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ホワイトソックスシュリンプ
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ホワイトソックスシュリンプとは?
海水魚水槽にエビを入れたいと考えている方であれば、その候補にはホワイトソックスシュリンプがいるかもしれません。こちらは赤色の体と白い足が非常に美しい種類で、とても人気がありますよね。初心者の方でも丁寧に飼育すれば育てられますのでおすすめです。今回はそんなホワイトソックスシュリンプの特徴や寿命、脱皮、飼育方法などを解説していきます!
ホワイトソックスシュリンプの特徴
ホワイトソックスシュリンプとは?
和名をシロボシアカモエビと言います。分布は西部太平洋~インド洋で、大きさは最大で8センチ程度。小さすぎず、丁度良いサイズの、あまり動かない海水エビです。最大の特徴はやはり色です。真っ赤な体に白い足のコントラストがとても美しく、海水魚水槽の中でとても映える存在ですね。名前は白い靴下を履いているように見えることから名づけられました。
ホワイトソックスはお掃除屋さん
ただ綺麗だから入れられている訳ではなく、お掃除屋さんとしての役割もあります。クリーナーシュリンプと呼ばれており、普段はあまり動かないのですが、魚の表皮についたいらないものを食べてくれるのです。エビは魚の好物であることも多いのですが、こちらのエビは魚と上手く共存が出来ています。
ホワイトソックスシュリンプは育てやすい?
エビは意外にデリケートな部分がありますので、水合わせ作業など、水質変化には気をつけてあげる必要があります。しかし、そういった部分を丁寧に行える方であれば問題なく飼育出来ます。初心者の方でも育てられますので、是非飼育してみましょう。ポイントを間違えると危険ですので、飼育の基本は押さえておいて下さい。
ホワイトグローブシュリンプとの違い
【ホワイトグローブシュリンプ(Caridina dennerl)】
— 熱帯魚図鑑 (@tropiclfish) May 8, 2019
海産エビのような派手な種であるが、生息地の水質から、ホワイトグローブシュリンプの飼育は、純淡水で問題なく、やや硬度の高い弱アルカリ性の水質での飼育となる。 pic.twitter.com/g4TMSUd0O1
ホワイトソックスシュリンプに似てるエビがホワイトグローブシュリンプです。上の写真の通り、確かに似ていますよね。しかし、こちらは淡水エビですので生息域が違います。また、大きさはホワイトグローブの方が小さいので、成体を見比べれば一目瞭然です。淡水水槽で赤いエビを入れたい場合に検討しましょう。
ホワイトソックスシュリンプの寿命は?
寿命は約3年
気になる寿命ですが、大体3年ほどと言われています。しかし、寿命はあくまでも目安ですので、丁寧に育てれば寿命が5年まで伸びることもあり、逆に雑に育てれば1年で死んでしまうこともあります。なるべくなら寿命を超えたいですよね。
寿命を伸ばすには?
寿命を伸ばすには、環境をどれだけ整えてあげられるかがポイントとなります。水質や水温変化を穏やかにし、綺麗な水を保ち、餌を定期的に与えて、魚からストレスを受けていない状態を作ってあげましょう。よく隠れるエビですので、隠れる場所をちゃんと作ってあげるのも大切です。
ホワイトソックスシュリンプは混泳出来る?
クマノミ等の海水魚との混泳は可能
海水魚水槽に入れたい魚と言えばクマノミですよね。クマノミは映画に出たことで大人気の魚となりました。このクマノミは実はホワイトソックスシュリンプと混泳させることが出来ます。本種は魚をお掃除してくれるエビですので、魚とも仲良くなれるのです。多少性格の荒い魚とでも混泳させられますので、是非一緒に育てましょう。一部の魚は敵になってしまうことがありますので、育てる前に相性を確認して下さい。
同種混泳も可能
クマノミ等の魚は問題ありませんが、エビ同士の混泳が大丈夫なのかも気になるところですよね。実は同種で混泳させると喧嘩してしまう場合があります。ただし、両者に体格差があまり無ければ問題なく混泳出来る場合が多いので、大体同じサイズのものを購入すると良いでしょう。隠れる場所が多い水槽で体格差があるエビを入れると、物陰で動かない可能性もあります。
サンゴとの混泳
ホワイトソックスシュリンプはサンゴに害のあるタイプのエビではありませんので、サンゴとの混泳は問題なく出来ます。イソギンチャクなども問題ありませんので、クマノミがイソギンチャクに入る姿も楽しめます。
ホワイトソックスシュリンプの飼育方法①用意
用意するもの①水槽
水槽サイズは30センチ水槽からでも育てられますが、クマノミなどを一緒に育てたい場合は45センチ以上、出来れば60センチ水槽で育てた方が良いでしょう。水量が多くなる程水質が安定しやすいので育てやすくなります。まだ水槽を持っていない方は、色々とセットになっている水槽セットを購入するのがおすすめです。水槽セットは下記記事で紹介しています。
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用意するもの②フィルター
水が汚れていきますので、フィルターも用意しましょう。クマノミ等の海水魚を育てられるだけのろ過能力があるフィルターなら問題ありません。初心者の方におすすめなのは写真のような上部式フィルターです。上部式フィルターは酸素も供給されるので、酸欠になる心配がありません。敏感なサンゴを一緒に育てる場合は、オーバーフロー水槽なども検討しましょう。
用意するもの③ヒーター・クーラー
適温は20~25度になりますので、写真のようなヒーターや水槽用クーラーで水温調節をしてあげましょう。ヒーターで火傷すると危険ですので、写真のようなカバー付きのものがおすすめです。夏は30度を超えてしまうことがありますので、水温計を設置しておいて、温度が高くなってきたら水槽用クーラーを使用しましょう。おすすめのクーラー・冷却ファンは下記記事で紹介しています。
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用意するもの④人工海水の素・比重計
海水エビですので、人工海水の素を使用して育てましょう。人工海水の素にも色々な製品がありますが、ホワイトソックスシュリンプだけを考えれば高価なものは使用しなくても大丈夫です。敏感なサンゴを一緒に育てる場合はこだわった方が良いでしょう。おすすめの人工海水の素は下記記事で紹介しています。また、比重計も用意しましょう。
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用意するもの⑤カルキ抜き
水道水に入っている塩素はホワイトソックスシュリンプにとって危険ですので、カルキ抜き剤を使用しましょう。おすすめのカルキ抜き剤は下記記事で紹介しています。人工海水の素の中には、カルキ抜きも同時に行えるものがあります。そういった製品を使っていく場合はカルキ抜きは必要ありません。
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用意するもの⑥餌
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雑食性のエビですので、どんなエサでも食べてくれます。海水魚と一緒に育てる場合は、海水魚に与えている餌を目の前に落としてあげると良いでしょう。物陰に隠れることが多いので、目の前に置かないと気づいてくれない可能性もあります。まだ餌を持っていない方は、写真の「メガバイトレッド」がおすすめです。
用意するもの⑦レイアウトアイテム
物陰に隠れることが多いエビですので、ライブロックを用意してあげましょう。ライブロックとは、写真のような岩のことで、エビが隠れるだけじゃなく、入れておくと色々な効果があります。ライブロックのトリートメント・キュアリング等については下記記事で解説しています。
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用意するもの⑧掃除道具
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週に一度、水換えと掃除をしますので、水換えに使う掃除道具を用意しましょう。水を入れる為のバケツと、コケ掃除のスポンジと、水換え用ポンプが必要です。写真のポンプは非常に使いやすく、多くの方が使用していますので、まだ持っていない方は使ってみて下さい。100均でも販売されていることがありますが、耐久性を考えるとこちらがおすすめです。
ホワイトソックスシュリンプの飼育方法②導入
水槽の立ち上げ
必要なものが揃ったら水槽を立ち上げていきましょう。水槽をセットして、サンゴ砂を入れて、機材をセットして、カルキ抜きをした人工海水を入れます。あとは機材を運転状態にすれば下準備は完了です。水温が温まったらライブロックも入れてしまって構いません。
バクテリアを増やす
立ち上げで大切なのはバクテリアを増やすことです。バクテリアがいない立ち上げ当初の水槽は、有害なアンモニアが分解されません。魚の餌を少しだけ入れて2週間放置するなどしてバクテリアを増やしましょう。ライブロックもバクテリアを増やす効果があります。またはパイロットフィッシュと呼ばれる丈夫な魚を入れても良いでしょう。パイロットフィッシュについては下記記事で解説しています。
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ホワイトソックスシュリンプの購入
ホワイトソックスシュリンプ
準備が整ったらホワイトソックスシュリンプを購入しましょう。お近くに販売店があれば、お店で購入するのがおすすめです。お店が無ければ通販で購入しましょう。お店でも通販でも、ヒゲや脚が書けていることがあります。これは脱皮の際に再生しますので問題ありません。値段は2000~3000円ほどで販売されていることが多いですね。
水合わせをして導入
購入したら、エビが入った袋をそのまま水槽に30分ほど浮かべて水温を合わせましょう。次に、バケツ等の容器に中身を開けて、水を半分ほど捨て、水槽の水をゆっくりと容器に入れます。30分くらい時間をかけて元の水量に戻していきましょう。元の水量に戻ったらまた捨てて、また入れてを4回ほど繰り返してから水槽にエビを入れます。かなり時間のかかる作業ですが、最初の水合わせはそれだけ大切な作業になります。
ホワイトソックスシュリンプの飼育方法③管理
餌やり
餌やりは週に一回が目安です。普段の様子や食いつき具合などを見ながら調整しましょう。魚についているゴミなども食べてくれますので、魚がいるほど餌が少なくて済みます。
水換え
週に一度のペースで水換えをしましょう。水換えの際はライブロックに隠れる状態になることが多く、なるべくストレスをかけないようにしたいですね。水を抜くだけじゃなく、底砂の上に溜まったゴミなども吸い取って下さい。新しい人工海水を入れる際、水温や水質が一気に変化するとストレスになりますので、ある程度合わせてから入れるか、ゆっくり入れるようにしましょう。
薬品が苦手な生き物
エビ飼育で気を付けなければいけないのが薬品です。魚が病気になった際は薬品を使って治療しますが、実はエビは薬品が苦手な生き物なのです。魚が病気になった場合は、違う水槽に移して薬浴すると良いでしょう。
ホワイトソックスシュリンプの脱皮
脱皮は月に1~2回
ホワイトソックスシュリンプは脱皮を繰り返して成長していきます。稚エビの時は頻繫に脱皮をしますが、成体になると1ヶ月に1~2回のペースになります。また、脱皮は水質が悪化した時に行うこともありますので、脱皮ペースがおかしいと感じた時は水換えしてみると良いかもしれません。脱皮の際は動かないのですが、そのまま脱皮に失敗して死んでしまうこともあります。
脱皮の際は安静に
脱皮が始まり動かない状態になると、見てる側はドキドキしますよね。そこで手を加えたりはしないようにしましょう。脱皮は非常に大変な作業であり、失敗すると死んでしまいます。ストレスがかからないよう、脱皮時に隠れる場所を用意してあげて下さい。昼間はあまり動かないのですが、夜になると動き、脱皮も夜に行うことが多いです。他の魚が動かない時間を見計らって脱皮をするということですね。
脱皮不全を繰り返している場合
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もし水槽内のエビが脱皮不全をよく起こしているのなら、ヨウ素不足かもしれません。脱皮不全は栄養不足で起こることがあり、特にヨウ素が不足していると起こりやすいとされています。写真のような添加剤が販売されていますので購入を検討しましょう。
ホワイトソックスシュリンプの繫殖
ホワイトソックスシュリンプは雌雄同体
ホワイトソックスシュリンプは雌雄同体のエビですので、2匹いれば繁殖を狙えます。繁殖は実は難しいのですが、抱卵までであれば見られる確率が高いですね。繁殖行動を行い、抱卵してから2週間ほどすると幼生が生まれます。
繁殖は幼生飼育が難しい
ホワイトソックスシュリンプの繁殖チャレンジ2https://t.co/MXNLQnhdKl pic.twitter.com/BB6qgyYqj5
— ソックスマニア (@socksmani) December 29, 2018
繁殖で問題なのは、幼生の育成です。幼生は3㎜程度で、最初はプランクトンとして浮遊しています。そこから数週間すると着底する幼生が出てくるのですが、着底するまで水質や水流を万全の状態に保つ必要があります。水流が強すぎても死んでしまいますので、その具合を何度も経験して探らなければいけません。繁殖を成功させている方は多くないので、慣れてきたらぜひ繁殖にもチャレンジしてみて下さい。
まとめ:ホワイトソックスシュリンプとは?
今回の「ホワイトソックスシュリンプとは?特徴や寿命、脱皮、飼育方法を解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴から繁殖まで解説させて頂きましたが、とても興味深いエビでしたよね!あまり動かないエビではありますが、魚のお掃除をするなど可愛い部分もあり、また美しい体色をしていますので、気になる方は是非育ててみて下さい。水質変化に敏感ですので、水合わせだけは時間をかけてあげましょう。
ホワイトソックスシュリンプが気になる方はこちらもチェック!
今回はホワイトソックスシュリンプについて解説させて頂きましたが、他にもエビに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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