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シリキルリスズメダイとは?
これから海水魚飼育をしようと考えている方にオススメしたいのが、シリキルリスズメダイです。シリキルリスズメダイは非常に育てやすく、また色も綺麗で水槽で映える存在です。基本的には問題無く育てられますが、性格がキツめですので混泳させる際には注意が必要。今回はそんなシリキルリスズメダイの性格や飼育方法などを詳しく解説していきます!
シリキルリスズメダイの特徴①
シリキルリスズメダイとは?
シリキルリスズメダイは、スズキ目スズキ亜目スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属に分類される海水魚。大きさは5~6㎝と、とても小さくて可愛い魚です。スズメダイ科の中でも最小サイズですね。メスは5~6㎝程度になりますが、オスはもう少し小さく、4㎝程度までしか成長しません。特徴は青と黄色の綺麗なカラーリングです。
シリキルリスズメダイは育てやすい海水魚!
育て方や病気については後述していきますが、とにかく育てやすい海水魚です。育てやすい上に色もとても美しいので、初心者がまず選ぶべき海水魚の一つとして知られていますね。初心者の方は、最初は持っている機材も少なかったり、知識も少ないので失敗してしまうことが多々ありますが、そんな時でも耐えてくれるだけの丈夫さを持っています。
シリキルリスズメダイの特徴②
シリキルリスズメダイの分布
シリキルリスズメダイは、日本では沖縄付近に生息しています。世界では、フィリピンやソロモン諸島など、暖かな海で見ることが出来ます。水深は1~16mほどの浅い海を泳いでおり、枝サンゴの付近に小さな群れをなして生活しています。暖かい海で遊ばれる方であれば見つけられる魚ではありますが、自然の個体を捕まえるのは大変ですので、育てる際は購入した方が良いでしょう。
シリキルリスズメダイの名前について
名前を見た時、少し変わった名前に感じた方もいるかもしれません。実はこの名前は非常にストレートな名付けとなっており、お尻が黄色いから「シリキ」で、ルリスズメダイの仲間なので、「シリキルリスズメダイ」なのです。生き物の名前は特徴から名づけられることが多く、この魚も覚えやすい名付けとなっていますね。
シリキルリスズメダイと似ている海水魚
ルリスズメダイ
こちらは尻尾が黄色くなっていないルリスズメダイです。こちらも沖縄やフィリピンなどの暖かな海に泳いでおり、同じくよく見かけられる種類ですね。因みにオスは青ですが、メスは尻尾部分が透明になるのも特徴です。顔つきは変わらないので、色彩で見分けましょう。
ソラスズメダイ
ソラスズメダイもシリキによく似ている種類です。元々シリキもソラスズメダイ亜科ですので、似ていてもおかしくはありません。ソラも青色と黄色のカラーリングとなっていますが、尻尾に加えてお腹のあたりも黄色くなりますので判別出来ます。最初は見分け辛いかもしれませんが、すぐに見分けられるようになるはずです。
アーナスダムゼル
もう一種、海外のアーナスダムゼルもよく似ている魚ですのでご紹介します。こちらはインドネシア等に生息している魚で、同じように後方が黄色となっていますが、微妙に違いますよね。かつてはシリキと同じ扱いをされていますが、今は別種とされています。育て方は特に変わりませんので、お好きな方を育てましょう。
シリキルリスズメダイの性格と混泳について
シリキルリスズメダイの性格
スズメダイの仲間は非常に性格が荒いことで知られており、シリキも性格が荒い魚です。小さな時はまだ性格も穏やかなのですが、大きくなるにつれて性格が強くなってきますので注意しましょう。最初は追い払う程度だったのが、性格が強くなるにつれて追いかけるようになってきます。
シリキルリスズメダイ同士の混泳
同種を混泳させた場合、お互いに性格が強いので、死ぬまで喧嘩しまう可能性があります。喧嘩することを考えると、基本的に同種混泳は避けた方が良いでしょう。もし同種混泳させたい場合は、60㎝ほどの大きめの水槽を用意して、喧嘩した時の隠れ家をしっかり用意してあげる必要があります。また、沢山入れることで、逆に縄張りが消えて喧嘩が無くなることもあります。
他の魚との混泳
他の魚とも喧嘩してしまう可能性はありますが、相手の方が大きければ喧嘩することは無くなります。ですので、ヤッコやハギ類など、喧嘩しにくい相手と混泳させると良いでしょう。大きくて強すぎる魚だと、喧嘩するどころか食べられてしまうかもしれませんのでご注意下さい。また、同じサイズのカクレクマノミなら喧嘩せず過ごせます。すぐに喧嘩するくらいですので、少しくらい大きな魚がいても、恐れて泳げなくなることは無いので安心です。
エビとの混泳
エビとの混泳は種類によります。イセエビには食べられてしまいますし、キャメルシュルインプはいじめてしまうかもしれません。画像のスカンクシュリンプは、混泳させるとシリキに付く寄生虫を食べてくれたりしますので良いでしょう。白い足が特徴のホワイトソックスも同様に混泳させることが出来ます。
シリキルリスズメダイの寿命
寿命は約5年ほど
寿命は3~5年程度とされており、サイズから考えるとそれなりな寿命だと考えられます。ただし、この寿命は大体の目安のようなもので、7年程度生きることも多々あります。稀に10年まで寿命が伸びるケースもあるそうですが、中々そこまで寿命を伸ばすのは難しいので、5年程度を目指して育ててみましょう。
寿命を伸ばすには?
出来れば寿命を伸ばしたいですよね。寿命を伸ばす裏ワザのようなものは基本的には無く、ストレスの少ない環境で快適に育てることがポイントとなります。混泳させた魚と喧嘩ばかりしていれば、やはり寿命は下がってしまいますので、喧嘩しない混泳相手を選ぶのも、寿命を伸ばす上でのポイントとなるでしょう。また、水温管理の徹底も大切です。
シリキルリスズメダイとサンゴとの相性
サンゴと相性の良い海水魚
普段は枝サンゴの周囲を泳いでいる海水魚ですので、サンゴとの相性は非常に良い魚です。ハードコーラル・SPSという種類のサンゴの周りを泳いでいるのですが、初心者でも多少は育てやすいとされるソフトコーラルでも問題ありません。
どんなサンゴでも基本的には可
ハードコーラルでもソフトコーラルでも、基本的にはどんなサンゴと組み合わせても大丈夫です。しかし、中にはシリキの泳ぎっぷりにストレスを受ける種類もあります。水流を嫌うタイプはストレスがかかりますので、入れる前にどのような水流を好むかをチェックした方が良いでしょう。
シリキルリスズメダイの飼育方法①用意
用意するもの①水槽
小さな魚ですので、水槽サイズは30センチ程度でも構いません。ただし、30センチ水槽ですと3匹程度の魚しか入れられませんので、色々育ててみたい方は60センチ水槽がオススメです。60センチサイズであれば大きさにも余裕がありますので、レイアウトもしやすく、色々楽しめます。また、隠れ家も作れますので、混泳させにくい魚も入れられたりします。
用意するもの②ヒーターとクーラー
海水魚飼育に欠かせないのが、水温調節の為のヒーターとクーラーです。シリキの適温は25度程度ですので、寒い時はヒーターで、暑い時はクーラーで調整してあげましょう。水温計も設置して、適時チェックしてあげて下さい。ただし、シリキは水温変化にも強い魚ですので、夏の暑い日にも耐えられることが多く、暑すぎる地域でなければクーラー無しでも大丈夫です。
用意するもの③フィルター
水が汚れていきますので、フィルターも必要です。フィルターは30センチ・45センチ水槽であれば外掛け式フィルターを、60センチ水槽であれば上部フィルターを使用すると良いでしょう。これらのフィルターは価格も安く、取り扱いも簡単ですので初心者でも安心です。余裕があれば、プロテインスキマーというタンパク質を除去する機材も付けてあげると、環境が更に良くなります。スキマーが気になる方は下記記事を見てみて下さい。
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用意するもの④照明
室内で育てていると、日差しによる時間の変化が分かりにくくなってしまいますので、照明を設置して昼と夜を作ってあげましょう。シリキを育てるだけであれば、どのような照明でも構いません。水槽用の安価なLEDライトを設置すると良いでしょう。サンゴを一緒に育てる場合はライトにもこだわる必要が出てきます。サンゴも育てたい方は下記記事をチェックしてみて下さい。
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用意するもの⑤ライブロックとサンゴ砂
隠れ家となるライブロックも入れてあげましょう。ライブロックはレイアウトの為だけではなく、水質を良くしてくれる効果もありますので、是非入れておきたいですね。また、敷く底砂はサンゴ砂がオススメです。3センチほどの厚みになるように敷きましょう。ライブロックは、水槽に入れる際にキュアリングという作業が必要になります。キュアリングについて知りたい方は下記記事をチェックしてみて下さい。
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用意するもの⑥カルキ抜き
水道水には塩素が入っていますので、カルキ抜きで中和する必要があります。太陽光に当てることでカルキ抜きをする方法もありますが、薬剤を使った方が簡単ですのでオススメです。上記左側のコントラコロラインがよく使われていますが、その他にもオススメ品がありますので、気になる方は下記記事を見てみて下さい。
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用意するもの⑦人工海水
ライブシーソルト 200L用【人工海水】
海水魚ですので、人工海水で海水環境を作ってあげましょう。比重計も合わせて用意し、「1.02」くらいの比重になるように作ります。また、綺麗な海の付近に住まわれている方であれば、海水を汲んでくるという手もあります。シリキは丈夫な魚ですので、多少環境が合わなくても生きていられる場合が多いですね。また、上のライブシーソルトはカルキ抜きも同時に出来てしまいますのでオススメです。
用意するもの⑧餌
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シリキは雑食性の魚ですので、海水魚用の餌でしたら問題なく食べてくれます。普段は藻なども食べていますので、植物性の餌を与えると良いでしょう。植物性の餌は上記のメガバイトグリーンが高評価されていますのでオススメです。非常に食いつきも良い餌ですので、安心して与えられます。
用意するもの⑨掃除用具
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最後に、掃除用具も用意しましょう。水槽の水換えと同時に、底砂の汚れを取る為のホースが必要です。上の水作プロホースは非常に使いやすいのでオススメです。また、抜いた水を入れる為の大きめのバケツと、コケ掃除などをする為のスポンジも用意しましょう。小さい水槽であれば、小さいバケツでも大丈夫です。
シリキルリスズメダイの飼育方法②準備
水槽のセッティング
用意が出来たら水槽を立ち上げていきます。一通り水洗いをしてから使いましょう。水槽はかなり重たくなりますので、強度のある場所に置いて下さい。まず底砂を敷き、海水を入れ、機材類をセットして運転状態にし、水温が温まれば完了です。あとはライブロックをレイアウトしましょう。
2週間の空運転
ライブロックを入れた状態で、2週間ほど魚を入れずに運転させておきましょう。この2週間の間に、汚れを分解してくれるバクテリアが増えていきます。ライブロックにはそもそもバクテリアが付いていますので、上手く増えていってくれるはずです。期間が長いほど安心ですが、2週間も空ければ大丈夫です。
シリキルリスズメダイの飼育方法③導入
シリキルリスズメダイを購入
バクテリアが増えたタイミングで、魚を購入しましょう。シリキは定番の魚ですので、多くのお店で取り扱いがあります。もし見つからない場合はネットショップでの購入も検討しましょう。価格は大体、一匹500円ほどになっていることが多いですね。喧嘩を考慮して、少数だけ購入することが多い魚ですので、購入費用が抑えられるのも嬉しいところです。
水合わせをして入れる
上記は海水水槽ではありませんが、このように水槽の水に魚が入った袋を浮かべて、水温を合わせます。30分ほど浮かべておきましょう。次に、水質を合わせていきます。袋を開けて、水槽の水を少しだけ袋に入れ、1分経ったらまた少し入れてを繰り替えます。袋の中がいっぱいになったら水をある程度捨てて、また水槽の水を入れてを繰り返し、3周ほどしたら、魚だけを水槽に入れましょう。袋の中の水は汚れている可能性がありますので、水槽には入れないようにします。
しばらくは構いすぎないこと
水槽に入れてしばらくは、引っ越したばかりで緊張していますので、あまりジロジロ見ないようにしましょう。性格が強い魚ですので問題ないことが多いのですが、万が一を考えて、そっとしておきたいですね。また、餌は3日目から与えると良いでしょう。
シリキルリスズメダイの飼育方法④管理
餌やり
餌やりは一日一回、5分程度で食べきれる量を与えましょう。餌は与えすぎるよりも、少し少ない方が健康に良く、寿命が伸びるとされていますので、まだ食べられそうなタイミングで止めておきます。餌を与えてもあまり食べないようであれば、環境がおかしくないかチェックしてみて下さい。
水換え
水換えは非常に大切です。水は汚れていきますので、一週間に一度の頻度で、3分の1程水換えしてあげると良いでしょう。魚をあまり入れていない場合は二週間に一度でも構いません。プロテインスキマーを使っている場合は月に一回程度でも大丈夫です。水換えの際は底砂に溜まった汚れも一緒に取り除きます。上記動画が参考になりますので見てみて下さい。
シリキルリスズメダイの飼育方法⑤病気
かなり丈夫な魚ですので、病気にはかなりかかりにくく、安心して育てられます。もし病気にかかるようであれば、かなり環境が悪い可能性があります。病気にならないよう、水温・水質・餌の量・混泳の魚に注意しましょう。めったに病気になることはありませんが、もし病気にかかった様子であれば、病気の症状に合わせて薬浴で対応してあげます。
シリキルリスズメダイの飼育方法⑥その他
育てている中で、旅行に行くこともありますよね。旅行時にも餌を与えてくれるアイテムもありますが、シリキは生命力が強いので、数日なら餌を与え無くても大丈夫です。一週間くらい旅行に行かれる場合はちょっと心配ですので、自動餌やり機を検討しましょう。
シリキルリスズメダイに関するTwitter
病気になったら他の魚も要注意
海水魚アクアリウム。
— MICHIO T. HALILI (@Michio28Napi22) October 1, 2016
先程、シリキルリスズメダイが1匹病気になりお星様になりました:angel:
右目が出目金の様になってしまった様です:cry:残念です:cry::cry: pic.twitter.com/BwLwWUJ00c
こちらのツイートでは、病気にかかって死んでしまったことが書かれています。目が飛び出たとのことで、ポップアイの症状かもしれません。ポップアイは金魚や熱帯魚でもよくかかる病気で、他の症状が出ることもあります。このような病気も基本的には体力があればかからないので、しっかり管理して育てていきたいですね。
カクレクマノミとの混泳
海水魚アクアリウム。
— MICHIO T. HALILI (@Michio28Napi22) October 5, 2016
ニモちゃんが来ました~:v::v:カクレクマノミが2匹とシリキルリスズメダイを2匹が混泳しています:blush:
今のところ喧嘩はしていませんが落ち着いたらどうなるかな?って言うところです??? pic.twitter.com/Gxirn3HYAU
こちらのツイートでは、カクレクマノミと混泳させてみたことが書かれています。カクレクマノミとは比較的相性が良いのですが、クマノミのサイズが小さいといじめられる可能性もありますので、混泳させる際はサイズに注意しましょう。
まとめ:シリキルリスズメダイとは?
今回の「シリキルリスズメダイとは?気になる性格や飼育方法を詳しくご紹介!」はいかがでしたでしょうか?非常に生命力が強く、育てやすい魚であることが分かりましたよね!初心者でも気軽に育てられる種類ではありますが、雑に扱うと病気になってしまうこともありますので、基本的な飼育ポイントを押さえて育てていきましょう!
シリキルリスズメダイが気になる方はこちらもチェック!
今回はシリキルリスズメダイについてご紹介させて頂きましたが、他にも海水魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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