信州の上田市とは
長野県東部の上田盆地の都市
東には四阿(あずまや)山を筆頭とする関東山地、西には美ヶ原を含む筑摩山地を配し、盆地には千曲川が流れているのが上田市です。長野県東部に位置する都市で、県内では3番目に多い人口を抱えています。山間部ながら交通の要所であり、上田は観光しやすい土地になっています。
上田市の主要な歴史
古くは奈良時代の頃、古湯のひとつに数えられる別所温泉が湧き出していました。その頃国分寺が置かれ、信州長野の中心的な役割を果たしたのが上田市の土地です。戦国時代からは真田氏が上田を拠点とし、武将として名高い真田幸村を輩出したこともあり、観光地は歴史的見どころにあふれています。
夏の避暑地としての上田市
とにかく滅法戦国的な要素が満載の上田ですが、ここは標高450mを越えている高原であるため、夏でも平均気温が低いことで知られます。そのため夏の避暑地としても、優れた特徴を発揮します。高原でおすすめといえばドライブで、その先には歴史に触れ、自然で遊ぶ名所が揃っています。
上田市までのアクセス
上田駅
表玄関となっている上田駅は、北陸新幹線の停車駅のひとつです。駅の外観を見ても完全に真田モードで飾っていたり、騎馬像が置かれていたりするので歴史観光の気分を高めます。上田市内には、しなの鉄道線とローカルな別所線が通っていますが、そのターミナルとなるのも上田駅です。
上田市までのアクセスの概要
もしも上田駅の周辺を散策するなら、鉄道で訪れてみても良いです。しかし山岳地帯の名所に行くなら、上信越自動車道で上田菅平ICまでアクセスをします。西部の別所温泉までなら別所線に乗り換えます。高原までバスが通っているので、山間部でも観光のアクセスには困りません。
アクセスルート
【高速道路】上信越自動車道→上田菅平IC→上田市街地
【鉄道1】北陸新幹線→上田駅
【鉄道2】JR中央本線→小淵沢駅→小海線→小諸駅→しなの鉄道線→上田駅
上田市のおすすめ観光スポット①(中心部)
上田城
街のどこに行っても真田氏一色に染まった上田で、顔と言える存在が駅前エリアの上田城跡公園です。国の史跡となった城が築かれたのは天正11年(1583年)、当時の信州の武将だった真田昌幸が築城主でした。時代劇でも登場するほど有名な上田城は、戦国歴史ファンの観光客が特に目立っています。
上田城の見どころ
注目を集めるのは本丸の3つの櫓で、全て長野では県宝とされています。これらは天正13年、徳川の軍勢を撃退した当時の姿を保っている遺構です。他にも上田城ではお堀、石垣の巨大な真田石、真田神社など当時の遺構が出迎えます。観光では園内の上田市立博物館を訪ねるのもおすすめです。
真田神社
元は松平神社と呼ばれた真田神社は、本丸に隣接する注目スポットのひとつです。明治に創建されて松平氏や真田氏を祀っていますが、上田合戦で落ちなかった城として知られるだけに、受験に落ちないとして合格祈願する学生も目立ちます。境内には抜け穴のある真田井戸や、大兜の見どころがあります。
観光地情報
【所在地】長野県上田市二の丸2
【電話】上田城公園管理事務所:0268-23-5135
【開園時間】24時間
上田市のおすすめ観光スポット②(中心部)
サントミューゼ
千曲川の堤防沿いのサントミューゼは、上田周辺では欠かせないの音楽と芸術の殿堂です。円弧を描く近代建築の中では、クラシックなどのコンサートが頻繁に開かれています。また、内部の上田市立美術館は常設展や最新の芸術を観賞できるので、観光の目的地として人気です。
サントミューゼの見どころ
明るい白とベージュで満たされた内部の目玉は、上田市にゆかりある20世紀の芸術家の作品が並ぶ常設展示です。洋画家の彫刻家の石井鶴三、洋画家の山本鼎(かなえ)などの一流作品が見られます。観光では季節ごとの企画展や、ショップのオリジナルグッズも注目です。
観光地情報
【所在地】長野県上田市天神3丁目15-15
【電話】0268-27-2300
【営業時間】9:00~17:00(火曜・年末年始定休)
上田市のおすすめ観光スポット③(中心部)
北国街道
むかし信州の真ん中を縦断していた北国街道は、当時の江戸から越後を繋ぐ大動脈でした。上田市の中心街でも北国街道の痕跡が見られますが、中でも上田城東側の柳町は長屋が多数残るなど、参勤交代があった当時の風景を今に残す場所。上田周辺で観光したり遊ぶ時にも、立ち寄りたい魅力があります。
北国街道の見どころ
昔ながらの建物の連なる柳町でも、人気を集めるのはルヴァン。天然酵母パンを自慢とするベーカリーです。おお西は上田市観光のお昼にぴったりな蕎麦屋で、田舎蕎麦や三種盛りなどが人気です。街道筋では酒屋、カフェなどお店の種類は様々で、歩いてみれば昔と今の混成した雰囲気が楽しいところです。
観光地情報
【所在地】長野県上田市中央4丁目8・北国街道柳町
【電話】上田市役所観光課:0268-23-5408
【営業時間】店舗により異なる
上田市のおすすめ観光スポット④(北部)
菅平牧場
優に1,500mを越える高原から、信州の山岳風景を楽しめるのが菅平高原です。そんな高原にそびえる四阿山の西斜面で、春から秋に遊ぶ観光名所といえば、菅平牧場牧は見逃せないところ。上田市でも数少ない動物と触れ合える場所でもあり、ハイキングコースも通っているので気軽な登山も叶えられます。
菅平牧場の見どころ
空の低い場所を雲が漂い、原っぱ周辺には牛が自由に寝そべる。そんな風景のある牧場は、上田の都市部とは時間の流れも違うかのよう。ドッグランを見れば犬が夢中になって遊ぶ姿もあり、かわいい羊やウサギも寄ってきます。観光では作りたてのアイスクリームが、是非とも食べてみたい人気商品です。
観光地情報
【所在地】長野県上田市菅平高原1278
【電話】菅平牧場管理事務所:0268-74-2356
【営業時間】日中(冬季休業)
上田市のおすすめ観光スポット⑤(北部)
真田氏歴史館
達磨山の周辺は天白城などの歴史を感じる観光の見どころも多いですが、真田氏のことをもっと知りたいならばこの博物館です。上田市が運営している真田氏歴史館は、むかしの武家屋敷を彷彿とさせる建物。戦国を生き抜いた真田一族にスポットを当てた展示が並んでいます。
真田氏歴史館の見どころ
合戦で用いられた甲冑の復元展示では、真田昌幸から幸村まで3代の甲冑があり、極めて精巧にできていて見応えありです。古文書や武具といった遺物が年代順に見られる展示室も備わり、隣接のお屋敷公園では真田氏館跡の復元建築が見られます。現代の上田市で、当時の武将を思い起こす観光名所です。
観光地情報
【所在地】長野県上田市真田町本原2984-1
【電話】0268-72-4344
【営業時間】9:00~16:00(火曜定休、7月10日~8月末まで無休)
上田市のおすすめ観光スポット⑥(北部)
稲倉の棚田
東の浅間山の山麓に行けば、信州の農村風景を今に伝える棚田があります。日本の棚田百選にも含まれている、稲倉の棚田です。上田市の標高600~900mという、高原地帯の30haほどの土地です。古墳時代から続くという棚田は780枚ほども段々に並び、観光すれば一年を通じて違った表情が見られます。
稲倉の棚田の見どころ
単なる棚田観賞も心が落ち着きますが、上田市の地元では棚田で遊ぶ要素を揃えています。小型のオープンカーに乗り込んでのガイド付き散策や、ドローンで遊ぶイベントなど。観光に行くなら5月のお田植え祭りもおすすめで、オーナー登録すれば遊ぶことから栽培・食事まで、棚田に深く関われます。
観光地情報
【所在地】長野県上田市殿城2889-1
【電話】稲倉の里農村交流館:0268-75-4808
【営業時間】稲倉の里農村交流館:10:00~17:00
上田市のおすすめ観光スポット⑦(南部)
生島足島神社
下之郷に出かければ、池の中の神社という魅力的な光景があります。上田市では神代の昔に創建され、9世紀から記録に登場している生島足島(いくしまたるしま)神社です。生命と満足を与える2柱の神を祀るこの神社は、その厳かな雰囲気や祭事など、観光での見どころも多様です。
生島足島神社の見どころ
神池の主であるアヒルのちょうすけが遊ぶ姿でほのぼのする中、朱に彩られた御本社と御神橋は神々しい雰囲気です。子安社は上田市周辺を代表する安産・子育ての神社で参拝者が絶えません。樹齢800年の夫婦ヒノキは夫婦円満の象徴です。この神社では7不思議を巡る観光も楽しみとなります。
観光地情報
【所在地】長野県上田市下之郷中池西701
【電話】0268-38-2755
上田市のおすすめ観光スポット⑧(南部)
別所温泉
山奥の温泉郷のお湯にどっぷり溶け込みたいなら、古来より全国的に名の知られる別所温泉です。上田市でこの温泉を発見したのは、日本武尊であると伝わる名湯です。安楽寺や北向観音といった寺院も観光の目玉ですが、1,500年を超える歴史を持つ温泉では、湯巡りして遊ぶ楽しみ方があります。
別所温泉の見どころ
3つの外湯は上田市でも歴史が長いだけに、偉人とのエピソードが満載です。石湯は真田幸村が女忍者お江と出会った温泉で、幸村ファンが泣いて喜ぶ名所。大師湯は比叡山の円仁大師が好んだことにちなむ名です。大湯か木曽義仲の御用達だったといいます。観光では足湯だけ楽しむのもおすすめです。
観光地情報
【所在地】長野県上田市別所温泉1853-3
【電話】別所温泉観光協会:0268-38-3510
【営業時間】大湯:6:00~22:00(第1・第3水曜定休)・大師湯:6:00~22:00(木曜定休)
上田市のおすすめ観光スポット⑨(南部)
安楽寺
世にも珍しい形の塔が拝見できる安楽寺は、上田市内でも上位に入ってくる名所です。別所温泉という歴史ある観光地の山中に、目指す安楽寺の境内が広がっています。山門より足を踏み入れると、掲載は建築や苔むした墓石やお地蔵様が並んで、厳かな空気に満たされています。
安楽寺の見どころ
目玉となる八角三重塔は、鎌倉時代に建てられ、乱世の焼き討ちの不幸も逃れた経緯があります。中国の宋の禅宗様の建築が今に残され、その貴重さから上田市はもとより長野県でも希少な国宝指定を受けています。観光で訪れると複雑な建物の様子がよく分かり、技術レベルに関心するばかりです。
観光地情報
【所在地】長野県上田市別所温泉2361
【電話】0268-38-2062
【営業時間】8:00~17:00(11月~2月は16時00分まで)
上田市のおすすめ観光スポット⑩(南部)
北向観音
二層の三角屋根のお堂が象徴的な北向観音は、上田の別所温泉で参拝者がひっきりなしのお寺です。創建は比叡山から来た円仁大師によるもので、平安時代初期まで遡ります。厄除けやご利益を目的とする他、境内の見どころや年間行事も観光プランに入れてみるのがおすすめです。
北向観音の見どころ
参拝前に身を清める洗心(手水舎)は、全国でも稀な温泉が湧き出す特徴があります。古くより霊木として崇められる愛染かつらは、上田市の巨木でも上位となる1,200年の樹齢を誇り、縁結びの木としても人気です。正月の初詣や2月の節分、8月の盆踊りは、周辺から観光客がどっと押し寄せる行事です。
観光地情報
【所在地】長野県上田市別所温泉1656
【電話】0268-38-2023
【参拝時間】3月~4月:6:30~16:30分、5月~9月:6:00~17:00、10月~11月:6:30~16:30、12月~2月:7:00~16:00
上田市のおすすめ観光スポット⑪(南部)
無言館
山の景色も濃くなる上田の南部では、山王山公園に隣接する無言館が注目スポット。ここは第二次大戦で学徒出陣した全国の画学生が残していた絵画を、展示保存している美術館です。敷地はかなり広く、展示の建物が複数並ぶ他、図書館やカフェレストランもあるので市内での芸術観光が充実します。
無言館の見どころ
どこか欧州の教会的な雰囲気ただよう中、無言館では70年以上前の作品が無数に展示されています。上田市の戦国の名所観光と違った、負の歴史との対面の瞬間です。傷ついた画布のドーム(第二展示室)では、天井のドーム空間を埋める絵画群の迫力に出会い、無数の蔵書の中で過ごすのもおすすめです。
観光地情報
【所在地】長野県上田市古安曽字山王山3462
【電話】0268-37-1650
【営業時間】9:00~17:00(火曜定休)
上田市のおすすめ観光スポット⑫(南部)
美ヶ原高原美術館
冠雪する北アルプスを背景として、高原で芸術観賞に熱中できるのが美ヶ原高原美術館です。上田市の最南端に開館したのは1981年のこと。標高2,000m地点なので、真夏でも肌寒さを感じるほどです。4万坪ものフィールドには350点の作品があり、観光では周辺の自然と遊び要素で心満たされます。
美ヶ原高原美術館の見どころ
見れば現実離れした様子のアートは、空の下で見るものを考えさせたり感動させたり、笑わせたりするものばかり。そんな彫刻たちの周辺は、花を咲かせる高山植物の名所でもあります。芸術と遊ぶ要素が一体化したこども美術館や、観光途中にお食事できるレストランがあるのも上田市で人気の理由です。
観光地情報
【所在地】長野県上田市武石上本入美ヶ原高原
【電話】0268-86-2331
【営業時間】9:00~17:00
信州上田の観光に行ってみよう
色んな名所を巡るプランを作って
どこでも真田の名が飛び出す上田は、戦国に思いを馳せる人々にとっては格別な都市でした。駅周辺の観光なら、上田城はじめとした名所には事欠かないし、少し足を伸ばせば温泉付きの宿泊や、高原で遊ぶ施設で満足感が高めです。上田周辺の色んな名所を辿る旅行プランを検討してみませんか。
長野県が気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは上田城を始めとする上田市の観光名所の他にも、長野県内の観光情報を色々まとめています。長野旅行を計画中の方は、チェックしてみてください。
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