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神社の正しいお参りの仕方とは?参拝の作法、マナーやルールをご紹介!

神社の正しいお参りの仕方をご存知ですか?初詣、厄除け祈願、はたまた日常の散歩のついでなど、いろいろな場面で神社にお参りをする機会があると思います。そこで、日本人なら知っておきたい参拝の作法4つの手順や神社でのマナー、ルールをご紹介します。
更新: 2021年4月25日
micotoko
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神社の正しいお参りの仕方を知っていますか?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/83718?title=留袖の女性%E3%80%80神社16&searchId=205737354

みなさんはどんな時に神社へお参りしますか?お願い事に厄除け、子どもの時は七五三もありますし、神社は私たちの生活に溶け込んでいますよね。神社への参拝と言えば、お賽銭を入れて手をパンパン!と叩いて拝礼し、心の中で神様にお願いする、と言う拝み方を想像するかも知れませんが、本当は鳥居をくぐる時点からマナーやルールがあることをご存知でしたか?ここでは一般的に正しいとされる参拝作法と拝み方についてご紹介いたします。

神社への正しい拝み方はなぜ必要?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/138249?title=伏見稲荷大社のきつねの像と桜門&searchId=205737354

神社とは神様を祀る施設のことで、日本には大小さまざまな神社が10万社以上もあります。神社には「御神体」と言って神様が宿る物体が祀られていて、神社の境内は私たちの暮らすこちらの世界の「俗世」とは違う、神様のいる「聖域」なのです。「御神体」は屋内に納められるような物体に限らず、山や木、滝などの自然そのものである場合もあって、和歌山県の熊野那智大社は大滝を御神体としてお祀りしています。

神社は神様のおうち。敬う気持ちを忘れずに。

そんな神社とは、とても簡単にわかりやすく言ってしまうと「神様のおうち」なのです。神社にお参りすると言うことは神様のおうちに行く事、つまりものすごく目上の人のおうちにお邪魔するようなことなので、相手に失礼のないような礼儀作法が必要なのです。神社では、ついつい鳥居をそのまま素通りして入っていってしまいがちですが、拝礼する時だけではなく境内に入るその時から、マナーがあり、ルール違反とならないような手順があるのです。

神社の正しいお参りの仕方①鳥居と参道

鳥居をくぐる時の正しい礼儀作法

出典:ライター撮影

鳥居の向こう側、つまり境内は神様のいる聖域です。俗世と聖域の境目に鳥居は立っているということですね。つまりそこからは神様のおうちの敷地です。人のおうちにおじゃまする時は失礼します、と礼儀作法として挨拶をすると思いますが、神社でも同じように鳥居の前で一礼するのが礼儀であり、正しい手順です。この手順のことを別の言葉で「一揖(いちゆう)」と言います。お参りを終えて帰る時も、鳥居をでたところで一礼しましょう。

参道を進む時のマナー

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4008558?title=鳥居と石灯籠が並ぶ神社の参道&searchId=205734540

神社の敷地内には参道があります。この参道の真ん中のことを「正中」と言いますが、正中は神様の通り道。ですので参道では正中を避けて左右どちらかに寄って歩きましょう。参道の両脇に玉砂利が敷かれている場合があるかも知れません。玉砂利にもお清めの意味がありますので、そちらを歩くのもいいでしょう。もし参道を横切る場合には御本殿に向かって一礼するなど、「目上の人の目の前を横切る時」の礼儀作法を想像して行ってくださいね。


神社の正しいお参りの仕方②手水舎のルール

身を清める禊を行う場所

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1638224?title=箱根神社%E3%80%80手水舎&searchId=205739896

そうして参道を進むと右か左に手水舎(ちょうずや、もしくはてみずしゃ)が見えてきますので、ここで手と口を水ですすいで清めます。かつては神仏に参拝祈願する時、冷水を体に浴びせ穢れを祓い身を清める、禊というものを行なっていました。手水舎はそのお参り前の禊の簡易版ということで、ここで手を洗って体の外側を、口をすすいでで体の内側を清めることとなります。このお清めのことを「手水を取る」と言います。

手水舎でのお清め手順

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/323181?title=お手洗い場&searchId=205743384

では手水舎でのお清めの仕方、手水の取り方の手順をご紹介します。まず初めに右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手を洗ったら柄杓を持ち替えて右手を洗います。続いて柄杓を右手に持ち替えて、左の手のひらに水を注ぎ、口をすすぎます。その時水がまわりにかかったり、水盤に飛び散ったりしないよう、そっと行うのがマナーです。そして柄杓を垂直に立てて、残った水を柄の部分に流して洗います。最後に柄杓を元の場所に伏せて戻します。

手水舎でのお清め手順の注意点

これらを最初に柄杓に汲んだ1杯の水で終わらせます。手水舎の水が溜まっている水盤は清潔な水なので、すすいだ水が飛び散って入らないように注意しましょう。また、特に狭い手水舎の場合は周りの人にかからないようにすることもマナーです。なお、清めると言っても石鹸でゴシゴシ洗って消毒する訳ではないので、状況によってはこれらを省略することもあると思います。参拝する神社の方針に従って行うようにしてください。

神社の正しいお参りの仕方③投げないお賽銭

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4058769?title=神社のお賽銭箱&searchId=205734540

今はお賽銭でお金を入れていると思いますが、もともとは収穫したお米などを神社にお供えしてお参りしていました。豊かな食物をの実りに感謝と祈りを捧げる行為だったのが、今ではお金を納める仕方となったのです。お賽銭を投げ入れると穢れを払うことができるとも言われていますが、お米などのお供え物は投げ込むことはしないので、お賽銭箱目掛けて放り投げるのではなく、そっと滑らせるように入れるほうが丁寧ですよね。

神社の正しいお参りの仕方④鈴はいつ鳴らす?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/268273?title=七五三%20#3&searchId=205741007

賽銭箱の上に鈴が吊り下がっていたら、拝礼前のこのタイミングでガランガランと鳴らします。鈴の音は悪いものを追い払うと言われる神聖なもので、神様に対して、参拝に来たことをお知らせするものとも言われています。そんな鈴を鳴らすために伸びている紐は「鈴緒」と言い、この「緒」という字には「魂をつなぐもの」という意味があります。神様と私たちを繋いでくれる重要な鈴と鈴緒も、振り回さず丁寧に扱うのがマナーです。


拝み方は「二礼二拍手一礼」

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1459176?title=手を合わせる子供&searchId=206123001

神社の正しい拝み方は、まず腰を深く折り2回お辞儀をします。次に胸の前で両手を2回拍手し、最後にまた深く一礼します。この拝礼形式は「二礼二拍手一礼」と言いほとんどの神社ではこの形式ですが、神社によってはこの拝礼形式が異なっている場合があり、例えば出雲大社のお参りの手順は「二礼四拍手一礼」です。手を「四回合わせる」、つまり「四(し)・合わせる」で「しあわせ」がたくさん訪れるように、という意味が込められています。

神社のマナー①御朱印帳とお守りについて

御朱印は参拝の前?後?

出典:ライター撮影

最近は御朱印を集めが流行していますが、御朱印は拝礼前ではなく、拝礼をした後に書いてもらいます。お参りの後、社務所や授与所に自分の御朱印帳を持っていきましょう。御朱印とは、昔は個人が写経したそのお経を神社に納めていただいた証に、神社から渡された「納経受取の書付」が時を経ていつしかお経を納めなくてもお参りをすればいただける「お参りの証明」となり、明治時代にはすでに現代のように御朱印集めが人気だったのです。

御朱印をいただく際の注意点

神社へのお参りの証明である御朱印は、季節毎に違う趣で書かれたり、神社ごとに工夫を凝らしている事もあるので、ついついたくさん集めたくなって何度もお参りに訪れてしまうかも。御朱印がいただける社務所や授与所が開いている時間でなければ、例え神社自体には早朝や夜に入れてお参りが出来たとしても、御朱印がいただけない場合があります。また、御朱印はお参りをした本人だけがもらえるルールとなっていますので、注意が必要です。

神社のマナー②おみくじの作法とルールとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/298389?title=願いを込めて&searchId=205734540

おみくじもお参りの後に引きます。実はおみくじは大吉や凶などの運勢を見るだけでなく、私たちの日常生活での指針が書いてあるのです。金運、勉強、恋愛、仕事などの項目ごとに指針が書かれているので、持ち帰り読み返して日頃の生活の参考にするのが良いとされています。神社内に括り付ける場合はご神木であったり、専用の括り付け場であったり、神社によって決められていますので、指定の場所に結ぶのがルールでありマナーです。

神社のマナー③お参りの時は決意を誓う

出典:ライター撮影

一般的に拝礼する時に「お願い事」をする方が多いと思うのですが、本当は「願いが叶うよう努力するので力を貸してください」と誓願することが正しい拝み方です。お百度詣りを聞いたことがありますか?これは神社に百回欠かさずお参りして、願いを聞き届けてもらう祈願の仕方です。それほど真剣だからこそ、願いが聞き届けられるのです。お参りした時に、ただ一方的に自分のお願い事を伝えるだけではなく、自ら努力することが大切です。


神社のマナー④拝礼時で名前を告げるのが礼儀

出典:ライター撮影

お参りをする時、自分の伝えたいことだけを唱えていませんか?それだと神様には届かないかも知れません。お願い事と共に自分自身のこと、名前や住所などを一緒に伝えておかなければ、実は神様もどこの誰からのお願いを聞き入れたらいいのかがわからないのです。一方的にお願いだけを伝えるのではなく、お参りをする時は自分の名前や住所を心の中で伝えて、自分のことをわかってもらうのが神様への礼儀であり、正しい拝み方なのです。

神社には「お参り」?「お詣り」?

出典:ライター撮影

「おまいり」は「お参り」と「お詣り」どちらが正しいのでしょうか?「お参り」は仏様に念ずることを、「お詣り」は神様に祈りを捧げることを指すので、本来で言えば神社へは「お詣り」が正解です。「お詣り」の「詣」の字には「神様のもとに詣でる」と言う意味があるのです。ただ最近はあまり「お詣り」の字が使わずに、神社でも「お参り(お詣り)」などと書く事もあるので、今回は「お詣り」の代わりに「お参り」を使っています。

神社の正しいお参りの仕方のまとめ

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3848846?title=【京都府】伏見稲荷大社の境内&searchId=206121373

「正しいお参りの仕方ってこんなにあったのか…」と思うかも知れませんが、でもここで紹介したお参りの仕方やルールは絶対行わなければならない厳格なルールなわけではありません。どれも根底にあるのは、神様を敬う気持ちを込めた礼儀作法だということです。例え拝み方の手順を間違えていたとしても、きちんと真心を込めたお参りをすればよいのです。敬いと真心を込めたお参りで、あなたもぜひ神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

神社が気になる方はこちらをチェック!

普段何気なく立ち寄っている神社について、いろいろと調べてみると参拝に訪れるのが楽しくなるかも知れません。そんな神社について気になったら、ぜひこちらの記事をチェックしてみてくださいね。