介

今回インプレしたスペシャライズドのターマックの中から、最上級モデルのS-worksと幅広いニーズに応えられるコンプの2種類を紹介します。プロやエキスパートなどそのほかのモデルが気になる方はオンラインショップで確認してみてください。

S-works Tarmac SL7

これまでで最速を誇るレースバイク

S-worksターマックSL7は旧モデルのSL6と比較して、距離40kmの走行で45秒速い記録を樹立しました。スーパーコンピューターが計算した理想の形状を設計した結果、最高のエアロ性能を誇るエキスパート向けのスポーツバイクを生み出したのです。

装備品は必要最低限


S-worksターマックはUCI規格ギリギリの重量に設計されているため、800gという驚異の軽さのカーボンフレームの他は必要最低限の装備しか搭載していません。現時点で最高性能を誇る12速グループセットと最新ホイールのみです。

Specialized Tarmac SL7 Comp

コンプはより多くのライダーに向けたモデル

ターマックコンプは速さももちろん追求されていますが、レースモデルほどのスピード特化ではなく、日々のロードバイクを楽しむ人でも乗りやすいように設計されています。

コンプの装備はS-worksの性能には及ばないものの、価格を求めやすい値段に設定し、その中で最大限のパフォーマンスを発揮できるコンポーネントが選ばれました。

S-worksと遜色ない軽量さのコンプ

コンプモデルはたった920gのカーボンフレームを採用しているにも関わらず、エアロ性能、剛性、ライドクオリティを犠牲にすることはありません。しかも、このコンプのカーボンフレームの軽さはS-worksの800gとほぼ遜色がないのです。

ターマックで異次元のスピードを!

今回インプレしたスペシャライズドのターマックは重量を極限まで抑え、エアロ性能も最大限に高めた史上最高のレース型ロードバイクです。UCI規格ギリギリの重量にも関わらず、剛性やライドクオリティを犠牲にすることなく最高の乗り心地を実現しました。

レース用に特化したS-worksから日常のサイクリングでも活躍するコンプやエキスパートまで幅広いモデルが揃っているので、ご自身の好みに合わせて選んでみてください。

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今回インプレしたスペシャライズドのターマックはこれまでで最高性能のレース用ロードバイクですが、中には性能よりもデザイン重視と思っている方やもっと自分に適した性能を持っているバイクを探してみたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

そんな方のために、他のブランドのロードバイクをインプレした記事を以下に掲載しますので、気になる方はチェックしてみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。