与論島とは?
幻の浜「百合ヶ浜」で人気の島
鹿児島県最南端でもある与論島。沖縄に近いこともあり、鹿児島ですが沖縄以上の綺麗なビーチがいっぱいです。中でも幻の浜こと「百合ヶ浜」はこの世のものとは思えない絶景が楽しめます。この百合ヶ浜を見るためだけに、与論島へ旅行や観光で来る人もいるくらい。「与論島といえば百合ヶ浜」といっても過言ではないでしょう。
鹿児島なのに沖縄の雰囲気も楽しめる島
与論島は鹿児島県と沖縄県の県境にある島。しかも与論島は鹿児島県内の他の島より沖縄本島の方が近いというロケーションです。それ故に鹿児島県でありながら沖縄のような自然を楽しめ、1つの島で2つの地域の雰囲気を味わえるのも、与論島が人気の理由と言えます。
那覇経由なら気軽に行ける島
与論島は鹿児島からも沖縄からもアクセスしやすいことも人気の理由。特に沖縄からは、船でも飛行機でも気軽にアクセスできます。那覇空港からは飛行機で約40分、船でも那覇から約5時間、水族館がある沖縄本島北部からならわずか3時間で与論島までアクセス可能。与論島旅行するなら那覇経由がおすすめです。
星空がとても綺麗に望める島
与論島は近くに他の離島がない「独立した島」。他の島からの町灯りの干渉がなく、星空鑑賞には最高の島です。さらに島内も集落がまとまっているので、集落を離れれば町灯りの干渉は最小限。どこへ行っても満天の星空が楽しめます。それ故に、与論島には星空スポットがいっぱい。与論島ではビーチなどの絶景だけではなく、星空鑑賞も人気です。
与論島で星空を楽しむコツ
季節は梅雨明け直後と夏の終わり
星空鑑賞をしに与論島へ旅行するなら、季節は天気が安定する6月や7月の「梅雨明け直後」と、10月といった「夏の終わり」時期がおすすめ。冬は天気が不安定で曇りがちですし、真夏も台風の影響もありリスクが高いですが、梅雨明け直後と夏の終わりなら天気も安定する時期もあって、満天の星空を眺めることができることでしょう。
時期は新月前後
星空鑑賞する際は天気もさることながら「月」にも要注意。満月時期だと明るすぎて星空が綺麗に望めません。狙い目は「新月」のタイミング。月灯りが少なければ、星空もさらに綺麗に望めることができます。
また月の満ち欠けは事前に調べることも可能。与論島旅行で星空鑑賞する場合は、事前に国立天文台ホームページなどで「月齢」をチェックしておきましょう。
タイミングは日没直後と夜明け直前
星空鑑賞する時間は真夜中が最善ですが、さすがに真夜中に真っ暗な島をブラブラするには勇気が要ります。おすすめの時間は日没直後と夜明け直前。これなら星空スポットまでの往復の片方は明るさが残っている時間なので、安心して移動もできます。
もちろんもう片道は真っ暗になるので、与論島での星空鑑賞には懐中電灯は必須。でも与論島には沖縄では夜に気になる「夜行性のハブ」がいないので、夜の移動も比較的安心です。
星空鑑賞エリアは島の北側と東側
与論島は空港も港も役場がある中心街も「島の南西側」にまとまっています。逆に島の東側や北側には大きな集落もなく、星空鑑賞エリアとしては最適。ただ宿泊施設なども島の南西側にまとまっているので、星空スポットまでは移動が必要になる場合もあります。
といっても与論島は一周20km程度の小さな島。移動もそれほど気にならないことでしょう。
与論島の星空専用スポット2選
①星空ポイント指定席
与論島の北側エリアにはなんと「星空ポイント指定席」なる、まさに星空鑑賞のためのスポットがあります。場所はとてもわかりにくいですが、小さいながらも案内板があるのでそれを探せば見つかることでしょう。
この場所には建物も一切なく、さらに星空ポイントは海に突き出した岩場にあるので、まさに360度の満天の星空が眺められることでしょう。ただし超真っ暗な場所なので、星空鑑賞の際に懐中電灯などは必須です。
②海辺の駐車場
与論島の北側エリアには、なんのためにあるのか謎の「海辺の駐車場」というスポットがあります。特に海に下りることができるわけでもなく、施設があるわけでもなく、ただ駐車場があるだけ。しかし夜になれば「星空ポイント指定席」に並ぶ星空スポットに早変わりします。
さらにここなら車で行っても車内からでも星空鑑賞が可能。安心して星空鑑賞ができるスポットと言えます。
与論島のビーチ星空スポット3選
①宇勝海岸
海が綺麗な与論島。星空鑑賞もビーチでしたくなりますよね。さすがに夜で海は見えなくても、波の音を聞きながらの星空鑑賞はいいものです。与論島のビーチでの星空鑑賞におすすめは「宇勝海岸」。
あの「星空ポイント指定席」があるエリアのビーチです。しかも複数の砂浜がありますので、好きなビーチを選び放題。「星空ポイント指定席」と併せて行くのがおすすめです。
②寺崎海岸
与論島と言えば映画「めがね」の撮影ロケが行われた島としても人気。中でも与論島の北東岸にある「寺崎海岸」は撮影のメインロケ地だけあり、日中は多くの観光客が訪れる人気ビーチです。周辺には建物すらありませんので、夜ともなれば真っ暗な中での星空鑑賞ができることでしょう。
おすすめは砂浜には下りず、ビーチを一望できる高台での星空鑑賞。ベンチもあっておすすめです。
③黒花海岸
人気の寺崎海岸の隣にある穴場ビーチ「黒花海岸」。日中でも混雑しない秘密のビーチです。しかも砂浜が広大で、ビーチでの星空鑑賞にも最適。観光客に人気の寺崎海岸に先客がいるときは、昼でも夜でも黒花海岸へ行くのがおすすめです。
ただし穴場だけあって場所がわかりにくく、さらにビーチ入口周辺には墓地があり、夜な夜な星空鑑賞に訪れるにはかなり勇気が要ることでしょう。
与論島の高台星空スポット2選
①舵引の丘
与論島でも星空に近い場所から見たい、そんな人におすすめの高台星空スポットが「舵引の丘」。与論島はここを中心に海から引っぱられて浮かび上がったという伝説の場所です。
それ故に、与論島でも最高峰レベルの場所で日中は360度のパノラマ絶景を望めます。南には沖縄本島、北には鹿児島の沖永良部島から徳之島まで望めます。もちろん星空も360度のパノラマ。与論島の中心街からもアクセスしやすい星空スポットです。
②与論城跡
与論島の南エリアにある「与論城跡」も星空鑑賞におすすめ。城跡は高台にあり、舵引の丘同様にパノラマ絶景を楽しめる場所です。しかも中心街から離れており、周辺はかなり暗くなるので星空鑑賞にも最適。
また南の海の先には沖縄本島が望めるのも見どころと言えるでしょう。星空だけではなく沖縄本島の町灯りも、星空の一部として望めます。また与論島は南十字星が見える最北端の島。運が良ければ南の空にサザンクロスの一部が見えるかもしれません。
与論島の星空鑑賞におすすめ宿泊施設3選
①プリシアリゾートヨロン
星空鑑賞ができる宿泊施設でおすすめのホテルは「プリシアリゾートヨロン」。与論島の南西端のビーチ沿いにあるリゾートホテルですが、集落からは距離があるので夜は真っ暗で星空鑑賞するには最適。さすがにホテル敷地内は明るさがあるものの、ホテル沿いのビーチに出れば真っ暗で星空鑑賞も楽しめます。
宿泊施設自体もコテージタイプがメインで、コテージから星空を楽しめるタイプもあります。与論島では観光客に一番人気のホテルです。
プリシアリゾートヨロン
- 住所〒891-9302
鹿児島県大島郡与論町立長358-1 - 電話番号0997-97-5060
- 公式サイトURLhttps://www.pricia.co.jp/
②ペンションパラダイス楽園荘
星空鑑賞におすすめの民宿だと、与論島北東エリアの「ペンションパラダイス楽園荘」。周辺にはサトウキビ畑が広がり、民宿周辺も民家が数軒あるだけで、夜は真っ暗になります。さらに民宿には広々とした庭もあるので庭から星空鑑賞も可能。サトウキビ畑の「ざわわ」する音を聞きながら星空鑑賞ができることでしょう。
与論島の中心街から離れた島野東側にある宿泊施設なので、宿周辺を散策しても満天の星空を楽しめます。
ペンションパラダイス楽園荘
- 住所〒891-9307
鹿児島県大島郡与論町古里1279 - 電話番号0997-97-3574
- 公式サイトURLhttp://www.rakuensou.com/
③百合ヶ浜キャンプ場
与論島唯一のキャンプ場「百合ヶ浜キャンプ場」も星空鑑賞の宿泊施設としておすすめ。百合ヶ浜が出現する与論島の東岸にあります。キャンプ場なので夜ともなれば真っ暗。テントからでも星空鑑賞ができますし、ビーチまでもすぐなので砂浜での星空鑑賞もできます。
ただし2021年5月から2022年3月までは工事のために閉鎖。百合ヶ浜キャンプ場で星空鑑賞する場合は、2022年4月以降にチャレンジしましょう。
百合ヶ浜キャンプ場
- 住所〒891-9307
鹿児島県大島郡与論町古里 - 電話番号0997-97-4902(与論町商工観光課)
与論島の星空にちなんだ謎スポット2選
①サザンクロスセンター
高台の星空スポット「与論城跡」にはなんと「サザンクロスセンター」なる施設が併設。タワー状の施設なので、与論島を360度見渡すことができます。しかも名前が南十字星ことサザンクロスとあれば星空も期待したいところ。
しかしサザンクロスセンターの営業時間は午後6時まで。しかも施設は与論島の民俗資料館で、星空関連は4階に写真コーナーがあるだけで、基本的に星空とは関係が薄い施設です。まさに与論島の星空謎スポット。
サザンクロスセンター
- 住所〒891-9302
鹿児島県大島郡与論町立長3313 - 電話番号0997-97-3396
- 営業時間09:00~18:00
- 定休日年中無休
②天の川銀河鉄道本線・ヨロン駅
海に囲まれた与論島にはなんと「駅」があります。その名も「天の川銀河鉄道本線・ヨロン駅」。もちろん与論島に鉄道はなく、あくまで仮想の観光スポットです。でも駅周辺には何もなく、夜ともなれば周辺は超真っ暗。まさに天の川を銀河鉄道が走りそうな光景が望めるかも知れません。
ちなみに駅には「おきなわ←ヨロン駅→かごしま」という案内板もあって与論島の中でも人気の観光スポットです。
まとめ
夏の「新月明け」を狙えば百合ヶ浜も楽しめる
与論島で星空を満喫するなら「新月」の時期がおすすめですが、まさにその「新月明け」は夏なら百合ヶ浜が確実に出没します。つまり夏に星空狙いで新月時期に与論島旅行すれば、昼は百合ヶ浜、夜は満天の星空が楽しめるということ。まさに一度で二度美味しい、夏の与論島での星空鑑賞という次第です。与論島旅行では「夏の新月」は要チェック。
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与論島の星空も最高ですが、全国には様々な星空スポットがあります。もちろん与論島がある鹿児島県内もしかり、隣の沖縄県内にも星空スポットはいろいろ。全国の星空スポットが気になる方におすすめの情報をご案内いたします。
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出典:ライター撮影