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サンボルドー
殺虫剤 STゼンターリ顆粒水和剤
接木テープ グラフトテープ PVC
レモンの基本情報
果樹を育てたいけれど、どのような育て方をしたらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。家庭果樹の栽培には、植物の育て方とは違った作業が伴いますが、果実が採れるという楽しさがあります。
今回は人気の家庭果樹レモンについて、苗木からの育て方についてお伝えしますので、自分で育て方を覚えながらレモンを栽培して味わったり、収穫したりするよろこびを味わってみませんか?
レモンの学名や原産地
学名 | Citrus limon |
科名属名 | Rutaceae(ミカン科)Citrus(ミカン属) |
英語名 | Citrus limon |
和名 | 檸檬 |
原産地 | ヒマラヤ地方、インド、パキスタン |
耐寒温度 | マイナス3℃ |
耐寒性 | 低い |
耐暑性 | 高い |
レモン果実の色
10月ごろグリーンレモンが出回る
広島県や愛媛県で生産された国内産レモンは緑色の時期から流通し始め、グリーンレモンと呼ばれて、果汁の量はやや少なめですが爽やかさは天下一品です。
海外から輸入されるレモンは、輸送中に黄色くなりますので、グリーンレモンは国産ならではの色と価値ということになります。
12月中旬~3月はイエローレモン
グリーンレモンは収穫してしばらくすると黄色くなり、同じように木に残したものも黄色くなります。するとジューシーで甘みを感じる味へと変化するのだとか。お料理によってグリーンレモンとイエローレモンを使い分ける方も多いようです。
レモンの花言葉
レモンは清楚な白い花を咲かせ、花言葉は「心からの思慕」「香気」です。また、レモンの果実には「熱情」、レモンの木には「誠実な愛」や「思慮分別」という花言葉も。
レモンの木は30年~100年と長命で、多くの果実をつけるためか「愛」や「豊穣」「友情」の象徴だと言われています。レモンの花言葉が気になる方は、次の記事がとても参考になりますよ。

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レモンを育てる5つのメリット
家庭果樹として、手塩にかけて育てたレモンは貴重な存在。口に広がる酸味はクエン酸で、カルシウムなどのミネラルを吸収しやすくするキレート効果があるのだとか。
皮にはポリフェノールが含まれ、香りのもとリモネンにはリラックス効果も期待できます。
レモンは自家結実性がありますので1本育てればよく、初心者の方にもおすすめです。レモンの育て方の前に、次の項目でレモンの品種をみていきましょう。
レモンを育てる5つのメリット
- ビタミンC・カルシウムなど栄養豊富
- 庭植えや鉢植えで栽培でき1本でも結実する
- 常緑樹でシンボルツリーになる
- 何より安心で収穫のよろこびがある
- レモン果実は買うよりもぜいたくに使える
レモンの品種
定番人気のリスボン(Lisbon lemon)
ポルトガルが原産で、米国カリフォルニア州で多く生産されているレモン品種。果重は130g前後で、国産品は10~12月に流通します。
レモン品種の中では耐寒性を備え、ジューシーで種が無いかあっても少ないのが特徴で、ベランダでの育て方もできる人気品種です。
早期結実のアレンユーレカ(Allen Eureka lemon)
世界のレモン産地で多く栽培されているユーレカレモンの1種で、みためがリスボンと似ています。9~5月に収穫でき、果重は約130~140gのトゲの少ない品種です。
耐寒性がやや低いですが、日本の暖地では庭植えでの育て方も可能で、小ぶりにまとまる樹形が家庭果樹や、観葉植物として選ばれています。
果肉が柔らかいマイヤー(Meyer lemon)
マイヤーレモンはオレンジとレモンの自然交雑で生まれ、日本にはニュージーランドから輸入されていて、ふっくらした形とオレンジがかった色の果皮が特徴です。
9~12月に収穫でき、果重は120g前後。果肉はジューシーでえぐみが少ない点が好まれ、暖地でなくても鉢植えで日当たりのいい室内での育て方で越冬できます。
普通の3倍サイズ菊池レモン(Kikuchi Lemon)
原産地は東南アジアで「サイパンレモン」「八丈島レモン」とも呼ばれるマイヤー種と同じ系統のレモンだといわれ、1940年に菊池雄二氏が八丈島に紹介したといいます。
普通のレモンに比べて3倍の大きさとマイルドな酸味が特徴で、日本の暖地では日当たりのいい場所で庭植えでき、10~11月中旬が収穫時期です。
トゲが少ないビアフランカ(Villafranca lemon)
ビラフランカともいわれ、地中海のシシリー島を産地とするレモン。トゲが少なめな品種として知られていて、果重は120g前後で厚い皮が特徴。日本には1900年代はじめに広島県に紹介されました。
成長するにしたがってトゲがとても小さくなるのだそうです。ジューシーさと爽やかな味で人気があり、9月後半~3月に収穫できます。
レモンの育て方講座
レモンの育て方栽培カレンダー
レモンの苗木からの育て方にはさまざまな作業をタイミングよく行うのがコツですが、1つ1つは難しい作業ではありませんので、栽培カレンダーを参考に挑戦してみてくださいね。
レモンの育て方に必要なコツを12の項目に分けてお伝えします。はじめにレモンの栽培環境からみていきましょう。
レモンの育て方①栽培環境
レモンは春~秋の生育期には日当たりのよい場所での育て方がよく、1日の日当たりが6~8時間あるとよく開花し、品質のよいレモン収穫が期待できます。
庭植えの場合、年間通しての平均気温は15~16℃がいいとされ、風や霜に当たる場所は向いていません。
鉢植えの育て方では、南側の日当たりのいい戸外で、霜の降りる前、早めに屋内に取り込みましょう。春は霜の時期が終わったら、戸外に置く時間を徐々に増やすのが秘訣です。
鉢植えでの育て方コツ
鉢植での育て方は、場所移動ができるので関東以北でもレモン栽培を楽しめるいい方法です。2~3週間ごとに4分の1ずつ鉢回しをすれば、日当たりを均等に受けられるでしょう。
鉢植えでの育て方で困るのが鉢の重量ですが、キャスターつきの台に乗せておくと、楽に移動ができますよ。
キャスター付き 花台
レモンの育て方②水やり
庭植えのレモンは、雨が長期間(15日間)降らない場合に水やりを行いましょう。苗木を鉢植えで育てる場合、用土が乾いたら、鉢底穴から水が流れ出すぐらいたっぷりと与えます。
生育期の6~8月は、特にコンスタントに水やりを行うのがおすすめの育て方です。植えつけて1~2年は水切れに注意し、屋内に取り込んで、暖房器具で湿度が落ちたら、葉水が欠かせません。
育て方のコツ!水やりのタイミング
植木鉢での育て方は、レモンの木が育つに従い大きい鉢に植え替えし、用土の重量が増えるため、水やりのタイミングは、室内の湿度(50%が望ましい)や果樹の大きさ、植木鉢のサイズなどに関係して変化します。
レモンの育て方③植えつけ
レモン苗は、秋から翌年早春まで苗が流通して、植えつけ適期は4月~5月です。早くレモンを収穫したい!という場合は「2年生」の苗を植えつけると、初年度2個か3個の収穫が見込めます。
庭植えの育て方では、直径も深さも50cmの穴に植えつけたり、鉢植えの育て方なら、レモン苗木の根鉢より一回り大きい植木鉢を選びましょう。
レモンの育て方④用土
レモン栽培に適しているのは、排水性と保湿性両方を備えた、やや酸性よりの肥えた用土が理想的です。庭植えなら、40cm前後の穴を掘り、掘った土5:腐葉土3:赤玉土2をミックスします。
鉢植えでの育て方なら赤玉土6:腐葉土4がよく、苦土石灰をひとつかみ混ぜておきます。初心者の方は市販の果樹の土でも問題ありません。
苦土石灰についてもっと知りたい方は、次の記事がとても役に立ちます。

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レモンの育て方⑤肥料
肥料に関しては、家庭栽培でもコンスタントに与えることが欠かせません。庭植えの場合、用土にマイガーデンベジフルのような粒状肥料をミックスして植えつけるのが育て方のコツです。
肥料不足が起こると、葉が縮んだり、黄ばんだりする症状が現れます。ゆっくり効果が出る緩効性肥料が便利ですから、栽培カレンダーを参考に肥料切れに注意して管理しましょう。
レモンの育て方⑥植え替え
レモンの木を鉢植えで栽培をスタートさせたら、1~2年に1回の植え替えが必要です。実のついた苗なら、その年はレモンの収穫だけ行い、4月を待って植え替えましょう。
準備として今までより一回り大きい植木鉢を準備し、鉢底石とネットを敷いておき、根を傷つけないように丁寧に鉢から根鉢ごと取り出し、用土をプラスして新たな鉢に植え替えます。植えつけ後の水やりを忘れないでくださいね。
レモンの育て方⑦剪定
レモンの剪定は2~3月が適期で、葉が密に茂っている場所を見つけ、小枝を根元からカットするので、初心者でもできます。トゲに注意して手袋をはめましょう。
木の内部にレモンの実がなるスペースを作り、剪定前の8割のボリュームにして、新葉は残すのが正しい育て方です。
鉢植えのレモンは、傷んだり変色した葉を剪定し、ボリュームを押さえる透かし剪定を行い、レモンの木全体に日当たりがあるような育て方をします。
レモンの育て方⑧摘果
レモンは1年に何回も花を咲かせますが、春に開花した花から育つレモン果実だけを冬に収穫します。もったいないようでも、夏~秋にかけてつく実は小さいうちに摘むのが正しい育て方です。
正しい摘果をすれば、冬にはしっかりした実のおいしいレモンが収穫できますよ。レモンの育て方で、剪定や摘果が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
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レモンの育て方⑨収穫
レモンは開花後半年ぐらいで実がなりますが、日本では12月ごろ収穫するのが育て方の仕上げとなります。
レモンがグリーンのうちに収穫して爽やかさを味わったり、黄色くなってからマイルドな酸味を楽しんだりと、自分の好きな時期に収穫できます。
とはいえ、収穫が遅れると酸味が抜けたり、皮が厚くなったりしますので注意しましょう。レモンが豊作でしたら、次の記事を参考に砂糖漬けなど保存食にしてみてはいかがでしょうか。

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レモンの育て方⑩増やし方
レモンの増やし方には、挿し木や種まき、接ぎ木で増やせます。挿し木は10cmほどの枝を用土に挿す方法で、剪定時に出る枝を利用でき、レモン果樹にダメージの少ないのがメリットです。
種からも育ちますが、開花するまでに何年もかかりますので、接ぎ木も広く行われています。初心者の方でもできますので、手順をみていきましょう。
接ぎたい品種の枝を斜め40度にカット!
レモンの木は接ぎ木で増やせます。昔からある育て方の手法で、難しそうに見えますが実は意外と簡単。継ぎたいレモンの枝は、太さ1cm位、芽が2つあるものを用意し、切れ味のいいカッターで斜めに、ためらわずに切断します。
台木の切れ込みに接ぎ木をはめ込む方法
切断面の背面を、今度は枝の皮を1mm位の深さ×2cm長さにはぎ取り、2芽ある場所で枝を短く(5~6cm)カットします。
元気な台木枝を選び3~4cm高さでカット、皮と台木の間に切込みを入れ、接ぎ木をしっかりはめ込みましょう。接ぎ木用テープで、台木と接ぎ木部分を隙間なく根元からきっちり包めば、接ぎ木の方法は完了です。
接木テープ グラフトテープ PVC
レモンの育て方⑪冬越し
越冬はレモンの育て方のコツとなります。生育期は鉢植えで戸外で育て、晩秋霜の前に屋内に取り込む方法はとても安心。冬の間は湿度を保ち、葉水を行いながら屋内で越冬します。
地植えの場合は、レモンの耐寒温度がマイナス3℃にならないうちに、早めに不織布で木を巻くことで、防霜(ぼうそう)になり、耐寒性がUPするそうです。
レモンの育て方⑫病害虫
かいよう病
育て方に気をつけても「かいよう病」(画像)にかかるかもしれません。3~5月、強風や雨でレモンの葉がこすれて傷口から感染する病気です。強風に当たらない場所で栽培し、農業用防風ネットを使って予防しましょう。
レモン果実表面にいぼ状の突起が現れる「そうか病」も考えられ、低気温と雨で糸状菌により発症することがあります。前年に発症して越冬するので、発症時に剪定で除去します。予防薬剤「サンボルドー」が効きます。
サンボルドー
青虫
育て方で気になるのが、害虫ですね。生育期、葉が出そろうころ、アゲハチョウがレモンの葉裏に卵を産み青虫にまで育つと、レモンの葉を食害します。
青虫は見つけ次第、割りばしなどでつまんで、地面に落とします。5月や10月、青虫がまだ幼虫のころに対処しましょう。
殺虫剤 STゼンターリ顆粒水和剤
まとめ
レモンの育て方をお伝えしました。爽やかな酸味がおいしくて、グリーンや黄色の実がきれいなレモンの育て方は1度経験すれば、それほど難しいものではありません。自分でレモンを育てると安心して食べられ、収穫の楽しみもある家庭果樹です。
日本の暖地なら地植えもでき、関東以北なら鉢植がおすすめの育て方でしたね。初心者の方でも育て方を覚えて、自分で育てたレモンを口にする安全や幸福を味わってみませんか?
レモンの育て方や食べ方が気になる方はこちらもチェック
暮らしーのでは、レモンの育て方についての記事が豊富にあります。なかでも鉢植えなど育て方の基本や、収穫したレモンの保存方法やレシピなどの役立つ記事はとてもおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。

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出典:photo-ac.com