ボタンの種類を知ろう!
ボタンの種類はバリエーション豊富
シャツやコートなどの衣類から、バッグの留め金など、普段の生活でさまざまなボタンを使用しています。しかし、ふと考えてみると意外とボタンの種類や付け方は知らないものです。
この記事では、ボタンの種類や名前、選び方、よくつかわれている場所、付け方など、ボタンの基礎知識をご紹介します。ボタンについて迷ったら、ぜひ参考にしてくださいね。
ボタンの購入方法
ボタンは手芸店はもちろん、インターネット通販や100均ショップ、雑貨屋などあらゆるところで購入できます。カードにボタンが何個もついているタイプは、同じ形のものがたくさん欲しいときにおすすめで、リーズナブルな商品も多く販売されています。
また手芸店では箱や引き出しから1個ずつボタンを選べるところもあり、デザイン性が高いものを購入したいときにおすすめです。購入したいものがあれば、箱や引き出しごと持って手芸店の店員さんに申し出れば購入できます。
ボタンの種類:2つ穴・4つ穴ボタン①
ボタンの名前と説明
2つ穴や4つ穴のボタンは一般的に「ボタン」という名前をきくと想像してしまう形のものです。薄くて丸、四角などの形で、その真ん中に糸を通すための穴が2つまたは4つあいています。
2つ穴よりも糸を通す部分が多い4つ穴の方が、強度が強くてはずれにくい特徴があります。色や素材が豊富で、プラスチック製や木製などバリエーションが豊富です。
ボタンの選び方
2つ穴、4つ穴ボタンを購入するときの注意点は、洋服にあいているボタン穴とボタンのサイズをあわせる必要があるということです。
例えば円形のボタンなら、ボタンの直径と厚みをたした寸法がボタン穴の大きさになります。ボタンが大きすぎるとボタン穴にボタンが入らなくなったり、逆に小さすぎるとボタンをとめてもすぐにはずれてしまいます。
ボタンの種類:2つ穴・4つ穴ボタン②
このボタンがよくつかわれる場所
2つ穴や4つ穴のボタンは、シャツやコート、ジャケットなど衣類に幅広くつかわれています。糸の付け方や色でアレンジできるので、洋服のアクセントとしてつかわれている場合も多いです。簡単につけられて、ボタンのつけはずしも手軽にできるため、ボタンの中でもっとも一般的な形です。
4つ穴ボタンの付け方
2つ穴ボタンと4つ穴ボタンは付け方が似ているので、4つ穴ボタンの付け方をご紹介します。動画にあるように、まずボタンをつけたい位置に糸をつけます。4つの穴のうち右側の2つの穴に糸を通し、布をすくって縫います。
このとき、布とボタンの間に布2枚分の隙間を開けるのがポイントです。そしてまだ糸を通していない方の穴に糸を通して同じように縫いつけます。2回程繰り返したら、布とボタンの隙間を埋めるように糸を巻きつけ、玉留めをして完成です。
ボタンの種類:シャンク・くるみボタン①
シャンクボタン・くるみボタンの名前と説明
シャンクボタンは脚付きボタンとも呼ばれる、ボタンに糸をつける部分が表面から見えにくい位置についているボタンです。くるみボタンも同じ分類です。
シャンクボタンは立体的なデザインのボタンが多いのが特徴で、半球の形や大きなビーズがついているものなどさまざまです。くるみボタンは、布で表面が覆われています。おしゃれなボタンを探している人におすすめ。
シャンクボタン・くるみボタンの選び方
シャンクボタンやくるみボタンも2つ穴ボタンと同じように、ボタンの直径と厚みをたした寸法がボタンホールの大きさになるようにします。シャンクボタンの糸をつける足の部分は、この寸法には入れません。ボタン本体の厚さのみで計算します。
ボタンの種類:シャンク・くるみボタン②
シャンク・くるみボタンがよく使われる場所
シャンクボタンやくるみボタンなどの装飾性があるボタンは、シャツやカーディガンなどの正面の目立つ位置のボタンによくつかわれます。シンプルな洋服が物足りなく感じたら、シャンクボタンやくるみボタンなどのおしゃれなボタンにつけ替えると、簡単にイメージチェンジできます。
シャンクボタン・くるみボタンの付け方
シャンクボタンやくるみボタンの付け方は、基本的には2つ穴ボタンと同じです。動画にもあるように、まずボタンをつける位置に糸を取りつけます。シャンクボタンの足の穴があいている部分に糸を通し、布をすくって止めます。数回繰り返したら、糸を結んで完成です。2つボタンと違い最後に糸を巻きつける必要はありません。
ボタンの種類:スナップボタン①
スナップボタンの名前と説明
スナップボタンは丸い形で、凹凸があうふたつ一組みで使用するボタンです。へこんでいる方をメス、表面が出っ張っている方をオスといいます。金属製の物以外にもプラスチック製のボタンもあります。
力がなくても簡単にボタンをつけたりはずしたりしやすいのがメリットです。また、2つ穴ボタンやシャンクボタンのように表面から見えないので、ボタンを隠したいときにぴったりです。
スナップボタンの選び方
スナップボタンは5mmくらいの小さいサイズから、3cm以上のものまで種類が豊富です。目立たせたくないからといって小さいボタンを選ぶとつかいにくくなるので、ボタンをつけるアイテムにあわせた大きさを選びます。色は金属製ならシルバーやブラックが多く、プラスチック製ならカラフルなバリエーションがあります。
ボタンの種類:スナップボタン②
スナップボタンがよくつかわれる場所
スナップボタンは、ボタンの開け閉めが簡単で、外からボタンを隠せるのでさまざまな場所でつかわれています。ポーチやポケット、ベビー服、子供服、シャツのボタンがわりなど、オールマイティです。大きいサイズのスナップボタンは、コートにもつかわれています。
スナップボタンの付け方
スナップボタンは2つのボタンを縫いつけるため、これまでご紹介したボタンよりも取りつけに時間がかかります。スナップボタンをつけるときには、2つのボタンがきちんと閉じられるように位置がずれないようにすること、凹凸の向きを間違えないようにすることが重要です。
動画にもあるように、2つの凹凸のボタンの付け方は同じです。まず、取りつけたい位置に糸をつけスナップをのせます。スナップの穴のひとつに針を通して縫いつけ、3〜4回同じ穴に縫います。これをボタンのすべての穴にすれば完成です。
ボタンの種類:トグルボタン①
トグルボタンの名前と説明
トグルボタンとは、主にダッフルコートの留め具につかわれているボタンです。横長の形が多く、2つ穴があいていて、円柱形や三角形の形をしたものがあります。木製やプラスチック性が多く、水牛の角で作られているものもあります。他のボタンよりも大きいサイズが多く展開されています。
トグルボタンの選び方
トグルボタンは、装飾の意味あいが大きいので気に入ったデザインのものを選びます。ただし、コートなどの大きいアイテムにつかう場合は、小さいものはつかいにくいのでバランスが重要です。購入するときに実際にボタンをつけるアイテムを持ってお店で試させてもらうと、ちょうどいいサイズのボタンが見つかります。
ボタンの種類:トグルボタン②
トグルボタンがよくつかわれる場所
トグルボタンは主にダッフルコートに使用されます。その他にはバッグの留め金がわりにつかって、バッグのアクセントにすることもできます。天然の素材でできているものは、コートなどの衣類に使用した場合は洗濯のときに色落ちする可能性があるので注意します。
トグルボタンの付け方
トグルボタンの付け方は一般的なボタンとは違い、針と糸で直接布にとりつけません。トグルボタンをつけるには、まずボタン穴に通る程度の太さの紐を用意し、トグルボタンの2つの穴に通します。
その紐をミシンや手縫いで布に縫いつければ完成です。トグルボタンに使用する紐は洗濯のときの色落ちを防ぐため、アクリルやナイロンなどの化繊がおすすめです。
ボタンの種類:マグネットホック①
マグネットホックの名前と説明
マグネットホックは、磁石の力で開け閉めが可能な金属製のものです。スナップボタンのように凹凸があり2つ一組みで使用します。サイズは8mm〜2cm程度のものまであり、色はシルバーや金色、アンティーク調などメタリックな色が揃っています。
マグネットホックの選び方
マグネットホックは、ポーチや小さいバッグにつかう場合は1cm程度のもの、大きめのバッグに使用する場合は2cm程度のものがおすすめです。ただし、バッグの形や布の種類にも違いがあるので、開け閉めしやすいサイズや種類のものを選びます。
マグネットホックは他のボタンとは違い、糸でホックを取りつけるのではなく、布に穴を開けて取りつけます。糸では縫いにくい皮革製品にもつかいやすいホックです。
ボタンの種類:マグネットホック②
マグネットホックがよくつかわれる場所
マグネットホックは磁石がついているため、あまり衣類には向いていません。バッグやポーチなどのファッション小物につかわれていることが多いです。磁石がついている分、少し重みがあるので薄すぎる布はつかううちに穴が開いてしまう可能性があります。マグネットホックをつける場所を、別布で補強することが重要です。
マグネットホックの付け方
マグネットホックは糸で縫いつけないで、布に穴をあけて差し込んで取りつけます。動画にあるように、まず穴をあける位置の裏側を補強するパーツを用意します。
マグネットホックをつけたい場所に穴をあけてホックを差し込み、補強布と金具も一緒に差し込みます。ペンチでツメを折ってはずれないようにして、もう片方も同様につければ完成です。布に穴をあけてしまうため、取りつける位置の確認はしっかりしましょう。
ボタンの種類:ドットボタン①
ドットボタンの名前と説明
ドットボタンは金属製のボタンで凹凸2つ一組みで使用し、さらにそれぞれの凹凸のパーツは2つにわかれています。パチンとしっかり止まって、はずれにくいのが特徴です。凸型の方は表面から見えるためブランドロゴや模様などが刻まれていることもあり、デザイン性があります。取りつけには専用の器具が必要です。
ドットボタンの選び方
ドットボタンは取りつけたい場所にあわせたサイズのものを選びましょう。ブルゾンやコートなどの上着につける場合はあまり大きすぎないもの、デニムのウエスト部分につかう場合は、つけたりはずしたりがしやすい大きめのサイズがおすすめです。
ボタンの種類:ドットボタン②
ドットボタンがよくつかわれる場所
ドットボタンは、ブルゾンやジャケット、コートなどのアウターによくつかわれています。ドットボタンは丈夫でつけはずしが簡単なのでカジュアルウェアに人気です。デニムをはじめ、ズボン類のウエスト部分によくドットボタンは使用されています。また、しっかり閉まることから、トートバッグやハンドバッグなどにもつかわれています。
ドットボタンの付け方
ドットボタンの取りつけには、専用の器具が必要です。手芸店で販売されているものには、ボタンと器具がセットになって販売されているものがあります。その他必要な道具は、金槌、目打ちなど穴をあける道具、当て布です。
動画のようにまず目打ちで布に穴をあけ、ヘッドとバネと呼ばれるパーツのボタンの上側になる金具を取りつけます。その次にゲンコとホゾと呼ばれるパーツを取りつけます。
金槌で叩いて金具をつけるため、頑丈なテーブルで取りつけましょう。テーブルに傷がつかないように、しっかり周囲を保護しておくことが重要です。また取りつけるときに大きな音がするので、夜につけるときは近所迷惑にならないように注意が必要です。
ボタンの種類:その他
力(ちから)ボタンの名前と説明
力ボタンまたは裏ボタンと言われる小さなボタンは、よくコートのボタンの裏側についているボタンです。形は2つ穴ボタンと同じですが、サイズが小さく1cmにも満たないものが多いです。
コートなどのボタンをつけはずしするときに、力がかかってしまい糸が緩んでしまうことを防ぎます。ボタンがとれにくくなるため、コートなどの大きいボタンなどをつけるときに使用しましょう。
スタッドボタンの名前と説明
スタッドボタンという名前のボタンは主に装飾用のボタンで、シャツの前たての部分にスタッドボタンを取りつけます。スタッドボタンは結婚式やパーティーなどのときのスーツスタイルにあわせると、エレガントさを演出できます。スタッドボタンは、スーツの色やネクタイの色とあうものをつけましょう。
スタッドボタンの付け方は、まずボタン穴にスタッドボタンを通しておきます。スタッドボタンをつけた状態でシャツのボタンをスタッドボタンが落ちないようにとめます。スタッドボタンの種類によって付け方が異なるので、スタッドボタンを購入したときにしっかりスタッドボタンの付け方を確認しておきましょう。
ボタンの種類のまとめ
さまざまなボタンの種類や付け方をご紹介しましたが、いかがでしたか?同じボタンといっても形や付け方はさまざまです。ぜひつかいたい場所にあわせてボタン選びをしましょう!ボタンの種類や付け方に迷ったときには、ぜひ参考にしてくださいね。
ハンドメイドが気になる方はこちらをチェック!
ボタン以外にもハンドメイドが気になる方は、ぜひ下記のリンクをチェックしてみてください。簡単に作れるショルダーポーチの作り方や、ころんとした形がかわいいキャラメルポーチ の作り方をご紹介しています。ぜひかわいいハンドメイドを楽しんでくださいね。
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