低木を庭に植えてみよう
庭を彩る庭木ですが、シンボルツリーの下が寂しいと見栄えも寂しいものですよね。 高木を植えるスペースがない場合や、背丈が高い種類だと窓の外が見えないという事態にもなってしまいます。 そんなときは、おしゃれな低木を植えてみませんか?庭木にもピッタリな種類の低木の庭木を紹介していきます。
庭木におすすめ
庭木の低木の種類には、 ・シンボルツリーの下 ・グランドカバー ・花が咲く ・生垣にも使える という利点があります。 低木は、気質化した枝に常緑の葉をつけるものや落葉性のもの、花を咲かせるものまで幅広くあります。
樹高は、どんな種類でも3mほどで、どれも剪定することや仕立て方によって低木にすることができますよ。また、矮性の種類を選ぶことも重要になってきます。 今回は、洋風・和風の種類に合わせて紹介していきます。 低木の庭木でおしゃれな庭作りをしてみましょう
洋風の庭木・低木カルミア
洋風のお庭にぴったりの優雅な花がたくさんつく種類の低木です。 カルミアはイングリッシュガーデンでも人気の常緑の植物ですよ。 背丈は大きくならないのに、横には大きく葉が茂り目隠しのようにしても使えます。
洋風のお庭では、隣のお庭との境界線に植えられていたり、剪定してシンボルツリーとしても使っているほどの人気の低木になっています。花が優雅で香りが高く、お庭が一気に洋風のおしゃれな印象になるでしょう。 分類:ツツジ科カルミア属・常緑低木 原産国:北米東部 樹高:1~3m
花と開花時期
花の色は、白・ピンク・濃いピンク・紫・混色などがあります。 開花時期は5月初旬で、枝先に30個もの花がまとまって咲きます。 狭い場所でも立派に咲く、人気の低木です。
洋風の庭木・低木クチナシ
日本が原産国の植物で、クチナシの花の甘美な香りはとても有名で香水にも使用されるほどです。 その花の香りは、キンモクセイや沈丁花に並んで人気が高いですよね。 日本原産なので、どこで栽培しても失敗することはまずないでしょう。
また、クチナシの実も古くから利用価値が高く、洋風、和風とも庭木にはおすすめの植物です。 葉には光沢があり、狭いお庭でもおしゃれできれいに見えるようです。 低木にするためには、小型の品種を選びましょう。 分類:アカネ科クチナシ属・常緑低木 原産国:静岡県 樹高:1.5から2m
花と開花時期
開花時期は、6から7月です。白い花を咲かせ、とても香りが高いのが人気の低木です。
実や種
クチナシの実は、11月から12月に収穫できます。 古くから、このクチナシの実は薬や染料に使われていました。
洋風の庭木・低木シャリンバイ
樹勢がよく、剪定しても強い性質を持っています。 光沢のある葉が美しく、苗も簡単に挿し木で増やすことができます。 潮風や台風などの気候にも耐え、非常に健常な力を持っているので極寒地域や海辺などのお庭に最適な低木です。
花も大変美しく、紅色の花・白色の花の品種があります。 洋風にもぴったりな植物ですが、もちろん和風にもしっとりとして似合うおすすめの低木ですよ。 分類:バラ科シャリンバイ属・常緑低木 原産国:中国地方 樹高:1.5から3m
花と開花時期
シャリンバイの開花時期は、5から6月です。 スプリング・タイムという品種は、やや淡い紅色の花を咲かせ、エンチャントレスという品種は真っ赤な花を咲かせます。 丸刃シャリンバイは、白色の可愛い花を咲かせますよ。
実や種
花を花がら摘みをせずにそのままにしておけば、11月から翌年の2月まで実がついています。 紫色の小さな実がなり、翌年の春までついているので四季を感じさせます。 実がなる植物なので、年間通じてたのしめ、おすすめの庭木ですね。
洋風の庭木・低木ライラック
洋風のお庭におすすめな人気の庭木が、ライラックです。 美しい淡い花を咲かせる姿は、ライラックまつりを各地で開催するほどになっています。 ライラックは、高木・低木の品種があります。 そのため、低木にするためには小型の品種を選んで植えるとよいでしょう。
ライラックは、リラとも呼ばれ世界各国でも愛されている人気の植物で、甘い芳香を漂わせます。 お庭で満開になったライラックをみると気分もよいですね。 一気に英国のような洋風のおしゃれな庭が完成します。
分類:モクセイ科ハシドイ属・落葉性高木・低木 (低木には小型の品種か、矮性の品種を選びましょう) 原産国:ヨーロッパ 樹高:2から4m
花と開花時期
ライラックの花からは、甘く優しい香りがします。 開花時期は、4月から5月です。 花の色には種類があり、紅色・ピンク・青・紫などがあります。 近年では、これらの淡いトーンの色合いを「ライラック色」と定められています。 おしゃれな色合いに、心がときめきそうですね。
ライラックには、紫色に近いブルーもあります。 お気に入りのカラーのライラックを見つけてみましょう。
洋風の庭木・低木オオデマリ
オオデマリは、アジサイに似たような花姿をしています。 そのため、洋風のアジサイといってもいいかもしれませんね。 樹高は高い品種と低木のものがあり、どちらも剪定をうまくやればたくさんの花が咲きます。 多肥を嫌う植物で、耐陰性もあるため、日陰の低木としては人気の高い植物です。
分類:スイカズラ科ガマズミ属・落葉性高木・低木 原産国:日本 樹高:1.5から2m
花と開花時期
オオデマリの開花時期は、5月から6月です。 花がすべて装飾花になった園芸品種で、まり状に大きな花をつけます。 モモイロオオデマリ「ジェニミ」という品種は、淡いピンク色の花を咲かせ ヤブデマリはまばらに小ぶりの花をいくつも付けて咲かせます。
花の咲かせ始めは、緑色をしていますが咲き始めていくうちにきれいなホワイトの花を徐々に咲かせていきます。 このように、品種にって色や形、花のつけ方などには差があるんが特徴です。
葉の紅葉を楽しむ
落葉性の植物なので、夏の終わりから晩秋までゆっくりと紅葉していきます。 紅葉した葉は、冬にかけて落葉してしまいます。 しかし紅葉して色づいた葉に、霜や雪が降りた後の姿もまたきれいです。 霜に当たって一気に黒く落葉するタイプではないので、新緑・花・紅葉と年間とおして楽しめるおしゃれな低木としておすすめです。
和風の庭木・低木ユキヤナギ
和風のお庭におすすめの低木の種類を紹介します。 ユキヤナギは、春になると穂状のなった花をいっぱいに咲かせます。 小学校や公園でも咲いている姿を見ると、華やかな気持ちになりますね。 文字通り柳のようにしなやかに流れるような穂状で、白の小さな花が集まっています。
分類:バラ科シモツケ属・落葉性低木 原産国:中国・日本山地 樹高:50cmから70cm
花と開花時期
春一番の3月から4月に開花します。 低木で、低い位置から枝が弓状に枝垂れるように咲きます。 春風に揺れる姿がかわいらしくもすがすがしい花姿です。 ユキヤナギの種類には、 ・「ヒメユキヤナギ」 ・「フジノピンキー」 ・「ジミバナ」 などがあります。 小さく仕立てるためには、矮性種類のヒメユキヤナギを植えたらよいでしょう。
葉の紅葉を楽しむ
春にきれいな花を咲かせるユキヤナギですが、 秋の紅葉も美しいので花のない秋の季節にも四季を感じる楽しみが増えるでしょう。 葉の一枚一枚は小ぶりで小さいので、かわいらしい印象になります。 かなりの低木で、おしゃれな庭木です。
和風の庭木・低木沈丁花
常緑で低木の庭木なので、目隠しに使用してもおしゃれです。沈丁花は、花も美しく、また沈丁花の香りの高さは有名ですよね。 代表的な芳香を漂わせる名花で、日本には室町時代に渡来してきたといわれています。
常緑の葉には光沢があります。こんもりとしていて革のような質感をしています。 この沈丁花の葉を使ってリースを作るなど、幅広く利用されています。
分類:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属・常緑低木 原産国:中国・ヒマラヤ 樹高:1mから1.5m
花と開花時期
ジンチョウゲの開花時期は、3から4月です。 花の香りもよく、たくさん咲かせますが、たくさんの肥料を必要とします。 寒肥として12月もしくは1月までに置き肥を置いておきましょう。 たくさん花を咲かせるので、株の消耗が早く株の寿命は短くなってします。 挿し木などで更新しましょう。
和風の庭木・低木トキワマンサク
トキワマンサクは常緑の種類の庭木です。花も咲かせ、穂状の花が満開になるので低木よりも柔らかな印象を受けます。 華やかに見えて落ち着いた色の花を咲かせるため、和風の低木におすすめの種類です。 満開になった花はおしゃれなお庭にぴったりです。
分類:マンサク科トキワマンサク属・常緑低木 原産国:本州・九州 樹高:1.5mから3m
和風の庭木・低木アジサイ
アジサイは、和風の庭にも洋風の庭にもおすすめの低木です。 アジサイには近年様々な品種改良がなされています。その品種は今では約100種類ほど。 アジサイの仲間には、大型になる品種もあるので、低木を探して植え付けましょう。
日本全土で栽培可能です。 株が弱ってきたら、挿し木で簡単に増やすことができます。 四季の管理や剪定もほぼ簡単なので栽培しやすいおすすめの低木です。
分類:ユキノシタ科アジサイ属・落葉低木 原産国:東アジア、アメリカ南部 樹高:1mから1.5m
花と開花時期
アジサイの開花時期は、6月です。 しかし四季咲きの品種の場合は、9.10.11月にも花を咲かせてくれます。 花の色は、白・赤・ピンク・パープル・青などで、土壌の酸性度やアルカリ度によって色が変化します。 アメリカの種類は大きな花を咲かせ、日本品種のアジサイは小さいけれど開花時期が長いのが特徴です。
葉の紅葉を楽しむ
落葉性の品種なので、秋ごろから晩秋までは紅葉を楽しむこともできます。 四季咲きのアジサイの場合は、写真のように紅葉とアジサイの花を同時に楽しむことも出来ます。 日本になじみの深い和の庭には人気の低木ですね。
低木をうまく使おう
いかがでしたか?低木の庭木を使ってうまく組み合わせてみましょう。 季節によって花が咲く低木の種類を掛け合わせてもおしゃれですし、シンボルツリーのグランドカバーに一本でもぐっと華やかでおしゃれな印象になりますよ。