風邪とサウナの関係を知りたい!
近年高い人気を集めているサウナですが、「風邪の時に入るとよいらしい」「風邪のひきはじめに効く」などの噂が出ていることをご存知ですか?サウナに入る際には、基本的な情報をきちんと見極めることが大切。風邪との関係についても、詳しいことを把握してから入るようにしましょう。
風邪とサウナについて詳しく学ぼう
本記事では、「風邪をひいた時にサウナに入っても大丈夫か」について解説します。体内の免疫力アップや病気の予防効果についても併せて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
きちんと健康によい入り方をすれば、サウナは体調を維持するのに役立ちます。逆に、入り方を間違えると体調の悪化につながることもあるため、基礎知識を身につけることが大切。サウナについて学び、風邪をひかない健康体を目指していきましょう。
風邪の時にサウナに入っても大丈夫?
健康によいことで人気を集めるサウナですが、「風邪の時に入っても大丈夫なのだろうか」と気になる方も多いのではないでしょうか。大丈夫か否かしっかりと確認した上で、サウナに入るのを決めるようにしましょう。風邪とサウナの関係について解説します。
風邪の改善とサウナは無関係
基本的に、風邪の改善とサウナは、ほとんど無関係と言われています。風邪をひくと、体内の温度が上昇し、ぼんやりとしたり、だるくなったりしますよね。このように体内の温度が上がるのは、風邪の原因ウイルスと体の免疫が戦っているサインです。
戦いが激しくなるごとに体内の温度の上昇も著しくなることも。そして、戦いが終わった頃に体内の温度が下がり始め、平熱へと戻るのが風邪の基本的な流れとされています
サウナは体を温めても意味がない
体内の温度が上がるのは、風邪と戦うための生理的な現象です。サウナに入って無理に体を温めても、免疫が活発になるというわけではないと考えられています。
また、「サウナに入ってたくさん汗をかくと風邪が治る」という説もありますが、これも風邪の改善には役立たないと言われています。ただ汗をかくだけで、風邪の原因ウイルスがいなくならない限りは、免疫の戦いは続くでしょう。
風邪が悪化する可能性がある
よかれと思ってサウナに入っても、実は体調が悪化する可能性があるので注意が必要です。温度が高いところに長時間滞在して無理に体内の温度を上げることで、弱った体に余計な刺激を与えることになります。
体が重くなり、だるさが倍増する場合も考えられるため、風邪をひいた時はサウナに入らないようにしてください。風邪がひいて体温が上がっている時はもちろんのこと、くしゃみや咳が増える風邪のひきはじめも避けた方が無難です。
よく寝て体調悪化を防ごう
風邪をひいて体がだるくなった時や、風邪のひきはじめの時は、寝ることが大切です。体を休め、体に余計な負担をかけないようにしてください。
「サウナに入れば治る」と思って、無理にサウナ施設へ行こうとすると、逆に体への負担が大きくなり悪化の引き金になります。薬を飲んで安静にしていることが、風邪を早く治す一番の方法と考えられるでしょう。また、食事を取れるようなら、必要な栄養もしっかり取って寝るのがおすすめです。
水風呂には特に注意
サウナのルーティーンとして欠かせないのが、水風呂です。風邪をひいている時は、水風呂にも十分に注意しましょう。冷たい水風呂に入ることで体に負担を与え、さらに体調が悪化する可能性が高まります。
また、体内の温度を下げることによって、免疫の働きが落ちてしまうのも気をつけておきたいポイントです。体を冷やすことは風邪の改善にはつながらないと考えられるため、水風呂には入らないようにしてください。布団で体を温めるのがベストな方法だと言われています。
他の人に風邪を移すリスクも
「体調が悪い時は、サウナが効果的」というイメージを持ったまま不特定多数の人が集まるサウナ施設へ行くと、他の人に風邪を移してしまう可能性があります。風邪のひきはじめに関しても、十分に他の人に移すリスクはあるでしょう。
「自分さえ健康になればよい」という考えだと、他の人に思わぬ迷惑をかけることがあるので注意が必要です。風邪をひいたら、他の人に移さないように自宅でゆっくりするようにしてください。サウナ施設へ行くのはやめたほうが無難です。
風邪の時は医者にかかるのがベスト
このように、サウナと風邪の改善については、ほとんど関係がないことがわかりました。無理にサウナに入るのは意味がないと考えてもよいでしょう。体調が悪い時は、医者にかかる方法が最も効率的だと言えます。
もし、市販の薬で改善が見込めない時は、サウナへ行くのではなく、病院へ行ってください。病院で診察を受けて適切な治療を受ければ、さらなる体調の悪化を防げます。
医師の指導に従って健康を維持しよう
「ただの風邪だと思っていたら、実は他の病気にもかかっていた」ということは珍しくありません。気になることがあった場合はきちんと医者の診断を受けて、対処するようにしてください。
医師の指導に従った上で健康を意識して生活をしていれば、体調の改善につながるはず。サウナに頼らずに、医学的な見地から体調不良を改善するようにしましょう。
風邪の予防になる?サウナの効果とは
体調不良によって風邪をひいた時にサウナへ入るのは意味がないことがわかりましたが、実は風邪の予防には効果的だと言われています。健康な状態でサウナに入れば、今後風邪をひくリスクが低くなる可能性も。サウナの効果や理由についてチェックしましょう。
効果①:免疫力を高めて風邪を予防
風邪の予防になると言われている理由は、免疫力のアップです。継続的にサウナに入り、体内の温度を1〜2度上げたことによって、自然と免疫力が上がる効果が期待できます。
免疫力が下がった状態が続くと、体内にウイルスが入った場合にすぐ体調不良に陥ることも。免疫力を高めておくことで、体調が悪化するのを防げます。「最近、すぐに体調が悪くなる」と感じている方におすすめです。
健康な時に限られた効果
前述の通り、体調が悪い時に入るのは逆効果になる可能性が高いです。免疫力が上がる効果を期待できるのは、健康な時に限った話。体調がよく、健康であると確信が持てる時にサウナに入って、免疫力を高めていきましょう。
効果②:寝付きがよくなる
「寝付きがよくなる」という理由で、不眠気味の人たちからもサウナは人気を集めています。体をしっかりと温めた後、ゆっくりと体内の温度を下げることによって、スムーズに眠りに入れる効果を期待できるのがポイント。
良質な睡眠を取ることは、健康を保つために欠かせないことです。寝不足が続き、疲労が溜まると体調不良が起きやすくなると言われています。サウナに入って睡眠を改善することは、結果的に風邪の予防につながると考えられるでしょう。
効果③:ストレスが軽減される
体をきちんと温めた後は、体だけでなく心もリフレッシュされると言われています。そのため、ストレスを軽減する効果も期待できるでしょう。ストレスは、万病の元と言われるほど心身によくない影響があると言われています。
ストレスが溜まることで体調を崩しやすくなり、風邪につながることも。ストレスが溜まりがちな時はサウナですっきりとした、心身ともに負担を感じない状態にしてみてはいかがでしょうか。
効果④:血流が改善される
体をじっくりと温めることは、血流の改善につながります。血流が滞ると、必要な栄養が体内に行き渡りにくくなると言われているため注意が必要。きちんと血流を改善すれば、摂取した栄養が行き渡って免疫力がつき、風邪の予防につながると考えられます。
指先や足先が冷えやすい人は血流が滞っている可能性があるため、サウナで体を温めるのがおすすめです。日頃から健康を意識して、サウナを活用していきましょう。
風邪を予防するためのサウナの入り方
体調不良をしっかりと予防するためには、サウナの入り方にこだわることも大切です。ここからは、事前にチェックしておきたい基本的な入り方についてご紹介します。ポイントを押さえて、健康体を維持していきましょう。
入り方①:水分を補給する
まずは、水分を補給することが大切です。体が温まると汗をかき、水分とミネラルが流出していきます。そのまま放置しておくと脱水症状が起きやすくなるため、必ず事前に水分を取るようにしてください。ミネラル豊富な麦茶を飲むのもおすすめです。
入り方②:体を洗う
最初に体を洗うのは、最低限のマナーです。汗や汚れがついた状態で入ると、他の人に迷惑をかける可能性があります。ボディソープを使って体を洗いましょう。時間がある時は、頭も洗っておくのがおすすめです。
入り方③:5〜6分入る
あまりサウナに慣れていない時は、5〜6分ほど入るのがおすすめです。いきなり長時間入ろうとすると、体調不良の原因になります。慣れてきたら、10分程度入ってもよいでしょう。額に汗をかいたら、出るようにしてください。
入り方④:汗をシャワーで流す
汗をかいた後は、シャワーで流します。この後の水風呂に備えて、ぬるま湯を使うとよいでしょう。体が温まったところでいきなり水風呂に入ると刺激が強すぎるため、ぬるま湯でしっかり体を慣らしておくと安心です。
入り方⑤:水風呂に入る
冷たい水風呂に入るのは、躊躇してしまうこともありますよね。少しずつ体に水をかけて、徐々に慣らすようにしてください。ゆっくりと入っていけば、次第に体が慣れていきます。もし、どうしても無理なら水風呂をスキップしても問題はありません。
入り方⑥:外気浴をする
多くの人気サウナ施設には、外気浴ができるスペースが設けられています。外気浴スペースに行って、ゆっくりと休憩をしましょう。何も考えず、のんびりすることでリラックスした状態になれるはず。外気浴を思う存分に楽しんでください。
入り方⑦:同じことを2〜3回繰り返す
体を温めて水風呂に入り、外気浴をする、という流れを2〜3回繰り返すと効果的です。何度か繰り返すことによって血流を改善し、身体中が温まるのを感じられるでしょう。疲れが溜まっている時や、寝付きが悪い時などに行ってみてはいかがでしょうか。
風邪対策でサウナに入る時の注意点
きちんと風邪対策をするためには、注意点も意識しておくことが大切です。注意点を把握していないと、思わぬ体調不良の原因になることも。どのような点に気を付ければよいのか、基本的なポイントをチェックしていきましょう。
注意点①:食事は2〜3時間前に終える
食事は、2〜3時間前に終えましょう。食後にサウナに入ると、消化不良を起こしやすくなるのが理由です。うどんなど、消化によいものがサウナに入る前の食事として人気を集めています。しっかり消化できてから、体を温めるようにしてください。
入り方②:サウナ中も水分を取る
最初に水分を取るのはもちろんのこと、サウナ中も水分を取るのを忘れないようにしてください。汗が出ているのを放置しておくことで、どんどん水分不足になるのが理由です。内臓が冷えないように、常温の水を飲みましょう。
入り方③:長時間滞在しない
「しっかり体を温めたい」という気持ちが強いと、長くサウナの中にいたくなることがありますよね。しかし、10分以上の滞在は体調不良の原因になると言われています。長くても10分以内で収めて、次のステップに入りましょう。
入り方④:体調を確認する
万全の体調で入ることも、意識しておきたいポイントです。少しでも体調不良を感じたのであれば、入るのはやめてください。ゆっくりと体を休めて、健康な状態になってからサウナを楽しむようにするのがベストな方法です。
サウナで風邪を予防しよう!
高い人気を集めているサウナですが、風邪の時は注意が必要です。風邪の改善とサウナはほとんど関係がなく、体調が悪化する原因になるリスクも。「風邪を治したい」という理由でサウナに入るは避けた方が無難です。
ただし、日常的にサウナに入ることで免疫力のアップは期待できます。健康な状態で入るようにすれば、風邪の予防になるでしょう。基本的な方法を確認した上で、健康的にサウナを楽しむようにしてください。風邪知らずの体を目指してみてはいかがでしょうか。
サウナが気になる方はこちらもチェック!
サウナで風邪を予防するためには、基本的なポイントを押さえておくことが大切です。関連記事ではサウナを楽しむためのポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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