飛行機の厳しい持ち込み制限
飛行機と言えば真っ先に浮かぶのが、空港内でも厳しい荷物検査。とくに旅行好きな方は、荷物検査に思わぬものが引っ掛かり、やむなく処分する事となったり、空港内のロッカーに預けることとなったり、またカバンが検査に引っかかり苦い思いをしたという方も多い筈。飛行機に乗り込む前に、いちいち「これは飛行機に持ち込んでも良いものか?」空港内でチェックし、さらに引っ掛かればその度預けるというのも少し億劫ですが、空港側で禁止されている者は仕方がありませんよね。
飛行機の持ち込み制限は何故厳しい?
飛行機の持ち込み制限はテロ対策!
飛行機内の持ち込み制限が他乗り物より厳しいのは、やはりテロ対策の為と言うのが大きいでしょう。過去にテロリストが飛行機をハイジャックするという事件が何度か起きたのと、未遂に終わったとは言え、国内線でテロリストが液体から爆薬を作り、飛行機を爆破しようとした事例もあります。中にはこの「ハイジャック」が怖くて飛行機に乗れない、なんて方もいるほど知られている話です。
飛行機とテロのリスク
さらに一度テロが起これば新幹線や船のように乗り物を停められず、脱出できない硬直状態が長時間続くというのも、飛行機の持ち込み制限が厳しくなっている理由の1つです。飛行機内では原則火気厳禁なのもこのため、1つ1つは些細なことですが、可能な限りガスや火気を持ち込まないことが、安全な航空につながるという訳です。
飛行機にヘアアイロンは持ち込める?
ヘアアイロン次第で持ち込み条件が変わる
ヘアアイロンは「飛行機に持ち込みできる」種類と「持ち込み出来ない」種類があります、この持ち込みできるかできないかを分ける有無はヘアアイロン自体の種類を指しており、国際線でも国内線でも両方引っかかる場合があります。また国際線と国内線は少々持ち込み条件が変化するため、ヘアアイロンは「持ち込みできる時と、できない時がある」という判断に困るアイテムです、困った時は国内線より持ち込み条件がシビアな国際線を基準に考え、どうしても判断に困ったら預けるようにしましょう。
ドライヤーやコテは持ち込める?
ヘアアイロンと同じくヘアケアに欠かせないドライヤーやコテは持ち込みできるか?というと、ドライヤーはやコテは、預ける事も飛行機内に持ち込むことも出来ます。ドライヤー或いはコテを預ける場合は衝撃で破損しないようタオルに包んだりするようにしましょう。また、宿泊先にドライヤーやコテがあるか把握しておくことで、持ち込み枠や預ける枠に余裕を持たせることが出来ます。ドライヤーやコテはコンセント式ならメーカーを問わず持ち込みOK。といってもやはり「火気」になり得るので、ドライヤーやコテを持ち込む場合は、特にお気に入りのものだけにしましょう。
持ち込みOKなヘアアイロン
実は飛行機でもコードレスOK
ヘアアイロンの「持ち込みできる種類」と「できない種類」を分ける違いは単体でヘアアイロンとして機能するか否か、コンセント式で、コンセントにつなげないと機能しないものや、コードレスであっても、使用の際専用カートリッジを使用するガス式ヘアアイロン、充電し何度も使えるタイプのヘアアイロンも持ち込みOKです。よく誤解されますがガス式やコードレスタイプはダメ、という訳ではありません。
飛行機内で火気と判断されるか否かは「スイッチを押すだけで機能する」タイプかどうかが重要です。確実に機内に持ち込みたいのであればコンセント式ヘアアイロンを持ち込むのが確実です。またコストを重視する場合やスーツケースを圧迫しないものがいい場合は、ガス式ヘアアイロンをおすすめします。
持ち込み前にヘアアイロンの電池を外す事
ガス式ヘアアイロンや充電式ヘアアイロンは持ち込みできるといっても、そのままスーツケースに入れる事は出来ません。飛行機内に持ち込む際は可能な限り火気になる可能性を避ける為、ガス式なら専用カートリッジを外し、充電式なら電池をすべて外しておきましょう。とくにガス式ヘアアイロンは「ガスカートリッジ」という普段あまり意識しない個所を取り外す必要があるので、持ち込み前にスーツケース内をチェックし、持ち込み禁止規定に引っかかっていないかチェックしましょう。
持ち込みNGなヘアアイロン
バッテリー式ヘアアイロンはNG
【悲報】買ったばかりのヘアアイロン、捨てる
— ななえもん@筋トレ姉ちゃん (@kameinanae) March 14, 2019
※機内持ち込みできなかった
・充電式のものは、バッテリーを取り外せるものでないとダメ
・コインロッカーか車に置くかなど
・しかし今後永久に引っかかり続ける
みんな気をつけて:sob:
バッテリー式のアイロンは注意:sob: pic.twitter.com/F8rGSXK80I
逆に、持ち込み制限に引っかかってしまうのはバッテリー式の、スイッチを押すだけで機能するタイプのヘアアイロンです。バッテリー式と充電式、一見どっちも同じに見えてしまいますがバッテリー式ヘアアイロンは電池が内蔵されており、カバーを外し電池交換できないタイプのヘアアイロンとなっています。外出先でもヘアケアができ、しかも電池残量を気にすることもない便利なヘアアイロンですが、空港ではこの便利さや禁止規定に引っかかってしまいます。コードレスヘアアイロンをスーツケースに入れたい場合は、必ず電池式かガス式を選びましょう。
リチウム全般が飛行機NG
またヘアアイロンに限らずリチウム電池全般が飛行機の持ち込みが禁止となっています。リチウム電池は乾電池と性質が異なる為、さまざまな電子機器に使用されている電池であり、スマートフォンや携帯電話、ノートパソコンや携帯ゲーム機、腕時計や計算機などは全てリチウム電池が使用されています。たいへん便利なリチウム電池ですが、その性質ゆえ機内に持ち込みはできるもの、預けることが出来ないと規定に引っかかる場合があります。ほかモバイルバッテリーや呼びバッテリーなども、預けることができません。パソコンやスマートフォンを持ち込む場合は電源を切り、しっかり梱包し持ち込みましょう。
持ち込み検査に引っかかった場合は?
飛行機の持ち込み検査にもし引っかかったら何からすればいいか?スーツケースを確認したけど、ヘアアイロンとは別のものが引っ掛かってしまったと言う時も、焦らずまずはスーツケースのチェックから始めましょう。
コインロッカーに預けるか処分か
飛行機の持ち込み検査で引っ掛かってしまったものが、原則その場で処分するかコインロッカーに預ける必要があります。またコインロッカーに入れられる大きさにも制限があり、あんまり大きな荷物は預けることが出来ず、持ち込みできず預けることもできないものもいくつかあります。コインロッカーには時間制と日額制の2種類があるので、旅行の予定に合わせ使い分けましょう。
ヘアアイロン以外のアイテムも要チェック
中にはヘアアイロンは問題なくても、今度は別のものが引っ掛かる場合があります。飛行機の禁止規定は非常に細かく作られており、中には意識していても見落とす事も、ただ中には「ガス式ヘアアイロンならOK」のように「基本的には禁止だが、条件次第では持ち込み可」というグレーゾーンなものもあります。まずはどうやっても持ち込みNGなアイテムを覚え、それからグレーゾーンのアイテムを覚えていきましょう。
ヘアアイロン以外のNGアイテム
どうやっても持ち込みNG!要注意アイテム
飛行機の持ち込みが制限されるのは「爆発したり、毒ガスが発生したりする」リスクをもったもの全般。花火やライターは持ち込めず、また油やガスの持ち込みも出来ません。また飛行機は気圧の関係から袋が膨張し、破裂するリスクもあるので、まずは持ち込みする前に「気圧の変化に耐えられるか」考えましょう。当然ですが毒物は原則持ち込み禁止。テロ行為と見なされ乗り込みを制限される場合があります。また、この持ち込み禁止に引っかかるものは航空会社や国際線、国内線を問わず、全飛行機共通であることも覚えておきましょう。
持ち込み禁止の手荷物一覧
・花火/クラッカー/爆発物
・引火性液体/ライターや灯油など
・腐食性物質(水銀など)
・高圧ガス(ヘリウムガスやコンロガス)
・毒物(サリンなど)
・漂白剤
ヘアアイロン以外の要注意アイテム
飛行機の持ち込み規定には「基本的には持ち込めないが、条件によっては持ち込める」という複雑な手荷物もあります。こちらはかなり細かい条件に分かれていて、すべて把握するのはかなり大変。スーツケースに入れる際、1つ1つ「持ち込みしても大丈夫なのか」確認するのもいいでしょう。
ハサミやカッターなどの刃物
ハサミやカッター、アイスピックなどの「凶器」になり得るものは原則持ち込み禁止ですが、ヘアカットの為、裁断の為など「人間を切傷するための用途ではない」ものなら持ち込みできます。ただし、持ち込みできるハサミは化粧用、裁断用などの用途が限られたもの。ナイフはすべて持ち込みNGであり、爪切りやT字カミソリは持ち込み可能です。工具箱はアイスピックやキリ状の道具が入っていないなら持ち込み可能です。かなり微妙なラインなので、困ったら預けるのも良いでしょう。
化粧品
化粧品は持ち込みOKなものもありますが、火気のもとになる成分が含まれていることもあるのでやはり要注意アイテム。預けることのできる化粧品の量は空港側が規定を定めており、1容器当たり0.5Lまたは0.5kg、1人あたり合計2Lまでなら持ち込み、預かりが可能です。スーツケースに入れる化粧品の数は出来る限り少なく、必要なものを絞り込みましょう。
お弁当
お弁当を始めとする食べ物や飲み物は持ち込みOK。といっても液漏れ防止の為、できるかぎり手元へ置いておくようにしましょう。お弁当はそのままならOKですが、加熱式弁当箱の場合は検査に引っかかってしまいます。国内線で特に引っ掛かりやすいので、国内線を利用する際はお弁当にも気をつけましょう。もっとも確実なのは、コンビニや空港内の売店でお弁当を購入する事です。また国内線では飲み物を持ち込めますが、国際線では持ち込めません。国内線と同じ感覚で利用すると引っ掛かることに気をつけましょう。
条件によって持ち込める手荷物
・ハサミなどの刃物
・お弁当
・化粧品
・ドライアイス(生鮮食品の冷凍に限る)
・お酒(アルコール度数24%以下なら可)
・ヘアアイロン
・ベビーカー(折り畳みしたものなら可)
持ち込めるアイテムを把握し飛行機旅行
飛行機の持ち込む制限が厳しいのは安全な航空の為、飛行機にヘアアイロンを持ち込むことは「事前にヘアアイロンの種類をチェックしておく」ことを徹底しておけば、旅行先でも持ち込むことが出来ます。ヘアアイロンの他、ドライヤーやコテを持ち込む場合も同じことが言えるので、飛行機に乗り込む前に、一度スーツケースをチェックしてみましょう。
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