はじめに
岩手といえば平安時代に栄えた奥州藤原氏の都としても有名。世界遺産の中尊寺や毛越寺(もうつうじ)をはじめとして観光地がたくさんあります。2011年の震災で被災した観光施設も、続々と元気を取り戻しています。そんな岩手観光の名所や穴場をご紹介していきます。お楽しみくださいね(本記事は2019年4月17日現在の情報をもとにしています)。
2019年岩手旅行におすすめの観光地1
浄土ヶ浜
岩手県宮古市にある綺麗な海岸で、冬は雪化粧の絶景、7月中旬から8月のお盆までの夏の間は、海水浴が人気となるレジャースポットです。写真のような奇岩群と穏やかな海のコントラストが神秘的と口コミでも評判。宮古市観光のメインスポットの一つになっています。
名所の楽しい時期&見所
絶景は5つある展望台からも見られますが、特有の景色を見られるおすすめの観光方法は、遊覧船を利用する船旅。浄土ヶ浜マリンハウスから小型船で洞窟を探検しに行くコースです。写真は「青の洞窟」でとったもの。美しいブルーがインスタ映えで人気の観光スポットです。エサをもらうために、ウミネコが周辺を飛んでいるのもこちらの名物。浄土ヶ浜の絶景を海から眺められることでもおすすめです。遊覧船は3月16日から11月23日まで運行予定です。
基本情報
【住所】岩手県宮古市日立浜町32
【連絡先】0193-62-2111(宮古市観光課)
【アクセス】JR宮古駅からバスに乗り換え、浄土ケ浜で下車
2019年岩手旅行におすすめの観光地2
SL銀河
釜石線・花巻駅と釜石駅間を運行するSL列車。写真のような人気SL「C58 239」を復元。SLだけでなく客車も岩手の有名作家・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をイメージしてデザインされています。インテリアは大正から昭和の雰囲気を再現。童話の世界に入り込んだかのような気分になれると、口コミでも評判の列車です。
名所の楽しい時期&見所
列車内にプラネタリウムがあるのもユニークなところで、約10分間の幻想的な空の旅を楽しめます。他にも宮沢賢治ゆかりの品が展示されているギャラリーがあるなど、見所も満載。電車からの景色も絶景ですのでお見逃しなく。今年は4月末から9月までの土日を中心に運行。詳細は公式ホームページをご確認くださいね。
基本情報
【住所】岩手県花巻市大通り1丁目1(花巻駅)
【連絡先】019-625-4011(JR盛岡支社)
【アクセス】JR花巻駅が始発または終点
2019年岩手旅行におすすめの観光地3
カッパ淵
岩手県遠野市は昔からカッパの伝承が多い場所としても有名。柳田国男が伝承をまとめた「遠野物語」で全国的にも知られるようになりました。ここカッパ淵は民話でも多くカッパが登場する有名な観光スポットです。カッパ釣りができるユニークな場所として口コミでも評判ですよ。
名所の楽しい時期&見所
ここでカッパ釣りをするなら「カッパ捕獲許可証」が必要。遠野駅近くの観光案内所「旅の蔵遠野」などで入手してください(216円)。キュウリを竿に付けて川に半分入るようにするのがコツとか。釣れたら賞金がもらえるそうですが、たとえ釣れなくても自然を感じられる気持ちの良いスポットです。一年中楽しめますが、冬は積雪の多いエリア。川周辺で観光するなら春から秋にかけてがおすすめです。
基本情報
【住所】岩手県遠野市土淵町土淵
【連絡先】0198-62-1333(遠野市観光協会)
【アクセス】JR釜石線・遠野駅からバスに乗り換え伝承園前で下車。徒歩5分
2019年岩手旅行におすすめの観光地4
[最新]おおふなぽーと
正式名称は「大船渡市防災観光交流センター」。岩手県大船渡市に、昨年6月にオープンしたばかりの防災と観光のテーマパークです。震災復興のための観光施設としても重要な施設で、周辺案内もしてもらえる観光拠点としても使うことができます。冬には「漁火イルミネーション」を開催。写真のような綺麗なLEDに包まれます。
名所の見所
大船渡は牡蠣(かき)でも有名。食べたくなったらおすすめなのが、近くにある「湾岸食堂」です。こちらはオイスターバーとして口コミでも評判のお店。写真の生牡蠣も美味しそうですね。ワインやビールと合う料理が多いと口コミでも評判。三陸の海の幸をたっぷりとお楽しみください。
基本情報
【住所】岩手県大船渡市大船渡町字茶屋前7-6
【連絡先】0192-21-6001
【アクセス】BRT大船渡線・大船渡駅から徒歩で約1分
2019年岩手旅行におすすめの観光地5
花巻温泉
岩手県花巻市にある大正12年に、開湯された温泉。単純温泉で神経痛やリウマチなどに効能があります。宮沢賢治の地元で、後でご紹介する宮沢賢治童話館や宮沢賢治記念館などの人気観光地が近くにあります。また、賢治が設計した「日時計花壇」は口コミでも有名な撮影スポットとなっています。
名所の楽しい時期&見所
花巻温泉に泊まるなら「ホテル紅葉館」などがおすすめ。開放感な露天風呂からは、秋の紅葉の時期の景色も見ることができます。食事は和洋中のバイキングで、岩手の食材を好きなだけ味わえると人気。「おまつり広場」では郷土芸能や歌謡ショーなどが連日披露され、旅のいい思い出になります。
基本情報
【住所】岩手県花巻市湯本1-125(花巻温泉総合予約センター)
【連絡先】0198-37-2111
【アクセス】花巻温泉駅から徒歩または送迎バス(施設により異なります)
2019年岩手旅行におすすめの観光地6
盛岡冷麺
盛岡冷麺は戦後の時代、盛岡市の「食道園」で開発された食べ物で、小麦粉を使った半透明の強いコシの麺が特徴。口コミでも食べ応えがあると人気の地元グルメです。特に盛岡市には有名な冷麺のお店が目白押し。冷麺巡りの目的地としてやってくる観光客も多いそうです。
名所の楽しい時期&見所
食堂園も老舗として今でも人気ですが、ここでは他の人気店「ぴょんぴょん舎」をご紹介します。冷麺や焼き肉、韓国料理を扱うお店。こちらの冷麺は写真のように、一見あっさりしています。スープは牛肉と牛骨に鶏ガラを加えたシンプルなもので、キムチで辛さの調整をします。また、夏はスイカ、冬は梨がトッピングされていて辛さとのバランスが絶妙。お酒を飲んだ後のシメにもぺろりと食べられると評判の食べ物です。
基本情報
【住所】岩手県盛岡市盛岡駅前通9-3ジャーランビル
【連絡先】019-606-1067
【アクセス】JR盛岡駅から徒歩すぐ
2019年岩手旅行におすすめの観光地7
宮沢賢治童話村
花巻市出身の作家・宮沢賢治の、童話の世界をモチーフにしたテーマパークです。メイン施設の「賢治の学校」では写真のオブジェがお出迎え。賢治や童話の紹介などがされているコーナーです。中に入っていくと巨大なカマキリがいたり、鏡の世界があったりと童話の世界に入っていきます。現実を忘れるようなトリップ感が楽しいと口コミでも人気。大人から子供まで遊べる観光地です。
名所の楽しい見所
他にも、童話に登場する動物などを紹介する「賢治の教室」や「月夜の電信柱」のオブジェなどがある妖精の小怪など見所が満載。散策でつかれたら「山猫軒」へどうぞ。童話「注文の多い料理店」に登場するお店をイメージしたとあって、店内の随所に童話中の名場面が書かれています。白金豚(はっきんとん)なる地元豚が料理された食事も美味しく、賢治グッズなどの楽しいお土産も人気となっています。
基本情報
【住所】岩手県花巻市高松26-19
【連絡先】0198-31-2211
【アクセス】JR新花巻駅からバスに乗り換え、賢治記念館口で下車
2019年岩手旅行におすすめの観光地8
[新スポット]魚河岸テラス
岩手県釜石市に今年の4月13日にオープンしたばかり。食事やお土産、観光情報発信の施設です。2011年の震災津波で失われた海員会館の跡地に建設したもの。釜石市の復興のシンボル的な建物ともなっています。
名所の見所
現在4軒のレストランやカフェが出店。写真はその一つの「HAMAYUI」の店内です。牡蠣料理をはじめとした海鮮の他、短角牛ハンバーグなどの地元グルメも人気です。おしゃれな雰囲気と海の綺麗な景色が、食事を一層美味しくしてくれます。
基本情報
【住所】岩手県釜石市魚河岸3-3
【連絡先】0193-27-5566
【アクセス】三陸鉄道リアス線・釜石駅から徒歩で約25分
2019年岩手旅行におすすめの観光地9
北上川展勝地
東北でも最大クラスの北上川の沿岸にある公園で、桜の名所として有名です。大正9年に植えられた桜が元になっていて写真のような大きな桜並木が特徴。さくらまつり期間中は、観光馬車や観光遊覧船が運行され、ライトアップも行われます。遊ぶ手段のバリエーションに富んだ観光地です。
名所の楽しい時期&見所
観光遊覧船は「展勝地レストハウス」を発着する約20分のコース。川沿いの美しい桜のほか、川を横断するように鯉のぼりも飾られ、写真のような絶景となります。遊覧船の運行はさくらまつりの期間中(今年は4月15日〜5月6日)がメインとなりますのでご注意ください。
基本情報
【住所】岩手県北上市立花14地割21-1
【連絡先】0197-65-0300(北上観光コンベンション協会)
【アクセス】JR北上駅から車で約10分
2019年岩手旅行におすすめの観光地10
[最新]八幡平(はちまんたい)コモンガーデン
岩手県八幡平市にあり、2013年から休業していた前施設(トラウトガーデン)を受け継ぐ形で、リニューアルオープンしたキャンプ施設です。写真のようなグランピングテントがおしゃれと口コミでも人気。手ぶらで来てもバーベキューができます。
名所の楽しい時期&見所
また、写真のようなピザ体験や、燻製体験などもこちらの人気の企画です。八幡平の大自然を漫喫できるのがこちらのセールスポイント。広大な敷地内でゆったりとお過ごしください。今年は夏を中心に7月20日~10月28日までオープン予定。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
基本情報
【住所】岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6
【連絡先】070-4117-2582
【アクセス】東北道・松尾八幡平ICから
2019年岩手旅行におすすめの観光地11
えさし藤原の郷
岩手県奥州市にある歴史のテーマパークです。岩手にゆかりの奥州藤原氏が造った、平安時代の建築物などを再現したもの。大河ドラマや映画の撮影にも頻繁に使われています。園内は広いので子連れの場合はガイド付の小型バス「ゆめひら号」などもおすすめです。
名所の楽しい時期&見所
焼失した「伽羅御所(きゃらごしょ)」を再現した建物も見所の一つ。美しい寝殿造だけでなく庭園まで再現した大規模なものです。通年の営業ですが、昨年から始まった秋のライトアップも人気のイベント。美しい岩手の紅葉が幽玄に照らされます。
基本情報
【住所】岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸86-1
【連絡先】0197-35-7791
【アクセス】JR水沢江刺駅から車で約15分
2019年岩手旅行におすすめの観光地12
岩手銀行赤レンガ館
岩手県盛岡市にある旧盛岡銀行本店の建物。明治時代44年の建築で、写真のように赤レンガが印象的です。東京駅の設計者・辰野金吾氏(たつのきんごし)などが手がけたデザインは、建築好きでなくても目を奪われると口コミでも評判です。
名所の楽しい時期&見所
建物内は無料の岩手銀行ゾーンと有料の盛岡銀行ソーンに分かれています。有料ゾーンでは、重役室や会議室などを当時のまま復元。壁や天井などには細かい装飾が施されていて、豪華な雰囲気を楽しむことができます。年中公開していますが、オーケストラや七夕コンサートなども実施されています。イベントに合わせて観光するのもおすすめです。
基本情報
【住所】岩手県盛岡市中ノ橋通1-2-20
【連絡先】019-622-1236
【アクセス】盛岡駅バスターミナルからバスを利用。盛岡バスセンターななっく前で下車
予約や口コミチェックはこちらから!
岩手銀行赤レンガ館の予約や口コミを確認したい方はこちらのサイトがおすすめです。
2019年岩手旅行におすすめの観光地13
[最新]宮古市魚菜市場
岩手県宮古市にある観光客も気軽に立ち寄れる水産物や青果物の市場。今年の3月31日にリニューアルオープンしたばかりです。三陸の海鮮をスーパーよりも安く購入できると口コミでも評判。午後は売り切れも多いそうなので、お土産を買うなら朝に行くのがおすすめです。
名所の見所
食べ歩きも可能ですが、ゆっくりと食べたいなら食堂もおすすめ。こちらには「丼の店おいかわ」と「めしや頂(いただき)」の2店舗が営業をしています。写真はおいかわの宮古海鮮丼(1500円)です。ご飯が見えないほど海鮮が乗っていて美味しそうですね。
基本情報
【住所】岩手県宮古市五月町1番1号
【連絡先】0193-62-1521
【アクセス】JR宮古駅から徒歩で約10分
2019年岩手旅行におすすめの観光地14
達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)
岩手県平泉町にある珍しい造りが人気の遺跡です。平安時代にこのあたりの住民を苦しめた悪路王(あくろおう)の本拠地といわれ、朝廷から使わされた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が社殿をつくり毘沙門天を祀ったという伝承があります。写真のような美しいお堂はインスタ映えの観光地として口コミでも評判。周辺には世界遺産の中尊寺や毛越寺(もうつうじ)などがあり、お寺巡りが人気ですが、こちらも隠れた名所となっています。
名所の楽しい時期&見所
写真の岩面大仏もこちらの見所。顔の長さは3.6m、11世紀に戦乱で亡くなった人の霊を鎮めるために彫ったものとされています。昔は体もありましたが、風化で崩落してしまったそうです。周辺は奇岩の景色が美しく、厳美渓(げいびけい)などが景勝地として有名です。
基本情報
【住所】岩手県西磐井郡平泉町平泉字北沢16
【連絡先】0191-46-4931
【アクセス】JR平泉駅から車で約10分
2019年岩手旅行におすすめの観光地15
龍泉洞(りゅうせんどう)
きょうも龍泉洞は通常営業です。
— 龍泉洞 (@Ryusendo_iwate) March 30, 2019
すでに冬眠から目覚めたコウモリも増え、洞内で冬眠中のコウモリが少しづつですが減ってきました。夕方には洞内を自由に飛び回る姿を見ることもあります。眠っているコウモリを間近で見られるのは今だけですよ。 pic.twitter.com/KwO3q8HG8j
岩手県岩泉町にある日本でも有数の美しい鍾乳洞です。総延長は4Km以上、現在も調査中でさらに長くなる可能性が高いとのこと。700mの洞窟が観光用に公開されています。ここはたくさんのコウモリがいることでも有名。冬の時期には写真のように、天井にぶら下がって冬眠する姿を見ることができます。
名所の楽しい時期&見所
高い天井の岩の間を通り抜ける百間廊下(ひゃっけんろうか)や鍾乳石が彫刻のような形に形成された「洞穴ビーナス」などを観光しながら散策します。ライトアップで美しい「月宮殿」を抜けると、写真のような「地底湖」が姿をみせます。深さは30m以上といわれる水深ですが、底が見えるほど透明です。青い色が幻想的と口コミでも評判の観光地です。
基本情報
【住所】岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
【連絡先】0194-22-2566(龍泉洞事務所)
【アクセス】JR盛岡駅からバスで約2時間、龍泉洞前で下車
まとめ
岩手の観光地を15か所ご紹介してきました。龍泉洞や花巻温泉などの定番観光地の他、宮古市魚菜市場やおおふなぽーとなどの新スポットも出現。今年の三陸鉄道・リアス線の開通などにより、観光客も増えることが予想されます。夏休みに何するか決まってない方には、岩手は穴場の観光地も多いおすすめエリアです。
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