キャンセル料とは
旅行におけるキャンセル料とは、あらかじめ予約をしておいた予約を取り消す際に発生する、各店側の手数料や予約日の売り上げに対する損失を償う料金と言えます。当日無断キャンセルなどは、その会社のシステムによりますが、高い確率で100%のキャンセル料を納める必要があります。いつからキャンセル料がかかるのか、いつからどんなパーセンテージなのかについては会社側で決めているため、各会社によって異なることがあります。
旅行がキャンセルになるとかかるキャンセル料
どんなものが対象?
国内・海外問わず、旅行に関わってくるところで金額的にも大きな部分を占めているのは、宿泊施設や旅行先までの交通機関でしょう。また、滞在先でのレジャー各種、レンタル品、レストランなども予約している場合には、これらのキャンセル料も対象です。予約をするものには、当然キャンセル料がかかるということを念頭に置いておくと良いかもしれません。ツアーに参加の場合には基本的には旅行会社がそれらの対応をしてくれますが、その旅行会社にキャンセル料を納めなければなりませんので、ツアーとは言え把握はしておきましょう。
『いつから・いつまで・どれくらい』
それぞれの会社やプラン、ツアーによって異なる場合があるため、『いつから発生するのか』『いつからいつまで払い戻しが行われるのか』『いつからどのくらいのキャンセル料や手数料がかかるのか』など予約前にきちんと確認しておきましょう。また、タイミングによっては、予約を変更した際にキャンセル料が請求されてしまうという場合もあるようなので、人数の変更や日にちの変更、プランの変更などの際には、施設側に確認してから変更する方が安全です。
旅行時の各キャンセル料はいつどこで確認できる?
現在はインターネットでの予約画面には必ず当日、前日、それ以前とそれぞれのキャンセル規定が明示されます。キャンセル手続きの条件などが書かれていることもあるので良く見ましょう。予約画面だけでなく、プランの説明書き周辺や、その施設の概要欄、確認メールなどで確認できる場合もあります。不安な場合には電話で確認することもできます。ツアーなどに参加する場合には、旅行会社の担当者に尋ねたり、パンフレットに小さく書かれている場合もありますので注意して見ておきましょう。
旅行計画時にキャンセル料規定は必ず確認しよう
自分が関わる会社のキャンセル規定を見ておくことは、旅行者側にも必要なルールでしょう。キャンセル料が発生し始める日が早い、格安プランなどは特に注意が必要ですし、予約形態がツアー参加か個人旅行かによってもキャンセル料の発生時期などが異なります。予約形態によってキャンセルポリシーが、その会社の通常ポリシーとは異なる変則的なものもあるので注意が必要です。早くに予約を確定することによって安い早割プランは、キャンセル料が即発生する場合もあります。
個人旅行の場合のキャンセル料
自分でしっかり確認
キャンセル料はいつからかかるのか?とキャンセル料のパーセンテージはいつからどれくらい?という点は必ず自分で確認をしましょう。会社側も必ず提示しているはずですので、確認をしていなかったから知らなかった…では済まされません。これからの時代は自分で自分のためにしっかりと確認をすることが重要です。間に旅行会社が入っていても、旅行会社任せにせずしっかり自分でも確認することをオススメします。国内外問わずですが、特に海外旅行の際はきちんと確認しましょう。
キャンセル方法は?
宿泊施設に関しては基本的に宿と自分とのやり取りでキャンセル料のやり取りをします。カードなどで既に支払いが済んでいる場合はカード会社が間に入ることになるため、返金の時期などは様々です。航空券は、払い戻しの有効期間が、航空券の有効期間終了翌日10日以内などと決まっていたり、手数料を取られる場合があるので注意が必要です。そういったキャンセル料が発生した際のルールなども、個人旅行の場合にはきちんと確認をしましょう。
ツアー旅行の場合のキャンセル料
個人旅行よりも厳しい?
ツアー旅行を宿泊施設や交通機関などの店側の立場で見てみると、そのツアー団体だけで1日の必要売り上げに大きく貢献することになりますが、逆を言うと、そんなツアー団体がキャンセルになるということは、それだけ大きな穴が開くということになります。そのキャンセルのタイミングが直近になればなるほどに、その穴を埋めるほどのお客様を確保することはどんどん難しくなっていきますよね。つまり、個人の旅行よりもツアー旅行の方がキャンセル料が厳しくなっている場合が多いということです。
キャンセル方法は?
個人旅行と異なるところは、キャンセルをしたいなどの時に連絡するのは旅行会社、という点です。自分であれこれ調べて行動しなければならない個人旅行と異なり、旅行会社がいろいろ代行してくれるのでその点でメリットがあります。海外旅行や初めての場所などは心強いですよね。ただ、ツアーの場合、旅行会社と宿や交通機関との間に人数変動可能な期間があり、それは個人旅行よりも早めであることが多いため、キャンセル料が発生してしまうタイミングが個人旅行よりも早まる可能性があります。
国内旅行の場合のキャンセル料
キャンセル料はいつから?
国内の宿泊施設では大体3日~1週間前からキャンセル料が発生するところが多いみたいですが、5日前や3日前のところあれば、あるプランだけは2週間以上前などという場合もあります。国内の旅行の場合は国内のサイトや国内の旅行会社を経ての予約が多いと思いますが、そのためキャンセル料の確認がしやすいので安心です。飛行機などの交通機関ではキャンセル料が1か月前などからかかる可能性が高いです。
キャンセル料はいくら?
キャンセル料はパーセンテージで定められています。例えばですが、良くある宿泊施設のキャンセル料は、7日前10%~20%、5日~3日前20%~30%、2日~1日前30%~50%、当日・無断キャンセル80%~100%などいうのが一般的です。航空便は、払い戻しの手続きを行った日によって手数料が異なったり、席のグレードや便の料金体系によっても異なります。各航空会社のキャンセル及び払い戻しに関するページを見ておきましょう。予約便のキャンセルはしたけれど、払い戻しの手続きをしていなくて手数料をたくさん取られてしまった!なんてことのないよう、早めの行動がオススメです。
海外旅行の場合のキャンセル料
キャンセルポリシーのルールが違う?
海外旅行の場合、そもそも予約時に使用するサイトや旅行会社が海外由来のものである場合があります。そういった場合、国内に比べてサイトや説明が分かりづらかったり、キャンセルポリシーのルール自体が異なる場合もあります。一度予約を入れたらその分の宿泊代の返金はない、と明確に記載されている場合、海外ではそういったルールが書かれている際、返金までこぎつけない可能性があるので要注意です。
予約プランの確認を
海外旅行の方が国内の旅行に比べて、旅行者側もベストを尽くしたいつもりで複数の宿を予約しておく場合がありますよね。そうした際にキャンセルをするのを忘れてた!なんてことにならないように気を付けましょう。また、海外のサイトなどで予約を取る場合、慣れない中での予約となるとキャッチしている情報に洩れがあるかもしれません。飛行機とパックになったものなども、キャンセル料が通常プランとは異なる場合がありますので注意です。
旅行代支払い前のキャンセル料の支払い方法
現地で支払いをする場合、予約時にはまだお金の支払いをしていないことになります。その場合、事前に旅行をキャンセルすることが分かり、キャンセル料がかかるけれどもキャンセルをしたとします。そもそも予約した会社側にはお金の支払いをしていませんから、自分が当日支払う予定だった金額からキャンセル規定にのっとって計算したキャンセル料を納めることになります。
旅行代支払い後のキャンセル料の支払い方法
旅行のキャンセルをしたいタイミングに、既に対象会社への支払いが済んでいる場合、支払いの金額をもとにキャンセル料の算定をし、その金額を既に支払いが済んでいる分から、キャンセル料を差し引くことになります。既に支払いを済ませてしまった分からキャンセル料が差し引かれた金額が、あなたの手元に戻ることになります。
料金支払い済みの旅行キャンセルによる返金の有無
もちろん当日の旅行キャンセル等でないなど、キャンセル料が発生していても、全額を納めなければならないわけでなければ、予約時に確定した金額の一部は返金されることになります。支払いを済ませてしまったから返金されないんだ……と思って余計に落ち込む前に、キャンセルポリシーを確認して、正当な返金をしてもらえるように早い段階で手続きをし始めましょう。旅行のキャンセルが分かった時点でキャンセルの手続きを始めないと気が付いたら返金可能な日を過ぎていた……なんてことになってしまいます。
支払い済み旅行のキャンセル後、返金はいつされるのか?
旅行代金を事前に支払う方法としては、カード払いや振り込みなどがありますよね。振込などの場合は各会社とあなたとのやり取りなのですが、カード払いの場合間にカード会社が入るため返金のされ方が異なる場合があります。支払い済み金額からキャンセル料分だけが差し引かれる場合もあれば、口座から一旦全額引き落とされてから、後で差額が入金される場合があります。カード会社の締め日やシステムによって変わる可能性があるので、口座の金額が足りない!なんてことにならないよう注意しておきましょう。
緊急時の旅行キャンセルはどうしたらよいの?
キャンセルの連絡はすべき?
心配なのが、予期せぬことが起こってキャンセルしなければいけない時。例えば誰かが亡くなってお葬式に出席しなければいけない時や、台風の影響で飛行機が飛ばないなどで物理的にキャンセルせざるを得ない時などもありますよね。こういったことは当日にならなければ分からないこともあります。そういう時はいくら当日はキャンセル料が100%かかるとはいえ、きちんと宿泊施設や、交通機関などに連絡をするのがルールです。
キャンセルの連絡は電話で
当日や直近のキャンセルはできれば電話で行いましょう。また、突然のことで当日の分はキャンセルするけれど、他の都合の良い日の予約を入れておきたいという場合も電話の方が良いでしょう。場合によっては、当日不幸などでキャンセルしなければならない場合、別日での予約希望の旨を伝えると、予約の変更などを電話で行ってもらえる場合があり便利です。また、せっかく自分のために用意してくれているのですから、申し訳ない旨を直接伝えたいですよね。
キャンセル料で困らないために
下調べや下準備をしっかりと
国内でも海外でも、個人旅行でもツアー参加でもいつからいつまで旅行するのか、その計画は綿密に行いましょう。べたですが失敗しないためには旅行の計画にベストを尽くすことがベターです。海外旅行は特に国内旅行に比べると行く機会が限られる場合が多いですから、きちんと休みを取って万全を期してから予約する方が安心です。交通機関と異なり、宿泊施設は日程が決まっても複数候補があって……という場合もあると思いますが、安易に予約を取らずに、下調べをしっかりしてから予約をしましょう。
早めの行動をする
キャンセル料がいつからどのくらいかかるのかを良く知っておけば、早めの行動をするだけでキャンセル料を支払わなくて済むかもしれません。予約時にキャンセルのルールを把握し、キャンセル料が発生する日までに予約内容を変更したり、予約する会社の変更や、別の宿泊先への変更、宿泊プランの変更などは、早い段階であればリスクなく行うことができます。ルールにのっとれば、悔いのない旅行計画ができますよ。
キャンセル料は誠実に
そもそも予約というのは、もちろん会社側が効率的にお客獲得するための手段とも言えますが、多数利用したいお客様が溢れて利用できないお客様が発生してしまわないようにしているとも言えるシステムです。予約をしてくれたお客様のための用意をしてくれている会社に対して、ありがとうの気持ちを持って対応したいところです。キャンセル料を請求されるのが怖くて連絡せず当日無断でキャンセルをしたり、キャンセル料の請求が来ても無視したりすることは、以降その会社を利用できなくなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
国内、海外に関わらず、旅行の際のキャンセル料の支払いはルールに従い誠実に行いましょう。キャンセル料は事前に提示されているので、予約時に自分の予約内容に対するキャンセル料を必ず確認し、予約内容を変更したい際なども特に日付を変えたいなどの場合には注意して変更しましょう。また、やむを得ず当日キャンセルになる場合もきちんと連絡をし、キャンセル料支払いの方法を確認し、早めに処理をするようにしましょう。早めの対処が損をしないで返金等をしてもらえることに繋がりますよ。
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