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富山の名物駅弁といえばコレ!鱒寿司・ますのすしをご紹介!ご飯の旨味がより向上!

富山県の代表的でお土産にも喜ばれる名物駅弁といえば「鱒寿司(ますずし)ですね。ます寿し、ますのすし、鱒の寿司と呼び名はいろいろですが、どれも一定の味付けがされた美味しい押し寿司のことです。そんな富山が誇る名物駅弁「鱒寿司」についてご紹介いたします。
2021年12月9日
Meigen Oka
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目次

鱒寿司(ますずし)って何!

Photo by PYONKO

鱒寿司は元々昔から受け継がれてきた、桜鱒(サクラマス)を用いて発酵をさせずに酢めしとともに押し寿司にした富山県の郷土料理。現在では富山県内の各駅などで販売されている大人気の駅弁としても有名です。

曲物(わっぱ:杉、ヒノキなどの薄く延ばした板を曲げて作る円筒状にした容器)に青笹を放射状に敷いて、塩漬けにして味を付けたサクラマスの切り身を並べた上に酢飯を押し詰め、青笹を折り曲げて包んだ後に重石を乗せて製造されます。

鱒寿司の成り立ち

Photo by veroyama

富山県の食文化であり名物駅弁となっていますが、越中史料【越中の国(現在の富山県周辺)の史料を年代ごとに編纂されたもの】第2巻内の記述によると、富山藩3代藩主前田利興の家臣吉村新八が料理した「鮎寿司(あゆずし)」が始まりとされています。

この鮎寿司を徳川八代将軍吉宗に献上したところ大変絶賛されたということです。後に鮎の代わりに神通川で獲れる“桜鱒(サクラマス)”を使用した「鱒寿司」が製造されるようになっていき、富山藩では将軍家への献上品とされるようになったと伝えられています。

有名になった駅弁「鱒寿司」

現在のように「鱒寿司」が美味しい駅弁として全国的に有名となったのは、富山駅などで明治45年(1912)から「ますのすし」の名で駅売り弁当として販売されたことからです。「ますのすし」は「源(みなもと)」という製造店が名付け親です。

この鱒寿司の駅弁が美味しいと有名になっていったのは、百貨店などで富山の物産展や駅弁大会で「ますのすし」が出品されて評判になったことから。現在は富山県内の各駅売店やデパート、道の駅、高速道路のSAなどで販売されています。

鱒寿司の形態の変化

従来の駅弁当スタイルの鱒寿司は、青笹を敷いた鱒寿司を曲物と呼ぶ薄板を加工した容器に押し包み、青竹を当てて藤つるできつく縛った状態のものでした。現在では藤つるの代わりに多くはゴムを用いて締める方法を用いています。

通常は曲物の内に笹で包まれたものがひとつのものを一段、二つ重ねられたものを二段の2種類でしたが、最近は容器がプラスチック製のものや鱒寿司を小ぶりサイズにしたもの、簡易包装で笹に包まれていないもの、棒状のものなども販売されています。

駅弁「鱒寿司」の美味しい食べ方

駅弁などで購入した鱒寿司は曲物と呼ぶ弁当容器が使われています。食べる時にはその容器を開けたら被せてある笹はめくらないで木のふたの上に乗せ、添付されているプラスチック製のナイフを使って笹ごと切り分けます。

切る時は笹の上からピザを切るように放射状にノコギリで引く要領で切り分けます。笹ごと切られていますので、そのまま手に取り食べることができるのです。富山は米どころでもあることから、近来はご飯にもより一層の旨味が加えられています。

鱒寿司の味比べ5選


鱒寿司には駅弁としての曲物容器の中にひとつが笹で包まれたものを一段、ふたつ重ねられているものを二段と呼ぶ2種類があります。現在では富山市を中心に多くの製造業者や店舗があり、それぞれが味や意匠を競っていますが、価格についてはさほど差異はありません。

バリエーションも豊かで、鱒の味付け、酢の加減、寿司の押し方の加減などのほか、竹筒に入れたものや鱒とご飯の詰め方などいろいろなパッケージスタイルなど各店ごとにオリジナリティーをアピールした鱒寿司が製造販売されています。

駅弁「鱒寿司」の名店①/ますの寿司本舗「源」

江戸時代には旅館業を営んでいたという、ますの寿司本舗「源」は今から約100年前の明治45年(1912)に当時は鮎寿司だったものを鱒に変えて「ますのすし」を販売しました。鱒寿司の名付け親は「源」といわれています。

今ではよく知られている“鱒”のイラストが描かれている駅弁パッケージは文化勲章を受章した「中川一政」画伯による作品で、昭和40年(1965)からお馴染みとなっています。創業100年を記念して「ますのいぶしすし」が販売されました。

店舗情報と口コミ

ますの寿司本舗「源」

  • 住所
    〒939-8232
    富山県富山市南央町37-6
  • 電話番号
    076-429-7400
  • 営業時間
    9:00~17:00
  • 定休日
    年中無休
  • アクセス
    JR富山駅よりバス利用約15分(車)北陸自動車道富山ICより約5分
  • 駐車場
    あり
    100台/大型30台
  • 公式サイトURL
    http://www.minamoto.co.jp/
源ますのすし本舗 本店お客様専用の口コミ(富山県富山市南央町/すし店) - Yahoo!ロコ
源ますのすし本舗 本店お客様専用(富山県富山市南央町/すし店)の口コミ・レビューです。施設情報、写真、地図など、グルメ・レストラン情報は日本最大級の地域情報サイトYahoo!ロコで! 周辺のおでかけスポット情報も充実。

駅弁「鱒寿司」の名店②/青山総本舗

鱒寿司の名店「青山総本舗」は富山駅南口より徒歩3分ほどの近さにあります。昔からの製造法をそのまま引き継ぎ、歴史を感じさせる洗練された手作りの味を手頃な価格でお届けしているという鱒寿司店です。

酢飯ご飯にする米は富山県西部に位置する井波の地産米を使用し、お酢は京都の村山造酢の千鳥酢を使い薫りも深みもある素材となっています。パッケージは青竹を藤づるで上下に挟んで結わえていて独創的であり、風情を感じさせる駅弁スタイルです。

店舗情報と口コミ

青山総本舗

  • 住所
    〒930-0002
    富山県富山市新富町1-4-6
  • 電話番号
    076-432-5324
    076-432-0560(Fax)
  • 営業時間
    8:00 - 16:00
  • 定休日
    毎週 日曜・月曜(月曜が祝日の場合翌日休み)
  • 公式サイトURL
    http://www.masuzusi.com/
青山総本舗「数ある鱒の寿司屋さんの中で青山さんが一番気に入って...」:富山市
数ある鱒の寿司屋さんの中で青山さんが一番気に入ってます。鱒の〆具合、脂の乗り具合が絶妙です。鱒の寿司は酢の強さや脂ののり具合、鱒の〆具合でお客が分かれるようです。(投稿日時:2016年06月28日 22:53)

駅弁「鱒寿司」の名店③/高芳ます寿し店


富山地方鉄道桜橋駅より徒歩でも1分たらずの場所に営業しています。創業は大正14年ですが、古くからの伝統の製法である三枚におろしたサクラマスを酢で締めて水分を切り、凝縮された旨味を作り出しています。

富山県産のコシヒカリを使って炊き上げた艶と旨味いっぱいの酢飯と防腐剤を使用していない笹で鱒の切り身を容器に詰めていく伝統の作り方です。一段と二段のものが従来通りありますが、鱒を厚切りにしたぜいたくな特選鱒の寿司「芳太郎」もあります。

店舗情報と口コミ

高芳ます寿し店

  • 住所
    〒930-0029
    富山市本町3番29号
  • 電話番号
    076-441-2724
    076-441-6873(Fax)
  • 営業時間
    7:00~16:00
  • 定休日
    毎日曜日
  • 公式サイトURL
    https://www.takayoshi-masuzushi.com/
高芳鱒寿司店「今朝の朝食は高芳さんで買った鱒寿司です。国産のサク...」:富山市
今朝の朝食は高芳さんで買った鱒寿司です。国産のサクラマスを使った鱒寿司はスッキリとした味。よく〆られた鱒でレア感はありません。ご飯もぎゅっと固め。私はこちらのお店のご飯が好きなんですよね。ご…(投稿日時:2018年12月31日 09:51)

駅弁「鱒寿司」の名店④/扇一

扇一(おぎいち)ます寿し本舗は富山地方電鉄市内線小泉町駅より徒歩約1分の距離にあります。扇一は富山市民には知るひとぞ知る鱒寿司の老舗名店で、駅弁鱒寿司も大変人気のある店です。

扇一が製造する鱒寿司のポイントは他店と比べても鱒の厚みがあることと、酢飯の旨味とのバランスが程よく取れている極上の味わいが人気の元となっています。

店舗情報と口コミ

扇一・ます寿司本舗

  • 住所
    〒939-8082
    富山市小泉町54-11
  • 電話番号
    076-491-0342
  • 営業時間
    8:00~16:00
  • 定休日
    無休
扇一「あなたの鱒寿司観を変える鱒寿司!フレッシュで肉厚な...」:富山市
あなたの鱒寿司観を変える鱒寿司!フレッシュで肉厚な鱒の旨味に身悶えます。ここの鱒寿司を食べたら他が食べられないです!ファックスでのオーダーにはなりますが、お取り寄せできますから富山に行けない…(投稿日時:2021年03月03日 15:35)

駅弁「鱒寿司」の名店⑤/ますのすし元祖 せきの屋

ますのすし元祖「せきの屋」は創業が明治11年(1878)と100年ほどの歴史と、伝統ある製造方法を守り続けている頑固で味一筋の老舗鱒寿司店なのです。駅弁の鱒の味の風味も程よく、あまり強すぎない酢味のご飯とのバランスもよいと人気となっています。

酢飯の米も富山産を使用し神通川で獲れた鱒も厳選、そして氷見から取り寄せているという熊笹など徹底した地産品を使用して、色合いも味わいも絶妙な鱒寿司駅弁です。現在は四代目ですが、味にこだわる一徹な職人魂を守り続けています。

店舗情報と口コミ

ますのすし元祖せきの屋

  • 住所
    〒930-0089
    富山県富山市七軒町4-11
  • 電話番号
    076-432-5104
    076-432-5105(Fax)
  • 営業時間
    7:30~18:00
  • 定休日
    水曜日
  • アクセス
    JR富山駅より徒歩約15分・JR富山駅より市電「大学前行」で「県庁前」下車徒歩約3分(車)北陸自動車道富山ICかより車で約10分
  • 駐車場
    なし
  • 公式サイトURL
    https://syoemon.com/
『富山のお米が本当においしい!サッパリ食べられる鱒の寿司(*^3^)~☆』by @新幹線 : 元祖 せきの屋 - 諏訪川原/寿司 [食べログ]
元祖 せきの屋 (諏訪川原/寿司)への@新幹線さんの口コミです。

駅弁「鱒寿司」味の食べ歩き

富山県が誇る名物といえば駅弁でも有名「鱒寿司」ですね。鱒寿司は店によって味がそれぞれ違います。富山に訪れた観光客の方にはうれしい鱒寿司の駅弁を始め富山のグルメを楽しめるクーポンがあるのです。

富山地方電鉄が発行する「ぐるっとグルメぐりクーポン」で、市内を巡る路面電車で1日乗り放題券と富山名物&ます寿司クーポンがセットされたお得なきっぷで、特定の鱒寿司店で一切れサイズの鱒寿司と交換ができます。

基本情報と口コミ

富山地方電鉄(株)

  • 住所
    〒930-8636
    富山市桜町1丁目1番36号
  • 電話番号
    076-432-5530
  • 公式サイトURL
    ぐるっとグルメぐりクーポンサイトhttps://www.chitetsu.co.jp/?p=16397
『ます寿しの食べ比べって面白い(^^)』by 鉄道王 : 元祖 せきの屋 - 諏訪川原/寿司 [食べログ]
元祖 せきの屋 (諏訪川原/寿司)への鉄道王さんの口コミです。

まとめ

一言で鱒寿司といっても店舗によってそれぞれに製造方法に伝統的な工夫があり味付けや鱒の切り身の並べ方や厚み、さらにご飯の炊き方などにも違いがあって、ひとつとして同じ味はありません。

鱒寿司は店舗のほか、富山県内の主要駅売店などで駅弁として購入できるのと、北陸新幹線の車内販売も利用できます。東京駅でも有名駅弁として販売されていますよ。

駅弁についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

ノスタルジックな味を楽しめる駅弁については多種多様なものがあります。駅弁のことをもっと知りたい方は「暮らし~の」のWEBマガジンでも美味しい駅弁情報が紹介されていますので、ぜひご覧になってください。