イスラエルの治安は?
宗教色の強い国へ観光旅行に行きたいと考えている方におすすめなのが「イスラエル」です。イスラエルと言えばユダヤ教の方が多く、イスラム教やキリスト教にとっても大切な場所ですよね。しかし、イスラエルは危険な国というイメージがあり、行くのに不安な方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、イスラエルの治安情報や観光する際の注意点などを解説していきます!
イスラエルとは?
イスラエルは小さな国
イスラエルは、日本に比べるととても小さな国です。国土は日本の四国と同程度で、人工は約800万人。これは大阪府の人工と同じくらいとされていますね。南にはエジプトがあり、地中海東岸に位置しています。言語はヘブライ語。イスラエルという国名は「神と闘う者」という意味があるとされています。国土や人工は少ないですが、ベンチャー企業が多数生まれており、注目されている国でもあります。
イスラエルはユダヤ教の影響が強い国
イスラエルと言えばユダヤ教というイメージの方も多いのではないでしょうか。多民族国家ではありますが、75%ほどがユダヤ人であり、やはりユダヤ教の影響が強い国となっています。祝祭日や安息日といったものもユダヤ教から来ていますね。また、イスラム教やキリスト教の色も濃いです。
イスラエル人の人柄
気になる人柄ですが、ユダヤ人は国を長く持てなかったという歴史的背景があり「奪われない知識」を大切にしてきました。その為、議論・討論を好む方が多いのが傾向です。また、ブランド志向よりも口コミを重んじる傾向があり、口コミで悪い噂が広まると商品が売れなくなるのも日本との違いですね。人と人との繋がりを大切にします。
イスラエルの治安は日本の5倍悪い
肝心の治安・危険度ですが、日本と比べると約5倍の危険度とされています。日本は犯罪被害発生件数が低い国ですので、比較するとかなり差は大きいですね。凶悪犯罪が起きるケースは少ないのですが、軽犯罪はよく発生していますので、旅行の基本的な注意点はしっかり守りましょう。
イスラエルの治安情報①テロの可能性
イスラムのテロに巻き込まれる危険性がある
最大の危険情報は、やはりテロに関してです。2000年代前半にはテロが多発しました。現在は減少しており、2009年以降は自爆テロも起きていません。しかし、今でも気を抜いてはいけない状況にありますので、人混みを避けるなどの自己防衛が欠かせない状態です。テロが警戒されている為、カバンの中身をチェックされることもあり、街には銃を持った軍人やガードマンも歩いています。
危険レベルはレベル1の地域が多い
外務省による海外安全ホームページによりますと、2019年5月時点では、ほとんどの地域が危険レベル1となっています。レベル1は注意が必要なレベルです。一番危険な地域とされる、パレスチナ自治区のガザ地区はレベル3となっており、内容は「渡航中止勧告」です。レベル3の場所には近づかず、レベル1の場所では注意しながら観光しましょう。旅行に行く前に、下記ページを見ておくことをおすすめします。
ロケット弾が飛んでくる可能性がある?
可能性の話ではありますが、ガザ地区からロケット弾が飛んでくるという可能性もあるとされています。もし飛んできた場合はサイレンが鳴るようになっています。屋内にいる場合は、厚いコンクリートの壁がある場所に隠れる、屋外にいる場合はすぐに隠れるか地面に伏せるなど、命を守る行動をしましょう。普段は観光客も多く安全なことがほとんどですので、こういった対応は万が一の為に覚えておいて下さい。
イスラエルの治安情報②盗難被害
車からバッグが盗まれる被害
イスラエル旅行での危険の多くは盗難被害です。盗難はさまざまなやり方で行われますので、常に警戒しましょう。車に置いていたバッグが盗まれてしまうのはよくあるケースです。もしバッグの中に、金銭やパスポートといった貴重品が全て入っていた場合はとても困りますので、貴重品は携帯することや、分散して管理するなどの工夫が必要です。
子供を使った盗難手口
無理矢理盗むことも多いのですが、子供を使って巧みに盗む手口もよく行われます。子供や老人に話しかけさせて、話に意識が集中している隙を狙い、バッグから財布や貴重品を盗むのです。また、食事中に横にバッグを置いていた際に、一人が話しかけ、もう一人が盗むといったやり方もよくあります。
ロッカーからも盗難される
ロッカーに貴重品を預けておけば安心と考えますよね。しかし、ロッカーに入れておいた貴重品が無くなってしまうケースもあります。鍵で開くものは、実は簡単に開けられてしまいますので、意外に安全ではないのです。できれば貴重品は常に持っておきたいですね。
イスラエルの治安情報③乗り物の危険性
ベングリオン空港降りたてのタクシー乗り場。ルールありそうでないから気をつけて。#イスラエルの街並み pic.twitter.com/jDbotYljmK
— がぅちゃん@イスラエル (@kaigaianiki) May 27, 2019
イスラエルでの移動手段は、タクシーか鉄道になります。タクシーが定番で、ホテルから予約が出来ます。タクシーに乗る際、できれば後ろの席に乗りましょう。特に女性は後部座席に乗ることを徹底しましょう。鉄道は本数が少ないので、時間をしっかり確認しましょう。夜間で無ければどちらも危険性は少ないです。
イスラエルの治安情報④健康被害の可能性
感染症の危険情報は出ていない
治安情報と合わせて、健康被害が無いかも気になりますよね。2019年5月時点では感染症の危険情報は出ていません。ただし、これからも全く無いとは言い切れませんので、旅行に行く前、旅行中にも情報を確認しておきましょう。
水道水は飲まない方が無難
海外旅行に行くと、水道水によって腹痛を起こすことがよくありますよね。イスラエルの水道水は硬水となっており、口に合わない可能性が高いです。ミネラルウォーターを飲んだ方が良いでしょう。病院のレベルは高いので、何かあった際は頼れますが、治療費が高いので、心配な方は海外旅行の保険に入っておくことをおすすめします。
イスラエルの治安情報⑤被害の多い地域
ガザ地区が危険
イスラエルで一番近づいてはいけない場所がガザ地区です。ガザ地区はパレスチナ自治区の中にあります。パレスチナ自治区は危険というイメージがある方も多いのですが、西岸の地区は実は問題なく旅行が可能で、問題があるのはガザ地区なのです。ガザ地区はイスラム過激派が支配している状態ですので、近寄らないようにして下さい。
テルアビブ市
イスラエルの首都は、国連ではテルアビブということになっています。テルアビブはヨーロピアンな街並みで、とてもオシャレな、東京のような場所と言って良いでしょう。リゾート地であり、観光客が沢山います。それだけ人が集まる場所はやはり犯罪も起きやすいので、テルアビブでの夜間の一人歩きはしないようにして下さい。テルアビブの大通りを歩くようにして、人目に付かない場所にいかないのも大切です。
旧市街を含む東エルサレム
テルアビブ同様に少し注意が必要なのがエルサレムです。エルサレムは3大宗教の聖地。多くの方が訪れる場所ですが、時折エルサレムは物騒な状況になることもあります。現地の方としては見慣れた光景かもしれませんが、日本人にとっては怖い光景かもしれませんので気を付けましょう。エルサレムで衝突が起きた際はすぐに離れて下さい。
イスラエル旅行を安全に楽しむには?
露出の多い服装は危険
イスラエル旅行では露出の多い服装は控えましょう。特に、超正統派と呼ばれるユダヤ教の方々が多く住んでいる「メア・シェアリーム」という街では、露出の多い服装で歩くと危険です。石を投げられるという噂もあるほどです。街中にも「短いスカートで歩いてはいけない」と注意書きがあるほどですので、肌はあまり見せないようにしましょう。
話しかけられたら警戒する
ただの親切で話しかけてくる方ももちろんいますが、信用しすぎず、警戒しましょう。バッグ・財布などが盗まれてしまう可能性があります。旅券を盗られてしまうと逮捕されてしまう可能性もありますので、少し寂しいような気もしますが信用しないことが大切です。
深夜は治安が悪化する
観光旅行で危険なのは夜間です。テルアビブなどであれば夜の街で遊びたくなりますが、できれば複数人で動きましょう。人気のない場所で一人歩きをするのは、イスラエルに限らず、どこの国でも危険です。
怪しいお店には近づかない
昼間であっても、怪しそうなお店には近寄らないようにしましょう。テルアビブには怪しそうなお店が沢山あり、中には違法なドラッグを扱うお店も多数あるとされています。
ホテルに入っても警戒を怠らない
ホテルに入ってしまえば安心と考える方も多いのですが、実はホテルの中に入ってくる危険人物も中にはいます。もし誰かが部屋を訪ねてきたら、ドアを開けてもドアチェーンはかけたままにしておきましょう。見知らぬ人を部屋に入れるのは危険です。
緊急時の連絡先
緊急事態に巻き込まれた際の現地の連絡先は下記のとおりです。
【警察】100
【救急車】101
【在イスラエル日本国大使館】(03)695-7292
イスラエルの観光地
嘆きの壁
イスラエル観光で欠かせないのが、エルサレムにある「嘆きの壁」です。こちらはユダヤ教徒の聖地であり、祈りをささげる神聖な場所。長さは50m、高さは20mあります。ここはユダヤ教の神殿跡で、かつてエルサレムに入れなかったユダヤ教徒が祈りを捧げた場所とされていますね。嘆きの壁で祈るにはルールがありますので気を付けましょう。
岩のドーム
エルサレムの「嘆きの壁」の近くには、イスラム教の聖地である「岩のドーム」もあります。派手な見た目をしていますのですぐに分かりますよね。こちらはイスラム教の最古の建物であり、非常に貴重で美しい建造物です。イスラム教徒でなければ中には入れませんので、外から観賞しましょう。岩のドームの前で怪しい動きをしていると注意されますので、あまり騒がない方が無難です。
ヴィア・ドロローサ
キリスト教にまつわる場所も多く、「ヴィア・ドロローサ」は、キリストが十字架を背負って歩んだ道として有名です。総督ピラトの官邸から、ゴルゴダの丘の聖墳墓教会までを指します。長さは1km程度ですので、イスラエル観光に行かれた際はぜひ歩いてみて下さい。
死海
ヨルダンとイスラエルの国境には「死海」という塩湖があります。こちらは非常に塩分濃度が高い為、入ると人が浮かぶという不思議な現象が体験できます。海に浮かびながら本を読む画像は有名ですよね。興味がある方はぜひ行ってみましょう。
エイラット
「エイラット」、もしくは「エイラート」は、イスラエルの最南端にある街です。イスラエルの南にある紅海に面しているリゾート地で、とても美しい海を楽しめます。周辺には高級ホテルがあり、ショッピングモールもありますので、リゾート気分を楽しめるでしょう。
まとめ
今回の「【2019】イスラエルの治安は?旅行や観光前に気になる治安情報まとめ!」はいかがでしたでしょうか?テロの危険情報や危険な街、犯罪の方法などをご紹介させて頂きましたが、ガザ地区などの危険な場所に近づかなければ問題なく楽しめます。ユダヤ教やイスラム教などが織り交じった繊細な場所ですので、軽率な行動をしないようにして楽しみましょう!
イスラエルの治安が気になる方はこちらもチェック!
今回はイスラエルの治安について解説させて頂きましたが、他にも海外旅行・治安情報についての記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。
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