石山寺は滋賀県の人気パワースポット!
源氏物語は石山寺から生まれた?
滋賀県大津市に位置する石山寺は、平安文学の中で有名な「源氏物語」発祥の地。源氏物語は、作者である紫式部が石山寺から着想を得て執筆したと言われており、現代ではパワースポットして高い人気を得ています。
石山寺は、全国でも珍しい「石の上に建つお寺」です。紫式部にまつわる建物も豊富です。当記事では、滋賀県石山寺の由来やご利益についてご紹介します。由緒正しい人気のパワースポットを満喫しましょう!
石山寺の名前の由来は?
古来より神聖な土地
石山寺は、天平19(747)年に建てられたという長い歴史を誇り、石山は古来より「神聖な土地」として信仰されていました。石山寺について記した「石山寺縁起絵巻」には、「ここが観音の聖地である」と綴られています。
石山寺は巨大な石の上に建つお寺ですが、この石が奈良県の川原寺創建にも使用されており、神聖な石の地を人々は神仏のよりどころとし、現在でもパワースポットとして親しまれています。
石の上に建つ寺
石山寺の名前の由来は、その名の通り「石の上に建つ寺」です。パワースポットとしても有名な石山寺は、「珪灰石(けいかいせき)」と呼ばれる巨大な石の上に建っており、珪灰石は石山寺本堂前にも突出しています。
石山寺の珪灰石は、天然記念物で大変珍しいものです。古くから人々に愛されている貴重な土地として、その名残が現代のパワースポットとして残っていると伝えられています。
聖武天皇の勅願によって建てられた?
前述した「石山寺縁起絵巻」には、石山寺は天平19(747)年に聖武天皇の勅願によって建てられたと記されています。もともとは奈良時代の華厳宗の僧である、良弁(りょうべん)が黄金を探すために辿り付いた土地でした。
そして、石山の地に聖徳太子の念持仏を置いたところ、黄金が発見されます。さらに念持仏は石山の地から離れず、そのまま寺院を建てたのが始まりです。現在パワースポットとして名高いのも頷けます。
お寺への参拝・琵琶湖を満喫!
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石山寺で得られるご利益を紹介!
石山寺のご利益1:縁結び・安産
パワースポットである石山寺には、縁結びと安産のご利益があります。石山寺の本尊は如意輪観音菩薩という秘仏であり、古くから縁結び・安産に加え、開運のご利益が得られると信仰を集めていました。
パワースポットに足を運ぶなら、ぜひご利益を受けたいものですよね。本尊は普段開放されていませんが、石山寺の地で神聖なパワーを浴びてみましょう。縁結び・安産のご利益についてそれぞれ解説します。
縁結び
パワースポットである石山寺には、縁結びのご利益があります。石山寺の本尊は、古くから縁結びのご利益があるとして親しまれていました。そもそも「縁」とは、男女間のものでだけでなく親子や夫婦、友人などの関係の結びつきを指します。
石山寺の縁結びはとても有名で、この地を舞台とした恋物語が多く書かかれており、紫式部の「源氏物語」をはじめ、清少納言が残した「枕草子」にも石山の名が登場します。
安産
石山寺は、安産のご利益があるパワースポットとして有名です。本尊はもちろん、石山寺敷地内に鎮座する「腰掛石」も、安産のご利益があるパワースポットとして知られています。
石山寺の安産祈願は広く知られており、境内には妊婦さんの姿も。それを見守るように本堂前には「子育て観音」が建っています。
藤原道綱母も「蜻蛉日記」に石山の名を記しており、古くから安産を願う人々が集まる信仰の場所です。
石山寺のご利益2:金運アップ
石山寺内にある「月見亭」は、金運アップのご利益があるパワースポットです。瀬田川と琵琶湖を望める立地に位置し、本堂からは少し距離があります。
月見亭から景色を眺めると「金運アップのご利益がある」と言われ、毎年多くの参拝客が訪れています。金運とは、簡単に言うと「お金との縁」です。パワースポット石山寺で、お金との良縁を結びましょう。
石山寺のご利益3:願いの成就
パワースポットである石山寺には、諸願成就のご利益があります。石山寺の「めかくし岩」は、目隠しをしたまま抱くことができれば、願いが成就すると若者にも大人気のパワースポット。また境内にある「くぐり岩」も、諸願成就・開運で知られています。
石山寺のパワースポットはここ!
石山寺パワースポット1:珪灰石(けいかいせき)
石山寺で有名なパワースポットは、珪灰石です。そもそも硅灰石とは、花崗岩(かこうがん)と石灰岩が熱作用によって変質した珍しい岩。石山寺の珪灰石は巨大で、国の天然記念物に指定されています。
中でも、本堂前に大きく突き出た珪灰石は圧巻!巨大な姿は、写真に収まりきらないほどです。珪灰石は古くから、神聖な地と崇められています。それゆえ、現在でも力を吸収できると大人気のパワースポットです。
石山寺一のパワースポット
珪灰石は、石山寺一のパワースポットと言われるほど有名な岩です。古来より「石」には「不思議な力」が、山には「神が宿る」と言われています。さらに石山寺本堂前に突き出た珪灰石は、国の天然記念物。毎年多くの参拝客で賑わっています。
また本尊である「如意輪観音菩薩」も、蓮の形をした硅灰石の上に鎮座。珪灰石には強い力があると信じられています。パワースポットで写真を撮るとよいというお話もあります。
珪灰石はたくさんある
石山寺の珪灰石は1つではなく、境内にたくさんあります。そもそも石山寺は、巨大な硅灰石の上に立つ寺なので、至る場所から岩が突出しているのです。
もっとも巨大な珪灰石は、本堂前や多宝堂付近が有名。しかしさまざまな場所にあるので、ぜひ硅灰石の姿を実際に見てください。珪灰石は普段、グレーの色味ですが、雨が降ると黒く変色します。天気によって違う姿を楽しめる最強のパワースポットです。
石山寺パワースポット2:鐘楼
石山寺にある鐘楼も、有名なパワースポットの1つです。石山寺の鐘楼は国の重要文化財に登録されており、源頼朝が寄付したとされる雄大な姿が印象的。鐘楼には福徳と縁結び、さらに心願成就のご利益があり、参拝客に親しまれています。
歴史深い石山寺の中でも、存在感を発する場所です。石山寺に参る際には、ぜひ足を運んでみてください。重要文化財、心願成就に分けて、魅力を詳しく解説します。
重要文化財
石山寺の鐘楼は本殿より東側に位置し、雄大な姿を見られます。上層には美しい音で知られる平安時代の鐘が吊るされており、国に登録されている重要文化財です。
下層から紐を引く形で鳴らす、非常に珍しい型の鐘。鐘楼の大きさは正背面が5.6m、両側面が3.3mを誇ります。また、鐘楼台全体の姿は『均衡が取れ美しい』と高い評価を獲得しています。
心願成就の鐘
石山寺の鐘楼には、福徳や縁結びといった心願成就のご利益があります。「心願成就の鐘」と呼ばれ、毎年多くの参拝客が訪れる信仰あるパワースポットです。
また毎年8月15日の終戦記念日に、「平和の鐘撞(つ)き」が実施されています。心願成就だけでなく、平和への祈りも欠かさない貴重な鐘です。
石山寺パワースポット3:月見亭
月見亭は石山寺の東側に位置し、流れる瀬田川の景観を楽しめるパワースポットです。月見亭から景色を眺めると、金運アップのご利益があると言われています。月見亭は1156年ごろに後白河天皇が皇居から移動する際、建設された由緒ある建物です。
また月見亭の傍には「芭蕉庵」と呼ばれる茶室もあります。芭蕉庵はかつて、松尾芭蕉が実際に滞在した貴重な建物です。
石山寺パワースポット4:くぐり岩
本堂より南側に位置するくぐり岩は、手水舎の右手にあり「くぐると願いが叶う」と言われるパワースポットです。くぐり岩は自然が生んだ大理石でできており、奈良時代から神聖な場所であると言われてきました。
現在では石山寺の中でも有名なパワースポットで、多くの参拝客が訪れます。石山寺を訪れる際には、くぐり岩を通り浄化を体験してみましょう。
石山寺パワースポット5:腰掛石・めかくし石
腰掛石とめかくし石も、石山寺にあるパワースポットです。腰掛石は本堂前硅灰石の傍に、めかくし石はその北側に位置します。腰掛石は、経典を納める高床式倉庫(経蔵)の束(足の部分)に敷かれています。安産のご利益は、束を抱くようにして座ると得られるそうです。
めかくし石には、目隠しをした状態で石を抱きかかえられれば、諸願成就のご利益があります。めかくし石の誕は鎌倉時代。現代でも多くの参拝客に人気のパワースポットです。
石山寺パワースポット6:如意輪観音菩薩
石山寺のパワースポットを訪れるなら、如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)もおすすめです。如意輪観音菩薩は石山寺の本尊であり、33年に1度しか開放さない秘仏です。
その姿は左足を下げ、半跏の姿勢で硅灰石の上に鎮座しています。日本唯一の勅封秘仏で、安産や福徳、縁結びのご利益があると古くから進行されています。普段姿を拝むことはできませんが、本堂前からパワーを受け取りましょう。
石山寺の本尊
如意輪観音菩薩は、石山寺の本尊として本堂内陣の厨子の中に安置されています。石山の地は古くから神聖な土地とされ、硅灰石の上に観音が鎮座しているのです。
石山寺の本尊は六観音(手が6本)の1つですが、大変古いもののため2本腕の姿をしています。「観音を念じれば、いかなる窮地に立っても救いが訪れる」と教えがあるように、本尊の広大な慈悲を感じ取れるでしょう。
日本唯一の勅封秘仏
石山寺の如意輪観音菩薩は、日本で唯一の勅封秘仏として有名です。全国で唯一「天皇の命令で封印」されている秘仏で、開放されるのは33年に1回もしくは天皇即位の翌年のみ。
これは古くから変わらぬ伝統であり、勅封となった理由については解明されていません。しかし珪灰石に謎を解く鍵があるのでは、と現在も研究が進められています。近年では天皇即位の翌年に開放されており、大変貴重なイベントの1つです。
石山寺と源氏物語
石山寺は平安時代から人気があった?
パワースポットとして人気の石山寺ですが、実は平安文学の1つ紫式部作の「源氏物語」と密接な関係があります。それは源氏物語が、石山寺から着想を得て執筆されたこと。
紫式部は1004年、当時の中宮(后)の「新しい物語が読みたい」という願いを叶えるために石山寺を訪れます。そのとき見た、琵琶湖の風景をもとに執筆されたのが「源氏物語」です。この出来事は「石山寺縁起絵巻」をはじめ、多くの書物に記されています。
文学の寺
パワースポットである石山寺は、平安時代の女性から高い人気を得ていました。女性文学者の多くが、石山寺を参拝していたそうです。そして平安時代の歌人である、藤原道綱母も「蜻蛉日記(かげろうにっき)」に石山詣の様子を書き残しています。
滋賀県大津市の石山寺は都との距離も近く、貴族たちの観光地として人気だったようです。時代や性別に限らず愛された石山寺は、江戸時代の俳人「松尾芭蕉」も滞在していた地でもあります。
源氏物語の影響
パワースポットである石山寺がきっかけで誕生した源氏物語は、後世にも大きな影響を与えています。令和の世まで多くの人びとを魅了し、現代文学にも通ずる偉大な長編作品です。
物語に登場する個性豊かな登場人物。紫式部が描いた多様な恋愛模様は、現代の文学者にも影響を与えています。源氏物語の誕生に深く関わった、石山寺の役割の大きさは計り知れません。
石山寺でパワースポットと歴史巡りしよう!
石山寺はパワースポットだけでなく、興味関心を抱く歴史も魅力的です。ご利益もありがたいものばかりなので、滋賀県に訪れる際にはぜひ足を運んでみてください。
巨大な珪灰石は、1度見れば忘れられません。石山寺のパワースポットを訪れ、開運を手に入れましょう!きっと忘れられない思い出になりますよ。
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出典:https://travel.yahoo.co.jp