レモンの育て方・植え替え方を知ろう
家庭でできるレモンの植え付け
レモンの植え付けと言うと立派な木を庭に大きな穴をほって植え付けるというイメージがありますが、意外とそうではありません。レモンの植え付けはもっと簡単なもので一般の家庭の庭先でも簡単に最在することができ収穫することもできます。
そんな料理にも使える果物レモンの植え付けの方法や育て方をご紹介していきます。
専門のサポートアイテム
レモンの植え付けで難しいのが土壌作りになります。この土壌を作るためにレモン農家の方々は苦労しています。しかし、一般家庭のレモンの植え付けではサポートアイテムとして果物専門の肥料や土がすでにホームセンターに販売されています。
また、肥料は室内でも栽培しやすいように匂いがついていないので観葉植物としてもレモンは活躍します。
趣味のガーデニングとして楽しみながらでも収穫まで持っていけるのでしっかりと手入れをして難関の冬越しに挑戦してみましょう。
育て方が簡単なレモンの品種
観葉植物としても「リスボンレモン」
国内でレモンと言えばこのリスボンレモンという品種をさします。このリスボンレモンは観葉植物としても優秀で葉はつやつやして綺麗な緑を部屋に添えてくれます。
苗も通販や通常のホームセンターで販売されているのでお求め安いというのもポイントです。また、品種として寒さに強いのでちょっとしたことで枯れることもないのでおすすめです。
育てがいのある「ジャンボレモン」
趣味としてガーデニングするならちょっと変わったレモンがいいという方におすすめなのがこのジャンボレモンという品種になります。収穫できるレモンの大きさは通常の4倍以上でプロが育てたジャンボレモンは1kgを超えるものもあります。
収穫できるレモンの味は普通のレモンより酸味がマイルドになっています。暑い時期にポンポン花を咲かせますが、寒さには弱いので育てる際には注意してください。
レモンは鉢植え?地植え?
初心者は鉢植え育てがおすすめ
レモン植え付け初心者の方には、気温や風、管理がしやすい鉢植えでのレモン植え付けがおすすめになります。冬越しの際にも鉢植えごと移動させてしまえばいいので非常に簡単に管理を行え雑草などの手入れも最低限に行えます。
また、室内でも育てることができるので実がならないなんていう失敗も少なくて済みます。
地植え育ての場合は暖かい地域で
レモンは比較的に寒さに弱い植物になります。日本でレモンの産地と言えば四国方面になりますが、それは気候としてレモンに向いているということです。
そのように暖かい地域では、地植えで植え付けを行うことができます。なかなか地植えだと手入れが大変なるので、初心者の方は少しお金がかかりますが、鉢植えを購入して育ててみましょう。
レモンの育て方①:レモンの品種
レモンの品種を選ぼう
植え付けするレモンの品種を選ぶときのポイントは、冬越しもできるように比較的寒さに強い品種を選んであげましょう。レモンは観葉植物としても優秀なので火がよく当たる室内で育てるのもありなので、日当たりのいい場所が確保できる方は様々な品種のレモンを育てることができます。
寒さに強い「スイートレモネード」
寒さに強く、観葉植物としても綺麗なのが実が綺麗で手で皮をむくことができる「スイートレモネード」がおすすめになります。収穫時期は12~2月くらいになります。果実自体もレモンの風味を残しながら甘味が強く正しくレモネードといった味わいなので、お菓子やお茶にも使うことができます。
レモンの育て方②:植え付け
鉢植えへの植え付け
レモンの植え付け時期は3~4月の春頃に行うのが適しています。鉢植えの場合には鉢のそこにゴロ石を敷いてから2/3ほど果実用の土を注ぎ入れてから、購入した苗を崩して土をかぶせていきます。
また、この時に果実用の土だけではなく、果実用の肥料を入れることを忘れないようにしましょう。また、実がついた苗を購入した場合には、収穫した後に春を待って植え替えを行いましょう。
地植えでの植え付け
地植えの場合には、しっかりと土壌作りを行う必要があります。レモンの苗木は挿し木で増やしたものを販売されていますので、失敗しやすい地植え栽培は少し慣れて来たら自分で挿し木をして増やしたレモンを庭に植えるのも手になります。
直径深さともに50cmほどの穴を掘ってから、鉢植えの時にも使った肥料を混ぜた果実用の土を同じようにかぶせていきます。地植えの時には乾燥を防ぐために藁で囲ってあげましょう。
レモンの育て方③:肥料を選ぼう
専用肥料が安牌
レモン栽培の時に使う肥料は、果実専用の肥料を使うのが最も簡単になります。レモンは肥料を大量に消費する植物になります。葉は生い茂り、枝も伸び、果実もなると栄養を大量に必要とする植物です。
そのため、植え付けた2月ごろから、2ヶ月おきに追加で肥料を与えるだけでOKです。上げ方は土のうえに肥料を軽く撒くだけでOKになります。
与えすぎすぎにも注意
レモンがいくら栄養を消費するといっても肥料を与えすぎると肥料焼けを起こしてしまうことがあります。レモンがメタボ状態になってしまうわけです。その病気の目安は土に白い結晶が浮いてきたら肥料焼けしてきている証拠です。
そんな時には、水遣りを通常の5倍ほど与えて養分を取り除くことで病気から回復させてあげましょう。
レモンの育て方④:植え替え方法
レモンの植え替え時期は3~6月
レモンが大きく育ってきたら鉢植えを変える植え替えを行う必要があります。
小さな鉢植えを始めに使っていると成長によっては植え替えを複数行ったほうがいい場合もありますので、大きく生い茂って栄養をたっぷりと必要とする場合には土量をつやすことのできる大きな鉢に植え替えを行ってあげましょう。
植え替えたあとには栄養を
レモンの植え替えの方法は植え付け方法と一緒ですが、追加で液体肥料をあげて成長を促進させ新しい鉢に早く慣れるようにしてあげましょう。
また、植え替える際にはしっかりとほぐして根が伸びやすいようにしてあげるのも早く根付かせるための工夫の1つになりますので、しっかりとほぐしてから植え替えを行いましょう。
レモンの育て方⑤:剪定方法
剪定方法は非常に簡単
レモンの剪定時期は2回あります。葉が生い茂り全体に日が当たら状態になってしまう春。実が大量について1つ1つの実の栄養が足りなくなってしまう冬の時期になります。
それぞれの時期で、剪定を行う理由が異なるのでもちろん剪定方法も異なりますので、剪定方法をしっかりと確認してから剪定作業を行いましょう。
剪定理由は「日光」と「摘果」
春に行う剪定は生い茂り過ぎてしまい不要な葉が多い小さな枝から剪定を行います。冬の剪定は、1つの果実に栄養を集中させる意味合いが強いので摘果を行います。開花し果物になり始めたあたりのレモンの果実を減らすことで1つの実を大きく、味を濃くします。
レモンの育て方⑥:手入れ方法
水遣りはたっぷりと
レモンの実を収穫するためにはしっかりとした手入れが必要になってきます。栄養を与える追肥も大事ですが、最も気を配る点は水遣りになります。
水遣りのタイミングは、地面が乾いて来たときに水を鉢から出てくるくらいたっぷりと与えてあげます。夏時期はすぐに乾燥するので水遣りの頻度をあげてあげましょう。
観葉植物レモンは葉の手入れと実の手入れ
室内で観葉植物としてレモンを育てている場合には、葉に埃が溜まったりしますので、霧吹きで水を軽くかけて綺麗な布で拭いてあげましょう。また、その際に実の部分も軽く水をかけて磨いてあげましょう。
レモンの育て方⑦:収穫時期
レモンの収穫は色付く秋から冬
レモンの収穫時期は色づく12月ころがおすすめになります。品種によっては早くなる場合もありますので注意してくだい。また、葉の間数が少ないと実に栄養が行かず少し小さなまま黄色くなるので、その時にも収穫時期に収穫してしまいましょう。
9月ごろのグリーンレモン
明確な収穫時期は冬ですが実は、収穫時期は9月にもあります。色付く前の緑色のレモンも食べることができます。グリーンレモンと言われ、レモンのフレッシュな感じが味わえると人気のある状態になります。
レモンの育て方⑧:レモンの病気
レモンの病気「うどんこ病」
レモンの葉がかかる病気としてはうどんこ病が病気としては有名です。葉にカビの胞子がついてしまい、白いうどんこのようなカビを生やしてしまう病気になります。この病気の解決方法は、カビを滅菌する必要があります。
そのため、うどんこ病の薬品カリグリーンを使って水に薄めて散布することで病気を癒します。
レモンの病気「そうか病」
果実の部分の病気である「そうか病」も注意が必要になります。注意点としては、冬越しの際に病気を持った葉が原因となるところが多いので、剪定によって病気になった葉をとってしまいましょう。
また、薬品としてもサンボルドーと呼ばれる薬品を水で薄めて散布するだけでも病気を解決することができます。
レモンの育て方⑨:害虫対策
レモン害虫「アブラムシ」
様々な植物にくっつく害虫「アブラムシ」はレモンにもくっついてきます。繁殖力がつよく種類によっては単性生殖する品種もいるので1匹と思っても油断することはできません。
原始的な対処法としては、アブラムシが集ってきたら、古い歯ブラシでこそぎ落とすというのも駆除方法になります。薬品としてはベニカベジフルスプレーという散布型の薬品がありますので試してみてください。
レモン害虫「イモムシ」
どこにでもいて面倒なのがイモムシになります。イモムシは葉を食べてしまうので、レモンの成熟を送らせたり、栄養が足りなくなったりしてしまいます。そのため、見つけるたびに駆除する必要があります。
といっても、駆除方法は簡単です。見つけるたびに割り箸などで直接触ることなく、取り除くだけでOKになります。薬品としては、ベニカ水溶剤という散布型のものがあります。
この薬品は、散布したら葉や茎に殺虫効果を付与することができます。これは、防虫効果もあるので虫被害が多い地域でははじめから散布しておくのも1つの手になります。
レモンの育て方⑩:挿し木
挿し木でレモンの数を増やす
冬越しも終わり新たに1年を始める際にレモンの苗木を増やす作業が挿し木といいます。枝を葉ごとカットして、根っこを出すのが挿し木の方法になります。
レモンの挿し木を行う時期は、植え替え時期と同じで春になります。挿し木が成功すれば地植えなどの上級者向けの栽培方法を試すこともできます。
トライ&エラーを繰り返す
レモンの挿し木は失敗がつきものの作業です、挿し木が成功するのは3割りほどなので一度に数本行ってあげましょう。元気な枝を葉ごと切り落とし、切り口に水に浸して半日以上つけてから、果実用の土を入れたポットに入れて成長させます。
大体2ヶ月くらいで根が出れば挿し木成功になります。
レモンの育て方⑪:冬越し
レモンの難関冬越し
レモンは寒さに弱いのでどうしても冬越しは難関になってきます。そこで、冬越しの準備をしっかりとしてあげましょう。地植えの場合には、冬越しのため地面を暖かくするため有機土などを使って温度を保ち、わらなどで寒くならないようにしてあげましょう。
また、小さい木ならば鉢植えに植え替えを行い冬越しの期間だけでも室内にレモンを避難させてあげるのも冬越しの対策になります。
鉢に植え替えて冬越し
鉢に植え替えて冬越しを行う場合には、室内に避難させてあげます。しかし、室内という風通しの悪い部分がありますので、どうしても虫がつきやすくなってしまいます。
そのため、虫がつかないように目を光らせておきましょう。また、室内にしまうタイミングですが、気温が氷点下になる場合になります。
レモンの生育地域は冬でも氷点下に達しない場合が多いので、冬のなかで霜が出てきたりしている時にはすぐにでも部屋のなかに避難をさせてあげましょう。
レモンの育て方の注意点「実がならない」
実がならないのはなんで?
レモンを育てていくと実がならないなんてこともおきます。2~3年たっても花が咲いても果実が大きくならない、そもそも実がならないなんてこともおきます。
この症状の原因を探るには開花した花を見る必要があります。実がならない場合に考えられるのが受粉ができていないということです。そして、花が咲いても実がならない時には、レモンの木が栄養が足りない場合がほとんどです。
実がならない=受粉不足
実がならない時には、花を観察してあげましょう。レモンの花には栄養不足のため雌しべが無いことがあります。そういった花は当然ですが受粉が行われず実がならないです。
そのため、そのような花は摘果してしまいましょう。また、雌しべがついていたとしても受粉が不完全に行われてしまう場合もありますので、ティッシュや綿棒で花粉をとって人工受粉を促してあげましょう。
レモンの育て方・植え替え方を知ろう:まとめ
いかがでしょうか?今回は園芸で人気のあるレモンの生育方法についてご紹介していきました。レモンは園芸の中でも挿し木など変わった作業をすることもできますし、栄養などをたくさんあげても大丈夫な初心者向けの植物になります。
また、実がならないかったり病気になったりといろいろなイベントの解決策がちゃんと発見されているので、調べながら楽しみながらガーデニングを行うことができす。
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