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【登山者の憧れ】涸沢カールの紅葉期間はいつ?山小屋&テント泊別の魅力も解説!

長野県上高地から行ける涸沢カールは、穂高連峰に囲まれた絶景が見れる人気のスポットです。紅葉シーズンは特に美しく、登山家が一度は行きたいと願う憧れの地。今回の記事では、涸沢カールの紅葉の見頃がいつか、また山小屋とテント泊の魅力について紹介していきます。
2021年8月28日
kidasa
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登山者の憧れのスポット「涸沢カール」

穂高連峰にある紅葉の絶景スポット

長野県の上高地から行ける「涸沢(からさわ)カール」。涸沢カールは長野県側の北アルプス穂高岳中腹に位置し、標高約2300mのところにある登山家に人気のスポットです。

標高が高いので空気が澄んでおり、昼間は真っ青な空、夜は満点の星空が見え自然を満喫できます。紅葉の時期は涸沢カールを黄色や赤色に高山植物が紅葉し、息をのむ美しさです。(当記事は2021年8月27日時点の情報をもとに作成されています。)
 

涸沢カールのモルゲンロート

長野県の北アルプス穂高連峰にある涸沢カールで泊まる人の多くが楽しみにしているものは「モルゲンロート」でしょう。モルゲンロートとは、朝日が峰に当たって燃えるような色に染まる朝焼けのことです。早朝の短い時間でしか見れないので、涸沢カールに宿泊する人はぜひ早起きして絶景の朝焼けを楽しみましょう。

涸沢カールは季節を通じて美しい

春、登山家たちが涸沢カールを訪れ始める4月の中旬頃はまだ冬に積もった雪が残っており、雪山登山を楽しめます。涸沢カールの真っ白な雪が朝日に染まっていく様は必見です。

夏は高山植物が花を咲かせ、緑が気持ちよい季節。夏とはいえ、7月いっぱいはまだ雪が残っていることもあるので、登山する際は必要な装備をちゃんと準備しておきましょう。紅葉の秋は涸沢カールで一番人気の季節です。

長野県「涸沢カール」の詳しい情報はこちら

涸沢カールに関する詳しい情報はこちらチェック!

涸沢カールの紅葉の見頃はいつ?

長野県の標高2300mに位置する「涸沢カール」の紅葉は平地よりもずっと早く始まります。涸沢カールで紅葉が楽しめる期間は9月下旬~10月下旬です。平年、紅葉が見頃を迎えるのは9月下旬ごろでしたが、温暖化のため最近は10月上旬ごろにずれ込んでいます。

涸沢カールにある宿泊施設である「涸沢小屋」や「涸沢ヒュッテ」のホームページから今年の紅葉の見頃がいつかについて情報を得られるでしょう。

涸沢小屋の公式ホームページはこちら
涸沢ヒュッテの公式ホームページはこちら

涸沢カールの息を吞む美しい紅葉

北アルプスにある涸沢カールに生息する植物は、ダケカンバやナナカマドといった高山で育つ植物です。ダケカンバは紅葉すると黄金のように黄色くなり、ナナカマドは燃えるように赤く紅葉します。

そのため、紅葉の時期になるとカールに沿って黄色や赤色に紅葉した植物が、涸沢カールの周りに見える雄大な山々と合わさって息を吞む美しさです。いつまでも眺めていたくなる素晴らしい紅葉の景色が目の前に広がります。

涸沢カールの山小屋について

涸沢カールでは2つの山小屋とテント泊できる場所があります。一つは「涸沢ヒュッテ」、もう一つは「涸沢小屋」です。山小屋もテント泊にもそれぞれのよさがあるので、ぜひ自分にあった宿泊スタイルで涸沢カールを楽しんで下さい。

涸沢カールの山小屋泊の利点と難点

山小屋に泊まるよさは、テントを持ってこなくていい分荷物が軽くなることでしょう。また、建物の中なので、寒さもテント泊よりも防げますし、食事付にすればその分荷物を減らせれます。テント泊は難しいが、涸沢カールの夜景や夜明けを経験してみたい方は山小屋泊がおすすめです。

難点としては、紅葉が見頃の期間は大変混雑するため、一つの布団に3人が寝ないといけないこともあり、プライバシーの確保が難しいことでしょう。

山小屋①:涸沢ヒュッテ


涸沢カールにある2つの山小屋のうち大きい方が「涸沢ヒュッテ」です。涸沢ヒュッテでは140人の宿泊が可能となっています。宿泊客が利用できる乾燥室もあるので、雨天時の登山の際は便利です。

涸沢ヒュッテは2段式で部屋が分かれており、カーテンで仕切れる半個室の形式。個室はなく相部屋形式で、一つの部屋に4人~6人泊まれるようになっています。2021年8月現在、完全予約制となっているので注意しましょう。

涸沢ヒュッテのテラスから見える圧巻の紅葉

涸沢ヒュッテのテラスからの見晴らしは絶景で、胸に迫るものがあります。涸沢ヒュッテには売店があり、生ビールやおでん、カレー、ラーメンなどいろいろなメニュー有。絶景を見ながらいただく食事に、心もお腹も満たされます。

涸沢カールの紅葉が見頃の期間中、涸沢ヒュッテのテラスからの眺めは絶景!雄々しい山々を紅葉が彩り、空の青さと山々のコントラスは言葉で言い表せれないほど素晴らしいです。

涸沢ヒュッテの基本情報

涸沢ヒュッテが営業している期間は4月中旬から11月初旬まで。感染症流行中の現在、以前やっていたサービスが変更になっている可能性もありますので、利用される前には必ず涸沢ヒュッテの公式ホームページから確認しましょう。

涸沢ヒュッテ

  • 住所
    〒390-1516
    長野県松本市安曇4469-1
  • 公式サイトURL
    https://www.karasawa-hyutte.com/
  • 電話番号
    090-9002-2534

山小屋②:涸沢小屋

崖のすぐそばに佇む涸沢カールの「涸沢小屋」。こちらは全部で9室ほどのこじんまりとした山小屋です。基本的には相部屋での利用ですが、通常のお部屋代に+1万6000円すれば個室として利用可能な部屋もあるので、利用したい方は予約時に確認してみましょう。

こちらにも乾燥室が備わっています。涸沢小屋のテラスからは涸沢ヒュッテとはまた違った視点から涸沢カールを望めます。紅葉時は絶景ですよ!

涸沢小屋の基本情報

涸沢小屋の営業期間も涸沢ヒュッテと同じく4月の中旬から11月の初旬となっています。予約は基本的に電話での受付となっていますので注意しましょう。また紅葉が見頃の期間は通常の宿泊料金に加え、繁忙期間料金が別途必要になってきます。正確な料金については涸沢小屋の公式ホームページにてチェックしましょう。

涸沢小屋

  • 住所
    〒390-1516
    長野県松本市安曇上高地 4469-1
  • 電話番号
    090-2204-1300

涸沢カールのテント泊について

アウトドアの醍醐味と言えばテント泊!涸沢カールでテント泊できる場所は涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間です。穂高連峰に囲まれた中に張られた色とりどりのテントも景色に花を添えています。紅葉が見頃を迎える繁忙期間は1000~2000張りのテントが所狭しと並ぶほどの混雑です。

受付はテント場の真ん中あたりにある受付場でしましょう。事前予約は必要ありません。料金は大人2000円/泊、子供1000円/泊です。

紅葉シーズンのテント泊の注意点

北アルプスの中でも有名な紅葉の名所である涸沢カールには、紅葉の時期になると大変多くの登山家たちが涸沢カールの紅葉を一目見ようと集まります。そのため、紅葉時はテント泊に適した場所はあっという間になくなることに。

数に限りがありますが、コンパネを有料で貸し出してくれているのでテント泊に方はコンパネを借りると寝心地がかなり改善します。

紅葉シーズンのテント泊のトイレ事情

テント泊の場合、トイレは涸沢ヒュッテか涸沢小屋にあるトイレを使うことになります。紅葉が見頃を迎える期間中は人の多さに比例して、トイレも大混雑。それで、余裕をもって並んだり、携帯用トイレを使用するなどして対策しましょう。

夜の涸沢カールをテント泊で楽しむ

長野県の北アルプスにある涸沢カールは標高が2300mの場所にあるため、空気が澄んでいて夜空の星一つ一つがくっきりと見えます。消灯時間や相部屋の人に気を使うことなく、好きな時に好きなだけ星空を眺めていられるのもテント泊の強み。夜間はライトによってテント一つ一つが浮かび上がり、何とも神秘的な光景が広がります。

登山コースの見どころと休憩スポット情報

北アルプスの穂高連峰にある涸沢カールは、長野県の有名な観光名所である上高地から15㎞行ったところにあります。上高地から涸沢カールまでの所要時間は6時間のコースですので、一泊、もしくは二泊必要になるでしょう。

一般的な登山コースは上高地~明神~徳沢~横尾~涸沢カールというコースです。それで、上高地から涸沢カールまでの登山コース上やコース周辺での見どころや、休憩スポットについてお伝えしていきます。


上高地から明神館へのコース情報と見どころ

上高地の人気スポット河童橋から明神館までは、平坦な道を1時間ほど行ったところです。梓川に沿って自然を楽しみながらなので、あっという間に感じるでしょう。上高地自体が標高の高い場所にあるため、ひんやりとした澄んだ空気を吸いながらリフレッシュできます。

見どころ①:河童橋から見える穂高連峰

涸沢カールへのスタート地点は長野の観光スポット「上高地」。スタート地点の河童橋から見える穂高連峰は自然の偉大さを感じさせます。紅葉時には穂高連峰が紅葉で赤や黄色に染まっていて、これから続く涸沢カールへの道のりへの期待感を高めてくれるでしょう。
 

見どころ②:清流「梓川」

出典:pixabay.com

上高地を流れる清流「梓川」も見どころの一つです。ブルーに輝く美しい梓川と穂高連峰の雄々しい山々を見ると心が洗われます。河童川近くから見える、梓川と穂高連峰の組み合わせが素晴らしく、人気の写真スポットです。

明神~徳沢までのコース情報と見どころ

明神館のある明神から徳沢までの所要時間も1時間程度です。森の中に整備された登山道を登っていきます。明神から徳沢間は一部坂を上る場面もありますが、ほとんど平坦な道が続いており楽です。木々から差し込む木漏れ日を感じながら森林浴を思う存分楽しみましょう。

見どころ:明神池(コース周辺の見どころ)

涸沢カールへの道から少し外れてしまいますが、明神におすすめの写真スポットがあります。明神池は明神館から歩いて5分ほどの場所です。よく靄が池の上にかかるのですが、静かな水辺の上にかかる靄と日の光が何とも神秘的な雰囲気を醸し出す、人気の写真スポットの一つ。

紅葉の時期は水面に紅葉した山が映り込み、インスタ映えの写真が撮れます。紅葉と辺りを包む静かな雰囲気が心地よく、いつまでも眺めていたくなる場所です。

徳沢~横尾までのコース情報と休憩場所

横尾までは比較的平坦な道で、徳沢から横尾までの所要時間は1時間強となっています。徳沢には宿泊可能な「徳澤園」とキャンプ場があり、涸沢カールまで一気に6時間コースが難しい方は、徳澤園で宿泊かテント泊をすると体力を回復して続きの登山コースにのぞめるでしょう。

休憩スポット:徳澤園と隣接するキャンプ場

徳澤園はモダンでシックな宿で、和室と洋室の個室や、カプセルホテルを彷彿とさせる相部屋などバラエティーに富んだお部屋が用意されています。また、徳澤園に隣接した徳澤キャンプ場は芝生が美しく、紅葉の時期はキャンプ場内の木々が紅葉するので、紅葉狩りを楽しみながらゆっくりできるでしょう。

感染症流行のため、サービスが変更になっていることもあります。利用される方は事前に最新情報を確認しましょう。

徳澤園と徳澤キャンプ場の公式HPはこちら!

横尾~涸沢カールまでのコースと休憩情報

休憩スポット①:横尾山荘

横尾橋から涸沢カールまでは3時間の道のりとなっています。横尾には横尾山荘という山小屋があるので、こちらで一泊して次の日に涸沢カールへ行く方法も。横尾荘への宿泊には予約が必要ですので忘れずにしましょう。秋には横尾橋から紅葉した前穂高岳が大変美しく、いつまでも記憶に残る素晴らしい眺めを楽しめます。

横尾山荘の公式HPはこちら!

休憩スポット②:本谷橋

横尾橋から1時間ほど行った先に涸沢カールへの最後の休憩場所である本谷橋があります。本谷橋から先は険し登山道もあり、本谷橋~涸沢カール間は最後の難所です。本谷橋付近から見える横尾本谷右俣の紅葉は圧巻で、疲れた体を一気に奮い立たせてくれます。


涸沢カールの玄関口「上高地」へのアクセス

出典:pixabay.com

長野県にある上高地へのアクセスですが、上高地へは自家用車乗り入れ規制が行われているためバス停の駐車場に停めてからシャトルバスかタクシーに乗っていく必要があります。「さわんど駐車場」か「平湯あかんだな駐車場」に停めてバスやタクシーで行きましょう。

冬季期間中(11月中旬~4月中旬)は営業をしていないこともありますので、公式ホームページからチェックしてから計画しましょう。

上高地行きのバス情報

さわんどバスターミナル~上高地情報

松本ICからさわんど駐車場までの所要時間は1時間です。さわんど駐車場には幾つかに分かれて駐車場があります。バス停から一番近い駐車場は松本市営第3駐車場です。さわんどバスターミナル内にあるナショナルパークゲートの一番乗り場から上高地へ行くバスが出ています。

さわんどバスターミナルから上高地までの所要時間は30分程度です。紅葉が見頃の期間はバス待ちの行列ができるのでゆとりを持った登山計画を行いましょう。

さわんどシャトルの公式ホームページはこちら!

平湯あかんだな駐車場バス停~上高地情報

岐阜方面から上高地へ行かれる方は「平湯あかんだな駐車場」を利用しましょう。平湯あかんだな駐車場から上高地へ行くバスが出ています。平湯あかんだな駐車場バス停から上高地までの所要時間は30分~35分です。

こちらのバス停も紅葉シーズンや大型連休、週末はバス待ちの行列ができますので、ゆとりを持った登山計画を行いましょう。平日と週末で始発の時間が変わってきます。必ず公式ホームページから事前に確認しましょう。

平湯あかんだなバスの公式ホームページはこちら!

上高地まで行けるタクシー情報

出典:pixabay.com

平湯あかんだな駐車場やさわんどバスターミナルから上高地へ直通の定額タクシーが運行しています。バスであれば乗車時や途中のバス停で停まったりしてタイムロスがありますが、タクシーはその点スムーズに目的地である上高地へ行けるので便利です。

上高地行きのタクシー情報はこちらからチェック!

天空の絶景を見に紅葉の涸沢カールへ行こう

今回は長野県の人気紅葉スポット「涸沢カール」について紹介してきました。紅葉シーズンの涸沢カールは格別!穂高連峰とカールにある紅葉の組み合わせはいつまでも眺めていたくなる絶景です。

また、涸沢カールに行くまでのコース上やコース周辺で見れる紅葉した山々や木々も目を奪われる美しさで、登山家たちを楽しませてくれます。ぜひ涸沢カールの紅葉をご自身の目で見て、その素晴らしさを感じてみて下さい。

登山に関する情報が気になる方はこちらもチェック!

長野県だけでなく、日本全国には他にも登山家たちの心を惹きつけてやまない山々がたくさんあります。初心者でも楽しめる山や、紅葉が美しい山についての情報をお探しですか?当サイトでは、人気スポット情報や登山期間情報など登山に役立つ情報を多数掲載中です。ぜひチェックしてみて下さいね。