ハクロニシキの特徴を紹介
ハクロニシキ(白露錦)はイヌコリヤナギを栽培品種(園芸品種)にしたヤナギ科の落葉低木です。株立ちの樹形で涼しげに育ち、季節によって緑からピンク、そして白へと葉色が変化するのが特徴でカラーリーフとしても楽しめます。
ハクロニシキは北海道の冬でも庭木として育てることができ、その美しい外観から想像できないほどの耐寒性です。丈夫で病害虫にも強い特徴を持つので初心者の方にもおすすめの植物です。
名前の由来は?
ハクロニシキは名前の由来や、いつどのように白い葉色に変化するような栽培品種となったのか分かっていません。原種のイヌコリヤナギの名前の由来は、行李(こうり:植物を編んで作る籠のようなもの)などを編むことができるコリヤナギと違い、生活の役に立たなかった事から付けられました。
ハクロニシキの植え方、置き場所
ハクロニシキの地植え
ハクロニシキは落葉した状態から新芽が出るまえ、冬の終わりから春前の時期に植え付けをおこないます。庭木として地植えする場合は、植える場所を慎重に選択してください。ハクロニシキは一度植えると根が複雑に伸びて成長するため、植え替えの難易度が高いです。地植えで成長したハクロニシキの植え替えは、素人には殆ど不可能に思います。
ハクロニシキを植える場所は半日陰が望ましい
植える場所は半日陰が望ましいです。ハクロニシキは日光を好みますが、一番見栄えがよい葉色が白の時期に直射日光に当たると葉焼けしてしまいます。丈夫な植物なので葉焼けしても枯れるわけではありません。しかし、折角ハクロニシキを育てるなら綺麗な白い葉を楽しみたいものですね。夏場の直射日光から守るために半日陰の場所を選びましょう。
庭への植え方・用土
ハクロニシキを地植えする場所を決めたら、大きめに穴を掘りましょう。掘り出した土と堆肥(たいひ)を混ぜて用土を作ります。穴に株を置いてみて確認したら、作った用土で高さなどを調整しましょう。根についている土を払ったりほぐしたりすると痛む可能性が高いので必要ありません。用土を被せて植え付け完了です。
最後に水を与えます。植え付け以外では基本的に水やりも肥料も必要ありません。ひどく乾燥してしまった場合のみ水を与えます。
ハクロニシキの他にもおすすめの庭木を紹介
ハクロニシキは庭木として難しい育て方が必要なく、手間もかからないおすすめの植物です。しかし、その他にもたくさんの魅力的な庭木があります。下記の記事にて、おすすめの庭木をたくさん紹介していますので、何を育てようか迷っている方は一度ご覧になってみてください。
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ハクロニシキの鉢植え
ハクロニシキは鉢植えにする事もできます。しかし、成長が早く根が混みやすいので定期的な手入れが必要です。根詰まりを起こす前に大きめの鉢に植え替えましょう。きちんと育てようとすると頻繁な植え替えを行うことになりますので、こだわりがないのであれば地植えの方が無難です。
用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使います。鉢底にアミを入れて上に軽石をしき、そこに用土を入れましょう。植えたら最後に水を与えます。冬の間も屋外で大丈夫です。
ハクロニシキの植え替え
ハクロニシキは成長が早く、鉢植えで育てるとすぐに根が混み合ってきます。そうなると水切れをおこしやすくなりますので、なるべく早い段階で大きめの鉢に植え替えたいところです。
葉が落ちた頃が植え替えに向いている時期なのですが、成長が早く根詰まりをおこしそうなら時期を問わず植え替えてしまった方が良いでしょう。なるべく根をほぐしたりせずに植え替えます。そのためにも、根が込み合う前に植え替えたいところです。
株立ち状にしない事で育てやすく
ハクロニシキはそのまま植えると自然に、土から複数の枝が立っている株立ち状に育ちます。枝葉もたっぷり付けますが、この状態だとすぐに根も混み合ってしまうのです。
それを一本立ちになるように剪定して根が混むのを遅らせる方法がよく取られます。根詰まりは水切れもおこしやすくなりますので、鉢植えの場合は一本立ちの樹形にするのが無難です。
ハクロニシキの育て方
ハクロニシキの水やり
ハクロニシキはそこまで頻繁に水やりが必要な植物ではありません。地植えならば雨水で十分な事が殆どです。雨が不足して乾燥するような場合は水が必要ですが、基本的にはそのままで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾燥したタイミングで水を与えます。用土が湿っているのに水を与えていると根腐れになってしまうので注意が必要です。受け皿に溜まった水は捨てましょう。
ハクロニシキに肥料は必要か
基本的にはハクロニシキに肥料は必要ありません。生育が悪い場合には腐葉土や堆肥を周辺の土に混ぜます。しかしハクロニシキは成長の早い植物なので、殆どの場合、何もせずともぐんぐん育っていくでしょう。少しぐらい成長が遅いと感じても、たくさんの肥料を与えすぎないようにするべきです。
ハクロニシキの剪定
ハクロニシキは頑丈な植物ですので、どの時期に剪定しても殆ど枯れることはありません。しかし、葉の色が変化する直前などに剪定してしまうと、出てくる芽から緑の葉が育ちます。せっかくハクロニシキを育てているなら葉色の変化を楽しみたいものです。そこで落葉してから冬の前に剪定するのがよいでしょう。寒冷地での雪対策にもなります。
頑丈な植物なので、どんどん剪定して大丈夫です。好きなように樹形を整える事ができます。
ハクロニシキの病害虫対策
ハクロニシキは病害虫にも特に心配がいらない植物です。しかし枝葉が混み合っているとアブラムシが発生しやすくなります。適度に剪定しておくと予防になりますが、心配なら木酢液をふりかけて二重に予防するのがよいでしょう。
ハクロニシキは枝葉が混み合う植物ですので、なかなか手作業でアブラムシの駆除をするのは難しいかと思います。発生してしまったら病害虫が広まらないように殺虫殺菌スプレーで早めに駆除するのがおすすめです。
詳しいアブラムシ対策の記事を紹介
ハクロニシキに関わらず、アブラムシはガーデニングをしていれば必ず戦うことになる相手です。アブラムシはそれ単体で植物を傷つける害虫ですが、ほかの害虫も呼び寄せたり、病気をばらまいたりと常にガーデナーの悩みのタネです。予防や対策の方法を詳しく知り、植物を守りましょう。

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まとめ
落葉低木で葉色の変化が楽しめる特徴をもつハクロニシキの育て方はいかがでしたか?非常に耐寒性があり頑丈な植物で、庭木として育てるなら植える場所が真夏の直射日光に長時間さらされない事に気を付ければ苦労も少なくどんどん育ってくれます。葉色の変化を楽しみたい場合は剪定の時期にも気を付けてください。
鉢植えでは頻繁な植え替えが必要で苦労するかもしれませんが、一本立ちにして育てれば多少は楽になります。見た目にもすっきりとおしゃれな鉢になるでしょう。
イヌコリヤナギが気になる方はこちらをチェック!
当サイトでは『【葉色の変化が楽しい】ハクロニシキの育て方!剪定時期や夏の葉焼け予防法を解説!』の他にも、植物の育て方についての記事をたくさん掲載しています。
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