皿うどんとは?
皿うどんとは、ちゃんぽんとともに長崎地域を代表する郷土料理です。皿うどんは、もともとは長崎市の四海樓の料理長が出前用のちゃんぽんの汁がこぼれないようにアレンジして作った料理なのです。皿うどんは、見た目が皿に乗った焼うどんのようだったことから「皿うどん」の名がついたと言われています。麺はかた焼きそばのような細麺とちゃんぽんに使われる中華用の太麺を使う場合があるのですが、一般的にはパリパリした食感を楽しめる細麺が主流な麺料理です。
皿うどんの食べ方とレシピ①
皿うどんに使われる麺には細麺と太麺の2種類がありそれぞれにレシピがあります。細麺は、調理時に油で揚げられる事が多く、バリバリ、パリパリ、バリ麺などと呼ばれることもあります。一方、太麺は中華用の太麺、つまりちゃんぽん用の麺を使って作られます。どちらかと言うと細麺を使った皿うどんの食べ方が多いのですが、細麺か太麺を使うのは調理法から異なり、地元九州地域や長崎地域の人にとって細麺か太麺を使う食べ方かは好みによると言われています。実際に九州地域で皿うどんを提供している店の多くは、細麺か太麺か食べ方を選べるようになっているのです。
皿うどんの食べ方とレシピ②
では、ここで太麺を使った皿うどんのレシピを紹介します。
①中華用の太麺もしくはちゃんぽん麺を中華鍋で炒め、程よく火が通ったら別皿に取り置きます。
②同じ中華鍋に食用油を敷き、具材となる肉や魚介、野菜、かまぼこなどを炒めます。
③ちゃんぽん用のスープを少量注ぎ火が通ったら、先ほどの炒めた太麺を戻し最後に醤油をかけることで味を調えます。
④強火で麺と具材をかき混ぜる事で馴染ませ、汁気がなくなったら完成です。
皿うどんの食べ方とレシピ③
次に細麺を使った皿うどんのレシピを紹介します。
①細麺を油で揚げて皿に盛りつけます。(もしくは油で揚げられた市販の細麺をお皿に盛り付けます。)
②中華鍋に食用の油を敷き、魚介や肉、野菜やかまぼこなどの具材を炒めます。
③とんこつや鶏ガラでとったスープを加えて煮込みます。
④かたくり粉を溶かした水を加え、とろみをつけます。
⑤皿に盛り付けてある細麺の上に熱々の具材をかけるように乗せれば完成です。
九州地域における皿うどん
一般的に、皿うどんは一人用のメニューと思われがちですが、九州地域では大量の皿うどんを一度に調理して大きなお皿に盛り付ける場面がよくあります。これは、魚介や肉や野菜やかまぼこなど、いろんな具材をあんのソースに絡めて大皿に乗った麺の上にかけることで、見栄えがとても華やかだと言われていたからかもしれません。大勢の仲間で大皿に乗った皿うどんをいろんな味に変えてつつけば、必ず盛り上がることでしょう。このように九州地域では、祝い事やちょっとした集会あるいは職場の残業時の夜食などで気軽に皿うどんを大皿に盛って食べられており親しまれているのです。
皿うどん味の秘密
皿うどんは、とんこつベースでありながら鶏ガラの出汁も入っていたりして、とてもコクのあるスープがベースとなった料理です。そこへ魚介や豚肉、そして野菜やかまぼこ、さらに竹輪などが加わったことでとても奥の深い味わいのスープになったのです。さらに麺が細麺と太麺の2種類があり、それぞれの麺の味や食感が上手く活かされるような別のレシピにより、皿うどん全体の味が高まっているのです。
皿うどんとソース①
長崎地域では、もともと皿うどんを食べる時はウスターソースをかけるのが当たり前でした。特に細麺の皿うどんの場合、味付けが比較的甘めだったためウスターソースをかける食べ方が浸透していったと言われています。皿うどんに酸味のあるウスターソースをかけることで、皿うどんの甘めの味付けが締まり甘辛い味わいになると言われています。このように長崎地域では、細麺の皿うどんにウスターソースをかけるのは一般的なのですが、どのウスターソースでもよいわけではありません。
皿うどんとソース②
長崎地域では、皿うどん向けに金蝶ソースというウスターソースが売られていて、このウスターソースをかけることで皿うどんをより美味しく食べているのです。金蝶ソースは、長崎市に本社を置くチョーコー醤油という調味料メーカーが、皿うどんをより美味しく食べられるように金蝶ソースという独特のウスターソースを作ったのです。長崎では、この金蝶ソースの出現により皿うどんにウスターソースをかけるという食べ方が根付いたのです。
皿うどんとソース③
細麺の皿うどんにはウスターソースをかけるとより美味しくなると書きましたが、太麺の皿うどんにかけてはいけないというわけではありません。太麺の皿うどんの場合、細麺と比べて出汁のとろみが少なくもともと汁気が多いためウスターソースをかけても馴染みにくいのです。でも、ウスターソースを細麺にかけるよりも多めにかけてよくかきまぜることで、ウスターソースで太麺の皿うどんの味を締める効果が出るのでぜひ試してみたいものです。
皿うどんとソース④
ところで、皿うどんは一般的に甘めの味付けなので、その味を締めるという意味では酢を加えることでも美味しいまま充分味を変えることができます。金蝶ソースはウスターソースとして作られているのですが、実は「酢」をベースにしています。もともとチョーコー醤油では、酢をベースにして20種類以上の香辛料を加えることにより酸味のきいたウスターソースを作り上げました。つまり、金蝶ソースは、まさに皿うどん専用のウスターソースとして生み出されたのです。
皿うどんとソース⑤
今では福岡など長崎以外の九州地域でも、皿うどんにウスターソースをかける食べ方がかなり浸透しています。でも、長崎地域以外で皿うどんを食べることができるお店には、どこにでも金蝶ソースが置いてあるわけではありません。そんな場合には、どこのお店にも置いてある「酢」を使うことをおすすめします。酢をかけることでも皿うどんの甘めの味付けを充分変えることができます。食べ始めは細麺皿うどんの甘めの味付けを楽しみ、後半に酢をかけることで味を締めれば同じ皿うどんを2倍楽しむことになります。
リンガーハット皿うどんとソース①
リンガーハットは、言わずと知れたちゃんぽんや皿うどんが有名な長崎発祥の店であり、全国に展開しているチェーン店です。リンガーハットは、九州地域や首都圏・関西圏などの都市圏以外ではイオンモールを中心に展開しています。リンガーハットには皿うどんだけでも4つのメニューがあり、いろんな皿うどんを楽しむことができます。もちろんお好みの皿うどんを選べるよう細麺と太麺の両方の皿うどんを用意しているお店なので安心です。
①長崎皿うどん…標準的な細麺皿うどんメニュー
②野菜たっぷり皿うどん…標準的な細麺皿うどんの野菜を増量したメニュー
③太めん皿うどん…文字通り太麺を使った皿うどんメニュー
④減塩長崎皿うどん…塩分に配慮した標準的な細麺皿うどんメニュー
リンガーハット皿うどんとソース②
リンガーハットの皿うどんは、あんが絡まった出汁から魚介がたっぷりと滲み出て、野菜のシャキシャキ感や魚介や肉の旨味を引き出し、パリパリした麺の食感を実現するなど、標準的な長崎皿うどんの味を忠実に再現しています。しかも、その味の完成度に加えて価格もリーズナブルな設定なので、リンガーハットで皿うどんをオーダーすればほとんどの皿うどんファンも充分満足できるお店として知られています。
リンガーハット皿うどんとソース③
皿うどんという料理は、酢やウスターソースをかけることで味に変化を加えて何度も楽しめるメニューです。ただ、1人前の皿うどんだとどうしても量が限られるため、1食分の量では1度くらいしか味を変えることができません。でも、リンガーハットの長崎皿うどんなら、通常の皿うどんメニューをオーダーする時にたった80円追加するだけで麺の量を2倍にできるのです。このように麺が2倍になれば、味を2回でも3回でも変えることができるので、一度に2回も3回も味を変えることができてとてもお得感があるのです。
リンガーハット皿うどんとソース④
このようにリンガーハットの皿うどんは、ベースとなる皿うどんをリーズナブルにオーダーすることができるのですが、さらに言うと、食べる時の味を変えるための酢とソース類もとても充実しています。リンガーハットで用意されている調味料は、酢・コショウ・ラー油・餃子のタレ・皿うどんのソース・洋ガラシの6種類です。でも、皿うどんの味を変えて美味しくするために使う調味料は、このうち、酢と皿うどんのソース、それと洋ガラシの3つだけです。
リンガーハット皿うどんとソース⑤
さて、酢や皿うどんのソース、洋ガラシをどのように使えばリンガーハット皿うどんをより美味しく楽しめることができるのでしょうか?リンガーハットファンによる一般的な食べ方は、次の通りです。
①まず、長崎皿うどんのパリパリ麺を楽しむ
②10分くらい経つと麺が柔らかくなるので、その食感を楽しむ
③酢を2回から5回ほど回し入れて味の変化を楽しむ
④皿うどんのソースを加えてさらなる味の変化を楽しむ
※カラシが苦手でない人は、③④それぞれのタイミングで洋ガラシも加える
まとめ
さて、皿うどんについて、食べ方とソースについて書いてきましたがいかがでしたでしょうか?皿うどんは、長崎の郷土料理なのですが、リンガーハットにより全国展開されたことで今では日本全国どこでも誰もが食べることができるメニューになりました。そんな皿うどんをより美味しく食べるためにはウスターソースがカギを握っているということを紹介してきました。皿うどんは、そのままでもとても美味しい料理なのですが、皿うどん専用の金蝶ソースというウスターソースをかけることで抜群に味が変化するのです。皿うどんは、リンガーハットなら手軽にいつでもリーズナブルな金額で食べることができるので是非いろんな味の変化を楽しんでみたいものです。
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