登山者に人気の山小屋「三条の湯」
日本百名山の1つであり、東京都最高峰の雲取山。中級者向けの難易度の山です。その雲取山の山腹、標高1103mに位置する山小屋が「三条の湯」。美肌の湯として知られる温泉もあり、登山客はもちろん、日帰りで訪れる方にも人気があります。
また、三条の湯周辺にも見所あふれる観光スポットや施設が多数あります。歩いて登るだけでなく、中には自転車で足を運ぶ方も。
テント泊もできるのでキャンプ好きの方にもおすすめ!
小屋泊だけでなくテント場もあり、キャンプ好きの方も必見のこちらの施設。以下では、壮大な自然の中で登山の疲れを癒すことができる三条の湯について紹介していきます!営業時間や予約のしかた、施設の値段などの詳しい情報もぜひチェックしてください。
※当記事は2021年5月6日時点の情報をもとに作成されております。
雲取山から三条の湯までのアクセス方法
三条の湯は東京の西側に位置する奥多摩エリアにあります。雲取山の麓にあり、かなりの山奥であるため、事前にアクセスの方法やコースタイム、営業時間内に到着するためのタイムスケジュールなどをしっかり調べておきましょう。
スケジュール次第では日帰りで訪れることも可能です。
公共交通機関を利用してアクセスする場合
JR奥多摩駅から西東京バスに乗車し、40分ほど走ったあと「お祭」で下車。そこから後山川に沿ったコースを、後山林道の終着地点まで2時間半ほど歩きます。
登山道に入りさらにそこから30分、緩やかな登り坂を歩いて行くと三条の湯に到着します。JR奥多摩駅から三条の湯までのコースタイムは、合計で約3時間40分ほど。
別のバスを使うルートも覚えておくと便利
上記のコースが一般的ですが、奥多摩駅からお祭までのバスは1日4本と少なく、アクセスはやや不便。奥多摩駅と鴨沢間を走るバスであれば1日9〜10本出ているため、鴨沢で下車し徒歩15分でお祭まで向かうという選択肢も覚えておくと便利です!
バスを降りてからの後山林道は単調な道が続きます。冬季は地面が凍結することもあるので、アイゼンがあるといいでしょう。難易度は中級、砂利道で少々足場も悪いコースですが、澄んだ空気の中歩くのはとても気持ちがいいです。
自家用車でアクセスする場合
国道411号(青海街道)から後山林道に入り、そこから2km先の片倉ゲートまでは車で行くことができます。その後約2時間半ほど山道を歩くと、三条の湯に到着。
駐車スペースは国道沿いに12台ほどあります。駐車スペースはそこまで多くないため、紅葉シーズンなどの混雑が予想される時期は注意が必要です。
土砂崩れが起こりやすいので交通情報に注意
後山林道周辺では土砂崩れが頻繁に起こり、通行止めになることもありますので、当日の交通情報は細かくチェックしておきましょう。奥多摩ビジターセンターのサイトで確認することができます。
所要時間は公共交通機関を使うより多少短くはなりますが、駐車場も少なく、コースも不安定なため公共交通期間でのアクセスをおすすめします!
三条の湯の宿泊施設
三条の湯では、大部屋で寝泊りする小屋泊もしくは、テント場での宿泊が可能です。テント場に宿泊する場合も、温泉や食堂などの施設を利用することができるほか、アルコールやお菓子などを販売する売店もあります。
どちらに宿泊する場合も、現在は事前の電話予約が必要です。
広々とした大部屋での小屋泊
三条の湯で小屋泊をする場合は基本的に相部屋になります。定員は80名で、広々としたスペースです。混雑していない平日もしくは、まとまった人数の場合はグループで1部屋借りることができることも。
宿泊する場合は、事前に予約をし16時30分までにチェックインを済ませてください。(10〜2月は16時まで)
小屋内はリラックスできる空間
部屋には布団棚があり、各自で好きな場所に布団を敷いて寝ることができます。消灯は21時と早いため、懐中電灯を用意しておくと安心です!
入口には薪ストーブがあり、部屋の隣には見晴らしのよいテラスもついています。テント泊は少し難易度が高いという方も、リラックスできる空間で安心して身体を休ませることができます。
自然に囲まれたテント場での宿泊
三条の湯から約60メートルの場所にはテントサイトもあります。沢沿いにテントを張りそこで寝泊りすることができるテント泊は、キャンプが好きな方におすすめです。近くの川で釣りをする人も多く、イワナやヤマメを釣ることができます!
繁忙期には70名ほどのテント利用者が集うこともある、人気のテント場。事前に電話で予約し、営業時間内に小屋で受付を済ませてください。
三条の湯のテント泊のおすすめポイント
テント泊の場合は山小屋を利用することができない施設も多いのですが、三条の湯ではそれが可能です。テント泊の場合でも小屋のトイレや温泉、食堂などを利用することができるのでとても便利ですね!
食糧やアルコールは売店で販売しているほか、水やお湯は無料で提供しています。このように設備もしっかり整っているため、三条の湯はテント泊初心者の方にも非常におすすめです!
「美肌の湯」とも言われる三条の湯の温泉
三条の湯の温泉目的で訪れる方も!
お風呂やシャワーのない山小屋も多い中、温泉があるのは三条の湯の魅力の1つです。この山奥の秘湯を目的に、日帰りで三条の湯を訪れる方もいるほど。
お湯はとても濃厚で、肌がすべすべになるのが女性の方には嬉しいポイント!浴室の窓からは外の景色を見ることができます。新緑や紅葉の季節はとてもきれいで、日頃の疲れが癒されます。
浴室は基本的に1つのみ。多摩川の水源地であるため、石鹸やシャンプーの使用は禁止されています。
営業時間が変則的なので要確認
営業時間は、平日・土曜は正午から、日曜・祭日は10時から20時。利用者が少ない日は1時間おきに男女が入れ替わりで入浴する時間交代制となっています。
小屋の予約がいっぱいの日はもう1つの浴室も使用できるようになり、男女別になるそうですよ。事前の電話予約などは必要ありませんが、営業時間が平日と休みの日で異なるため注意が必要です。
季節の食材を使った三条の湯の食事
食堂でいただく朝食・夕食
三条の湯には食堂が完備されており、朝食や夕食を食べることができるほか、休憩スペースとしても利用することができます。オーナーの畑や丹波山村で採れた地元の野菜、旬の山菜やキノコを使った食事を堪能できます。
新鮮な水で炊いた白米や炊き込みご飯も人気の一品。手作りの温かい食事を、その場に居合わせた方たちと食べるのも小屋泊の醍醐味と言えます。
食事やアルコールなどの販売も
三条の湯の食堂では朝食は6時、夕食は18時ごろに食べることができます。また、イートインできる食事やアルコール・お菓子、Tシャツや手ぬぐいなども販売しているため、テント泊の人も必要なものがあれば購入できます!
たくさん歩いて疲れたあとはしっかりと栄養のあるご飯を食べて体力を回復しましょう。
三条の湯に宿泊する際の値段
三条の湯の料金は、どのように利用するかによって値段が細かく異なります。小屋泊、テント泊で異なるので事前に確認しておきましょう。
小屋泊をする場合
小屋泊の値段は、1泊2食付きで大人1名8,300円です。食事を夕食のみにする場合は7,500円、朝食のみの場合は6,600円。また、販売しているお弁当をテイクアウトする場合は800円になります。
入浴料や水場の使用料も宿泊料金に含まれているので良心的です。しっかりとした食事がついてのこのお値段は嬉しいポイントですね!
テント泊をする場合
テント泊の値段は、大人1名1,000円です。テント泊される方が入浴する場合は別途500円がかかります。また、日帰りで入浴のみされる方は600円が必要です。入浴のみの場合は営業時間をしっかりとご確認のうえご利用ください。
三条の湯は設備や食事環境が整っている山小屋ですので、初心者の方でもストレスなく過ごすことができます。
小さいお子さんがいる場合は要確認
小学生や小さいお子さんがいる場合は値段が少し変わってくるため、三条の湯の公式ホームページをご確認ください。
三条の湯の周辺情報
四季の花を楽しむことができる丹羽渓谷
三条の湯付近の丹羽渓谷は、紅葉や季節の花が見られるスポットとして有名です。4月中旬ごろには、丹羽渓谷沿い約10kmの岩場に紫色のミツバツツジが見頃を迎えます。一面が色鮮やかに染められ、日帰りの観光客も多く訪れる時期です。
10月下旬からは、紅葉が見頃を迎えます。ピーク時にはたくさんの人が訪れ混雑しますが、三条の湯周辺は人もそれほど多くないため、ゆっくりと鑑賞することができます。車や自転車で周辺を通るだけでも、美しい景色に心癒されます。
お子様連れにもおすすめ!丹羽山村観光レクリエーション広場
三条の湯から5kmの場所にあるこちらの施設は、お子様連れの方にもおすすめの日帰りスポットです。テニスコートが3面あり、1時間800円で利用可能。また、冬季にはスケートリンクも開設され、大人200円、子ども100円で楽しむことができます。
値段も良心的ですし、大自然の中で運動すればリフレッシュできること間違いなし!事前に電話予約をしておくとスムーズに利用することができます。
登山好きの方には飛竜山もおすすめ
今回の記事では雲取山から三条の湯までのコースについてお伝えしましたが、雲取山の西方ぶある飛竜山も三条の湯からアクセスしやすい山の1つです。三条の湯をベースに、それぞれの登山を楽しむのもいいですね!
コースには急な坂もありますが、登山道はしっかり整備されています。難易度は中級で、雲取山と同程度と言えます。登山好きの方は、ぜひ飛竜山にもチャレンジしてみてください!
自然に囲まれた三条の湯で思い出作りを!
まとめ
三条の湯は、長い登山の途中でゆっくりと心と身体を休ませることのできる山小屋です。食事や温泉も付いているため、初心者の方にもおすすめです。また、テント場もあるためキャンプ好きの方にも人気です!日帰りで訪れても、紅葉や釣りなどのレジャーを存分に楽しむことができます。
宿泊する際は営業時間の確認と、事前の電話予約を忘れずに!大自然の中で、特別な思い出をつくりませんか?お近くを訪れる際には、ぜひ三条の湯に立ち寄ってみてくださいね。
登山やキャンプグッズが気になる方はこちらをチェック!
当サイトでは、【美肌の湯で知られる!三条の湯特集!雲取山からのルートや周辺情報も盛りだくさん!】以外にも、アウトドア情報や登山やキャンプをする際のグッズに関する記事を数多く掲載しています。
初心者の方にも、アウトドアを身近に感じていただけるような内容です。アウトドアについて知りたいことがある方は、ぜひくらしーのの情報を参考にしてみてください!
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