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夜顔とは?気になるその意味から花言葉や育て方まで基本知識をご紹介!

夜顔とはどのような植物かご存知でしょうか?朝顔は多くの方に馴染みがある植物ですが、夜顔を育てた経験がある方は比較的少なめです。また、かんぴょうの材料であるユウガオと混同される植物でもあります。今回はそんな夜顔の由来や育て方、かんぴょうとの違い等を解説します!
更新: 2021年6月16日
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ユウガオ(夕顔):白花夕顔3

夜顔とはどんな植物?

夏時期に花を楽しみたい方におすすめなのが「夜顔」です。夏には朝顔を育てる方が多いですが、夕方以降に花を咲かせる夜顔も、非常に趣があって人気があります。しかし、実は夜顔はよくユウガオと間違われる植物です。見た目が似ており、違いを知っておかないと見分けられません。今回はそんな夜顔の特徴、名前の由来や育て方、ユウガオとの違い・見分け方等を解説します!

夜顔の特徴

夜顔とは?

夜顔とは、ヒルガオ科ヨルガオ属に分類される、熱帯アメリカ原産のつる性植物です。本来は多年草なのですが、日本の冬は夜顔にとっては寒いので、一年草として扱われています。つる性ですので非常に大きく育ち、高さは4~6メートルほどになるのが特徴です。日本には明治初期に渡来した植物で、それ以降、観賞用として愛されてきました。

夜顔は初心者でも育てやすい?

気になる栽培難易度ですが、見た目は簡単そうでも、意外と手間もかかりますので、中級者向けと言えます。実は種まきの際に発芽させるにも一手間かけたりと、多少は手をかけてあげる必要があります。とはいえ、基本的な育て方はアサガオと同じですので、アサガオを育てた経験のある方であれば問題なく育てていけます。

夜顔の開花時期

春時期に種をまくと、7~10月の暖かい季節に花を付けます。暖地であれば11月頃まで花を見られますので、中々長く楽しめる種類の植物です。花を咲かせる時間帯は夕方からで、翌朝にはしぼんでしまいます。夜間に咲かせる大輪の花はとても魅力的であり、香りも良いので人気があります。また、夕方から花を咲かせますので、「ユウガオ」という名前で売られていることもあります。

夜顔はかんぴょうの材料?

夜顔は、しばしばかんぴょうの材料であるユウガオと間違えられます。夕方に花を咲かせるので「ユウガオ」という名前で流通することがありますが、本来のユウガオはかんぴょうの材料であるウリ科の植物なのです。かんぴょうと言えば、巻きずしに入っている甘辛い食べ物でよく知られていますが、実はあのかんぴょうは、ユウガオという、夜顔と見た目が似ている花を咲かせる植物から出来ているのです。ユウガオと夜顔の見分け方は簡単です。

夜顔とユウガオの違い・見分け方

見比べると見た目が全然違いますので、見分け方は簡単です。見分け方は、花のシワと切れ目。画像がユウガオの花ですが、夜顔の花とは見た目が違い、シワが強く、また花は5弁に分かれています。見た目を大体覚えておいて、間違えないようにしましょう。また、古典として有名な源氏物語にも出てくるのですが、源氏物語に出てくるユウガオもかんぴょうの方です。

夜顔はグリーンカーテンに出来る

つる性の植物ですので、ネットを使って誘引し、グリーンカーテンに出来ます。グリーンカーテンはとてもエコに部屋を涼しく出来る方法であり、見た目も涼し気でおすすめです。また、見分け方で解説しましたユウガオの方もつるを持っていますので誘引出来ます。こちらはかんぴょうを付けますので、見た目の似ている花を楽しみながらかんぴょうも欲しい方は、ユウガオを育てるのもおもしろいかもしれません。

夜顔の種類

夜顔の種類①白花夕顔

こちらは名前の通り、白い花を付ける種類です。この白い花は直径15㎝もあり、非常に大きくて美しい花です。夜顔と言えば、基本的にはこの白い花を付ける種類を指します。綺麗に花を咲かせられるように、しっかり管理しましょう。

夜顔の種類②赤花夕顔

こちらは赤みのある見た目の種類で、ハリアサガオとも呼ばれています。茎に突起があるのが特徴的です。また、花の直径は5㎝ほどと小さく、白花のタイプと比べるとかなり印象が違います。しかし、どちらも香りが良いので人気気あります。どちらも少し手間をかけてあげれば気軽に育てられますので、お好きな方を選びましょう。

夜顔の花言葉と名前の由来


夜顔の花言葉

花言葉は三つあり、「夜の思い出・夜・妖艶」です。前の二つは夜に花を咲かせるのが由来となっており、夜に美しい花を見せることが、思い出の意味となっています。また、妖艶の方は月明かりで見せる美しい姿が由来となっています。どちらも花の特徴をあらわした意味が付いています。人に贈る機会は少ない花かもしれませんが、覚えておきましょう。

夜顔の名前の由来

名前の由来は、夜に花を咲かせる為です。しかし、実際には夕方頃から花を付けますので、ユウガオと呼ばれることも多くなりました。かんぴょうの方のユウガオと間違えてしまうことが多くなっていますので、ヨルガオと呼んだ方が正確でしょう。また、その他の別名として、夜会草やムーンフラワーといった呼び方もあります。

夜顔の販売価格は?

夜顔の販売価格

ユウガオ(夕顔):白花夕顔3

種であれば100~200円ほど、苗であれば数百円程度で販売されていることが多いです。種類は多くないので、種類による価格の上下もあまりありません。安価に購入出来ますので、気軽に育てられるのがポイントです。種からでも苗からでも育てられますが、種まきは少し手間がかかりますので、初めての方は苗から育てるのも良いでしょう。苗は春時期から流通します。

夜顔の選び方

ネットショップでも苗は販売されていますが、お店で苗を購入する場合は、より良いものを選びましょう。良い苗の見分け方は、葉の色や茎の様子にあります。色が良く、生き生きとしたものを選びましょう。また、病気や害虫の被害にあっていないかも大切なポイントです。販売されている中で一番良さそうなものを選ぶと良いでしょう。

夜顔の育て方①環境

夜顔は地植え?鉢植え?

地植えにするか鉢植えにするかで悩む方も多いかもしれません。これはどちらでも問題ありませんので、お好きな方で育てましょう。本来は多年草の植物ですが、日本では一年草として育てますので、枯れることを前提とするなら、どちらでも違いはありません。地植えは水やりの手間が減るというメリットがありますが、前年度もヒルガオ科の植物を育てていた場合、連作障害が起きる可能性がありますのでご注意下さい。

夜顔に適した生育環境

日当たりの良い環境を好みますので、日の当たる場所に植え付けて育てましょう。夜顔は短日植物ですので、夜間にも光が当たってしまうと花が咲かなくなってしまいます。日の当たる場所で、かつ夜間に照明の当たらない場所で育てて下さい。また、昼間の日当たりが悪いと生育不良となり、花付きが悪くなって、病害虫の被害にあう可能性も高くなります。

夜顔の冬の管理

原産地では冬を越しますが、日本の冬は夜顔にとって寒く、枯れてしまいます。一年草として、その年限りで育てると良いでしょう。

夜顔の育て方②用土・植え付け

夜顔の用土

地植えする場合は、植え付け二週間前に苦土石灰を混ぜてPH調整をします。そして、植え付け一週間前に腐葉土と肥料を混ぜておきましょう。鉢植えする際は、市販の培養土を使用して構いません。また、ご自分で土を混ぜたい場合は、赤玉土の小粒を5割、腐葉土を4割、川砂を1割の割合で混ぜると良いでしょう。鉢植えの場合も、肥料を少し混ぜておいて下さい。

夜顔の種まきについて

種から育てていく場合は、発芽しやすいように少し手間をかける所から始めます。夜顔の種は硬実種子と言い、皮が硬いタイプの種ですので、ヤスリで削ることで発芽しやすくなります。種の尖った部分に発芽する部分がありますので、そこは傷つけないようにしましょう。中の白い部分が少し見える程度に削ったら、水に一日浸してから種まきをします。また、市販されている種は、先にこういった処理をしてあるものも多いです。

夜顔の種まきのやり方


種の処理をしたら種まきをしましょう。春時期に行いますが、発芽適温は20度程度となっていますので、ある程度暖かくなってから種まきをして下さい。深さ1㎝ほどの穴を指であけ、3粒ほど種を入れ、また1㎝ほど覆土します。あとはたっぷりと水をかけて、種まきは完了です。本葉が2~3枚になったら間引きましょう。地植えであればそのまま育てても構いませんが、育苗ポットに種まきをした場合は、根がある程度まわってから植え替えます。

夜顔の苗の植え付け

苗作りをした場合、または苗を購入した場合は、5月中旬から6月下旬の間に植え付けます。地植えの場合は30~50㎝感覚で植え付け、プランターなら大型のもの、鉢植えなら8号鉢に1株植え付けます。根の弱い植物ですので、ポットから出す際に根を傷付けないようにして、そっと植え付けて下さい。植え付けた後は、支柱やネットを立てて、つるを誘引出来るようにしておきます。

夜顔の育て方③水やり・肥料

夜顔への水やり

地植えの場合、ある程度根付いてくれば雨水だけで育ってくれますので、あまり手間がかかりません。連日の快晴でかなり乾いている様子であれば水やりをしましょう。プランターや鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりをします。晴れの日はすぐに乾きますので気をつけましょう。夏はすぐ乾きますので、晴れ日には朝と夕方に水やりをします。

夜顔への肥料

肥料が好きな植物ですので、花が咲き終わるまでは肥料をあげましょう。液体肥料であれば7~10日に一回与えます。緩効性の固形肥料であれば、2ヶ月に1回、株元に置くだけですので、手間がかかりません。手間をかけたくない方は緩効性肥料を使いましょう。窒素の多すぎる肥料を使うと花付きが悪くなりますのでご注意下さい。

夜顔の育て方④植え替え・増やし方

夜顔の植え替え

夜顔は一年草として育てることがほとんどですので、植え替えしてもあまり意味はありません。冬越しを狙わない限りは、そのまま枯らして、翌年また新しく育てましょう。

夜顔の増やし方

増やし方は種まきで行います。しっかり膨らんだ紫色の実から、一粒の種を取り出しましょう。種の採取は11月頃に行います。種の色は白色です。採取した種は冷暗所で保存し、来年また植え付けます。

夜顔の育て方⑤摘心・誘引

夜顔の摘心と誘引

大切な手入れが、摘心と誘引です。摘心とは、つるの先を切る作業を意味しており、つる咲きを切ることで脇芽が出て、株が大きくなり、見た目が良くなります。本葉が7~8枚になった頃に摘心を行って、誘引もどんどんやっていきましょう。アサガオと比べてつるが固めですので、少し強引な誘引も可能です。

誘引のポイント

つるはどんどん伸びていきますので、まっすぐネットに誘引していくのではなく、下の方をジグザグと折り返すように横に誘引していきます。少しずつ上に誘引していって、上までいったらまた下の方に折り返しましょう。ネットに満遍なく誘引出来ると、花が固まるのを防げます。

茎を太くする方法

そのまま誘引していっても問題ありませんが、丈夫な茎・株にしたい場合は、茎が50㎝くらいになったタイミングで折り曲げて、土に埋めます。すると茎から根が出てきて、丈夫な株になります。

花がら摘み

花をつけた後はしぼんでいき、種を作ります。この種作りにはかなりの栄養を使いますので、放っておくと次の花が咲きにくくなってしまいます。花を沢山見たい方は、種を付ける前に花がらを摘んでしまいましょう。種を採取したい方はそのまま放置しておきます。


夜顔の育て方⑥病気・害虫

夜顔の病気

病気は、うどんこ病や立ち枯れ病、灰色かび病などにかかる可能性があります。いずれも菌による病気ですので、風通しを良くしつつ、薬剤で殺菌するなどして予防しておくと良いでしょう。発病してしまった部分は除去して焼却して下さい。

夜顔に付く害虫①アオムシ

モンシロチョウなどの幼虫が付きますので、見つけ次第補殺しましょう。放っておくと葉がどんどん食べられてしまい、見た目が悪くなっていきます。

夜顔に付く害虫②ハダニ

ハダニは葉の裏に寄生して、栄養を吸汁する害虫です。こちらも見た目が悪くなっていきますので対処して下さい。スプレー系の薬剤でも対処出来ます。詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

夜顔に付く害虫③アブラムシ

アブラムシの被害も受けます。アブラムシも吸汁するタイプですので、苗の体力を奪われないように予防しておきましょう。少ない内はガムテープ等でとっても良いのですが、薬剤を使うと安心です。詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「夜顔とは?気になるその意味から花言葉や育て方まで基本知識をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?特徴はユウガオとの見分け方、名前の意味なども解説させて頂きましたが、とても魅力的な花であり、育ててみたくなった方も多いかもしれません。少し手間をかける必要はありますが、難しくはありませんので、ぜひ育ててみて下さい。

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