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【2021】中尊寺の紅葉情報!魅力満点の見どころと見頃の時期をご紹介!

世界文化遺産であり松尾芭蕉が句を残している平泉。その平泉にある中尊寺は東北観光の際に必ず訪れたい場所です。厳かな雰囲気が漂う境内の拝観は季節を問わず人気ですが、特に秋の紅葉は必見です。この記事では、中尊寺や平泉についての解説や紅葉情報のご紹介をしていきます。
更新: 2021年11月5日
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はじめに

晩秋の頃、鮮やかな色づきを見せてくれる紅葉。秋の行楽シーズンには是非楽しみたいですね。肌寒い凛とした空気の下での紅葉鑑賞は気分を晴れやかにしてくれますし、日本の四季の美しさを改めて実感する機会でもあります。この記事では、東北平泉の中尊寺での紅葉情報をご紹介します。また、世界文化遺産であり松尾芭蕉の句でも詠われ、更には義経ゆかりの地でもある平泉や中尊寺には紅葉以外の魅力もあります。そこで、中尊寺や平泉自体の魅力、そして平泉の他の観光地についても併せて解説していきます。(この記事は2020年9月現在の情報をもとに作成しています)

中尊寺について知ろう

東北唯一の世界文化遺産

中尊寺は東北の岩手県平泉町にあり、同じく平泉にある毛越寺や金鶏山などの5資産とともに2011年に世界文化遺産に登録されています。平安時代後期に奥州藤原氏3代にわたって花開いた平泉の文化、その一つである「浄土思想」の特徴を色濃く残し現在にも継承していることが評価された点です。その中心となる中尊寺の境内には有名な金色堂や讃衡蔵、月見坂など見どころが満載。そして、春夏秋冬、時期によって表情を変える中尊寺の四季を感じるのも粋な楽しみ方です。

松尾芭蕉の句も有名

松尾芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」という句、これは芭蕉が平泉を訪れた際に詠んだものです。奥州藤原氏によって平泉が栄華を極めた時代は約100年間続きましたが、1189年に源頼朝によって滅ぼされました。芭蕉はその約500年後にこの地を踏み、往時の栄華の様子は跡形もなく夏草ばかりが広がる様子を目にして栄華の儚さを表しました。またこの時、「五月雨の降り残してや光堂」という句も残しています。これは、荒廃した平泉の中でかろうじて輝きを残していた金色堂を詠んでいるものです。ますます平泉や中尊寺に興味が湧いてきますね。

義経ゆかりの地

悲劇の英雄として知られる源義経。平泉はその義経ゆかりの地でもあります。奥州藤原3代目の秀衡の時代、お寺に預けられていた16歳の義経は僧侶になるのが嫌で秀衡を頼り平泉に逃れ、それから兄・源頼朝の挙兵に合流するまでの6年間をこの地で過ごしました。源平合戦で大活躍した義経は頼朝の嫉妬を買い追われる身となったことは有名ですが、その時再び頼った先が平泉なのです。しかし、4代目の泰衡は頼朝からの圧力に耐え切れず、義経は自害に追い込まれました。そのため、平泉には義経やその家来・弁慶ゆかりの場所も多く、中尊寺にも弁慶のお墓や弁慶堂などがあります。

基本情報

中尊寺

  • 住所
    〒029-4102
    岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
  • アクセス
    【車】平泉前沢ICより約5分 【電車】JR平泉駅より車で約5分
【公式】関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
岩手県平泉町。天台宗の東北大本山、中尊寺の公式ホームページ。2011年6月世界文化遺産登録。金色堂はじめ3000余点の国宝・重要文化財を伝える東日本随一の平安仏教美術の宝庫。

中尊寺の拝観について知ろう

境内の一部が有料


広い面積を有する中尊寺には、有名な金色堂をはじめ本堂や旧鐘楼など数多くの伽藍があります。境内には無料で入ることが出来ますが、金色堂と経蔵と旧覆堂のあるエリア、及び宝物館である讃衡蔵は有料拝観となります。国宝建造物第1号であり内部を金箔で覆った金色堂と、奥州藤原氏が残した3,000余りの文化財や宝物品を納めた讃衡蔵は中尊寺を観光するからには見逃せない場所です。是非、紅葉鑑賞とともに有料箇所も拝観して、中尊寺自体の観光も満喫してください。

有料エリアの料金や拝観方法

有料エリアの拝観券は讃衡蔵で購入出来、料金は大人800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円です。有料エリアは大きく2つに分けられ、拝観券提示場所は2カ所。まず、金色堂の敷地入り口で提示し、金色堂を拝観後その裏に抜けると経蔵や旧覆堂への道が続き、時計回りにぐるりと巡って弁財天堂近くに出てきます。そしてもう1カ所は讃衡蔵の建物入口です。どちらを先に拝観してもOKなので混雑具合で決めましょう。なお、紅葉時期の有料エリアの開放時間は11月3日までが8時30分~17時、11月4日以降は8時30分~16時30分です(ライトアップ期間は延長あり)。

中尊寺の紅葉情報【見どころスポット】

参道の紅葉

まず最初にご紹介する紅葉の見どころスポットは参道(月見坂)沿いです。中尊寺の参道は入り口から本堂までが約500M、更に奥の金色堂までは800Mあります。特に最初の200Mほどの傾斜が一番きつい上、その辺りは紅葉しない杉の老木が多く立ち並んでいるので若干期待薄になってしまうのですが、頑張って登ればその先には最高の紅葉が待っています。本堂を越えたあたりから色づきが濃くなり、紅葉が作り出すアーチの下での鑑賞は自然の迫力をも感じさせてくれます。

旧鐘楼の紅葉

次にご紹介する見どころスポットは金色堂の少し手前にある旧鐘楼周辺の紅葉です。この辺りは黄色に色づく木々が多いので、秋晴れの日には青い空と黄色い葉と哀愁を感じさせる旧鐘楼、そこに赤いもみじがアクセントを加えて奥ゆきのある景色を楽しむことが出来ます。因みにこの鐘楼、長年にわたって突かれてきたため梵鐘の部分が窪み、今ではめったに突かれることはありません。こんなところでも中尊寺の歴史を感じることが出来ますね。

弁財天堂の紅葉

続いてご紹介する見どころスポットは、旧鐘楼の少し先、金色堂のほぼ向かいにある弁財天堂周辺の紅葉です。色褪せた弁財天堂とのコントラストによって紅葉がより一層鮮やかに感じられます。そして、正面からだけではなく建物の裏手に回りこんで鑑賞してみましょう。周りの池に映る紅葉や、池に落葉して浮かぶもみじの姿は風情たっぷり。観光客やベストショットを狙うカメラマンが多いのもこの辺りです。

経蔵の紅葉

更にご紹介したい見どころスポットは中尊寺境内の一番奥に位置する経蔵周辺の紅葉です。この経蔵の後ろには山が控えていて、山中にひっそりと佇む雰囲気が情緒満点。かつては鮮やかな色や飾りが施された建物だったそうですが、長い年月がそれらを洗い流して今の姿になりました。この経蔵を背景に、赤や黄色に色づいた紅葉を愛でるのも趣ある鑑賞の仕方ですね。なお、この経蔵が建つ辺りは有料エリアとなります。詳細は前述の「中尊寺の拝観について知ろう」でご確認ください。

中尊寺の紅葉情報【見頃の時期】

紅葉の見頃は約半月続く


それでは、中尊寺の紅葉が見頃を迎える時期はいつなのでしょうか。もちろんその年の気候によっても変わってきますが、概ね10月下旬から11月中旬となります。中尊寺の境内は広いため、境内全てが一斉に色づくわけではなく、木の種類やその場所の日当たりなどによってタイミングやスピードは異なります。色づきが早いのが参道、遅いのが弁財天堂周辺という傾向もありますが、訪れた時によってベストな見頃スポットを探してみてください。

紅葉とともに秋開催のお祭りも見どころ

紅葉が見頃を迎える頃、中尊寺では2つのお祭りが開催されます。まず1つ目は「菊まつり」(10月20日~11月15日)。本堂や金色堂前などを中心に見事な菊の数々が境内に彩を添えます。そして2つ目は「秋の藤原まつり」(11月1日~3日)。これは中尊寺だけではなく毛越寺や平泉駅前も舞台にして行われるお祭りですが、平泉文化を花咲かせた藤原氏を偲び、中尊寺では稚児行列や郷土芸能の披露などが行われます。これらのお祭りが終わると中尊寺は東北の長くて静かな冬の時期を迎えると言われています。何だかしっとりした気分になりますね。

中尊寺の紅葉情報【ライトアップ】

ライトアップのスタートは10月末

紅葉時期の夜間ライトアップは毎年10月末から行われます。今年の期間は現状未発表ですが、参考まで、2019年は10月26日(土)から11月13日(水)でした。このライトアップは「紅葉銀河」と題され2017年にスタート。その際に大変好評だったことから年々趣向を凝らしたものになっています。光環境デザイナーの意見も取り入れ、約300個のLEDライトが紅葉を幻想的に浮かび上がらせます。本堂を過ぎたあたりから金色堂までが一番の見どころで時間は16時から18時30分です。

伽藍のライトアップも見どころ

この期間、ライトアップされるのは紅葉だけではありません。上掲写真のように金色堂などもライトアップされるのです。宵闇の中、まさに金色に輝く金色堂は迫力満点。他にも、弁財天堂は下から優しい光を受けて幻想的に浮かび上がりますし、高台に建つ旧鐘楼はライトアップされた紅葉の背後にひっそりと佇む姿を見せてくれます。どこからか藤原氏や義経が姿を現しそうな幽玄な雰囲気ですね。なお、東北の晩秋、最低気温は0度近くになることもあります。万全な防寒対策をしてお出かけください。

中尊寺の紅葉情報【混雑状況】

境内の混雑状況

広い敷地を有する中尊寺は、桜や紅葉を求めて多くの観光客が訪れる繁忙期でも京都などのように大混雑することはほとんどありません。金色堂や讃衡蔵を拝観する際に入り口で若干待ち時間が発生する場合もありますが、ほんの少し待てばすぐに入場することが出来ます。紅葉の鑑賞に関しても、広い境内には見どころスポットが点在しているので、より美しい景色を求めて歩きながら紅葉を楽しんでいる観光客がほとんどです。身動きがとれないような混雑や人の渋滞がない中尊寺で、ご自身のペースで紅葉鑑賞をお楽しみください。

駐車場の混雑状況

車でお出かけの場合、駐車場の混雑状況が気になるところですが心配無用です。境内が広い中尊寺は駐車場も広いのです。参道(月見坂)入口の左奥にある第一駐車場が一番近く収容台数は約150台。そこが満車の場合は県道300号線沿いに第二駐車場があり、収容台数は倍以上の約320台です。裏技としては第二駐車場並びの「平泉レストハウス」の駐車場を利用する方法もあります。その際はマナーとしてお買い物やお食事などでレストハウスを利用してください。なお、参道入口に向かって左にある町道を上ると坂の上駐車場もありますが、裏ルートでの参拝となるためあまりおすすめしません。


株式会社 平泉観光レストセンター
みちのく平泉、心を込めたおもてなしでお迎え致します。

中尊寺周辺の紅葉情報【毛越寺】

浄土庭園が最大の見どころ

中尊寺を訪れたからには、平泉の世界文化遺産を構成する他の場所も観光してみましょう。そこでおすすめするのが毛越寺(もうつうじ)です。この毛越寺の最大の見どころは浄土庭園。浄土庭園とは極楽浄土の世界を地上に再現しようとしたもので、池の周囲に数々の伽藍を配置するのが特徴です。今では全ての伽藍は度重なる火災で焼失してしまいましたが、伽藍跡はしっかりと残されています。池の周囲を一周出来るのでゆっくり散策してみましょう。また、境内には「夏草や兵どもが夢の跡」の句碑もあるのでこちらもお見逃しなく。

紅葉も見ごたえあり

もちろん、毛越寺の紅葉も見ごたえがありますよ。浄土庭園の周りの木々が色づいて、大泉が池の水面にその姿を映す様子は圧巻の一言。風や雲がない秋晴れの日には紅葉の見事なリフレクションも期待出来ます。この毛越寺、平泉が栄華を極めたころは中尊寺より大規模だったとも言われています。いにしえの時や時代の流れに想いを馳せながら、浄土庭園で秋の紅葉散歩を楽しんでみませんか。なお、見頃の時期は10月下旬から11月上旬。中尊寺とほぼ同じです。

天台宗 別格本山 毛越寺
岩手県平泉、天台宗別格本山毛越寺は、国の特別史跡、特別名勝に二重指定された、平安時代の優美な浄土庭園に境内の四季折々の花が彩る観光地です。

中尊寺の紅葉を見に行こう!

東北の平泉にある中尊寺の紅葉情報、中尊寺や平泉自体の魅力、そして中尊寺とともに訪れたい観光名所である毛越寺についてご紹介してきました。参道で見られる迫力ある紅葉や弁財天堂などで見られる風情豊かな紅葉など、境内全体で紅葉を満喫したいですね。荘厳な雰囲気が漂い神聖な気持ちにさせてくれる中尊寺はいつの時期でも訪れたい場所ですが、素晴らしい紅葉が見頃の時期はより一層魅力的です。今年の秋は、混雑の心配もない東北平泉の中尊寺で最高の紅葉を愛でましょう!

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