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カクレクマノミはどんな海水魚?特徴や生態、飼育方法までご紹介!

カクレクマノミはどんな海水魚なのかご存知でしょうか?映画で一躍有名になった可愛い海水魚ですが、意外とその特徴や生態は知られていなかったりします。今回はそんなカクレクマノミの特徴や生態、飼い方などについて詳しく解説していきます!
更新: 2020年6月8日
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カクレクマノミはどんな海水魚?

カクレクマノミは多くの方が知っている海水魚ですよね!可愛らしい色と顔で大人気の魚です。しかし、カクレクマノミには興味深い特徴や生態があるのですが、知っている方はあまり多くない様子。これから育ててみたいと考えている方は是非知っておきたいですよね。今回はそんなカクレクマノミの特徴や生態、飼い方などについて詳しく解説していきます!

カクレクマノミの特徴①

特徴①育てやすいサイズの海水魚

スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に分類される海水魚で、漢字で書くと隠熊之実、もしくは隠隈魚となります。別名はクラウンアネモネフィッシュ。サイズは成魚で8センチ程度ですが、大きな個体は15センチになることもあります。特徴はやはり、綺麗なオレンジ色と白い帯ですよね。海水魚は色の美しい魚が多いのですが、中でも可愛らしい特徴を持った魚と言えます。

特徴②イソギンチャクと仲良し

カクレクマノミと言えば、イソギンチャクの中にいるイメージですよね。実はイソギンチャクの触手には毒針があるのですが、クマノミは耐性があるため、中に隠れていられるのです。また、クマノミが食べ残した餌をイソギンチャクが食べており、お互いに共生の関係となっているのもポイント。イソギンチャクの飼い方は少し難しいのですが、海水魚飼育に慣れてきたら是非チャレンジしてみて下さい。

カクレクマノミの特徴②

特徴③比較的大人しい性格

飼い方が簡単とされているのは、比較的大人しい性格というのも理由の一つです。海水魚の中には、見た目は優しそうなのに、実は性格が荒々しいものも多々います。性格が温和な魚は混泳させやすいので、水槽を色々な魚で賑やかにしやすいのが良いですよね。

特徴④丈夫で育てやすい!

カクレクマノミは値段も安く、とても丈夫な魚で病気にもなりにくい為、海水魚飼育の初心者の方にはとてもおすすめの魚です。カクレクマノミが上手く飼育出来ないと他の海水魚も飼育出来ないほどなので、まずはカクレクマノミにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。慣れたらステップアップして、他の魚も増やしていけます。

カクレクマノミの生態①

生態①分布

まず何処に生息しているのかということですが、主に西部太平洋、インド洋を泳いでおり、日本では沖縄周辺などで見ることが出来ます。暖かな海のサンゴ礁でダイビングをすると出会える可能性のある海水魚ですね!

生態②性転換する

面白い生態が、性転換です。実は生まれた時は全てオスとして生まれてくるのですが、成長する中で、群れで一番大きな個体がメスへと性転換するのです。そして、そのメスが死んだりしていなくなると、また一番大きな個体がメスになります。意図的に性別を変えられるというのは、私たち人間からすると非常に驚くことですよね。

カクレクマノミの生態②

生態③全ての個体が繫殖する訳ではない

性転換するのは一番大きな個体で、その個体とペアになるのが、群れの中で二番目に大きい個体です。そして、それ以下のサイズの個体は実は繫殖に参加しません。大きい体の順に繫殖しているのですね。これはより強い遺伝子を残すための生存戦略として備わっている生態のようですが、全ての個体がそれにちゃんと従って行動しているのが非常に興味深いところです。

生態④泳ぎ方が可愛い

これは特徴でもありますが、カクレクマノミは泳ぎ方が可愛い魚です。「ワッギング」といって、体を上下に振って泳ぐのですが、この姿も大人気の秘訣となっています。眺めていると本当に癒される存在ですので、是非育ててみて下さい。

カクレクマノミは混泳出来る?

カクレクマノミの同種混泳

カクレクマノミは性格も穏やかなので、混泳させることが出来ます。しかし、オスメスのペアが出来ると他の個体を攻撃することがありますので、ペアで混泳させる、もしくは10匹以上で群れが出来るほどの数を混泳させるようにしましょう。沢山の数を混泳させると、逆に縄張り争いをしなくなります。クマノミは元々は性格の荒い魚の仲間ですので、縄張り争いが起きると酷く喧嘩してしまいますのでご注意下さい。

カクレクマノミと他の魚との混泳


カクレクマノミは他の魚と混泳させることも出来ます。特に他の魚を攻撃することはありませんので、色々な魚と混泳させてみましょう。ただし、相手が攻撃的な魚だった場合にいじめられることもあります。その際、カクレクマノミの方がサイズが大きければ問題ありませんので、混泳させる魚のサイズに気をつけましょう。

サンゴとの相性

サンゴやイソギンチャクと相性の良い魚です。サンゴ水槽に入れても特別つついたりすることはありませんので、安心して入れられますね。ただし、サンゴに身を寄せてストレスを感じさせることがありますので、薄いサンゴにはあまり適しません。

共生しないイソギンチャク

イソギンチャクと共生することで知られているカクレクマノミですが、実はイソギンチャクによります。共生しやすいのはハタゴイソギンチャク、シライトイソギンチャクなどで、逆に共生しにくいのがロングテンタクルアネモネ、イボハタゴイソギンチャクなどです。共生しやすいイソギンチャクでも共生しないこともありますので、個体差のある部分でもあります。

カクレクマノミの寿命は?

カクレクマノミの寿命

育てる上で気になるのが寿命ですが、実はカクレクマノミは小さなサイズの割に寿命の長い魚です。正確な寿命が定められている訳ではありませんが、10年程度、中には20年程度生きる個体もいます。自然環境ではそこまで長寿命ではないようですが、飼育下でしっかり保護してあげると、寿命がとても伸びるようですね。

寿命を伸ばすには?

そもそも長寿命なカクレクマノミですが、出来るだけ寿命を伸ばしたい場合は、水質と水温、餌の量、ストレスの具合をしっかり管理してあげましょう。水質と水温はとても大切ですので、こまめにチェックしてお世話してあげたいですね。可愛くてかまいすぎるとストレスがかかって寿命が短くなる恐れがありますので、ある程度放っておいてあげることも大切です。

カクレクマノミの値段は?

カクレクマノミの値段

とてもメジャーな海水魚であり、沢山入荷されるため、値段も安く販売されています。値段は大体1000円程度で販売されることが多いですね。実はペットショップにいる個体にも色々あり、意図的に繫殖させた個体と、自然に育ったワイルド個体がいます。ワイルド個体の方がイソギンチャクに馴染みやすいのですが、餌付けしにくいというデメリットと、値段が少し高いこともあります。

安い値段で販売される場合

通常の値段より安い値段で販売される個体もいますが、そういう場合は何かしら難がある場合がほとんどです。柄があまり美しく無い、もしくは傷ついたりしていると値段が下がってしまいます。元々値段の高い魚ではありませんので、なるべくなら綺麗で元気な個体を選びたいですよね。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法①用意

用意するもの①水槽

育ててみたい方は、まずは水槽を用意しましょう。水槽サイズは30センチ程度の小さなものでも構いません。ただし、30センチ水槽だと1ペアしか育てられないので、もう少し色々楽しみたい方は60センチ水槽を購入した方が良いでしょう。60センチ水槽であれば、10匹程度まで育てることが出来ます。また、イソギンチャクを入れる場合は5匹程度まで育てられます。

用意するもの②フィルター

水はどんどん汚れていきますので、必ずフィルターを設置しましょう。フィルターは特にこだわる必要は無く使用する水槽サイズに合ったものを使えば問題ありません。ただし、イソギンチャクも一緒に育てる場合は水が汚れやすいので、プロテインスキマーというタンパク質の汚れを綺麗にするアイテムを入れましょう。

用意するもの③ヒーター

暖かい海の魚ですので、ヒーターも必ず入れてあげましょう。最適な水温は25度付近となっており、上記のような自動タイプのヒーターを使えば問題ありません。ただし、ヒーターのW数が合わないと温めきれなくなりますので、水槽サイズに合ったヒーターを購入しましょう。おすすめのヒーターは下記記事でご紹介していますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。

用意するもの④ライト

せっかく可愛い魚を育てるので、ライトで照らしてしっかり見えるようにしましょう。水槽サイズに合った色々なライトが販売されていますので、チェックしてみて下さい。イソギンチャクを育てる場合はライトが必要不可欠となります。また、イソギンチャクはブルーライトを好みますので、後々にイソギンチャクを入れる場合は最初からブルーライトにしておくと良いでしょう。

用意するもの⑤人工海水

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海水魚ですので、人工海水も用意しましょう。画像のような大きな製品もあれば、少量の製品も販売されています。カクレクマノミは寿命が長く、ずっと付き合っていくペットですので、最初から大きな量を購入しても問題ありません。また、濃度を間違えると危険ですので、比重を測る為の比重計も用意しましょう。比重は1.02程度にします。

用意するもの⑥カルキ抜き

水道水には塩素が含まれていますので、カルキ抜きを使って中和しましょう。塩素は天日に2日ほど当てると抜けるのですが、水替えの度に天日にあてるのはとても面倒なことなので、カルキ抜きを使用することをおすすめします。おすすめのカルキ抜きは下記記事でご紹介していますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。

用意するもの⑦餌

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特別な餌を与える必要はありませんので、海水魚用の餌を選んで与えましょう。もしまだ購入されていなければ、上記のメガバイトレッドがおすすめです。人工飼料は扱いも簡単ですが、もし上手く食べてくれない場合は生餌も検討してみて下さい。

用意するもの⑧底砂など

海水魚は弱アルカリ性の環境を好むのですが、ただ水道水を入れただけだとアルカリに傾かないので、サンゴ砂を入れて弱アルカリ性に傾けましょう。サンゴ砂は色も白で美しく、海水魚にピッタリの底砂です。大体3センチほどの厚みになるよう敷くと良いでしょう。合わせてライブロックも置いて、隠れ家にしてあげたいですね。

用意するもの⑨掃除用具

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水替えをする為のホースとバケツも用意しておきましょう。水替え用のホースは、上記の「水作 プロホース」がおすすめです。とても水替えしやすいように作られていますので、持っていない方は是非チェックしてみて下さい。コストをあまりかけたくない方は、100均でも販売されていることがありますのでチェックしてみましょう。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法②準備

水槽のセッティング

用意が出来たら水槽のセッティングをしていきましょう。まずは水槽の置き場所ですが、強度のある場所で、かつ直射日光が当たらない場所を選びます。水槽やフィルター、サンゴ砂などを一度水洗いしてからセットし、人工海水を入れれば下準備完了です。ライブロックを入れて、フィルターを回してみましょう。

バクテリアを増やす

人工海水を入れただけの水槽には、まだ汚れを分解してくれるバクテリアがいません。この状態ですぐに魚を入れると病気になる危険性もありますので、2週間程度空運転をさせて、バクテリアを増やしましょう。デバスズメダイなど、パイロットフィッシュを入れるとよりバクテリアが増えやすくなります。すぐに飼育を始めたいところですが、この期間がとても大切ですね。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法③導入

イソギンチャクは最初から入れなくても良い

用意が出来たらいよいよ生体の購入ですが、カクレクマノミを購入する際、一緒にイソギンチャクを購入はしなくても大丈夫です。カクレクマノミはイソギンチャクがいないと生きていけない訳ではありませんし、イソギンチャクは初心者にとって難しい生き物ですので、最初から用意しない方がスムーズですね。しばらく育てて、慣れてきたと感じたらイソギンチャクを入れてみましょう。

カクレクマノミの購入

空運転をさせてバクテリアを増やしたら、カクレクマノミを購入して水槽に入れましょう。カクレクマノミはどこのお店に行っても扱われているほどメジャーな海水魚ですので、探すのは簡単です。また、お店の人にどのような餌を与えていたか聞いておくと良いでしょう。お店で与えていた餌と同じ餌を与えればスムーズに食べてくれます。

水合わせ

購入すると袋に入れて持って帰ることになります。その袋を水槽の水に30分ほど浮かべて、水温を合わせましょう。次に、バケツに袋の水ごと魚を移して、水槽の水を少しだけバケツに入れます。繰り返してある程度の水量になったら、魚を水槽に入れてあげましょう。こうすることで水質変化によるストレスを和らげることが出来ます。上記の動画が参考になりますのでチェックしてみて下さい。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法④管理

餌やり

水槽に入れて3日ほど経つと、カクレクマノミの緊張がほぐれてきますので、本格的に餌を与えることが出来ます。餌やりは1日2回、3分で食べきれる量を与えるのがポイントです。与えれば与えるほど餌を食べますが、与えすぎると体調不良や水質悪化に繋がり、病気の原因となってしまいます。餌を与えすぎない方が長寿命になることを覚えておきましょう。

水替え

水が少しずつ汚れていきますので、2週間に1度、水替えを行いましょう。水替え用のホースを使って、底砂に溜まった汚れと共に、水を吸いだしていきます。水を一度に沢山変えると水質変化が激しくなってしまいますので、変える量は3分の1程度に留めて下さい。また、新しく入れる水の水温が合っていない場合は、水温を合わせてから入れましょう。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法⑤繫殖

カクレクマノミは個人で繫殖出来る


飼い方で一番気になるのが繫殖ですよね。実はカクレクマノミは個人で繫殖させることが出来る海水魚です。簡単ではありませんが、是非チャレンジしてみて下さい。

繫殖準備

まずは繫殖に向けて準備をしていきましょう。繫殖させるペア以外の魚は他の水槽に移して、対象のペアには餌をしっかり与え、良い状態で育ててあげます。イソギンチャクがある場所のブロックに産むことが多いので、イソギンチャクを入れておくと更に良いでしょう。成熟していれば、自然に産卵行動に移ります。

稚魚の孵化

産卵した卵は一週間ほどで孵化します。孵化した稚魚を親が食べてしまうことが多いので、孵化したら稚魚を隔離してあげましょう。ライトが消えたら孵化しますので、7日経過した後、ライトを消してから水槽を見ておいて、孵化するかどうか確かめて下さい。孵化した稚魚を隔離する際、軽い水流でも稚魚は死んでしまいますので、丁寧に扱いましょう。

稚魚の飼育に必要なもの

稚魚の飼育にはプラケースを使うと良いでしょう。プラケースの中にエアポンプとエアストーンを入れて酸素を供給します。また、水温ももちろん適温にする必要がありますのでヒーターが必要になります。フィルターは設置出来ませんので、スポイトで汚れをとってあげて下さい。

稚魚の飼育方法

稚魚が孵化して3日目までは、元々持っているお腹の栄養で生きていられます。この間にワムシを与えて、餌を食べることを覚えさせてあげましょう。4~7日目は少し視力が良くなってきますので、より餌を食べてくれるようになります。それ以降は稚魚らしい体つきになってきて、ブラインシュリンプを食べられるようになり、少しずつ立派になっていきます。その間、1日2回、スポイトで掃除をしながら、少量の水替えをして育てていきましょう。

カクレクマノミの飼い方・飼育方法⑥注意点

白点病に注意

カクレクマノミは丈夫な魚ではありますが、雑な環境で育ててしまうと病気になることもあります。特にかかりやすいのが白点病で、発症すると体表に白い点が付きます。早期にICH(アイシーエイチ)などの薬剤で治療すれば回復しますので、早めに発見出来るよう、こまめにチェックしてあげましょう。

病気にかからない為に

白点病以外の病気も、基本的には体力が低下していたり、ストレスがかかっていて弱っている時に病気になってしまいますので、常に良い状態を保ってあげましょう。水温を適温に保つことはもちろん、水替えを忘れずに行い、餌を与えすぎないことも大切です。

まとめ:カクレクマノミはどんな海水魚?

今回の「カクレクマノミはどんな海水魚?特徴や生態、飼育方法までご紹介!」はいかがでしたでしょうか?カクレクマノミの特徴や値段、混泳の可不可、飼い方などをご紹介させて頂きましたが、いくつかポイントはあるものの、育てやすい魚であることが分かりましたよね!寿命も中々長い魚ですので、長く付き合っていけるよう丁寧に育てていきましょう!

カクレクマノミが気になる方はこちらもチェック!

今回はカクレクマノミについてご紹介させて頂きましたが、他にも海水魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。