鉢植え専用 みかんの土(肥料入り) (14L) 【資材】 常緑果樹専用 鉢植え専用 培養土 ミカン 蜜柑●●
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レモンについて
レモンを思い浮かべるだけで、口の中に唾液があふれてきませんか?それだけすっぱい果物なんですが、その酸味が料理のアクセントになりますよね。さわやかな香りは料理やお菓子だけでなく、アロマにも使われます。 種類が色々とあり、鉢植えで室内でも育てやすいものを選べば、苗木から簡単に栽培できますよ。
無農薬レモンを栽培する
日本で販売されている種類のレモンは、ほとんどが輸入品で農薬が不安視されています。心配な人は、自分で無農薬レモンを苗木から栽培してしまいましょう!これで皮まで安心して食べられるようになります。より本格的な料理やお菓子作りに挑戦できそうですね。 それに自分で育てたレモンなわけですから、美味しさもアップ!たくさん食べてヘルシーに美容効果を得られます。
基本情報
レモンは、ミカン科のミカン属になります。 学名が「Citrus limon」。 樹高は2m〜4mほどに成長する常緑樹。 アメリカ・カリフォルニア、イタリア・シチリア島が産地として知られていますが、原産地はヒマラヤ西部です。日本でもわずかに育てられています。
レモンの特徴
レモンは普通、ミカンやオレンジのようにガブッと果物そのものを食べないですよね。これは香りと酸味がとても強いからで、「香酸柑橘類(こうさんかんきつるい)」と呼ばれます。世界的にも香酸柑橘類といえばレモンとされています。
花について
レモンは白い花を咲かせます。5枚に広がった花びらがかわいらしくて、いい香りがします。四季咲き性で、5月〜6月の春・梅雨、7月〜8月の夏、9月〜10月の秋と、年に3回開花します。日本では、春に咲いた花からなる果実を冬に収穫、という流れの育て方になることが多いです。 花が咲いた後に果実となり、レモンを収穫できます。栽培方法しだいでは、たくさんの果実がつきます。それに長期に渡って育てられますよ。
レモンのあれこれ
レモンは、原産地のヒマラヤ西部から中国へ伝わり、欧州へ渡りました。そしてコロンブスによりアメリカへもたらされ、明治の始め頃に日本へやってきます。 「lemon(レモン)」は英語です。その名前の由来はアラビア語で柑橘類を指す「laimun(ライムン)」になります。ラテン語では「limo」、スペイン語だと「limon」で、各地へ伝わりながら呼び名が変化していったのです。
美肌効果
レモンのすっぱさを感じるたびに、ビタミンCを摂取できているような気がしませんか?実際にレモンはビタミンCとクエン酸をたっぷり含んでいます。 ビタミンCは美肌に効果的とされています。レモンをお風呂へ入れても肌にいい効果があるといわれています。女性に嬉しい果物なんですね。 クエン酸にも美肌効果があるらしく、アンチエイジングやデトックスにも効くそうです。それと疲労回復の効果は有名ですね。
レモンの育て方/種類
レモンといっても色々な種類があります。鉢植えでも苗木から育てやすい種類をご紹介します。 ■リスボン/一番おすすめの種類です。日本の気候などをふまえた上で、もっとも栽培しやすい種類。レモンは全体的に寒さに弱いのですが、この種類は比較的強めです。 ■ユーレカ/世界的に流通量の多い種類です。枝にトゲがあまりないことと、種が少ない、ジューシーという特徴があります。 ■ビラフランカ/こちらも枝に生えるトゲが少量の種類です。
レモンの育て方/適した環境
暖かく日当たりのよい環境が適しています。気温は15度〜20度ぐらいがベスト。夏は雨があまり降らずに乾燥していて、冬は寒くなりすぎない場所が育てるのが理想です。寒さに弱く、マイナス3度より気温が下がると枯れます。 関東以西だと、鉢植えにして冬以外なら庭で栽培することができますよ。寒くなってきたら鉢植えを暖かい室内などへ移動させれば育てられます。冬でもあまり気温が低くならない地域なら庭植えで育てることも可能です。
レモンの育て方/植え付け
一般的にレモンは苗木を植え付けて栽培します。3月〜6月の時期におこないましょう。庭植えでの育て方も同時期になります。 レモンは大きな鉢やプランターへ植え付けて育ててください。そうすると果実が大きくなりますよ。直径が30cm以上のものへ鉢植えするのがおすすめ。果実がつくと全体が重くなって倒れる恐れがあります。プラスチック製の軽いものは避けて、素焼きのものなどに鉢植えしてください。安くても問題ありません。
用土
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ミカンなど果樹用の培養土で育てるのがいいですよ。必要な配合がされていますので。 自分で作るなら、赤玉土小粒6割、腐葉土(ふようど)3割、川砂1割を混ぜ合わせたものを使ってください。水はけがよく、保水性の高い土にする必要があります。 庭植えなら、植物の育てやすい肥えた土質の場所に植え付けて育てましょう。
植え付け
植え付ける前にまず苗木を整えます。鉢やプランターの深さと同じ樹高になるよう枝をカットしてください。 鉢やプランターへ鉢底ネットを置いて、鉢底石を敷き水はけをよくします。そこへ培養土を入れ、苗木を鉢植えしましょう。植えたら水をふんだんに与えます。
支柱を立てる
苗木は風で倒されてしまいやすいので、支柱を立ててあげます。それからレモンは、上向きに強く枝を伸ばすと花が咲きづらいため、下向きになるようヒモで誘導してください。
レモンの育て方/水やり
水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出てくるほどふんだんに与えます。レモンは乾燥に弱いので、乾いたらすぐに水やりしてください。加湿も苦手なので、水はけがよくなかったり、こまめに水やりしすぎて土が常に湿っている状態だと、根っこがクサって枯れてしまうので注意しましょう。 果実が成長していく6月〜8月は特に水を欲しますので、水切れしないよう気をつけながら育ててくださいね。
庭植えでの水やり
庭などへ地植えにしている場合は、鉢植えと比べて水やりの方法がちょっと異なります。 植え付けてから1年ぐらいは、土が乾いたらふんだんに水やりします。1年経過すると庭土に根付きますので、そうなれば基本的には水やりしなくても大丈夫です。雨の水などで十分になるんですね。 ただし、雨が降らない日が続いて庭土が干上がってしまう時など、状況に応じて水やりしてください。庭植えも夏場は水切れに注意します。
レモンの育て方/肥料
レモン育てるには肥料を多く必要とします。肥料をほどこした分が果実の成長につながりますよ。 肥料を与えるのは、3月、6月、9月、12月の年4回です。計算が得意な人はお気付きですね、3の倍数になる月が肥料の月と覚えておけばいいわけです。 美味しいレモンを実らせて収穫するために肥料は重要です。でも忙しい日々を送っているとうっかり忘れてしまいがち。ほどこす月が分かりやすいのは助かりますね。
肥料のほどこし方
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3月に適量の化成肥料、その半量を6月に、9月は液体肥料を2回ほど、12月に苦土石灰(くどせっかい)をほどこして育てていきます。 有機質肥料の油かすも適していますが、効き目がゆっくりなので与える時期に気をつけないといけません。オーガニックを目指すならこちらの肥料がいいですね。
レモンの育て方/剪定
レモンは枝をどんどん伸ばしていきます。成長に任せるままでは、花がつきずらく果実ができません。それに茂った枝のせいで風通しが悪くなり、害虫の被害も出てきてしまいます。 そこで枝をカットする剪定(せんてい)が必要になります。剪定をすることで残した枝への日当たりがよくなって、花がつきやすくなりますよ。 剪定は1年に1回、3月〜4月におこないます。
剪定方法
幹を基本として、3本の主枝に仕立てていきます。次の年からは、新しく伸びた枝の先を剪定してください。いらない枝があれば、根元からカットしてしまいます。木の方向へ成長していく枝も剪定しましょう。日当たりを意識することがポイントです。 3年ぐらいは花がつかなくても心配いりません。剪定を正しく行い適切に育てていれば、急に開花しだすことがあります。焦らず育ててくださいね。
レモンの育て方/摘果
たくさん果実がついた場合には、養分が分散されて成長に悪影響を与えてしまうので、いらない果実は早めに摘んでしまいます。これを摘果(てきか)といいます。 春に咲いた花からなった果実を冬に収穫するのがおすすめです。なので夏以降に咲いた花からなる果実は摘み取ります。他にも果実が複数集まっている箇所では、1個だけを残すようにしてください。おおよそですが、葉っぱ30枚に果実1個が適量になります。
レモンの育て方/植え替え
木の成長と共に、根っこも大きく張ってきます。鉢植えで鉢やプランターの大きさが変わらないまま育てていると、中で根っこがパンパンになって根詰まりという状態になり、枯れてしまいます。根詰まりを防ぐため、今まで使っていた鉢やプランターよりも一回り以上大きなものへ植え替えて育ててください。 3年に1回ぐらいのひんどが目安になります。4月〜6月の時期におこないましょう。暖かい地域なら、9月〜10月に植え替えしても大丈夫です。
レモンの育て方/増やし方
レモンの木は、接ぎ木という方法で増やすことができます。増やしたいレモンの木の枝をほど良い長さにカットし、穂木(ほぎ)とします。その穂木を挿す相手の植物を台木といいます。台木に切り込みをつけてそこへ穂木を挿し、接合部分を接ぎ木テープで巻いて、固定と保護をします。 挿し木に比べると手間がかかって難易度の高い方法ですが、自分の手で増やしたいならぜひチャレンジしてみてください。
レモンの育て方/病気と害虫
レモンは病気と害虫の被害を受けやすいので、先に病害虫の種類を知っておきましょう。どういうものか分かれば、予防や対策がとれるようになります。それに何も知らないで栽培していると、被害を受けた時に慌ててしまい対策が遅れがちに。 庭植えの場合は、ずっと庭で育てることになって株を移動できないため、室内にも置ける鉢植えより被害が多くなります。病気と害虫からの被害を減らせることが室内栽培の利点のひとつですね。
病気による被害
レモンがかかる病気で一番多いのが、潰瘍病(かいようびょう)です。枝、葉っぱ、果実は、風によってぶつかったりこすれたりします。その時にできたキズへ菌が入りこみ感染する病気になります。ケガをした時のような斑点ができて、果実や葉っぱが落ちてしまいます。予防としては、キズをつけないためにレモンの木を風にさらさないことです。対策は殺菌剤が有効ですよ。 他にもカビが原因の瘡痂病(そうかびょう)にかかることがあります。
害虫による被害
アゲハ蝶の幼虫につかれることが有名です。アオムシだからと油断はできません。ちょっとの間にムシャムシャと葉っぱを食べ尽くします。卵の時点で取り除く必要があります。 アブラムシとカイガラムシは多くの植物で発生する害虫です。見つけしだい薬剤でやっつけましょう。ただ、カイガラムシは成虫になると薬剤が効きません。ブラシなどでこすって退治してください。
レモンの育て方/収穫
果実を収穫してこそ、レモンを栽培した!と実感できるものです。苗木から頑張って育てたなら美味しいレモンを食べたいですよね。そのためには収穫の時期も重要になりますよ。 開花してから半年ぐらい経てば果実を収穫する時期です。春に咲いた花からなる果実を収穫すると説明してきた通り、10月〜11月頃におこないます。どんな料理やお菓子に使うかワクワクできる楽しい時期になります。
収穫に適した時期
10月〜11月頃ならいつでもいい、というわけではありません。果実の色に注目してください。ちょっと色がつき始めた時期が収穫する時です。とった後で熟させる追熟をして、もっとも美味しくなった時に食べましょう。 収穫する時期には全ての果実をとってしまってください。そうすることで今後も果実がつきやすくなるんですね。 それと美味しい果実がつくには、苗木を植え付けてから5年ぐらい経過した後になります。
レモンの香りを楽しむ
木についている状態で黄色く完熟すると、香りやジューシーさが減少し、美味しくなくなってしまいます。 果実がまだ熟していない青い時期に収穫することを「青切り」といいます。レモンの場合は、9月頃の果実にあたります。より新鮮な香りと、さわやかな酸味を楽しむことができますよ。それを活かした料理やお菓子は、また違った美味しさを楽しめます。
果実を保存する
レモンがたくさん収穫できるようになったら、保存が必要になります。香酸柑橘類(こうさんかんきつるい)ということもあって、いっぺんに食べられるものではありません。 ポリ袋など乾燥を防ぐようにして冷蔵庫へ入れれば、おおよそ1ヶ月は保存ができますよ。 使いかけのレモンの場合は、切った面をラップして冷蔵庫に置きましょう。これは日持ちしないので、なるべく早く使ってくださいね。
レモンの育て方/まとめ
レモンを苗木から育てる方法〜収穫までを説明してきました。 果樹については、育てる広い場所がない、栽培が大変そうだと思うことでしょう。でもレモンは鉢植えにして室内で育てられるから、狭い場所でも栽培できますし、紹介した種類なら育てるのは難しくありません。 苗木から丁寧に育てれば愛着がわいて、育てること自体を楽しめるようになります。そして新鮮なとれたてレモンを味わえるわけですから、レモン好きな人はぜひ育ててみてくださいね。