アウトドアでは日影の確保が重要
日差しのコントロールで快適なキャンプ
降り注ぐ太陽の光を満喫できることはアウトドアの醍醐味ですが、長時間日光に当たり続けるとどうしても疲労が溜まります。とくに、夏は日射病や日焼けも心配です。キャンプを快適に楽しむためにも、しっかり日影スペースを作っておきましょう。
短時間の場合は木陰を利用するのも一つの方法ですが、タープやテントで日影をつくっておけば、日差しだけでなく突然の雨からも身を守ることができます。
簡単に日影を作ることができるタープ
タープは、手軽に屋根を設置することができる優れものです。使い方も張り方も簡単で、コツをつかめば設置時間もかからないことから人気があります。また、設営スペースに合わせて形を自由に変えることができるため、広い場所でも狭い場所でも使いまわすことができます。
タープの使い方と種類
タープとテントの違い
タープの役割は屋根を作ることにあり、テントには居住空間として屋根、壁、床の役割があります。タープには床がないために、土足で過ごすことが可能で、靴を履いたまま過ごすアウトドアリビングのようなスペースを作ることができます。
また、自由に形状を変えることができるのもタープの特徴です。テントは形状を変えることができませんが、タープは張り方をアレンジすることで形を変えることができ、フレキシブルに使用できます。
タープの種類
非自立型タープ
2本もしくは4本のポールとロープを使用して設置するオーソドックスなタープです。設置方法で、張り方のアレンジがしやすいので汎用性があります。主な非自立型タープは、スクエアタープ・ヘキサタープ・ウィングタープです。
違いは屋根になる布の形で、長方形もしくは正方形になっているタープをレクタタープ・スクエアタープと呼びます。ヘキサタープの屋根は六角形、ウィングタープひし形の屋根になっています。
自立型タープ
ロープなしで設置できる自立型タープの主なものは、ポールと屋根が一体になったワンタッチタープと、屋根だけでなく壁が付いているスクリーンタープです。スクリーンタープは自立型とロープで補強する半自立型のものがあります。
自立型は形状が変えられないため、アレンジがしにくいのが難点ですが、丈夫でぐらつきにくく、初心者でも設置がしやすいのが特徴です。また、コンクリートの地面にも設営できるタイプもあります。
タープ設営場所の選び方
安全な場所を選ぶ
タープの設営場所は、危険な場所を避けましょう。危険な場所とは、車の通る場所や、崖、川の側や中洲です。川の側は、水遊びがしやすく涼しいことから人気のある場所ですが、増水時に危険です。河原に設営する時には増水エリアを避けるなどの対策をしましょう。
また、他のキャンパーとの距離も大切です。あまり近すぎると、焚き火の煙や話し声などにお互い気を使います。無用なトラブルを避けるためにも周囲にも気を配りましょう。
ポールやペグを打ちやすい場所を選ぶ
タープは、ポールやペグが打ちやすいように地面が固すぎず、緩すぎない場所を選んで張ります。砂利のように石が多い場所も、タープを張りにくい場所ですから初心者は避けた方がいいでしょう。
木が生い茂る場所も涼しくて人気の場所ですが、注意が必要です。初心者は設営時に枝でタープを枝で引っかけて破損させてしまいがちなので、十分に気を付けて設営しましょう。
タープの設置方向
時間と方角を確認する
太陽は時間とともに位置が変わりますので、快適な日影をキープするためには、時間と方角を確認が必須です。長時間のキャンプで、タープを張りなおさない場合は、日影に合わせてくつろぐ場所を移動する必要があります。
太陽が東から西へ傾くにしたがって、くつろぐ場所は西から東へ移動させることになりますから、移動するスペースを計算してタープを張りましょう。
風の抜け道を作る
タープは軽くて設置しやすいのが特徴ですが、風にあおられると飛んだり歪んだりしやすい傾向があります。特に初心者のうちはペグの打ち込みが浅かったりしてタープが飛んでしまうこともあり、危険です。タープを設置する時には、風の向きをよく確かめて、風の通り道を塞がないように気を付けましょう。
時間の経過とともに風向きが変わってしまったときは、張り綱の方向を調整して風を通すと安全です。
基本の張り方
コツをつかめば初めてでも簡単
効率よくタープを張るコツは、作業を始める前に設置後のイメージを掴んでおくことです。そのためには、面倒くさがらずにタープをきちんと広げます。この時に、周囲に干渉するものがないか確認しておきましょう。
また、1~2人でタープを張る時には、起こしたポールを支える人員が割けません。そのため、ポールを立てた後の作業を少なくしておくことがコツです。ペグはポールを立てる前に打っておきましょう。
2人以上で設営する時の張り方
STEP1.ペグの位置を決める
2人でタープを張るときには、まずタープを広げ、ポールを組み立てます。次に、ペグを打ちます。タープの稜線に沿うようにポールの長さをとり、左右そろぞれ垂直にポールと同じ長さを取った位置がペグを打つ場所です。タープに対して直角三角形を2つ描くイメージで覚えておくといいでしょう。
反対側のポールに対しも同じ要領で2本のペグを打っておきます。
STEP2.ポールを立てる
STEP1で打ったペグとタープのグロメットに挿したポールの先端を繋ぐようにロープを通します。この時にロープの自在金具がついている方を地面側にしておくのがコツです。4本のロープの長さをある程度調節したら、2人で同時に2本のポールを立てます。
ポールを地面に対して、垂直よりも若干内側に傾けて立てるのが安定させるコツです。この時点でタープの稜線がピンと張っていると美しく仕上がります。
STEP3四隅を固定する
タープの四隅にあるグロメットにロープを結びつけ、ペグで地面に固定します。この時、稜線の中心を起点に地面までまっすぐ伸びる位置にペグを打つとピンと張ったきれいな形に設営できます。もしもシワがひどいときには、シワに対して垂直にロープを引っ張ると伸ばすことができます。
きれいに張られたタープも、時間がたつと緩んでくることがありますので、時々ロープを調節することで保つことができます。
1人でも設営できる張り方
手順は2人以上で立てるときと同じ
1人でタープを立てることは難しいように思いますが、2人以上で立てるときと基本的な作業手順は同じです。ただ、2人で立てるときと違い、ポールを1本ずつ立てることになりますので安定させにくく、少しコツが要ります。ポール1本でも安定させるためには、ポールを立てるときにロープのテンションを利用して安定させましょう。
雨の日に役立つ張り方
コツを掴むとロープ2本でしっかりメインポールを安定させることができるようになります。ポールを安定させることができるようになったら、タープを広げずに設置する方法を試してみましょう。タープを地面につけないので、タープが汚れず、地面がぬかるんでいるときなどに役立つ張り方です。
応用の張り方/タープアレンジ
カータープ風
オートキャンプで試したいのが、車でタープを固定するカータープ風の張り方です。張り方は簡単で、タープの片側を専用金具や吸盤を使ってタープを車に固定し、反対側をポールやロープで地面に固定します。カータープ風のアレンジは丈夫なだけでなく、車内もアウトドアリビングの一部として利用することができておすすめです。
垂直張り
周囲からの視線を遮ることができる垂直張りにすれば、人が多いキャンプ場でも快適に過ごすことができます。張り方は簡単です。基本の張り方の手順に沿ってメインポール2本を立てたら、タープの片方を垂直に垂らして固定し、もう片方はポールを2本追加して地面と水平に固定して屋根にします。
垂直張りは、風の通り道を確保しておかないと倒壊しやすいので注意しましょう。
ティピーテント風張り
まるで三角テントのように見えるティピーテント張りは、おしゃれな雰囲気を演出しやすいことで人気のタープアレンジです。張り方は、基本の張り方に従って1本だけポールを立て、タープをペグダウンする時に三角屋根を作ります。メインポール1本で張るため、安定させることが難しく上級者向けです。
また、コの張り方は内部の空間が狭くなってしまい、くつろぐことができるのは1~2人程度になってしまいますので注意しましょう。
ポールを使わない張り方
ポールを使わず、木などに固定する方法もあります。この場合も、基本の張り方と同じ要領で、まず稜線のラインを作ります。メインとなる2か所のグロメットにロープを通し、しっかりと固定しましょう。この2か所がうまく固定されていないと、他の部分をしっかりと屋根を作ることができません。つぎに四隅を引っ張って固定します。
ポールを使わないので、地面が固くてペグが打ちづらいときに役立つ張り方です。
初めてでも簡単に設営
コツをつかめばタープの張り方は簡単
手軽に日影を作ってくれてアウトドアで大活躍してくれるタープの張り方をご紹介しました。設置が難しいイメージがあるタープですが、手順を守れば初めてでも上手に設営することができます。基本の張り方を何度か練習してコツをつかんだら、ぜひ色々なアレンジを楽しんでみてください。
張り方を変えるだけで、手軽に自分だけの快適空間をつくることができますよ。
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タープの張り方を覚えたら、すぐにキャンプで試してみたくなったのではないでしょうか?当サイトでは、他にもアウトドアで役立つ技術をご紹介しています。基本の手順はもちろん、上手にできるコツも詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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